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◎「素人が議員になり勉強して専門家となる」フルタイム議員でなければならない理由
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 戸田 E-MAILWEB  - 11/2/19(土) 10:38 -
  
 竹下譲先生が上記の本の「はじめに」で実に「言い得て妙」な事を書いていました。
 一言で表現すれば、
  ■「専門家が議員になる」のではなく、「素人が議員になり勉強して行政チェックの   専門家となる」事が必要だ。
    そしてその議員はフルタイムで職務に没頭する議員でなければならない。
ということです。
 そして宝塚市での勉強会での発言も示唆に富むものでした。

 また岐阜県多治見市の中道育夫市議の文章においても、現代の自治体議員の業務について非常に的確な説明がされています。
 これらを3つを以下に紹介します。

◎<竹下先生:(地方議会 その現実と「改革」の方向:はじめに:5〜6ページ)>

 ・・・最も重要なのは「無駄なところにお金を使っていないか」を検討することであ  る。無駄かどうかを判断する基準は、法令に合致しているかどうかではない。住民の生
 活に役に立っているかどうかである。
 ・・・それができるのは議会である。
 ・・・議会の構成メンバー、すなわち議員の能力が優れていることが必須の条件とな  る。
  もちろん、ここで言う能力は、専門的な知識や技術のことではない。法令に通じてい
 るということでもない。
  「住民の代表」として活動できるという能力である。
   具体的には住民の立場で、住民の目線で、物事の判断ができるかどうかという能力
 である。

  しかも、「住民の代表」であるためには、住民と常に交流していなければならない。
 ・・・どういう内容の審議をしているのか、どこに問題があるのか、メリットは何か、
 デメリットは何か・・・・等々が、傍聴している住民に、あるいは議事録を読む住民に
 分かるような形で審議しなければならない。
  それが「住民の代表」としての議員の能力であり、責務なのである。

  こういう議員の職務は、たとえ能力があっても、片手間に出来ることではない。
  それこそはフルタイムで議員の職務に没頭することが必要である。
  また、議員が「住民の代表」としての任務を果たすためには、世の中の動きにも通じ
 ていなければならない。・・・・
  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◎<議院内閣制”と宝塚市の議会基本条例制定> から抜粋
  http://www.net1.jway.ne.jp/ishitosi/takaradukahoukoku.html
竹下先生:
 ・・・これから“地方政府”が、各地で政治行政を自ら担っていかなければならなくな
 ります。これまで明治政府以降、中央集権国家の下請け機関としての地方行政にお飾り
 の地方議会があった時代とは違うはずです。
  地域が独自の地方政府を確立していく流れは、現在の民主党政権は「地方主権」と言 い、地方分権改革答申なども次々に自治法改正を急いでいます。この流れは止められま
 せん。

  各地に国会と同様の権能を持つ“地方政府”が確立されれば、首相や首長は行政の
 長(おさ)として権力を掌握します。
  権力には必ずチェック機関を置かなければ当然に独善化して腐敗します。
  国家にはマスコミと言われる権力チェック機能を持つ報道機関が存在します。

  地方政治にはこれは難しい問題となります。オンブズマンも制度化されていませ   ん。結果的に首長をチェックする働きは議会が担わなければなりません。
  地方とはいえ財政・金融は複雑化し、市民の生き方も多様化し、基本計画などで提示
 する地方政府の将来像も難しくなります。
  市民参加として市民の声は聞きますが、高度化した社会システムを地方政府として運
 営するためには、首長のみでなく、素人が議員になって勉強して専門家としての役割が
 求められるはずです。
  地方政府の“専門家”として、地方議員と地方議会が必要な理由です。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◎議員と報酬に関する考察(多治見市議会議員:中道育夫 2004年4月)
   http://www.ikuo-n.jp/htm-naizo/0004/h16/20040400-01.htm
    (戸田注:文中の「議員数を少なくすべき」という主張は、議員が選挙で決まる
        以上、集票組織議員を今以上に横行させる弊害が大きいので大反対です
        が、それ以外の部分にはほぼ全面的に賛同します)

 自治日報4月23日号「自治」の欄で、「議員と報酬」と題する恒松制治氏の論評には一部誤解があると感じたので私見を述べます。

 論評は、第一に国会議員と地方議員の実態を混同しています。
 私は保守系無所属の市議会議員を9年間勤めていますが、同僚の自民党議員を含め、論評が指摘するような政党助成金の「恩恵」にあずかったことは一度もありません。

 第二に、地方議員(以下、単に議員という)の役割は非常に変化したという認識が欠けています。
 西欧にキャッチアップするまでのように、国の方針が既に決まっており、事務方と呼ばれる職員が清貧で能力的にも十分信頼できる時代がありました。
 議員は専門知識も必要なく、「住民の目線で政府(執行部)を批判する」ことで、その役目を果たすことができました。

 しかし昨今では、国際化、規制緩和、少子高齢化、地方分権化、財政困窮化のなかで、地方自治体は自己決定・自己責任の自立が求められています。
 当然、議員は旧来のように執行部の描いたシナリオにケチを付ける程度では、その役目を果たせなくなって来ました。
 いま議員に求められているのは、自らの情報収集と分析に基づいて、執行部のシナリオを修正、または対案を提示できるような力量ではないか、と考えています。

 第三に、議員の役割と報酬が整合していないという現状認識がありません。
 議員が常識の範疇で執行部提出議案の是非を判断すれば良いのであれば、「議員という職はそれによって生活を支える類のものではない」ことは確かです。
 また、専門知識も予備知識も必要ないのであれば、議案審議に拘束された時間に見合う報酬を支払うことで、ことは足ります。

 しかし執行部の政策に疑問を持つ場合、住民から行政の審議を付託されている議員は、自ら対案を立案する必要にも迫られます。
 このような執行部と議員の関係、及び議員に求められる力量は、自治体の規模に関係なく全国どこでも同じのはずです。
 しかしながら、現在の議員報酬は自治体の規模、つまり議員一人当たりが受け持つ住民の数の多さに比例して定められています。
 その結果、県や政令指定都市などの議員は生活給以上の報酬を得ていますが、小規模な市町村議員はとても生活を賄えない報酬しか得られないという実態があります。

 第四に、論評は住民が何を期待して議員を選挙しているのかと、いま求められている議員像への洞察がありません。
 かっての名誉職議員はドブ板と呼ばれる利益誘導政治を優先し、「住民の目線」で議案審議をしていれば役目を果たしたと見なされました。
 
 しかし情報公開により露骨な利益誘導ができなくなった現在、議員の役割は専門的な知識によって巧妙な利益誘導を見破りながら執行部が提案する政策の是非を判断し、かつ対案を提示することである、と考えます。
 そのため、議員には法律や国の政策を含む広範な見識も必要ですが、これらの力量は「住民の目線」からは決して生まれません。
 私は、むしろこれからの議員には職業としての専門性が益々必要になると考えています。
 では、いったい住民は議員に対して名誉職と専門職のいずれを期待して選挙しているのでしょうか。

 第五に、私は議員と報酬の関係を次のように考えています。
 住民が議員の役割として名誉職を望むのならば生活給は必要なく、各種利益誘導団体を網羅するように報酬の少ない議員を数多く選出すべきです。
 反対に、議員に審議機関として専門職の役割を望むのであれば、魅力ある職業として報酬を高くし議員数を少なくすべきです。

 いま問題となっているのは、議員報酬と役割の整合性が取れておらず議員が魅力ある職業として認知されていないため、優秀な人材が議員として参入できないことです。
 反面、生活給が保障されている大規模な地方自治体の議員は知名度がないと当選できないため、やはり優秀な人材が議員として参入できないことです。
 このような実態に対する認識なくして、議員の報酬や議員数を議論することは、あまり建設的ではありません。

              多治見市議会議員 中道育夫
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引用なし
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「諸外国の地方議員は低報酬・ボランティア」という「事実」についての考察1(序論) 戸田 11/2/7(月) 9:59
●「議員専業がけしからん!」とする竹原・河村らの主張はこの点で愚論暴論だ! 戸田 11/2/7(月) 14:02
◆民衆・議員から行政チェックの武器を奪わせない事が大事。予算の1%前後の議会費で 戸田 11/2/8(火) 9:11
◎議会費のデータを紹介:夕張市0.11%・大阪市0.18%から清川村3.35%・・・ 戸田 11/2/8(火) 9:38
「民主主義のコスト」という考え方が、理解できない。 ゆうすけ 11/2/9(水) 1:15
▲自分が聞き慣れぬ言葉への脊髄反射的反発。「金がかかるから選挙するな」って言う? 戸田 11/2/10(木) 10:51
仰るとおり、捉えかたが間違っていました。お詫びし、前の投稿撤回します。 ゆうすけ 11/2/11(金) 0:29
▲無所属への献金で説明不足の部分を補足。また、谷口さんの新質問については別途、 戸田 11/2/11(金) 11:09
まさに「国を挙げての理由無き無所属イジメ」。 ゆうすけ 11/2/12(土) 2:26
◎解明:門真市の議会費は予算の0.7%、議員収入はその67%で予算の0.47%と判明、他 戸田 11/2/15(火) 9:29
■1999年に較べ一般議員の収入は額面126万、手取り推定150万円も減って600万円程に! 戸田 11/2/15(火) 21:57
◎戸田の議員報酬等と天引き分詳細はココに紹介してます(06年8月分まででしたが) 戸田 11/2/16(水) 6:49
すべての議員が、公開すべきであります。 ゆうすけ 11/2/18(金) 0:42
議員報酬を引き下げることが、一番の改革だと思っていました。 ゆうすけ 11/2/16(水) 0:03
「悪貨は良貨を駆逐する」 ゆうすけ 11/2/16(水) 23:40
■地方議員、8年で4割減(2/13朝日)今3万6449人→4月更に902減で3万5547人 戸田 11/2/16(水) 9:37
●「3ない議会」=議案修正無し・議員提案条例無し・議員の賛否公表無し、なるほど! 戸田 11/2/16(水) 10:22
★これだ!内外議会に詳しい「地方議会 その現実を『改革』の方向」と竹下譲氏発見! 戸田 11/2/17(木) 11:29
☆竹内謙氏コラム『Samurai Mayors』も素晴らしい。矢祭町など現場の詳細な報告が 戸田 11/2/17(木) 12:57
▲日当制にした矢祭町の特殊性:全員兼業議員と心意気。肝っ玉町長交代後の「変化」 戸田 11/2/18(金) 14:03
△たしかに感動的な「小さくともキラリと光る」矢祭町の実話の数々。敬意を込めて紹介 戸田 11/2/19(土) 2:54
●矢祭町の日当制は全議員が兼業ゆえの特殊例、議会機能向上と無縁で手本にならない 戸田 11/2/19(土) 10:48
<地方議会 その現実と「改革」の方向> ゆうすけ 11/2/17(木) 15:25
公明党が「維新」の動きに敏感に反応。 ゆうすけ 11/2/20(日) 8:19
▲実は戸田も府県政令都市の議員年収(報酬手当+政調費等)は議員単独では高過ぎと、 戸田 11/2/22(火) 7:43
☆共産党「府議報酬20%減で74.4万円」は適切。政務調査費は15%減の現状で目一杯か 戸田 11/2/22(火) 12:10
◎考えさせられる意見いろいろ:名古屋市の議員報酬検討会議準備会報告へのコメント 戸田 11/2/22(火) 13:13
◎「素人が議員になり勉強して専門家となる」フルタイム議員でなければならない理由 戸田 11/2/19(土) 10:38
★英も韓国も議員報酬高額化←必要ゆえ!生保で奮闘議員もいる英国、日本で可能かい? 戸田 11/2/20(日) 10:12
☆同列に論じれない「国民117人に1人が地方議員!」の仏、専門委員設置の韓国、ほか 戸田 11/2/20(日) 14:54
★「想像を絶する」英国流:極小自治体・全世帯に事前に議案配布、住民も審議参加で! 戸田 11/2/21(月) 20:09
■支持母体である創価学会も、こうあるべきだと思った。 ゆうすけ 11/2/23(水) 2:48
↑フランスの部分で誤記訂正:地方議員の人口比率は日本の28-5倍、門真市なら1111人! 戸田 11/3/2(水) 10:01
▲竹下先生の「地方議会小選挙区論」と財務省的な財政危機煽りの2点だけは不同意です 戸田 11/2/23(水) 17:40
■結語:「議員には部課長級の生活費報酬+一定の調査広報費」を原則に現実対処すべき 戸田 11/2/24(木) 20:12

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