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◆回答D:「北方領土」返還要求は「台湾は日本に返せ」要求に等しい途方もなさ(1)
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 戸田 E-MAILWEB  - 09/1/1(木) 0:45 -
  
 戸田は「北方領土」は先住民族から大日本帝国政府が奪い取ったものを、第二次大戦で
の日帝敗北の結果を受けて「合法的に」ソ連が領有し、日本が米帝の後押しを受けて奪い返そうとしてきたものだと思っている。
 長年日本の「挙国一致的排外主義」のエネルギー源になってきたが、より良い解決方向
としては、先住アイヌ民族も加えた日露協議で国境線を低くした共同開発をして行くこと
だと思う。

 この件でも「かけはし」論文が鮮明で分かり易いので、戸田も賛同するものとして2回に分けて紹介する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
プーチン来日と「北方領土」問題  かけはし2000.9.18号より  (1)
http://www.jrcl.net/pk519.html 

■平和条約年内締結が不可能に

 九月三日、ロシアの大統領プーチンが来日し、四日と五日の両日にわたって森首相との間で日ロ首脳会談を行った。
 この中でプーチンが「二〇〇〇年までに平和条約を締結する」とした一九七七年のクラスノヤルスク合意について「二〇〇〇年までに調印するとは書いていない。努力すると書いてあるだけだ」と述べたことによって、年内の平和条約締結が不可能であることが結論づけられてしまった。

 プーチンは、九八年四月のエリツィンとの静岡県川奈での会談で当時の首相橋本が提起した、「ハボマイ、シコタン、クナシリ、エトロフ四島と、ウルップ島との間に国境線を引くことを確認し、四島の日本帰属を認めれば当面、施政権の変換は求めない」という、いわゆる川奈提案についても、「相互の妥協の基礎にはなりえない」としてあらためて退けた。
 日本側は、九八年十一月のモスクワにおけるエリツィン・小渕会談の際にロシア側が提起した、国境線確定を先送りして平和友好協力条約を結ぶという対案(モスクワ提案)をあらためて拒否した。

 九月五日に調印された「日ロ平和条約に関する共同声明」では、九七年のエリツィン・橋本会談以降の成果として、外務大臣レベルの平和条約締結問題合同委員会の設置、共同経済活動に関する委員会の設置、海洋生物資源についての協力をめぐる協定の調印と実施、四島の現在の住民と旧住民の相互訪問や相互の自由訪問の拡大などを列挙したうえ、九三年の東京宣言、九八年のモスクワ宣言などの合意に依拠しつつ「平和条約を策定するための交渉を継続することに合意した」とされている。

 第二次世界大戦の終結から五五年も経つのに、日ロ間に平和条約が締結されていないのはきわめて異常である。
 平和条約を早期に締結するための努力が求められているのは論を待たない。いったいなぜ、締結できなかったのか、歴史的事実に基づいた論議が必要である。

 エリツィン・細川の日ロ首脳会談で合意された九三年の「東京宣言」は、次のように述べている。
  「この問題(四島の帰属問題)を歴史的・法的事実に立脚し、両国の間で合意のうえ
  作成された諸文書及び法と正義の原則を基礎として解決することにより、平和条約を
  早期に締結するよう交渉を継続し、もって両国間の関係を完全に正常化すべきことに
  合意する」。

 日ソ間で、あるいは日ロ間で平和条約の締結の最大の障害になってきたのは、言うまでもなく「北方領土」問題である。この問題の「歴史的・法的事実」とはなんなのか。
 われわれは九一年四月のゴルバチョフ来日にあたって、九二年九月と九三年十月のエリツィン来日にあたって、あるいは九八年四月のエリツィン来日にあたって、そのほか何回かの機会に、この「歴史的・法的事実」について詳しく提起し、日米帝国主義の反動的要求とそのねらいについて明らかにしてきた(詳細は本紙に91年4月15日号から5月13日号にわたって連載された「『北方領土』問題とはなにか・・アイヌ民族の復権要求と連帯して帝国主義の世界戦略と闘うために」を参照)。
 ここでこの問題の原則的立場を確認しておきたい。

■国際法的根拠なき帝国主義的「失地回復」要求に反対する

 ロシア大統領プーチンが来日し、森首相との間で首相会談が行われたが、「二〇〇〇年までに平和条約を締結する」とした一九九七年のクラスノヤルスク合意を達成することは不可能であることが、事前の大方の予想通りはっきりしたという結果に終わった。
 日本側が執拗に追求し続けてきた「北方領土」返還要求には国際法的根拠はない。
 それは日米軍事体制強化のために米日政府が捏造したものにほかならない

 この旧東プロイセンは第二次大戦後、ソ連とポーランドに分割された。ポーランド領東プロイセンには、いまもポーランド国籍のドイツ系住民が多数生活しており、ドイツ系少数民族の政党が国会に議席を持っている。
 また、ドイツと国境を接するポーランド・シロンスク地方の主要部分もまた、第二次大戦までドイツ領だったところである。

 日本の主張する、いわゆる「固有の領土」論で言えば、アメリカ南西部は「メキシコ固有の領土」であり、旧東プロイセンは「ドイツ固有の領土」に他な轤ネい。しかしメキシコもドイツもこれらの土地の返還を求めてはいない。

 戦争の結果として移動し、それが国際的に承認された国境線を再び移動させようとすれば、深刻な利害の対立を引き起こさざるをえず、国家間の対立を生み、新たな戦争の危機を生じるからである。
 ヨーロッパのほとんどの国が、戦争によって何度も国境線の移動を経験している。
 第二次世界大戦の結果として成立した国境線を強引に移動させようとすれば、旧ユーゴスラビア内戦が全ヨーロッパ化するであろう。

 たとえばポーランドとドイツとの間で、旧東プロイセンに現在生活している多数のドイツ系市民がドイツへの帰属=返還を要求して大衆的運動を開始したとしよう。それ自身は民族自決権に基づく要求であるということもできる。
 しかしそこにはドイツ系少数民族だけが暮らしているのではない。にもかかわらずドイツ政府がこの要求を積極的に取り上げ、ポーランド政府に「返還」を迫り、ドイツ系住民の運動が激化していったとすれば、どのような悲劇が起こるかということを、われわれは旧ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナやコソボをめぐる内戦で知らされたばかりである。

 ましてやいわゆる「北方領土」とされている南クリル諸島には「日本への帰属」を要求するロシア国籍の日系住民などまったく存在していない。
 それは民族自決権の要求ですらない、単なる敗戦帝国主義の「失地回復」要求なのである。

 現在、ドイツで東プロイセンの返還を要求しているのは、極右ファシスト勢力の一部だけである。「北方領土」返還要求なるものは、そもそもこのようなものなのである。

 言うまでもなくわれわれは、第二次大戦の結果として形成された国境線を絶対的なものとして無条件に固定化すべきだと主張しているわけではない。
 われわれがめざすのは民衆の国際主義的連帯のもとで多民族の文化が共存する国境のない世界であるからだ。
 そして「北方領土」返還要求は、そのような国際主義的連帯に敵対し破壊する反動的役割を果たし続けてきたのである。

■返還要求に国際法的根拠はない

 「北方領土」返還要求は、そもそも国際法的に成立しない要求である。
 十五年にわたる残虐な侵略戦争を行った日本帝国主義は、ヤルタ協定に基づいて「日本国の領土は本州、北海道、九州および四国ならびにわれらの決定する諸小島に局限せらるべし」と規定したポツダム宣言を受け入れて、無条件降伏した。

 四六年一月二十九日、連合国マッカーサー司令部は「クリル(千島)列島、ハボマイ諸島、シコタン島」を日本の行政地域から分離する訓令を発し、三日後の二月二日にソ連邦は最高会議幹部会で南サハリン(樺太)とクリル諸島をロシア共和国ハバロフスク州に編入した。

 そもそもこの措置は、ルーズベルトがソ連を対日参戦に同意させるために提案したことに基づくものであり、ヤルタ協定締結の前提でもあった。
 したがって、アメリカをはじめとする連合国からはどのような異義申し立てもなかった。
 もちろん日本政府も、どのような抗議も反対意見の留保もしなかった。

 クリル諸島、ハボマイ、シコタンをソ連邦がロシア共和国に編入した事実を前提にして、日本は一九五一年九月八日、サンフランシスコ平和条約に調印した。
 サンフランシスコ平和条約には「日本国は、千島列島ならびに日本国が一九〇五年九月五日のポーツマス条約の結果として主権を獲得した樺太の一部およびこれに近接する諸島に対するすべての権利、権原および請求権を放棄する」と、一切のあいまいさも許さずに記されている。

 当時の首相吉田茂は国会での講和条約妥結についての報告で「樺太、千島、台湾などの領域に対してすべての権利、権原、請求権を放棄した」と強調している。
 「請求権を放棄した」ということは「返してくれ」ということもできないということである。

 すなわち、クナシリ、エトロフをふくむクリル諸島(千島列島)の帰属は国際法的に確立したことであって、いわゆる「北方領土」返還要求は、いわば「台湾は日本のものだから返せ」ということに等しい途方もないものであり、サンフランシスコ平和条約破棄を要求することと等しいものなのである。

 ただ、ハボマイとシコタンについては、講和条約交渉のなかで日本側から「放棄した千島列島の中には含まれず、北海道の一部である」という主張が出されていた。
 しかし講和交渉の米側全権ダレスが千島列島に含まれないと指摘したのはハボマイだけだった。

 すなわち、かろうじてソ連邦との争点になる可能性が残されていたのは、このハボマイ、シコタンだけだった。

 クナシリとエトロフの両島が、日本がサンフランシスコ平和条約で放棄した「千島列島」そのものであったことは、五一年十月の西村条約局長の有名な国会答弁でもはっきり確認されている。

 また、その後の一時期に広められた
   「クナシリ、エトロフ(南千島)は千島ではない。したがって両島はサンフランシ
    スコ平和条約で放棄した千島に含まれず、日本には返還を要求する権利がある」
という主張は、米ソ対立の激化のなかで米国務省が一九五七年に打ち出した対ソ書簡の内容に添って、池田内閣が六一年に突然持ち出したものである。

 しかしそれは、条約に調印したときには千島列島がどこからどこまでなのか日本側のだれも知らなかったという珍妙な主張であり、地理学的にも歴史学的にも何の根拠もないものである。

 歴史学者にこの誤りを全面的に指摘された自民党政府は、八八年以降「クナシリ、エトロフは千島ではない」という珍説を展開できなくなった。
 しかし自民党政府は、国際法的に「請求権」も放棄したことが確認されている土地を「なんでもいいから返せ」「とにかく返せ」という、地上げ屋でさえ赤面するようなごり押しを続けてきたのである。
                       (続く)
引用なし
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戸田議員にお聞きしたい 賢者は驕らず 08/11/1(土) 23:26
「賢者は驕らずさん」に私も聞きたいですね 徳永基二 08/11/2(日) 21:20
戸田議員のお答えからでお願いします 賢者は驕らず 08/11/2(日) 23:12
北方領土問題 ねこかぶり 08/11/9(日) 22:19
「千島樺太交換条約」はて?その条約に住民代表は出席したんでしょうか? 徳永基二 08/11/10(月) 0:06
主権の主張できる範囲とは ねこかぶり 08/11/11(火) 20:59
[管理人削除]
↑●「Re:○○」形式の元タイトル繰り返しタイトルは厳禁!!につき削除 戸田 08/12/26(金) 15:13
■「賢者は驕らず」氏には、まず戸田からの質問に答えていただこう 戸田 08/11/6(木) 1:14
了解 賢者は驕らず 08/11/9(日) 20:39
若干、トーンダウンされたようで結構なことと思います 徳永基二 08/11/9(日) 23:48
リアリティツアーと秋葉原演説 徳永基二 08/11/12(水) 1:40
◆回答受諾。また、「産経やバカウヨの妄言を批判するサイト集」アップしました 戸田 08/11/11(火) 9:11
お返事ありがとうございます。楽しみにお待ちしています。 賢者は驕らず 08/11/12(水) 1:15
日本兵自身のの虐殺・蛮行証言は数多くあるので読んだら? 統一戦線 08/11/20(木) 23:33
議員のお仕事でお忙しいとは思いますが 賢者は驕らず 08/12/7(日) 23:00
こういう傲慢な態度がなあ メロンちゃん 08/12/28(日) 10:44
◆戸田からの回答A:「領土問題」を考える土台・基本姿勢として 戸田 08/12/31(水) 23:44
◇戸田からの回答B:独島(竹島)は韓国の領土であって日本の主張は誤り 戸田 08/12/31(水) 23:58
☆房州鉄道研究会「独島領有権主張を弾劾する」も鋭い 戸田 09/1/1(木) 0:04
_★ 社民党は自民や右翼と同じく 竹島は日本固有の領土 との認識を表明 砂川より 09/1/2(金) 10:05
かけはし2008.8.4号の記述を証拠とするには まだまだ記述が足りない論ですね 砂川より 09/1/3(土) 10:59
_★ 捜した中では 説得力がある記事です 地図の出典が結構示されていて・・・ 砂川より 09/1/4(日) 9:49
そもそも独島の古地図は? 愛子様の弟 09/1/6(火) 0:06
■↑民族差別ゲス「愛子様の弟」よ、これでお前の管理者命令違反が確定!追放だ! 戸田 09/1/6(火) 6:13
_▼ 「 そもそも独島の古地図は?」 は大変舌足らずな議論であり・・・・ 砂川より 09/1/6(火) 9:13
◆回答C:釣魚諸島は中国領。尖閣諸島という名前自体が日本のデタラメさの証拠! 戸田 09/1/1(木) 0:15
◆回答D:「北方領土」返還要求は「台湾は日本に返せ」要求に等しい途方もなさ(1) 戸田 09/1/1(木) 0:45
◇「かけはし」論文紹介(2)北方領土と米帝の策略、「失地回復」加担の日本共産党 戸田 09/1/1(木) 0:54
▲南京虐殺や従軍慰安婦の証言否定はバカウヨのタワ言に過ぎぬ!その追随者も許せぬ 戸田 09/1/1(木) 1:32
◆拉致問題回答:人・物・情報の自由往来=国交正常化が解決に役立つと考えている 戸田 09/1/1(木) 23:14

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