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ウェブマガジン:カムイミンタラの藤本監督記事全文を紹介(3)
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 戸田 E-MAILWEB  - 08/5/26(月) 6:55 -
  
 (ここではテキストだけの紹介になるので直接リンクして映像等も見て下さい)
http://kamuimintara.net/detail.php?rskey=136200707t01
(続き)

 映画フィルム入りのカバン1つを持って北海道に藤本さんの初の監督作品は自主制作で
あって、普通の映画館では上映してもらえません。
 札幌のシアターキノのようなミニシアターがない時代で、地域で実行委員会をつくってもらい、自主上映してもらうしかありませんでした。1992年、藤本さんは試写用のフィルムを持って北海道にやってきます。38歳でした。

 「水俣病の運動をやっていたときの知り合いが北海道に2人いたので、まず試写会を開
いてもらおうと。フィルムを入れたカバン1つ持って。寅さんと同じですよ。札幌や帯広
、旭川で試写会をしているうちに2週間のつもりが1ヶ月になり、考えが変わってきて。

 ドキュメンタリー1本つくるのに最低2千万円はかかる時代で、環境や戦争がテーマではスポンサーも付かない。東京に帰っても次の作品はできそうにありません。それよりは地域を回ってしっかり上映することで、次の映画をつくったときにまた上映してくれるつながりができる。北海道でたくさんのおもしろい人々に出会ったし、おもしろいテーマもある。ここで本腰を入れてやってみようと思ったんです」

 1995年、藤本さんは新得町に定住し、森の映画社を設立します。
 しかし映画づくりの構想は頭で描けても現実問題としてできる環境がありません。特にフィルムの映画で必要不可欠なスタッフがいないのです。プロに来てもらうカネもありません。

 そこで映画づくりをしながら若いスタッフを育てました。
 藤本さん自身、学校で映画づくりを学んだわけではなく土本監督の助監督をしながら技術を身につけたのです。まず始めたのが「SHINTOKU空想の森映画祭」でした。

 「新得には映画館もないしドキュメンタリーを観たことがある人なんて数えるほどしかいない。そういう人々にドキュメンタリーのおもしろさが分かってもらえないと映画づくりの土壌もできないと思って映画祭を始めました。
 もう1つの理由はドキュメンタリーを観ておもしろいと思う若者に出会いたかったんです。そういう人に一緒に映画づくりをしようよ、と」

 そして制作を始めたのが町内の名山トムラウシの自然をテーマにした映画「森と水のゆ
め」でした。
 長いときには20日間もトムラウシ山頂付近にとどまり東大雪の自然を撮っていきました。
 その中で2人の映画人が育ったといいます。

 1人は田代陽子さんで、現在、十勝の大地に根ざして生きる人々を撮った初の監督作品
を制作中です。また写真家が本業の小寺卓矢さんは写真絵本「森のいのち」(2006年
アリス館)を刊行しました。

戦争をする側はどうなのか?

 2006年、藤本さんの新しい作品「Marines Go Home(マリンズ ゴーホーム)−辺野古・梅香里・矢臼別」が完成します。

 沖縄の米軍普天間(ふてんま)基地の移転計画で住民が反対行動を続けている辺野古(へ
のこ)、米軍が射爆場として使い、その砲弾やすさまじい音によって死者や病人を生み出
していた韓国の梅香里(めひゃんに)、そして自衛隊の射爆場で米軍も使っている北海道の
矢臼別(やうすべつ)。

 日本や韓国で演習や作戦を展開するアメリカ軍と、そのまっただ中にいる住民たちをとらえた映画で、北海道アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(北海道AALA)が企画し、藤本さんの森の映画社が制作しました。
 この映画ではアメリカ軍に抵抗している姿は映し出せても、当事者であるアメリカ軍そのものはほとんど何も捉えていませんでした。

「沖縄で撮影できなかったところの1つが米軍基地の中でした。アメリカ軍の人たちは、
ときどき基地から出ては来るけれども、その人たちがどういう人間で、どういう経験を
したかといったことが分からない。アメリカの人たちは本当はどう思っているのか、
実際にイラクで戦争を体験した人たちはどう思っているのか、それをちゃんと見なければと思ったんです」

 こうして「アメリカ−戦争する国の人々」(仮題)の撮影が始まりました。

 アメリカ各地で「Marines Go Home」の上映会を開きながら取材していきます。
 自分の監督作品を自分で上映しながら、共感者の輪を広げ、次の作品につなげていく。
 初の監督作品から変わらない藤本さんのスタイルです。

 ドキュメンタリー映画は希望を描く藤本さんは戦前・戦中に幌加内町の朱鞠内湖や猿払村の浅茅野飛行場建設で、犠牲になった人々の遺骨を掘り起こしながら、若者たちが国を超えて交流した「東アジア共同ワークショップ」を撮影しており、順次編集を進めています。
 また戦争末期の満州で婦女子400人余りが集団自決した麻山(まさん)事件で生き残った
人の証言などを日本国内や中国で取材中です。

 「ぼくはドキュメンタリーは希望を描くものだと固く信じている」という藤本さん。
 その希望は、過去や現在の現実を見すえることで初めて生まれます。

 2007年6月、日本では自衛隊の情報保全隊が、イラクへの自衛隊派遣に批判的な市民を
監視し情報収集していたことが明るみに出されました。シビリアンコントロール下に置かれているはずの自衛隊が秘密裏に国民の監視行動をしていたのです。

 また道内の自衛隊で同僚からわいせつ行為を受け、上司に相談したら退職を強要されたという女性自衛官が国家賠償請求を5月に札幌地裁に提訴し、その裁判が始まりました。

 国会では6月20日に自民公明両党が、イラク特措法の2年延長を押し切りました。
2004年7月に4年間の時限立法として成立した法律を継続させるものです。
 以来、イラクで自衛隊が活動していますが、その内容は国会でも具体的に明らかにされておりません。今はもっぱら多国籍軍のための輸送を行っているといいます。

 日本はアメリカとの戦争によって国土が戦場となるという悲惨な経験をしています。
しかしそれ以前には現在のアメリカのように他国に戦争を仕掛け、兵を送っていました。

 1937年(昭和12年)には盧溝橋事件をきっかけに全面的な日中戦争に突入し、日本軍は
中国各地に進軍していきます。そして中国が悲惨な戦場となり、日本兵にも多大な犠牲が
生じたのです。

 当時、言論の自由が制限され、特に中国に進軍する政府への批判などほとんどできない
時代にあって、それを川柳という形で試みた人がいました。

    屍(しかばね)のゐ(い)ないニュース映画で勇ましい
    手と足をもいだ丸太にしてかへ(え)し

 若き川柳作家、鶴彬(つる あきら)が「川柳人」(281号 1937年)に載せた句です。
 この強烈な政府批判で鶴は治安維持法違反に問われて逮捕され、長期拘留中に赤痢にかかり、死亡しました。

 アメリカの現実はけっして他人事ではありません。
 かつて日本が経験し、そして今、また同じような状況が見えつつあるのです。
 私たちはこの映画で、そんな現実に向き合わなくてはなりません。
 そして同時に希望も見いだしていかなくてはならないのです。

映画「アメリカ−戦争する国の人々」は2007年9月14日から17日にかけて開催される
SHINTOKU空想の森映画祭で試写が行われ、一般公開は11月からの予定です。

森の映画社
〒081-0039北海道上川郡新得町新内
 電話・FAX0156−64−3923
 Eメール mail@marinesgohome.com
同社ではこの映画の制作に当たって、協力金等を募集しています。

[ 資 料 ]
・エーレン・ワタダ[Ehren Watada]中尉について
・イラクでの戦死者のリスト(CNN.com)
  ―イラクにおけるアメリカ人戦死者は2007年7月現在3,500名以上にのぼります
・鶴彬について
・「アメリカ 戦争する国の人々」予告編ビデオ

引用なし
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特報!新映画「アメリカばんざい〜crazy as usual〜」のNEWS23報道ほか(阿修羅) 戸田 08/5/26(月) 6:24
そこで紹介されているウェブマガジン:カムイミンタラの藤本監督記事全文を紹介(1) 戸田 08/5/26(月) 6:40
ウェブマガジン:カムイミンタラの藤本監督記事全文を紹介(2) 戸田 08/5/26(月) 6:50
ウェブマガジン:カムイミンタラの藤本監督記事全文を紹介(3) 戸田 08/5/26(月) 6:55
◆戸田が阿修羅に出したお礼投稿:私達連帯ユニオンもこの映画を支援してます! 戸田 08/5/26(月) 8:13

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