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大阪外国語大学と大阪大学の統合に関する驚くべき話! 浦木貴和 07/2/19(月) 3:14
外大の財政状況は、確かに悪いが統合しないでもやっていけると言うこれだけの証拠 浦木貴和 07/2/19(月) 3:16
財政状況が厳しいといいながら、外大が行ってきた税金の壮絶な無駄遣い! 浦木貴和 07/2/19(月) 3:19
大学院生が見たこんな無駄遣い! 浦木貴和 07/2/19(月) 3:27
ある夜間主学生から外大に対する質問&意見 浦木貴和 07/2/19(月) 3:50
外大の財政状況は、確かに悪いが・・・戸田が読みやすく改行整理 戸田 07/2/19(月) 18:51
外大が行ってきた税金の壮絶な無駄遣い!(戸田が改行整理) 戸田 07/2/19(月) 18:55
大学院生が見たこんな無駄遣い! (戸田が改行整理) 戸田 07/2/19(月) 19:03
↑チェックシステム無し、情報公開無し・・外大の愚劣な酷さに私も怒り! 戸田 07/2/19(月) 19:14

大阪外国語大学と大阪大学の統合に関する驚くべき話!
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 浦木貴和  - 07/2/19(月) 3:14 -
  
 門真市本町の浦木です。私は現在大阪外国語大学(以下外大)の博士後期課程に所属する大学院生です。すでにご承知の方もおられるかと思いますが、今国会で国立大学法人大阪外国語大学と大阪大学の統合が議会で承認されようとしております。またそれに伴って社会人が学ぶことの出来る夜間主コースが2007年度を最後に募集が停止されます。
 「大阪外国語大学夜間主コースの存続を求める会」(代表:大今春菜(学部4回生))は、情報公開が学生に対してほとんど行われておらず、またシニア世代の増加、生涯学習の普及などの流れに反するものだとして国会で夜間主コース廃止の撤廃と統合の凍結を採決してもらうよう請願署名を集める運動を開始しました。そしてその署名は2月15日現在で1800名を集めるまでになり、新聞でも取り上げられました。

毎日新聞:http://www.shutoken-net.jp/2007/02/070207_4mainichi.html
産経新聞:http://www.sankei-kansai.com/05_sogo/sog021502.htm

 2月8日に外大において行われた学生への説明会では、3回目の説明会にしてようやく文書での公開を行い、阪大との統合に至った理由について、「本学(外大)が置かれた制度上、財政上両面での縮小先細りという冷厳な現実を直視し、その限界を超えてより大きな枠組みでの変革と再生を遂げるのだという意志を持って協議に臨んだ」としています。要するに、阪大との統合にいたった理由の一つとして、財政面での問題を挙げているのです。
 しかしながら、その実態をよく見てみると、確かに財政状況は厳しいが、それでも自助努力で何とかできるかもしれない、ということがわかってきました。
引用なし
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外大の財政状況は、確かに悪いが統合しないでもやっていけると言うこれだけの証拠
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 浦木貴和  - 07/2/19(月) 3:16 -
  
 たしかに外大の財政状況は良くはないというのは事実ですが、それではどのくらいのレベルなのでしょうか。これは大阪外国語大学の教職員組合が2005年に作成した「平成16年度大阪外国語大学財務分析に関する報告」を基にしたものです。ただあらかじめ申し上げておきますが、資料そのものが2004年度のものを参考に作られているので、少し状況は変わっているかもしれません。
 まず、自己収益率(収益の中で授業料・入学金・検定量・付属病院などの収益が占める割合)を見てみると、調査がなされた国立大学主要60校中、大阪外大は50.0%で、29位のところに位置しています。ちなみに阪大は、42.3%で37位のところにあります。さらに運営費交付金への依存率は48.95%で45位、阪大の依存率は46.54%で50位のところに位置しています。この依存率を単科大学のみで比較すると、50%というのは、全国で一番依存していない大学であるといえます。つまり、外大は阪大と比べると運営費交付金(国からもらうお金)や外部資金に依存する割合が阪大よりも低いことを示しているのです。ちなみに大阪外大の運営費交付金23億4千万円は、小樽商科大に次いで全国で2番目に少ない額なのだそうです。したがって運営費交付金額から見れば、大阪外大は全国で二番目に国からお金をもらっていない大学ということになります。
 次に外大についてよく言われることの一つとして、人件費率が高いことが挙げられます。(念のために言っておきますが、人件費が高いわけではありません)この点についてはどうでしょうか。人件費率というのは、経常収益に対して占められる人件費の割合のことです。これもやはり全国主要国立大学60校の中での比較になりますが、滋賀大学に次いで第2位の位置を占めています。外大は79.2%であるのに対して、阪大は46.9%と58位につけています。要するに外大は全国で人件費率が2番目に高い大学で、阪大は全国で2番目に人件費率が低い大学ということになります。しかし上記の報告書でも主張されているように、このランキングの上位を占めている大学は、多くが文系の大学であります。逆に理系の大学は下位を占めております。このことからもわかるように、外大で人件費率が高いのは、理系のように実験設備など諸々の教育・研究費用がかかっていないというのが一番の理由のようです。補足しますと、2006年度の経常利益は1億7100万円ほどの黒字になったそうですております。この資料にある2004年度の6800万と比べて倍以上になりましたが、その方法の一つ(これだけではありませんが)、教員の補充を行わなかったということだそうです。ご承知の通り、毎年転勤や退職などで外大を離れる先生方がいらっしゃいますが、その方々の補充を行わなかったということだそうです。現在の外大生に対する旧課程のカリキュラムは保障する、というのが2月8日の説明会での大学側の見解ですが、教員を補充することなしにどうやって旧課程を保障するのでしょうか??
 三番目に外大の耐久度というのを見ていくことにしましょう。耐久度というのは、今後運営費交付金が年間1%ずつ減らされていったと考えて、どのぐらいで赤字に転落するのかということを示したものです。ただ耐久度は、確たる指標ではなく、試算として示されたものです。ですから根拠となる数字も2004年度と同じのが続けば、という仮定が入っているので、目安程度にお考えください。計算式としては、「耐久度=経常利益÷運営費交付金」となります。残念ながら、これに関してはあまり嬉しい数字は見られないようです。外大は2.90%、つまり3年弱で赤字に転落する大学だということだそうです。しかしでは阪大も大丈夫なのかというと、決してそんなことはありません。10.26年で赤字に転落する計算になります。ちなみに阪大の耐久度を付属病院のある大学と比較してみると、42校中23位となるそうです。阪大と統合したからといって潤沢な理系の予算を回してもらえるというのはあまり期待できないようだ、と報告書では結論付けています。統合問題にあたっては、しばしば外国語学部の10〜20年後を考えれば、統合した方が良い、という意見も聞かれますが、この資料に基づくと、10年後20年後はまた厳しい財政の引き締めが起こる可能性はあるようです。ちなみに旧帝大の中で耐久度を見てみると、北大が11.35年、東大で6.12年、京大で6.72年、東北大4.17年などとなっています。それでは、6年後には阪大と京大が統合しないとやっていけない、ということになっちゃうんでしょうか?
 この報告書には阪大の財務に関してこんな怖い話もありました。皆さんよくご存知の通り、阪大は大学病院を持っています。ところが全国の大学病院は、山形大学を除き全て赤字なのだそうです。ところが収益率のランキングでは、大学病院のある大学は上位を占めています。どういうことなのかというと、この大学の収益には大学病院の人件費が含まれていないことを理由に挙げています。なぜなら損益計算書には病院の人件費を記す欄がないからだそう。阪大は付属病院の収益力ランキングの中には上位20位の中には入っていません。つまり病院を持っている大学は、現実として非常に経営が厳しいことを示しています。もちろんこれは可能性ですが、新大学の外国語学部にもそのしわ寄せが来る可能性があると指摘しています。現実にならないことを祈りますが、現在の吸収合併という枠の中で進められている外大の姿勢では、その可能性は決して低くはないでしょう。
 このように見ていくと、外大の運営そのものに関しては決して楽観視はできないが、自助努力をすれば何とかやっていける可能性があったことを示しています。いろんな人が指摘するように、もう遅いのかもしれませんが。
最後に、これは報告書にもあった疑問ですが、個人的にも疑問に思うこととして、赤字が続いた場合、外大は本当に潰されてしまうのかな、というのがあります。耐久度でみた場合、全国国立大学83校中外大は66位という位置にあります。いくら少子化の時代とはいえ、外大も含めて18校もの大学を潰してやろうと、本当に財務省や総務省は考えているのでしょうか。赤字の国立大学を片っ端から潰していってしまうと、日本の教育システムというのは殆どムチャクチャになってしまいますが。また、もし国立大学を潰していくとすると、どのような基準でどうやって潰していくのでしょうか。
引用なし
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財政状況が厳しいといいながら、外大が行ってきた税金の壮絶な無駄遣い!
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 浦木貴和  - 07/2/19(月) 3:19 -
  
 今回は少しショッキングなお話をさせていただきます。外大の是永学長は、統合に至った経緯について、「日本の高等教育は選別、差別化によって二極分化の傾向を強め、国家予算の重点的な投入による国際競争力の強化が図られている。」と主張しています。その上で、「本学が置かれた制度上、財政上両面での縮小先細りという冷厳な現実を直視し、その限界を超えてより大きな枠組みの中で変革と再生を遂げるのだという意思を持って協議に臨んだ」のだそうです。
 この文面から見ると、財政上の理由というのが大きな要因の一つであると分析していることになります。これも少し古いお話になりますが、大阪外国語大学協職員有志連合というグループが、「外大の現状を憂える会」という会報を2004年ごろ出したことがあります。
 これによると、国立大学が国立大学法人になった2003年、事務局長(文部科学省からの天下りみたいなものです)の給与が月額で20万円もアップしているのだそうです。これは年間で330万円以上のアップであり、退職金は1150万円も増額されたことになるのです(ちなみにこの内部告発の文書が出回ったあと、この事務局長は別のところに転勤になったそう)。この他にもある副学長は59万円から84万円に、局長クラスの人物は51万円から70万円に増額されました。また学外非常勤理事は30万、監事も20万と決められたそうです。要するに法人化になって役員人件費が非常勤だけで840万円程度必要になったのです。さらに常勤役員分の増額だけで330万から400万、退職金に至っては二人で2650万円の増額、要するに法人化で役員給与分約4000万円が捻出されているのです。前の書き込みで、運営費交付金(国からの補助金)が毎年1%ずつ減らされていくという時期に、しかも当時は2%ととも言われていた時期に、運営費交付金で人件費も全て賄うことにさせられ、数年で赤字転落の危機的状況にあり、様々な部分で経費削減が図られる必要がある時に、また前回の資料でもお話したとおり、人件費率が全国でもトップクラスだといわれている時に、なんと理事たちお役人の給与が増額されているのです。
 また「憂える会」が伝える別の事実として、法人化になる前の駆け込み申請で1億円以上を投入し、管理棟を大改造しました。その中には週に一度しか来ない非常勤役員に大きな部屋を作って使用させている事実があります。ちなみに、外大には学生寮がありますが、その居室の電気容量は300Wしかなく、冷暖房器具の使用はおろか、ある部屋で電気スト−部とパソコンを同時に使うと、その下位のブレーカーが落ちてしまうような状況にあるわけですが、そういったところの改善は全く行わず、週に1〜2回程度しか来ないような非常勤理事のために1億円以上もかけて管理棟の改築工事を行ったのです。外大はようやく今年になって平成19年度の学内予算で改善することを決定しましたが、普通に考えて優先順位が間違っていることは明らかです。
引用なし
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大学院生が見たこんな無駄遣い!
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 浦木貴和  - 07/2/19(月) 3:27 -
  
 さらに私自身が見聞きした別の事実をお話しましょう。これもやはり法人化前の駆け込み申請で2004年に6階建ての総合研究棟が建てられました。これも数億円規模の税金の投入です。そしてその総合研究棟に入ったのは、(それ以外にも授業用の教室などがありますが)パソコン実習室と博士後期課程院生室でした。それまでにパソコン実習室は、別の棟に既にありましたし、博士後期課程の院生室はそれまで5〜8人程度の小さな院生室が学内のあちこちに点在していました。たしかに多少の改造は必要だったかもしれませんし、パソコンなどの備品は新しくする必要はあったでしょう。しかし、光熱費などの管理経費を極力抑えて、独立法人化を前に少しでも赤字にならないよう努力しなければならない時期に、新しい校舎を建築することにそれほど積極的な意味があったとは思えません。
 またパソコン実習室内外には、英語表記の看板があります。しかもその英語表記は、読んでいる方が恥ずかしくなるほどのジャパニーズイングリッシュ。今はなくなったと思いますが、2年前PC実習室内の忘れ物コーナーのところの英語表記は、“things behind”でした(笑)。天下の国立大学であり、しかも英語をはじめとする24言語の外国語学の牙城でもある大阪外国語大学が、こんな英語表記をしていたのです。あまりにも恥ずかしいということで、当時の院生協議会(院生の自治組織)の役員さんたちが研究科長と掛け合ってこの看板をはずしてもらったのです。この時にわかった事実なのですが、これらの英語表記は全て外注に出していて、100万ほどの支出があったそうです。多くが日本語を勉強しに来ている留学生であり、かなり多くの留学生は非英語圏からの留学生なのに、そもそも英語表記が必要なのか、という問題もありますし、よしんば必要であるとしても、英語圏からの留学生はそれでも少なからずいるわけですから、外注になど頼まなくてもその留学生たちにバイト料を払って作ってもらえば、100万円もかかりません。総合研究棟のエレベーター前にあるPC実習室の利用時間の案内を見ると、これまたおかしな英語表記になっています。この間も英語圏の留学生がこれを見て笑いながら、写真を撮っていました。またある英語圏の非常勤講師の先生が、「これはいったい何が書いてあるの?」と真剣に尋ねていました。おそらくいまだに外注に出しているのでしょうね。
 次は、後期院生室について見ていきましょう。2004年に総合研究棟が完成したのに伴って、それまで点在していた後期院生室が強制的に一ヶ所に集められることになりました。(これもやはり当時の院生協議会の役員が抗議なさっていたのですが)さて、この博士後期院生室ですが、約100人程度を収容できる巨大な院生室です。まあ実際に利用するのは、多い時で数十人程度、普段は10人前後といった人たちしか利用しません。少ないときには数人ということもあります。それは多くの博士院生が普段は仕事を持っていたり、博士課程は取得する単位数がそれほど多くないため、わざわざ箕面まで来たり必要がないためです。といって院生室はやはり一定の研究レベルを保持するためには必要という事実は変わりませんが。しかし普段利用する10数人の院生たちが、巨大な院生室を使用するためには、大量の照明は必要ですし、10台ほどあるエアコンは全てセンサーで反応するようになっているので、院生室の中を人が行き来するたびに、稼動してしまいます。2004年以前のように、後期院生室が小規模教室であった時には、使わない院生室の電気代などは殆どかからないわけですから、今よりもずいぶん安く管理経費を抑えられたはず。もちろん院生室へのPCの入れ替えなどのお金はかかるかもしれませんが、億単位のお金を投入する必要はまったくありません。
 もう一つ、図書館についてみておきましょう。外大図書館棟の1階の事務室を機会があれば一度覘いてみてください。事務室奥には、巨大な本棚がありまずが、そこには受け取り手のない専門雑誌や専門紙、書籍が大量に置きっぱなしになっています。これはどういうことだと思いますか?これは先生方が研究費で購入なさったものですが、要するに研究費というのは毎年使い切らなければなりません。ところが先生方によっては支給されている研究費を使いきれない方もいらっしゃいます。もちろん全員がそうではないのですが、中にはそういう方もいらっしゃいます。そういう人たちは、使い切らないと次年度の研究費が減らされてしまうことになるので、読みもしない書籍類が大量にその本棚に置きっぱなしにされることになるのです。しかもそのかなり多くは、何年も引き取り手がないまま、ほったらかしで色褪せてしまっているものもあります。これは1年半ほど前に図書館の方から聞いた話ですが、そういった書籍の無駄遣いが年間100万円程度になるそうです。
 赤字に転落しそうだと危機感をあおっている大学側がこんな杜撰な大学運営を行なっているのです。こんな無駄遣いを平気でやっておきながら一方で、阪大と一緒にならないと財政的にやっていけないなどということを、是永学長はじめ、外大執行部の人たちは言っているのです。中にはだからこそ、統合することで建て直しを図れるのではないか、と主張する人たちもいるでしょう。しかし、前の書き込みでも主張したように、そう簡単に教職員のリストラなどできるはずがありませんので、統合後も大学を動かしていくのは、同じ人たちがやっていくことになります。統合すれば、良くなるだろうというのは、夢物語に過ぎません。こんな主張をする人たちが考える統合というのは、別名「後は野となれ山となれ合併」といって、10〜20年後はおろか1年先のことも想像できない人たちなのでしょう。 (守口か土間の合併と同じ表現が適当だと重いまいたので、戸田さんには無断で「後は野となれ山となれ合併」という表現を使わせてもらいました、笑)
 また統合に際しては、それまで別々だった大学が一つになるわけですから、当然コンピュータシステムも一緒にしなければなりません。在学生や卒業生の個人情報の管理、教職員の給与計算や新たな財務諸表の作成、在学生や卒業生の個人情報の管理などのためには必ずコンピュータシステムも統合されることになります。規模にもよりますが、コンピュータシステムの統合となれば、億単位の税金が必要になります。またこれまで大阪外国語大学の看板だったところはすべて大阪大学に変更する必要がありますし、新大学に伴って、教職員全員の名刺を新たに刷り直さなければなりません。当たり前の話ですが、統合がなければ全くかからないはずの経費です。
 また2月8日の説明会でも説明があったように、豊中−箕面間の無料バスの運行、学祭の2ヶ所開催と体育会クラブの重複(要するに外大の野球部と阪大の野球の両方を認め、予算を出すということ)の容認など、本来統合がなければ、まったく必要ない予算が組まれてしまおうとしています。学祭とクラブの重複に関しては、いまだ努力目標ですので、実現不可能になる可能性もありますが、仮に実現されるにせよ、恐ろしく無駄ガネ使いの統合ということになります。前回の書き込みでも説明したように、阪大ですら、10年強の耐久度しかありません。いざ苦しくなれば、弱小で新興勢力である新大学外国語学部の予算など簡単に減らされてしまうでしょう。こういった見通しに立てば、阪大と交渉中と学長が説明した充分な数の非常勤講師の確保など夢のまた夢であり、現在の外大の教育システムの良いところを残していくことなどできないというのはきわめて当然の予測であります。結局のところ、今回の阪大との統合は、百害あって一利なしということになろうかと思います
引用なし
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ある夜間主学生から外大に対する質問&意見
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 浦木貴和  - 07/2/19(月) 3:50 -
  
浦木です。

2/8の外大で行われた学生向け説明会のあと、夜間主国際文化の言語専攻、松川さんから夜間主存続についてのこんな質問と意見があったので、ご本人に了解を得た上で、紹介させていただきます。

*************************************************

(前文略)

夜間主コース廃止の決定に関する質問

1.決定に際して、日本の大学教育における大阪外国語大学の位置・役割を考慮したのでしょうか?

インターネットの大学検索(大学入学情報図書館RENA http://www.rena.gr.jp/など)で調べたところ、現在、外国語学部で夜間教育(夜間主コース・二部)を行っているのは、本校を含めて全国で四校(本校以外は、愛知県立大学・神戸市外国語大学・北九州市立大学の三校)しかありません。その観点から、夜間の学部レベルの外国語専門教育の場は希少性があります。

また、神戸市外国語大学の二部は英米学科のみ、北九州市立大学の外国語学部は英米学科・中国学科・国際関係学科のみです。本校とほぼ同種類の夜間外国語教育を提供しているのは愛知県立大学のみです(それでも五ヶ国語)。

本校の夜間主コースが廃止されることで、全国の大学の夜間外国語専門教育の約40パーセント規模(募集人数)が消えることになります。
英語以外の言語に限定すれば、さらに大きな比率になります。

さらには、社会人教育・生涯学習・ライフスタイルの多様化に合わせた教育の提供という観点では、放送大学など通信教育でも様々な分野の学びの場が提供されていますが、こと外国語に関して言えば、最も通信教育にそぐわない分野だと言えます。
特に、本格的な基礎レベルの力を確実に身につけるには、学生が教師の直接的な指導を受けることが必須だと思います。
通信教育などで一応の学びの機会を得られる他の分野と外国語は違います。

以上を考えると、外国語学部の夜間主コースが一つ廃止されるということは、例えば法学部のそれが廃止されるのとは比べ物にならないほどの社会的損失となるのではないでしょうか?

本校夜間主コースの廃止を決定するに際して上で示したような、夜間の外国語専門教育の場の希少性、および本校がそれを廃止することの日本の大学教育の中での重み・全国的な視点からの本校の役割は考慮されたのでしょうか?


2.現在の本校の立地条件が社会人にとって就学の大きな障害になっていることから、社会人学生の在籍率が低くなっている(2/8の説明会資料)という認識を示されましたが、大阪大学との統合により、大阪大学の施設を利用することができれば、立地条件の問題に関しては解決する可能性もあったのではないでしょうか?であるにもかかわらず、大阪大学との具体的交渉をする前に、本校から夜間主の廃止を打ち出した(2/8の説明会での回答)のはなぜでしょうか?

「本学として社会人教育の責任を果すべく、さまざまな改善・改革の努力をした結果としての決断(2/8の説明会資料)」とのことですが、例えば、大阪大学の施設を利用することが出来た場合でも、社会人志願者の増加が見込まれないというような、きちんとした評価はされたのでしょうか?

1で述べた観点から、本校の社会的役割に鑑み、夜間主コースは残すこと前提で努力すべきと考えますが、説明を聞く限りでは、廃止すること前提で話が進んだような印象を受けます。


僕が学校側に質問したいことは以上です。
浦木さんから見て適切でないと考える部分があれば訂正してくださって結構です。特に、一番最後の段落は質問ではなく僕の感想なので、削ってもらって結構です。
ただ基本的な主旨はそのままでお願いします。

お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。

松川 裕成

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外大では、しばしば夜間主コースの学生は知的レベルが低い、などということを言う教員が少なからずいますが、この書き込みを見る限りであながちそうとも言い切れないようです。

浦木貴和Uraki Norikazu
引用なし
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外大の財政状況は、確かに悪いが・・・戸田が読みやすく改行整理
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 戸田 E-MAILWEB  - 07/2/19(月) 18:51 -
  
外大の財政状況は、確かに悪いが統合しないでもやっていけると言うこれだけの証拠 

  浦木貴和 - 07/2/19(月) 3:16 - 
 
 たしかに外大の財政状況は良くはないというのは事実ですが、それではどのくらいのレベル
なのでしょうか。これは大阪外国語大学の教職員組合が2005年に作成した「平成16年度大阪外国語大学財務分析に関する報告」を基にしたものです。
 ただあらかじめ申し上げておきますが、資料そのものが2004年度のものを参考に作られているので、少し状況は変わっているかもしれません。

 まず、自己収益率(収益の中で授業料・入学金・検定量・付属病院などの収益が占める割合)を見てみると、調査がなされた国立大学主要60校中、大阪外大は50.0%で、29位のところに位置しています。
 ちなみに阪大は、42.3%で37位のところにあります。さらに運営費交付金への依存率は48.95%で45位、阪大の依存率は46.54%で50位のところに位置しています。

 この依存率を単科大学のみで比較すると、50%というのは、全国で一番依存していない大学
であるといえます。
 つまり、外大は阪大と比べると運営費交付金(国からもらうお金)や外部資金に依存する割
合が阪大よりも低いことを示しているのです。ちなみに大阪外大の運営費交付金23億4千万円
は、小樽商科大に次いで全国で2番目に少ない額なのだそうです。したがって運営費交付金額
から見れば、大阪外大は全国で二番目に国からお金をもらっていない大学ということになります。

 次に外大についてよく言われることの一つとして、人件費率が高いことが挙げられます。
(念のために言っておきますが、人件費が高いわけではありません)この点についてはどうで
しょうか。人件費率というのは、経常収益に対して占められる人件費の割合のことです。
 これもやはり全国主要国立大学60校の中での比較になりますが、滋賀大学に次いで第2位
の位置を占めています。

 外大は79.2%であるのに対して、阪大は46.9%と58位につけています。要するに外大は
全国で人件費率が2番目に高い大学で、阪大は全国で2番目に人件費率が低い大学ということになります。
 しかし上記の報告書でも主張されているように、このランキングの上位を占めている大学は
、多くが文系の大学であります。逆に理系の大学は下位を占めております。

 このことからもわかるように、外大で人件費率が高いのは、理系のように実験設備など諸々
の教育・研究費用がかかっていないというのが一番の理由のようです。
 補足しますと、2006年度の経常利益は1億7100万円ほどの黒字になったそうですており
ます。
 この資料にある2004年度の6800万と比べて倍以上になりましたが、その方法の一つ(これだ
けではありませんが)、教員の補充を行わなかったということだそうです。ご承知の通り、毎
年転勤や退職などで外大を離れる先生方がいらっしゃいますが、その方々の補充を行わなかっ
たということだそうです。
 現在の外大生に対する旧課程のカリキュラムは保障する、というのが2月8日の説明会での大
学側の見解ですが、教員を補充することなしにどうやって旧課程を保障するのでしょうか??

 三番目に外大の耐久度というのを見ていくことにしましょう。耐久度というのは、今後運営
費交付金が年間1%ずつ減らされていったと考えて、どのぐらいで赤字に転落するのかという
ことを示したものです。
 ただ耐久度は、確たる指標ではなく、試算として示されたものです。ですから根拠となる数
字も2004年度と同じのが続けば、という仮定が入っているので、目安程度にお考えください。

 計算式としては、「耐久度=経常利益÷運営費交付金」となります。残念ながら、これに関
してはあまり嬉しい数字は見られないようです。外大は2.90%、つまり3年弱で赤字に転落す
る大学だということだそうです。
 しかしでは阪大も大丈夫なのかというと、決してそんなことはありません。
 10.26年で赤字に転落する計算になります。ちなみに阪大の耐久度を付属病院のある大学と
比較してみると、42校中23位となるそうです。

 阪大と統合したからといって潤沢な理系の予算を回してもらえるというのはあまり期待でき
ないようだ、と報告書では結論付けています。
 統合問題にあたっては、しばしば外国語学部の10〜20年後を考えれば、統合した方が良い、
という意見も聞かれますが、この資料に基づくと、10年後20年後はまた厳しい財政の引き締め
が起こる可能性はあるようです。
 ちなみに旧帝大の中で耐久度を見てみると、北大が11.35年、東大で6.12年、京大で6.72年
、東北大4.17年などとなっています。それでは、6年後には阪大と京大が統合しないとやって
いけない、ということになっちゃうんでしょうか?

 この報告書には阪大の財務に関してこんな怖い話もありました。
 皆さんよくご存知の通り、阪大は大学病院を持っています。ところが全国の大学病院は、山
形大学を除き全て赤字なのだそうです。ところが収益率のランキングでは、大学病院のある大
学は上位を占めています。
 どういうことなのかというと、この大学の収益には大学病院の人件費が含まれていないこと
を理由に挙げています。なぜなら損益計算書には病院の人件費を記す欄がないからだそう。

 阪大は付属病院の収益力ランキングの中には上位20位の中には入っていません。つまり病院
を持っている大学は、現実として非常に経営が厳しいことを示しています。
 もちろんこれは可能性ですが、新大学の外国語学部にもそのしわ寄せが来る可能性があると
指摘しています。現実にならないことを祈りますが、現在の吸収合併という枠の中で進められ
ている外大の姿勢では、その可能性は決して低くはないでしょう。

 このように見ていくと、外大の運営そのものに関しては決して楽観視はできないが、自助努
力をすれば何とかやっていける可能性があったことを示しています。いろんな人が指摘するよ
うに、もう遅いのかもしれませんが。

 最後に、これは報告書にもあった疑問ですが、個人的にも疑問に思うこととして、赤字が続
いた場合、外大は本当に潰されてしまうのかな、というのがあります。
 耐久度でみた場合、全国国立大学83校中外大は66位という位置にあります。いくら少子化の
時代とはいえ、外大も含めて18校もの大学を潰してやろうと、本当に財務省や総務省は考えて
いるのでしょうか。
 赤字の国立大学を片っ端から潰していってしまうと、日本の教育システムというのは殆どム
チャクチャになってしまいますが。
 また、もし国立大学を潰していくとすると、どのような基準でどうやって潰していくのでし
ょうか。
引用なし
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)@i58-89-136-220.s04.a027.ap.plala.or.jp>

外大が行ってきた税金の壮絶な無駄遣い!(戸田が改行整理)
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 戸田 E-MAILWEB  - 07/2/19(月) 18:55 -
  
財政状況が厳しいといいながら、外大が行ってきた税金の壮絶な無駄遣い! 

  浦木貴和 - 07/2/19(月) 3:19 - 
 
 今回は少しショッキングなお話をさせていただきます。外大の是永学長は、統合に至った経
緯について、「日本の高等教育は選別、差別化によって二極分化の傾向を強め、国家予算の重
点的な投入による国際競争力の強化が図られている。」と主張しています。
 その上で、「本学が置かれた制度上、財政上両面での縮小先細りという冷厳な現実を直視し
、その限界を超えてより大きな枠組みの中で変革と再生を遂げるのだという意思を持って協議
に臨んだ」のだそうです。

 この文面から見ると、財政上の理由というのが大きな要因の一つであると分析していること
になります。これも少し古いお話になりますが、大阪外国語大学協職員有志連合というグルー
プが、「外大の現状を憂える会」という会報を2004年ごろ出したことがあります。

 これによると、国立大学が国立大学法人になった2003年、事務局長(文部科学省からの天下
りみたいなものです)の給与が月額で20万円もアップしているのだそうです。
 これは年間で330万円以上のアップであり、退職金は1150万円も増額されたことになるので
す(ちなみにこの内部告発の文書が出回ったあと、この事務局長は別のところに転勤になった
そう)。

 この他にもある副学長は59万円から84万円に、局長クラスの人物は51万円から70万円に増額
されました。また学外非常勤理事は30万、監事も20万と決められたそうです。
 要するに法人化になって役員人件費が非常勤だけで840万円程度必要になったのです。

 さらに常勤役員分の増額だけで330万から400万、退職金に至っては二人で2650万円の増額、
要するに法人化で役員給与分約4000万円が捻出されているのです。

 前の書き込みで、運営費交付金(国からの補助金)が毎年1%ずつ減らされていくという時
期に、しかも当時は2%ととも言われていた時期に、運営費交付金で人件費も全て賄うことに
させられ、数年で赤字転落の危機的状況にあり、様々な部分で経費削減が図られる必要がある
時に、また前回の資料でもお話したとおり、人件費率が全国でもトップクラスだといわれてい
る時に、なんと理事たちお役人の給与が増額されているのです。

 また「憂える会」が伝える別の事実として、法人化になる前の駆け込み申請で1億円以上を投
入し、管理棟を大改造しました。
 その中には週に一度しか来ない非常勤役員に大きな部屋を作って使用させている事実があり
ます。
 ちなみに、外大には学生寮がありますが、その居室の電気容量は300Wしかなく、冷暖房
器具の使用はおろか、ある部屋で電気スト−部とパソコンを同時に使うと、その下位のブレー
カーが落ちてしまうような状況にあるわけですが、そういったところの改善は全く行わず、週
に1〜2回程度しか来ないような非常勤理事のために1億円以上もかけて管理棟の改築工事を
行ったのです。

 外大はようやく今年になって平成19年度の学内予算で改善することを決定しましたが、普
通に考えて優先順位が間違っていることは明らかです。
引用なし
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大学院生が見たこんな無駄遣い! (戸田が改行整理)
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 戸田 E-MAILWEB  - 07/2/19(月) 19:03 -
  
大学院生が見たこんな無駄遣い! 

  浦木貴和 - 07/2/19(月) 3:27 - 
 
 さらに私自身が見聞きした別の事実をお話しましょう。
 これもやはり法人化前の駆け込み申請で2004年に6階建ての総合研究棟が建てられました。
これも数億円規模の税金の投入です。
 そしてその総合研究棟に入ったのは、(それ以外にも授業用の教室などがありますが)パソ
コン実習室と博士後期課程院生室でした。

 それまでにパソコン実習室は、別の棟に既にありましたし、博士後期課程の院生室はそれま
で5〜8人程度の小さな院生室が学内のあちこちに点在していました。
 たしかに多少の改造は必要だったかもしれませんし、パソコンなどの備品は新しくする必要
はあったでしょう。
 しかし、光熱費などの管理経費を極力抑えて、独立法人化を前に少しでも赤字にならないよ
う努力しなければならない時期に、新しい校舎を建築することにそれほど積極的な意味があっ
たとは思えません。

 またパソコン実習室内外には、英語表記の看板があります。しかもその英語表記は、読んで
いる方が恥ずかしくなるほどのジャパニーズイングリッシュ。
 今はなくなったと思いますが、2年前PC実習室内の忘れ物コーナーのところの英語表記は、
“things behind”でした(笑)。
 天下の国立大学であり、しかも英語をはじめとする24言語の外国語学の牙城でもある大阪外
国語大学が、こんな英語表記をしていたのです。

 あまりにも恥ずかしいということで、当時の院生協議会(院生の自治組織)の役員さんたち
が研究科長と掛け合ってこの看板をはずしてもらったのです。この時にわかった事実なのです
が、これらの英語表記は全て外注に出していて、100万ほどの支出があったそうです。
 多くが日本語を勉強しに来ている留学生であり、かなり多くの留学生は非英語圏からの留学
生なのに、そもそも英語表記が必要なのか、という問題もありますし、よしんば必要であると
しても、英語圏からの留学生はそれでも少なからずいるわけですから、外注になど頼まなくて
もその留学生たちにバイト料を払って作ってもらえば、100万円もかかりません。

 総合研究棟のエレベーター前にあるPC実習室の利用時間の案内を見ると、これまたおかしな
英語表記になっています。この間も英語圏の留学生がこれを見て笑いながら、写真を撮ってい
ました。
 またある英語圏の非常勤講師の先生が、「これはいったい何が書いてあるの?」と真剣に尋
ねていました。おそらくいまだに外注に出しているのでしょうね。

 次は、後期院生室について見ていきましょう。
 2004年に総合研究棟が完成したのに伴って、それまで点在していた後期院生室が強制的に
一ヶ所に集められることになりました。(これもやはり当時の院生協議会の役員が抗議なさっ
ていたのですが)
 さて、この博士後期院生室ですが、約100人程度を収容できる巨大な院生室です。まあ実際
に利用するのは、多い時で数十人程度、普段は10人前後といった人たちしか利用しません。
 少ないときには数人ということもあります。それは多くの博士院生が普段は仕事を持ってい
たり、博士課程は取得する単位数がそれほど多くないため、わざわざ箕面まで来たり必要がな
いためです。
 といって院生室はやはり一定の研究レベルを保持するためには必要という事実は変わりませ
んが。

 しかし普段利用する10数人の院生たちが、巨大な院生室を使用するためには、大量の照明は
必要ですし、10台ほどあるエアコンは全てセンサーで反応するようになっているので、院生室
の中を人が行き来するたびに、稼動してしまいます。
 2004年以前のように、後期院生室が小規模教室であった時には、使わない院生室の電気代な
どは殆どかからないわけですから、今よりもずいぶん安く管理経費を抑えられたはず。
 もちろん院生室へのPCの入れ替えなどのお金はかかるかもしれませんが、億単位のお金を投
入する必要はまったくありません。

 もう一つ、図書館についてみておきましょう。
 外大図書館棟の1階の事務室を機会があれば一度覘いてみてください。事務室奥には、巨大
な本棚がありまずが、そこには受け取り手のない専門雑誌や専門紙、書籍が大量に置きっぱな
しになっています。
 これはどういうことだと思いますか?
 これは先生方が研究費で購入なさったものですが、要するに研究費というのは毎年使い切ら
なければなりません。ところが先生方によっては支給されている研究費を使いきれない方もい
らっしゃいます。もちろん全員がそうではないのですが、中にはそういう方もいらっしゃいま
す。そういう人たちは、使い切らないと次年度の研究費が減らされてしまうことになるので、
読みもしない書籍類が大量にその本棚に置きっぱなしにされることになるのです。

 しかもそのかなり多くは、何年も引き取り手がないまま、ほったらかしで色褪せてしまって
いるものもあります。これは1年半ほど前に図書館の方から聞いた話ですが、そういった書籍
の無駄遣いが年間100万円程度になるそうです。

 赤字に転落しそうだと危機感をあおっている大学側がこんな杜撰な大学運営を行なっている
のです。
 こんな無駄遣いを平気でやっておきながら一方で、阪大と一緒にならないと財政的にやって
いけないなどということを、是永学長はじめ、外大執行部の人たちは言っているのです。
 
 中にはだからこそ、統合することで建て直しを図れるのではないか、と主張する人たちもい
るでしょう。
 しかし、前の書き込みでも主張したように、そう簡単に教職員のリストラなどできるはずが
ありませんので、統合後も大学を動かしていくのは、同じ人たちがやっていくことになります。

 統合すれば、良くなるだろうというのは、夢物語に過ぎません。
 こんな主張をする人たちが考える統合というのは、別名「後は野となれ山となれ合併」とい
って、10〜20年後はおろか1年先のことも想像できない人たちなのでしょう。
  (守口・門真の合併と同じ表現が適当だと思いましたので、戸田さんには無断で「後は野
   となれ山となれ合併」という表現を使わせてもらいました、笑)

 また統合に際しては、それまで別々だった大学が一つになるわけですから、当然コンピュー
タシステムも一緒にしなければなりません。
 在学生や卒業生の個人情報の管理、教職員の給与計算や新たな財務諸表の作成、在学生や卒
業生の個人情報の管理などのためには必ずコンピュータシステムも統合されることになります。

 規模にもよりますが、コンピュータシステムの統合となれば、億単位の税金が必要になりま
す。
 またこれまで大阪外国語大学の看板だったところはすべて大阪大学に変更する必要がありま
すし、新大学に伴って、教職員全員の名刺を新たに刷り直さなければなりません。
 当たり前の話ですが、統合がなければ全くかからないはずの経費です。

 また2月8日の説明会でも説明があったように、豊中−箕面間の無料バスの運行、学祭の2ヶ
所開催と体育会クラブの重複(要するに外大の野球部と阪大の野球の両方を認め、予算を出す
ということ)の容認など、本来統合がなければ、まったく必要ない予算が組まれてしまおうと
しています。
 学祭とクラブの重複に関しては、いまだ努力目標ですので、実現不可能になる可能性もあり
ますが、仮に実現されるにせよ、恐ろしく無駄ガネ使いの統合ということになります。

 前回の書き込みでも説明したように、阪大ですら、10年強の耐久度しかありません。いざ
苦しくなれば、弱小で新興勢力である新大学外国語学部の予算など簡単に減らされてしまうで
しょう。
 
 こういった見通しに立てば、阪大と交渉中と学長が説明した充分な数の非常勤講師の確保な
ど夢のまた夢であり、現在の外大の教育システムの良いところを残していくことなどできない
というのはきわめて当然の予測であります。

 結局のところ、今回の阪大との統合は、百害あって一利なしということになろうかと思いま
す。
引用なし
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↑チェックシステム無し、情報公開無し・・外大の愚劣な酷さに私も怒り!
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 戸田 E-MAILWEB  - 07/2/19(月) 19:14 -
  
 浦木君、頑張ってますね!
 だいたい、大学という所はろくなもんじゃないとは思っていたけど、ここまで酷いとは、
腐っているとは知りませんでした。
 
 何よりも事実に基づく批判に説得力があります。こんな当局者に「大学教育や研究を語る
資格・牛耳る資格」はありません!
 浦木君達の奮闘に期待します。

 それと外大のある箕面市の「市民派市長」・「市民派議員」・「意識的住民」のみなさんに
もドンドン働きかけて下さい。

 それでは、2/28の戸田の控訴審第1回での証人尋問、どうかよろしく。証人採用されると
いいんだけれど。
引用なし
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