市立小・中学校の現状と課題

(1) 学校建設の経過

 小学校においては、昭和39年までに門真小学校、大和田小学校、二島小学校、四宮小学校、北小学校の5校が設置されていましたが、昭和40年代には、40年古川橋小学校、41年中央小学校、42年南小学校、45年浜町小学校、沖小学校、46年上野口小学校、速見小学校、47年脇田小学校、49年北巣本小学校の9校が建設されました。 さらに51年水島小学校、五月田小学校に続き、58年に最後の東小学校が建設されて、現在合計17校が設置されています。

 中学校においては、昭和39年までに第一中学校、第二中学校の2校が設置されていましたが、昭和43年第三中学校、47年第四中学校、48年第五中学校が建設され、53年第六中学校、第七中学校の2校が建設されて、現在合計7校が設置されています。 なお、各小・中学校の創立記念日と分離した学校名については、資料[NO. 6]のとおりであります。また、各小・中学校の校区については、資料[NO. 7]のとおりとなっています。

(2) 児童・生徒数の推移

 門真市立小学校の児童数は、平成11年度には、7,477人で、ピーク時(昭和54年)の17,202人の約44%、中学校の生徒数は、平成11年度には、3,433人で、ピーク時(昭和60年)の7,921人の約43%となっています。それに対して、大阪府公立小学校の児童数は、平成11年度には、481,262人で、ピーク時(昭和55年)の913,768人の約53%、中学校の生徒数は、平成11年度には、44,226人で、ピーク時(昭和61年)の443,087人の約55%となっています。

 以上のことから、ピーク時に比べて現在の児童・生徒数は、門真市の場合、大阪府全体より、小学校で9%、中学校で12%減少していることがわかります。

(3) 学級数の推移

 門真市立小学校の学級数は、平成11年度には、262学級(通常学級238+養護学級24)で、ピーク時(昭和54年)の457学級(通常学級426+養護学級31)の約57%、中学校の学級数は、平成11年度には、105学級(通常学級95+養護学級10)で、ピーク時(昭和59年)の202学級(通常学級187+養護学級15)の約52%になっています。
 それに対して、大阪府公立小学校の学級数は、平成11年度には、16,486学級でピーク時(昭和56年)の24,852学級の約66%、中学校の学級数は、平成11年度には、7,489学級でピーク時(昭和61年)の11,339学級の約66%になっています。

 以上のことから、ピーク時に比べて現在の学級数は、門真市の場合、大阪府全体より、小学校で9%、中学校で14%減少していることがわかります。なお、平成3年度に学級編制基準が1学級当たりの児童・生徒数45人から40人へと改められています。
 平成11年5月1日現在、門真市内の公立小・中学校で国の法令による標準規模を満たさない12学級未満の学校は、小学校では中央小学校(8学級)、南小学校(9学級)、北巣本小学校(11学級)の3小学校、中学校では第六中学校(7学級)の1中学校となっています。 なお、各学校別の児童・生徒数、学級数のピーク時数と現在数は、資料[NO. 8]のとおりであります。

(4) 学校数の推移

 門真市立小学校の学校数は、昭和58年に東小学校が新設されて以来17校、中学校の学校数は、昭和53年に第六中学校、第七中学校が新設されて以来、7校となっています。一方、大阪府公立小学校の学校数は、平成11年度は、1,041校で、ピーク時(平成2年)の1,047校より、6校減少しており、中学校の学校数は、平成11年度は、466校で、ピーク時(平成5・6年)の467校より、1校減少しております。

(5) 市立小・中学校の配置状況と推計による学級数

〔1〕 小学校
 
門真市内の北部地域は京阪古川橋駅から半径800メートル以内に、門真小学校、大和田小学校、北小学校、古川橋小学校、中央小学校、浜町小学校、速見小学校の7校が位置しており、隣接している小学校が多く見られます。平成17年度の学級数の推計を見ると、門真小学校、速見小学校の2校は、ほぼ現状どおりですが、大和田小学校、北小学校、古川橋小学校の3校は、適正規模の最小数である12学級となり、中央小学校、浜町小学校の2校は、6学級の小規模校になることが予測されます。

 今後、建設が予定されている第二京阪道路の南側で寝屋川大東線の東側の広い地域には、四宮小学校、脇田小学校、東小学校の3小学校が位置しています。平成17年度の学級数の推計をみると、四宮小学校、脇田小学校の2校は、ほぼ現状どおりですが、東小学校は、児童数が増加し、平成16年度には23学級となることが予測され、平成17年度は一時22学級となるものの、将来的には、大規模校となる可能性があります。それに伴って近い将来、普通教室の不足も考えられ、校舎の増築や江端地区の校区変更、第二京阪道路による校区変更等を考える必要性が生じてまいります。

 南部地域には、主に府営門真団地を校区とする南小学校、水島小学校、二島小学校の3校が位置しています。平成17年度の学級数の推計を見ると、南小学校は6学級、水島小学校は10学級となり、2校とも小規模校になることが予測されます。また、二島小学校は地下鉄門真南駅周辺の開発等による児童数の増加に伴い、逆に学級数が増加することが予測されます。

 中部地域には、沖小学校、五月田小学校の2校が位置しています。平成17年度の学級数の推計を見ると、沖小学校は漸増し、五月田小学校はほぼ現状どおりと予測されます。

 北東地域には、上野口小学校、北巣本小学校の2校が位置しています。平成17年度の学級数の推計を見ると、上野口小学校は、ほぼ現状どおりとなっていますが、北巣本小学校は、7学級の小規模校になることが予測されます。

〔2〕 中学校
  市内7中学校の配置状況を見ると、京阪電鉄の北側には第一中学校、第六中学校の2校があります。京阪電鉄と国道163号線の間の地域には、小学校は5校ありますが、中学校は位置しておりません。国道163号線と建設予定の第二京阪道路の間の地域には、第二中学校、第三中学校、第七中学校の3校が、第二京阪道路の東側地域には、第四中学校、第五中学校の2校が位置しています。

 平成17年度の学級数の推計を見ると、第一中学校は9学級、第六中学校は8学級となり、小規模校となることが予測されます。他の5中学校については、ほぼ13学級から17学級の間で推移するものと予測されます。なお、各小・中学校の児童・生徒数、学級数の平成11年度現在数と平成17年度推計値については、資料[NO. 9]のとおりであります。

(6) 小学校区の地域活動

〔1〕 自治会  現在、門真市自治連合会として、加入自治会116、未加入自治会3で組織されており、地域に根ざした諸活動が行われています。年間を通して、地域内の道路等の清掃、美化活動や明るい地域をつくるための防犯活動等の環境づくりを初め、学校施設を利用してのスポーツ、敬老会等の子どもから老人まで幅広く参加できる行事を実施し、住民相互の親睦と交流が図られています。
  また、校区自治会では、校区体育祭、ソフトボール大会、年齢を問わず参加できるグラウンドゴルフ大会等を開催し、校区内の住民相互の交流の場となっています。

〔2〕 婦人団体協議会  地域婦人団体の相互の連絡協調と生涯学習を通じ、地域に即した活動を推進し、婦人の自立と社会参加、社会教育の振興、住みよい郷土の建設に寄与することを目的に12校区(35支部)の婦人会が地域の持ち味を生かしながら、自主的にあるいは行政と連携し、市民生活に関わる環境美化、高齢福祉、健康増進、生涯学習、市民文化などの振興を図るため、各校区内での自主的なボランティア活動が積極的に展開されています。
  また、校区及び支部の婦人会は、地域行事や校区活動の要請に応じ、各種団体と連携し、地域行事の推進に寄与しています。

〔3〕 子ども会  子ども会は、異年齢集団の中で子どもたちが、スポーツ活動、文化活動等、様々な体験を通して仲間づくりを進めながら、自主性や社会性を高める場であります。現在、単位子ども会は88組織あり、単位子ども会の多くは、自治会単位で組織され、古紙回収、ラジオ体操、ハイキング、公園の清掃、クリスマス会、お別れ会等の行事が行われています。
 なお、小学校区の連合組織は17小学校区ごとに組織され、ソフトボールやドッジボール大会などを行っており、門真市子ども会育成連合会(市子連)主催の大会にも参加しています。また、校庭キャンプ等を行っている校区もあります。

〔4〕 青少年育成協議会  小学校区内の各種団体(PTA、子ども会、自治会、民生委員児童委員協議会等)、各種委員(青少年指導ルーム委員、防犯委員等)、学校等で青少年育成協議会を組織し、校区ぐるみでの青少年の非行防止、有害環境の浄化、健全育成活動等が行われ、全小学校区で組織されています。
 主な活動内容としては、地域のパトロール、広報紙の発行、他団体との交流会、公園・道路の清掃活動、講演会・研修会の開催、環境浄化ポスターの募集、環境浄化ビラの配布等が行われています。

 

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