10月27日記載  ヒゲー戸田


9月議会特色@;「一般質問7人」の数字が示すもの

 昨年の9月議会本会議での「一般質問通告者」12人、というのは門真市議会始まって以来最高の数であった。(戸田は不当な「出席停止懲罰」のために質問できなかったので、実際に質問したのは11人) それに比べて今年の7人というのは後退であるが、さかのぼって調べてみると、選挙があって新人議員が出てきた年は質問人数が多くて、それ以外の年は少ないというパターンがあることが分かった。

 前期選挙のあった95年の9月議会での一般質問は6人で、その後の3年間はずっと4人だけだった。この3年間は共産党でも5人の議員のうち質問するのは1〜2人。それに比べれば、今年4人の共産党全員と2会派+戸田の7人、というのは前期の選挙年よりも多いわけで、まだ不十分とは言え(2会派が質問なし、議長以外の20議員が質問なし)、漸次改善の方向にあるのかな、と言えそうです。議員が議会でちゃんと仕事しているのか、と言うことに対して市民の目が向けられるようになってきたことによる変化であろうと思われます。
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 おまけとして、昨年9/29本会議・戸田への懲罰動議に対する戸田の抗弁の一部を紹介させてもらいましょう。(全文は「議会の記録」コーナーにて)いいこと言ってますよ。
  http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/5/1999-9/report-teirei.htm

 本日は、門真市議会史上初めて、幾ら古手の議員でも超ベテランの職員の方でも、だれも経験したことのない初めての懲罰動議です。懲罰というのは、選挙で選ばれた議員 をほかの議員が罰を下すという極めて重大な問題であって、決してこれをもてあそぶようなことがあってはならないと思います。さて、この議会においてすばらしいことが二つありました。
つまり、正論を述べた5議員((注)戸田と共産党議員のこと)の勧告に従って、市のトップが身を処されたこと (注)助役辞職のこと)です。

 もう一つは、次の本会議一般質問において12人もの方が質問に立たれるというかつてないすばらしいことが行われております。同時に、しかし、このような不当な懲罰動議が行われるというまさに門真市議会史上を汚すことが行われていることも憂慮にたえません。ただしながら、本会議の運営を通 じまして、このような汚点をプラスに転化し、議会改革へ邁進していくことを私は考えております。それでは、この懲罰動議に対する私の抗弁を述べます。   ・・・・・以下略



9月議会特色A;代表者・連絡先もない「合併促進議員連盟」の異様さ浮き彫りに

 本年2月に、与党4会派23議員で、「合併促進議員連盟」という任意団体が結成されているが、これに関して<合併問題に対する市長の認識について>として、戸田がこの議員連盟の代表者、連絡先、役員体制について、市長は知っているかと問いただしたのに対して、東市長は何ら答えられなかった。それも当然、半年以上たってもこの「合併促進議員連盟」なるものは、代表者・役員体制・連絡先について何一つ決められない、「組織」と言えない組織でしかなく、なんら責任体制のない集合であるのが実態だからである。

 戸田の質問はそのことを浮き彫りにして、議事録に残しておくために行なったものであり、それは見事に成功した。市長がそれらが「あることを知らなかった」のでも「知っていても答えなかった」のでもない。「ない」ものは答えられないのである。その証拠に23議員の誰も、自らの「議員連盟」の代表も連絡先も言えないままである。

 合併促進にことのほか熱心な富山議員初めとする門真公明党が、きちんとした方向性検討や意志一致の不十分なままに、他の3会派をかなり強引に巻き込んで作ったのがこの「議員連盟」であり、その狙いは市民サイドでの活発な論議や合意が無くても、「市民の代表たる議会の圧倒的多数23議員の合意=市民の合意」という形式を作り上げて、そのような「議会主導」形式で合併へのレールを敷こうということだろう、と戸田は分析している。(違う、と言う人は事実を挙げて反論してくれ)
 議会でのこの質問・答弁については、「9月議会の実状」のここ↓を見て下さい。
      http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/5/2000-9/28ippan.htm
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 それにしても、「代表・役員体制・連絡先もない議員連盟」、といえば戸田誹謗の怪文書もどきビラで一躍全国に有名になった、あの「門真市議会のカク乱を阻止する議員連盟」と同じですね。まったく同じ4会派23議員が名前を連ねたこの「議員連盟」、今はどうなったのでしょうか?
 なつかしの怪文書もどきビラは、http://toppa.org/orders/kaibun-toda.html
   http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/1/4/2000-3.html にてどうぞ。

@それにしても、「代表・役員体制・連絡先もない議員連盟」というのは非常に信頼性を落としますね。門真市の議員達はこんないいかげんな「議員連盟」を作っているのか、と思われてしまいます。「合併問題を前向きに考える議員連盟」というような名前にしておけば、役員体制なんか決めやすかったかもしれないのに、一部の議員が「合併促進!」のアドバルーンを急ぎすぎてかえって全体の身動きがとれなくなったのかもね。

@合併促進の急先鋒の公明党の富山悦昌議員が委員長を務める、「合併・行財政改革調査研究特別委員会」が、10/30(月)に開かれます。(市民傍聴不可)議題は、「「(仮称)市町村の合併の促進についての要綱」素案について」と「行財政改善計画の進捗状況について」です。
・・・・傍聴して報告します。



9月議会特色B;元公明党市議山北氏の教育委員就任に戸田が強烈なクギ刺し

 去年まで門真で有名な公明党市議だった人を、政治的中立が必要とされる教育委員に任命するという、異例の人事提案に対して戸田ひとりが敢然と質疑と反対討論を行なっ た。

 一般に人事提案に対する質疑や反対討論は失礼だ、という雰囲気が議会にはあって、強硬反対の共産党ですら質疑・討論せずに反対するだけだったが、戸田はこの件はキチンと提案者たる市長にただして議事録に残すべきだと考えて、質疑討論を行なったもの。

 特筆すべきは、質疑の中で<教育委員の場合は「積極的に政治運動をする」ことは、禁じられているのだから、「自宅に政党、例えば公明党などのポスターや選挙の候補者・候補予定者のポスターを貼る」とか「選挙の候補者・候補予定者への支持を有権者に訴えたり、紹介したりする」、「政党の機関誌・ビラ等の購読勧誘や配付をする」などがあればがそれに該当するはず>と具体的な例を挙げて、市長の見解を求めたことである。

 これに対して市長は上記の具体例についての直接的な回答はしなかったが、「ご懸念のいろいろなことは、決してそうではないと確信している」、と答えているので、「教育委員になった以上はそのような政治行為をするはずがない」、と市長が保証したものとして、今後4年間の教育委員任期の中で様々な選挙が行われるだろうから、市長の保証が守られるかどうか、市民は注目していくべきだろう。

 なお市長答弁の中で、山北氏が(99年の)議員退陣以来、公明党を辞めて無所属になっていることが明らかにされた。長年公明党で奮闘してきた人が、議員を辞めたとたんに公明党までやめたのはなぜだろうか?
説明によれば、99年に議員を辞めてからは「公明党の山北さん」ではなくなっていたわけだ。
 詳しくは http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/5/2000-9/kyouikui-situgigenkou.html



9月議会特色C;来年6月の市長選、東市長再出馬の方向が見えてきた

 以下は戸田の政治評論である。長期政権で高齢、体調もさほど良くはなさそうな東市長について、もう次は出ないだろう、という観測も一部にあるが9月議会の動向を見ると、これまでの4会派与党体制で出馬するつもりだろうと推測される。

 そのヒントが、元公明党市議の教育委員任命の人事問題だ。
9月末で任期切れとなる教育委員の後任人事を、通常提案すべき議会前1週間の9/12議運に提示できず(「現在、理事者に於いて調整中」という説明で)、9/22議運になってようやく提示して9/28本会議で上程可決したのだが、この「遅れ」は与党4会派の中で市長構想にかなりの反対論が出たから、と考えるのが妥当だろう。

 「元公明党市議府議の教育委員山根氏退任1年後の、元公明党市議山北氏の教育委員任命」、となれば「教育委員は公明党の指定席か」、という不満や疑念が他会派から出ても おかしくない。他会派の元議員は誰も教育委員になっていないのだからなおのことであろう。

 公明党以外の会派の不満を押さえなだめて、なお元公明党市議の教育委員任命を進めた理由として考えられることと言えば、公明党勢力の票もガッチリ固めて来年6月の市長選挙に出馬する筋書きを東市長が持っているからだろう、ということになる。
緑風クラブは東市長の出身会派だから、東市長と離れるわけがない。志政会・市民リベラルも東市長の与党でいることを選択するのは確実だろう。

 そうなると来年の市長選挙は、現職東市長対、共産党推薦候補の闘いとなるだろう。 独自の「市民派候補」というのは門真の現状では残念ながら考えづらい。共産党推薦候 補がいかに市民全般に訴えて支持を広げていけるか、というのがポイントだろう。
 12月議会・3月議会、と市民生活の向上(切り下げ反対)を図っていくのには、市長選挙への流れを念頭に置いた、東行政への要求の出し方、運動のし方を考えていかなければならないだろう。 共産党陣営はどう考えているんだろう? 保守派で他に出馬する人はいますか?
 



9月議会特色D;共産党の資料配付で前進、ネクタイ・カバン注意で後退

 今回から、共産党議員も本会議質問の時に、自分の読み上げる原稿またはその要旨を資料として作成して傍聴市民に渡すようになりました。戸田ももらって、これを見ながら本会議に臨んでいます。4会派の議員も遠慮なくもらったらいいですよ。

 質問―答弁の内容把握に大変役に立ちます。4会派の人もぜひやって欲しい。後退面は、戸田に対する「ネクタイ・カバン注意」という珍儀式を復活させたこと。おかげで、先日の朝日新聞に「おかしなことをする地方議会の代表例」として取り上げられてしまいました。
 「岡本選手の門真」を辱めないように、12月議会からはやめてもらいたいものです。



9月議会特色E;公明党の異様でアンフェアな問題提起の仕方

 9月議会の終わり際、ドタン場であっと驚かせたのが公明党による「戸田の9/22文教委発言への猛烈抗議」だった。抗議の内容自体については、戸田も市側の話をじっくり聞いて、「情報公開請求者について、議員団体名ではあれ議会で公開したこと」については不適切であったと認めて陳謝したが、非常に疑問なのが公明党の問題提起の仕方である。
(問題とされた議会発言や陳謝内容、およその経過については、
    http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/5/2000-9/22todatinsya.html
    http://210.254.236.110/bbs/bbsv.cgi/higetoda  参照)

 疑問点を列挙すると・・・・

▲9/22文教委の時に、公明党の風議員(幹事長)、山本議員も文教委員として同席していたのに、なんら問題にしなかった。
▲その後十分時間があったのに、9/22議運でも9/25議員でも、本会議当日朝の9/28議運で「本日1日だけで議事を終了して閉会する」ことを決めた時にさえも、何ら問題にせずにいておいて、午前の本会議後突如として、昼休みに大本議長に「戸田発言問題で戸田に陳謝させること」を要求しだしたこと。

▲しかも山本議員は文教の副委員長であるのに、この9/28昼まではなんら文教委員長の今田議員に相談もせず、問題提起もしていないこと。委員長無視に等しいし、これでは公明党議員として(9/28昼まで水面下で)動いただけで、「委員長を補佐する文教委副委員長」の職責を果たしているとは言い難い。
▲「懲罰に値するような問題発言」でも、発言から3日以内に問題提起しないと罰せられないのに、今回は7日も経ってから突如として持ち出してきた。

▲本当に「問題発言だと気づいたから戸田の誤りを正してやろう」、と思うのであれば、気が付いた時点で抗議したり、委員長に事実調べを要求したりして文教委としての対処を考えるべきであるのに、全くそういうことをせず、逆に戸田の側にも他の文教委の側にも、問題を考えたり事実調査したりする余裕を与えないのも同然に、「本会議最終予定日の昼休み」に突然猛烈抗議を開始した。事情を全く知らされていない他会派・居並ぶ理事者、今後のスケジュールなどを圧力として「被告側」に防御の余裕を与えないやり方であって、とてもフェアとは言えない。

▲今回の公明党の問題提起の仕方は、「公明党の機嫌を損じたら、議運にも諮らず、何日前の事であっても、本会議途中であろうがなんであろうが、猛烈抗議して本会議を止めてしまうぞ」、という力の誇示のように思えてしかたがない。なるほど公明党の力は見せていただいた。
 しかし去年は4会派足並み揃えて準備しての懲罰だったのに、今回は事前に4会派で協議できなかったんだね。
▲およそ「規則違反行為とそれへの咎め」には、自ずとバランスというものがある。
公明党にとって「議員団体が何を開示請求したか」を公開される、ということは、私人のプライバシーをバクロされたのと同様に、本会議を止めてでも罰しなければいけないことだと認識している、というわけだ。