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尼崎市の酒井市議の「災害ボランティアと議会」論に感服。非常に納得できました。
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 戸田 E-MAILWEB  - 18/7/21(土) 9:15 -
  
 (戸田の発信メールを紹介)
 門真市議の戸田です。
「近畿市民派ML」での尼崎市議の酒井さんの投稿〜「災害ボランティアと議会」論に
感服。非常に納得できました。
 私のHP掲示板でも紹介し、市各部署へのメールでも流します。

 7/21(土)08:57 戸田ひさよし 拝

 酒井さんの投稿(「無題」でしたが) 
  ↓↓↓
======================================
 7月19日吹田で開かれた近畿市民派議員交流勉強会(主催の五十川さん他の皆さんご
苦労様でした)で急遽プログラムに入れられた北大阪の震災の報告で、「災害時の議会の
ありかた」などが話題になりました。
 大方の報告者の議員とは意見が違ったかもしれないので、私が話したことを整理して
みました。乞うご批判。     
                                        尼崎市議 酒井 一

 個人的にですが、阪神大震災の経験から私はこう考えています。

〇議会を開くべきかどうか。休会にしたり延期したりするのは間違いか。

 議会は合議機関です。物事を決めるのに十分な協議と厳格な手続きが必要です。災害時の緊急対応には最も向いていません。実行力もありません。
 災害対策に集中するべき役所の時間と労力を食ってしまう以外にはあまりできることはないのです。

 これに比して、役所は、なんだかんだ言っても意思決定、指揮命令系統が一本です。
しかも執行機関ですから実行力があります。

 ですから、災害後の初期対応時(これを一時限目と呼ぶことにします)は、議会を機能させる事は考えない方がよいと思います。延期でも休会でもいいです。
 市役所からは報告を受けるくらいにとどめて、議会対応から離れて初期対応に集中してもらうのがよいと思います。

〇一時限目は 議会ではなく、議員として

 市民の中にいて、一市民として市民の自己救済に参加することが課題になるべきです。

 救援はもちろん、例えば、ボランティアを組織する。役所と市民のつなぎ役をする。
現場で起きてくる問題、課題を行政に結び付けられる形で拾い上げる。などなど、やること、議員だからこそできることはいっぱいあります。

 それはまさに市民代表の本領発揮です。「市民代表機能」の基礎です。

〇二時限目 議会としては、いつ、どう動くのか。

 行政の対応も一旦出そろった頃合い、補正予算や条例適用、その他実際の処置が見渡せるようになってからやるべきことは、大きく3つ。

 (1)団体意思の決定機関として議決を必要とする事柄を処理する。
   あとは普段から議員がやっていることです。

 (2)現場での経験をもとに、「足りないこと」「的外れなこと」などを、行政用語に
  「翻訳」して働きかけ、処置を求めること。

 (3)行政の対応の誤り、問題点を指摘し、間に合うものは修復を、済んだことは教訓と
   し、改善を求めること。
    これは「議会の議決権」「議員の質問権」の発動です。

〇そして三時限目

 中長期的に、復興、生活再建のために必要な自治体や国の政策について考え、提言し、または条例等で実現を図る。

 まさに「政策立案」「立法(条例制定)」機能です。

 次にボランティアについて。

 これは北大阪の地震ではあまり問題にならなかったのですが、西日本豪雨災害に対する復旧復興ボランティアの様子を見ていて考えたことです。

 テレビで報道されるボランティアの様子を見て、違和感が拭えません。社協の受付の
前に長々と行列して、行き先を振り分けてもらってバスに詰め込まれて目的地に向かう。

 もちろん、あの酷暑の中、ボランティアに入る人々には本当にご苦労様といいたいし、頭が下がります。
 しかし社協の手配を通じて入るのが災害ボランティアの全てになってほしくはないのです。

 あのようなやり方が主流になったのは東日本大震災からでしょうか。
 そういえば当時、「勝手にボランティアに入ったら被災地に迷惑になる」というキャンペーンが張られました。

 確かに阪神大震災当時、そんなことは山ほどありました。
 避難所にやってきて「私の寝るところはどこですか」と聞いたボランティアがいた。
などというエピソードには事欠きませんでした。

 自発性や自主性にそのような思い違いは必然的についてきます。
 しかし、そのような「思い違い」はー被災者に迷惑をかけながらですが、淘汰され、
被災者に負担をかけないルールや技術が、現場から編み出されていきました。

 反対に、被災者への迷惑を避けるためとしてボランティアを上から統制(コントロール)しようとすると、「盥の水と一緒に赤子を流す」ことになりかねない、と私は危惧
するのです。

 「一元管理」。一見効率的で、被災者への迷惑も少なそうなこの手法で流されてしまうかもしれない「赤子」とは何でしょうか?
 それはボランティアの自主性、自己組織力(グループを作ってばらばらの個人よりも大きな力を被災地に届ける。または別の目的の既存のグループの力を災害支援ボランティアに再編する)であり、そしてそれらの産物である多様性や、隙間への浸透力です。

 「できることをできるだけ、できるところから」というのが、阪神大震災当時のボランティアが生み出し、東日本大震災で「勝手に被災地に飛び込んでいったボランティアグループや個人が掲げたモットーでした。
 逆の言い方をすると、「全体をカバーしなくてはいけないと思わない。すべてを完璧に提供しようと思わない。不公平を恐れない」です。

 これこそが、行政が逆立ちしても及ばぬボランティアの優位性だったのです。

 行政は全体性と、完全性と、公平性を求められます。
 これはもちろん行政の良い面なのですが、他方で厳しい縛り、動きにくさにつながります。

 「避難所に」と送られてきた畳を、「すべての避難所に行き渡らないから」と倉庫に
死蔵してしまう行政と、最初に接触した避難所に敷き詰めるボランティアの違いです。

 他のことも必要としているかもしれない被災者に対して「足湯」というサービスだけを提供して、今では「傾聴」と呼ばれる精神的支援事業を展開するのがボランティアなのです。

 炊き出しのチームを組んで、一か所の避難所にだけ張り付いてもよいのがボランティアなのです。

 活動力の大半を、まだ支援の手が届いていない被災者をさがしまわることに費やすことができるのがボランティアなのです。
 多くの人がそれをやればその分だけ支援の隙間が埋められていきます。

 社協のボランティアセンターがボランティアの需給をマッチングすることを私は歓迎こそすれ、否定は決してしません。
 阪神大震災の時の社協のお不動様ぶりに腹を立てていたくらいです。

 ただ社協が「公」「準行政」の姿をしているだけに、統制と全体性と公平性の名のもとに、「勝手に被災地に入るな」「社協のボラセンを通せ」などと主張して、自発性と自己組織性と多様性が占めるべき、より広い領域の支援活動を阻害することのないように願うのです。
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引用なし
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尼崎市の酒井市議の「災害ボランティアと議会」論に感服。非常に納得できました。 戸田 18/7/21(土) 9:15

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