ちょいマジ掲示板

この掲示板は、門真市及び守口市ネタを中心に各地の議会や自治体ネタなどを、「比較的穏やかに」意見・情報の交換をする所です。詳しくは「掲示板のルール1」「掲示板のルール2」を読んでそれに従って下さい。 この掲示板では戸田の命令が絶対であることをくれぐれもお忘れなく。
内容的に関連がある投稿の場合は(先の投稿への)「返信」の形を取って投稿して下さい。
●ただ、「Re:○○」形式の元タイトルの繰り返しタイトルは厳禁です。必ず「内容が伺える独自のタイトル」をつけて下さい。
◆約10年間完全自由投稿制を維持してきましたが、荒らし・妨害投稿頻発のため、やむなく投稿者登録制に移行しました。投稿される方はこちらにアクセスし、所定の手続きを行なってください。 ◆投稿者のメールアドレスは戸田が把握しますが、掲示板では非表示にできます。 ◆投稿者名・メールアドレス・パスワードは登録時のものを使わないと投稿できません。 登録・投稿についての分かりやすい説明はこちらです。うまくいかない場合の問い合わせは戸田事務所まで問い合わせてください。 (09年4/8改訂記)   これまでの管理者命一覧(必読)

  新規投稿 ┃ツリー表示 ┃スレッド表示 ┃一覧表示 ┃トピック表示 ┃番号順表示 ┃検索 ┃設定 ┃過去ログ ┃ホーム  
1409 / 1598 ツリー ←次へ | 前へ→

君が代強制問題で:権力追随俗論への分かり易い批判点〜good2ndの日記から 戸田 06/12/10(日) 9:40

▽畏敬の念と点数競争、厖大な評価項目の強制がもたらすものは・・ 戸田 06/12/10(日) 13:19

▽畏敬の念と点数競争、厖大な評価項目の強制がもたらすものは・・
←back ↑menu ↑top forward→
 戸田 E-MAILWEB  - 06/12/10(日) 13:19 -
  
日刊ベリタ 2006年12月04日掲載  
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200612040923571
 「学校・子どもの危機と教育基本法の改悪 野田正彰氏(関西学院大学教授・精神科医)
が緊急反対行動を訴える」より抜粋 

▽畏敬の念への強制 
 
 こういう教育基本法のもっている平和と個人の確立に対応しながら、その二つとも根本から
掘り崩す動きがこの20年、80年代から着々と行われてきたと思います。今それがフラッシ
ュバックというかスピードを上げて行われている。一つは平和憲法の理想の実現は教育によっ
て行われるという主張に対してですね、その掘り崩しは、愛国心と国家主義のイデオロギーで
行っています。 
 
 一連のやってきたことは河合隼雄氏たちが「こころのノート」を配布して使用を強制し、道
徳教育を強要しています。それから僧侶たちとも一体になって宗教的情操の涵養の主張を行っ
ています。そして、日本の伝統なるものへの崇拝を、これはたとえば、京都では河合隼雄氏ら
の延長で京都の歴史検定というテキストをつくってばらまいております。
 今私たちは、それの裁判を起こしたところです。

 それから日の丸のバラまきと君が代斉唱、そして非合理的、神秘的なものへの畏敬の念への
強制が進行しています。学習指導要領の理科教育の中に自然、自然現象を学んで、そしてその
次の行には自然に対する、さまざまな現象に対する畏敬の念を養うと書いてあります。 
 
 教育というのは、私たちはさまざまな今分かっていることは何か、分かっていないことは何
かということを知って、そして分かっていない問題について自分なりの問いを出しながら一生
かけてその問いを深めていく、それが生きていくことの喜びのはずであります。
 
 しかし、日本の教育は違うんですね。風がどうやって吹くのか、川はどんなふうに流れてい
るか、その程度のことをちょっと覚えたら後は一気に神秘現象に飛びなさいと。そしてさまざ
まな自然を統合しているものに、なんらかの摂理があるんだということで畏敬の念を持ちなさ
いという話になってしまう。
 そしてそれが神道の天皇制の話に飛躍できるような体制を教えなさいというようなことが、
平気で学習指導要領の中に書いてあります。 
 
 その程度の認識ですから、カルトの占いがはやり、そして血液型診断とかなんとかに浮かれ
、平気になるんですね。そういう体制というのは、必ず学校教育と通底していると思います。
 こういったことが愛国心と国家主義イデオロギーのセットで進行している。平和憲法実現と
しての教育の掘り崩しが行われています。 
 
▽強いられる点数競争 
 
 それから二番目の個人の確立、市民としての個人の確立ですね、教育基本法が主張したもの
の掘り崩しは、競争と格差拡大の中で、着実に行われています。
 競争が何故に悪いのかと言う人がいます。少しぐらい考えてみたらいいと思いますけど、競
争には二つあります。他者と行う競争と、自己の限界に対するチャレンジとしての競争であり
ます。

 本来の競争というのは、自分の限界を気づいて、その限界を超えて自分の可能性がひろがっ
ていくことの喜びとしての競争は意味があります。しかし、他者との競争というのは、そこに
政治権力の意図があって、競争の仕方のルールがつくられていて、そこで人と争うのが競争で
あります。 
 
 学校教育の中でスポーツ云々ですね、戦争の遊びから発達したスポーツが盛んに煽られて、
地域で何番目の学校になったとか、言ってですね、全国総体に行ったとか、国体に行ったとか
、オリンピックで1番だったとかそういった形での競争のイデオロギーが日常化されていると
言える思います。
 ここでも、する運動ではなく見る運動に変わっていますね。そして、一定ルールがつくられ
た中、競争しあうことがいいと思っている。 

 しかし、あえて競争と言う言葉を使うならですね、本来の競争と言うのは、自分の限界に気
づいてそして、その限界に絶望するんではなくて、それが日々変っていくことを視点が広がっ
ていくことの喜びが競争の意味です。

 そういったものではなくて、非常に知識の限定された教科書の習熟競争とか、紙のテストの
点数競争とかそういったものが競争だと思い込まれています。そして、それを全国一律の順位
で点数化していくという日本的情報化にパソコンが使われていますね。
 このパソコンがまさしく教師を統制するための手段としてつかわれているというのが現状だ
と思います。 
 
▽272項目に及ぶ成績評価表 
 
 京都市の教育長門川氏が教育破壊会議のメンバーになったそうですが、私の今度の本の中に
、京都でやられている成績表のことを書いています。兵庫は京都市ほどではないでしょうから
、こんなことは進行していないと思いますが。
 
 京都市の小学校、中学校での通知表は最近の電気製品のマニュアルのようです。15ページ
のA4版で表になっています。
 たとえば国語を開くと「春を伝える」という項目について、「国語への関心・意欲・態度」
、「話すこと・聞くこと」、「書くこと」、「読むこと」、「言語事項」の5項目について、
観点別評価が記され、それについてABCで点数がつくことになっています。
 国語だけで11項目の採点。社会、数学、理科、英語・・・と9教科について、それぞれ複
雑な評点項目が続き、総項目67について、点数が記されています。 
 
 それは1学期についてだけであり、2学期69項目、3学期74項目と指導要項ごとに採点
され、数えると210項目について評価がつけられていました。さらに学年末の総評価も各教
科ごとに観点別評価と評定なるもの62項目について、評価が記されています。
 つまり、1学期の総評価項目数は272項目に及びます。一人の人間が272項目にわたっ
て評価されているんですよね。

これは子どもの側に立っていいましたけれど、評価する側の先生の側に立ったら272×40
人ですよ。子どものことなんかは、どれくらいわかっているか知りませんけど、こんなことが
出来るのでしょうか。 
 
 これで許されるならまだしも、京都市はさらに副表をつけろということになっています。
これで、文句を言ってきた親がいたら学校の先生は説明責任があるから、この成績表をつけた
根拠になるさらに詳しい副表をつけろということになっています。
 たとえば、小学校6年生の「整数」「分数のたし算ひき算」などマトリックスの表になって
います。そして読みますと意味は何のことか全然わかりません。
 
 たとえば、「数量や図形についての知識・理解」ではこんなふうに書いてあります。「整数
についての感覚を豊かにし倍数・約数と公倍数・公約数の意味やそれぞれの求め方を理解して
いる」か、それから、「分数のたし算・ひき算」では「分数についての感覚を豊かにし・・」
、「立体」では「立体についての感覚を豊かにし・・・」です

 いったいどうやって感覚を豊かににするのかなと思いますし、つけている人もどれくらい感
覚が豊かなのかわからないですけれど、こういうことを平気でやっています。 
 
 この副表の項目を数えますと、これもマトリックスになっていますから数えて見ますと、小
学校6年生の1学期の副表の評価項目は180項目あります。40人の生徒を担当しますと
180×40、7200項目です。
 子どもの顔がやっと覚えられるかどうかなのに、7200項目の評価をつけてその上で絶対
評価をつけて成績表を渡す、というようなことがなぜできるのか。これはパソコンに向かって
やるからできるんですね。 

 こういったことが行われているわけで、これこそ教育基本法に書かれた人間と人間のふれあ
い、そして、個別の人間性を大切にする個の確立、個人の確立ですね、あれくらい教育刷新委
員会・審議会で議論したことを180度違った方向に、私たちの社会が進んできていることを
物語っています。 
引用なし
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)@i58-89-133-247.s04.a027.ap.plala.or.jp>

1409 / 1598 ツリー ←次へ | 前へ→
  新規投稿 ┃ツリー表示 ┃スレッド表示 ┃一覧表示 ┃トピック表示 ┃番号順表示 ┃検索 ┃設定 ┃過去ログ ┃ホーム  
ページ:  ┃  記事番号:   
1,351,499
(SS)C-BOARD v3.8(とほほ改ver2.1) is Free