2001年 1 月 8 日 記載  ヒゲー戸田


12月議会要点@:来年度予算・6月市長選・7月参院選への思惑と駆け引き

 12議会の時期は役所の中で来年度予算の骨格が作られていく時期にあたり、これを経て新年から具体的な肉付け・調整が進められていって予算案が作られ、3月議会に提出され、「議会での審議の後」可決―執行されていく運びになる。
「与党」4会派と市長との緊張関係の極めて少ない門真市では、「市長(行政)提案は何でも通るトコロテン議会」なのだが、「議会という水面上に出てくる以前の」水面下の折衝では4会派各派と行政各部署・市長との間でのいろいろな動きや思惑が盛んなようだ。

 質問する議員としても12月議会は「私・我が会派の質問によって、○○が予算に盛り込まれた」と成果を宣伝する格好の機会になるが、それをその会派・議員のポイント とさせるかさせないかで、「与党」「野党」行政、そしてまた「会派・議員ごと」の間で様々な思惑が働いているようである。

 通常ここには(特にポストに執着するタイプの議員では)、翌年5月臨時議会での議長・各委員長などの議会人事への思惑も絡んでいるのだが、今回は2001年6月の市長 選挙・7月の参院選挙という「大イベント」への思惑もかぶさっていることを、2000年12月議会の動きを分析する場合には忘れてはならないだろう。(7/9任期満了の市長選挙は7月投票も理論的にはあり得るが、参院選とのダブルや近接は避けるだろう、という予測から「6月市長選」と称しておく)

<6月市長選・7月参院選を睨んで絶対に押さえておくべきポイントは・・・>

@東市長が5期め20年の長期政権に意欲を持ってまた出馬するつもりであること。
 (そして与党陣営・保守側からの対抗馬は出現しないだろう、ということ)
 ・・・戸田としては栃木みたいに保守対抗候補が出て欲しいが・・・・

@参院選は現在の「自公保連立」で闘われるということ。

@従って、東市長は4会派に亀裂が生じるようなことは極力したくない。
 (市長選挙はスムーズに4会派総支援で乗り切りたい)

@来年度予算においては、市民の反発を過剰に買うことはしたくない。選挙戦のセールスポイン
 トになることをいくつか盛り込みたい。値上げ・切り捨ての話はなるべく先送りにしたい。
 (当選後の補正予算でやればいいし)

@公明追随でない保守陣営としては、共産党にポイントを与えたくないのはもちろんだが(戸田
 にも)、公明党に対しても与えたくないし、公明党的福祉政策が市政に拡大することを警戒し
 ている。公明党は逆に、「公明党が○○を実現しました!」という目玉をいっぱい打ち出したい。

 ・・・まあこういうところを押さえて議会・行政の動きを見ていくと、いろいろ面白いと思いますよ。
 リアルな認識の中で門真の「市民の政治」を創造していきましょう。

 



12月議会要点A;「待機児童問題」をかなり「政治問題化・焦点化」させた

 入園資格があるのに、保育所(の定員)少なすぎるためにアブレてしまう、という「保育所待機児童問題」については、9月議会の民生常任委において共産党の中西議員が取り上げたことをキッカケに、戸田がさらに詳しく調べていかにもお役所仕事な「縦割り・無責任・不誠実行政」の実態を戸田HPや通信でバクロ糾弾していくことで、役所の内外に確実に波紋を呼んで、かなりの程度に「政治問題化・焦点化」させることができた。

1;役所の不手際・無能無責任ぶりが事実として明らか。「これでは交付金詐欺行政ではないか」
  という批判にさらされて当然の行政実態が突き出された。

2;国に提出した「待機児童解消計画」で「待機児童ゼロかそれ以下(入園余裕)」と見込んだ
 2001年4/1(3月には人数が判明)になれば、もやは言い逃れできない。
 (漫然としていれば、「待機児童100人以上」の危険性が極めて大、という現実)

3:戸田は「翌年6月市長選・その直前の予算決定の3月議会」を見通して、この問題で「12月議
 会で東市長の政治責任を問う」(そして少しでも改善方向を引き出す)政治攻勢として、議会質
 問と各種宣伝工作を行なった。
 (共産党もまた、当初からこの問題を熱心に取り上げてきたので相乗効果もあり)

4;戸田の広報宣伝が民間幼稚園経営者の中の「そんなに保育園が足らないのなら、幼稚園を
 保育施設として活用させてくれ」、という気持ちに火をつけた。
 (夕方までの預かり保育枠拡大ための補助政策拡大の要望など)

5;今まで「幼稚園・保育園は民間で」と言うだけだった公明党が、戸田と幼稚園経営者の部分
 的であれ、連携の兆しにあわてて「民間幼稚園経営者支援・行政との橋渡し」にグンと身を乗
 り出してきたようだ。

 「待機児童がワァワァ言われているが・・」とか「見込み違いで100ナンボ、300ナンボと言われ
 ているがホンマかウソかさっぱり分からない」、との12/12民政常任委公明党・富山議員発言
 に端的に示されるように、門真公明党が待機児童問題に心を痛めている様子は全くないが、
 実績作り・票集め作戦として「民間活力導入・幼保一元化」の方向で「保育施設拡充=待機
 児童解消」を進めていく可能性がうかがえる。
 (待機児童解消メドなし、で戸田・共産党の追求攻勢が進むのは、参院選を控えた公明党と
  しても避けたいところ。なにせ「子育て支援の公明党」なのだから・・)

6;こうしてみると、東市長は4期16年終了時期に自らの行政不手際によって、
 @従来からの共産党勢力と保護者市民からの要求圧力、に加えて
 A戸田からの鋭い問題指摘・情報公開と宣伝による攻勢圧力と、
 B民間幼稚園経営者からの要請圧力
 C公明党からの「与党」内部圧力、
                の4つの圧力を受けることになった。

7;「国への約束破綻」状況の中で@Aだけでなく、BCも出てきた、というのは東市長にとっ
 て苦しいはずである。さりとて急にカジは切りたくない、ということで議会答弁で打ち出して
 きたのが「総量枠は足りている」=保育園の定員弾力化を民間一律25%アップ・公立一律
 15%アップすれば待機児童解消はできる(児童課長談)という「新理論」である。

 「詰め込み強化」のための補助拡大・人員加配までは飲みましょう、しかし民営であれ官設
 民営であれ保育所増設はしたくない、4月に待機児童解消できなくても「(公立では)職組の
 反対のせい」と「鋭意努力中」という言い訳で切り抜けよう、という苦肉の策なのだろう。
 しかしこれでは「その場しのぎ」と言わざるを得ない。

8:根本問題を解消しようとしないで「詰め込み強化」でいいのか、そもそも「一律アップ」が可
 能な事なのか、保育所の市内配置からしてそれで万遍なく解消できるのか、国からの「待機
 児童の定義拡大指導」に対応できるのか、問題は山積みである。

・・これらの問題は水面下の攻防・折衝を経て3月議会で表面化していくことになる。

   戸田HPの「スクープ! 門真市の非常識と背信行為 」
  http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/1/kadoma-gyo/a.htm
 <非常識・背信クイズ1(回答入り) 〜市民救済の新制度を市民に隠蔽!>
   http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/1/kadoma-gyo/b001128.htm
◆ 非常識・背信クイズ2(回答入り) 〜これじゃあ交付金詐欺やがな!
   http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/1/kadoma-gyo/c001128.htm
★ 交付金出した「35名枠の預かり保育」の利用者は、たった7名だった!
   http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/1/kadoma-gyo/d001108.htm
● ヒゲ-戸田通信7号  2000年11月25日発行
  http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/2/tusin2000-7/a.html
○ 私立の幼稚園保育園経営者の間でも反響を呼んでます。 ヒゲ-戸田 2000/12/03 9:49
  http://210.254.236.110/bbs/bbsv.cgi/higetoda
                                      ほかいろいろ。

 



12月議会要点B;待機児童解消対策で戸田の基本方向を大胆に突き出した

 戸田と共産党は待機児童解消において、それぞれのスタンスを持ちながら、多くの点で議会で共同することが多い。ただ共産党の場合、「保育所設置は自治体責任」の正論と、行政と4会派の「民営化圧力」への警戒から、官設民営も含めた民間活用には踏み出さない傾向が強い。

 一方4会派は「人件費高負担の公立批判=民営化論」をイデオロギー的に繰り返すのみ、行政は保育所政策に不熱心で現状を放置したまま・・・という構図の中で「近隣他市より格段に少ない門真市の保育所」という状況はさっぱり解決されない、という状況が続いてきた。

 この状況を打破していくために戸田としては、

@現在ある公立保育園の民営化には断固反対する、という前提の下で(公立保育園7園
 (私立7園)のみという数がそもそも少なすぎる。)

A今後の増設のためは、公立を断念して良質な民間部門の活用を積極的に行なう。純粋民営
 の誘致の他に、公設民営・第3セクター方式・NPOとの結合なども積極的に検討していく。・・・・
 という基本方向を解決策として大胆に打ち出した。
  (戸田が民間活用論を打ち出したことに一部でどよめきも起こったが・・・)戸田の目指すところ
 は「公営と民営とそれぞれの特色を活かした共存共栄」なのだが、この流れが現実化した場合
 に、今度はまた「数の上での民営優位の現実の下での公営攻撃(=民営化圧力)」が起こって
 くることは必至であるが、それを恐れて現状防衛=固定化に安住しようとするのなら、「今保育
 園からアブレて困っている多くの人々」を見捨てるに等しいことになってしまう。

 (公営拡大論の勢力が議会で多数派を取れるとか、市長になれるかでもない限りは)既存権益
 の擁護に止まらならず、職組や運動体の自己刷新も含めた新たな「公営保育園の論理と運動」
 で住民パワーを構築しながら、誤れる「効率化・営利化のための民営化攻勢」と対決していくし
 か途はない、と戸田は考える。 「肉を切らせて骨を断つ」気概と戦略が必要だ。

  戸田の議会弁論については、このHPの 議会資料と公式日程
   http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/index-05.htm
  2000年12月定例議会
   http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/5/2000-12/index-0512.htm
★ 戸田の本会議(12/20)一般質問&答弁
    http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/5/2000-12/20ippan.htm
★ 戸田の本会議一般質問通告書
    http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/5/2000-12/ippan1.htm
                                     ・・・などに詳しく載っています。

 



12月議会要点C;学童保育とふれあい活動有料化の戸田主張の意図

 門真市ではあたかも「エアポケット」に落ち込んでしまって航行不能になっているような問題が
 いくつかあるが、その典型がこの例。

@親が幼児を預けて働きに出て労働収入を得る保育園には、親は保育料を支払う。
@同じように働いて労働収入を得るのに、なぜ学童保育は無料なのか?
 近隣市はもちろん全国的に見ても「学童保育無料」という自治体はまずないはず。
@さらに法律的な必要性もなく、「門真市の独自教育」なるものが一部小学児童に
 付与されるだけの「ふれあい活動」までも「この財政難の折りに」なぜ無料なのか?
◎市が市民から料金を徴収する場合には必ず「市条例」を制定しなければならない。
 「市条例」は市民からの料金徴収の手段であると同時に、その事業に対する市の
 責任も明らかにするものである。
**************************************************************
☆17小学のうち学童保育設置は7校のみ。
 うち脇田小のみが85年東市長当選以後の86年設置で、あと6校はそれ以前の市長の下で
 の設置。東市長はこの問題に不熱心だったと見えて、脇田小以降全く学童設置をしなくなり、
 学童保育設置運動をすり替える形で「ふれあい活動」に着手するのがようやく94年の速見小
 設置からだがこの時点ではまだ将来方針を確定しきれなかった模様。
  児童対策ゼロ9校への「ふれあい」順次設置を計画的に開始するのが97年(前回市長選挙の
 年だ!)四宮小から以降毎年2校設置で2001年で完了させる。

☆東市長が学童保育を無料にしてきたのは、「条例制定」することで発生する市の責任明確化
 を避けるため。(保護者や共産党が有料化を嫌がったからではない)

☆「ふれあい活動」をも無料化しているのは、有料化したのでは「学童保育運動そらし」の役に
 立たないことと、それが公明党(8議席)の強い要求であるため。
  (「ふれあい活動」は公明党が実現しました、と公明党は支持者に自慢している)

☆しかし「財政難」なのに法的必要性もなく、「補助金も受けられない贅沢事業」である 「ふれ
 あい活動」の無料継続には公明党以外の与党会派内で疑問・批判の意見が実はある。
 (当然だ)特に「保守本流・市長出身与党」を自負する緑風クラブ(7議席)あたりは不満が強く
 ても不思議ではないだろう。

☆共産党も運動団体も、問われれば「学童保育有料化に反対ではない」と言うが、「まず自治
 体の責任を明らかにして条例制定を」という言い方がパターンとなっている。
  でも現実に議会での多数決で条例制定に持っていこうと思うなら、「我々は有料化に賛成
 なんだから、早く条例制定せよ」と打ち出した方がずっと効果的だと思う。

☆無料で行けている7校学童や8校ふれあいの保護者に苦いことを言うのを避けていては、学
 童施設の抜本的改善ができないし、イビツで不健全な2本立て行政も改善できないままにな
 ってしまう。
***************************************************************
★ここでも「肉を切らせて骨を断つ」気概と戦略が必要になってくる。

★だから戸田は、本会議初日に「99年度決算認定への反対討論」の形を取って、「学童保育
 とふれあい活動の有料化」をまっこうから主張したのである。
  戸田のこの弁論に対しては、議場で「ひそやかなどよめき」が起こったし、公明党以外の
 与党会派議員で「我が意を得たり」という顔でうなずく議員も何人か見受けられたことに、
 その手応えを感じることができた。今後、この件が改善されるまで予算・決算ではこの点を
 衝いた反対討論を重ねていくつもり。

★さて、我が東市長は、2001年度の予算案でこの問題はどうするか?「市長選挙前の3月
 議会」ということで、公明党と対立しないために、相変わらずの「学童保育・ふれあい無料」
 の予算を組んで通すだろう。(残念ながら)しかし、5期当選後はどうだろうか?
 「財政難」を言いながら「補助金を受けられない贅沢事業」=「ふれあい活動」をずっと無料
 で継続するのだろうか?

  「学童保育7校も「ふれあい活動」に転換させてしまう」というのは4会派・東市政共通の
 狙いだが、公明党のもくろみはこれに「無料継続」が加わっているだろう。
 公明党以外の3会派と市長はいつまで公明党に鼻面引き回されるままになっているのか、
 これが新市長体制でのひとつの重要ポイントである。

★もうひとつは2001年で「7学童保育・10ふれあい活動」にそろった段階で、「財政難宣伝の
 折り」全部の無料継続の不合理さが目立ってしかたないし、かといって料金徴収するため
 の条例制定=行政責任の明確化も両刃の剣であって、どうするかが難しいだろう。

★すんなり学童保育事業に一本化して条例制定=有料化、補助金も受けられる、というのが
 市民のためにも財政のためにも一番いいんだけどね・・・
  (ネジ曲げようとするから難しくなるんですよ。)

(参考)
★ 決算認定についての反対討論原稿
    http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/5/2000-12/11hantai.html

 



12月議会要点D;学校給食ハシ導入いかに、緑風・吉水議員の質問

 「かねてから議員各位より要望が出されてきた」学校給食へのハシの導入について、12月議会文教常任委で「市長出身会派」の緑風クラブ幹事長・吉水議員から、「現段階でのハシ使用の実状」・「一部小学校で実施されているハシ導入のきっかけ、実態」・「まだハシ導入に踏み出さない理由」などかなりネチッコイ質問がなされ、さらに「議員が言い出してからもう20年、思い切ってやるべき」・「日本の食文化の問題だ。スプーンでご飯を食べさせるのは普通ではない」・「導入実施校をみれば問題はクリアできるはず」 というたたみかけが行なわれた。
 これへの答弁が「真摯に受け止め、前向きに進められるように努力していく」というもの。

 議会用語的に言うと、これは公明党青野議員への「議員ご提案の趣旨に沿って前向きに改善の方向で・・」というのとたぶん同じ意味合いと考えてよいのだろう。
それにしても与党議員に対してさえこれなんだから、議会用語は難解すぎる、というよりまともな日本語の対話になるように大幅に改善していかなければならない。

 保守派議員が「日本の食文化の問題」を語るのが一番説得力がある、というもの。
 「教育の一環としての学校給食」なのに文化破壊していたのでは話にならない。

@「(全会派の)議員が言い出して20年」、「予算もわずか」、「ほとんど全ての保護者が望んで
 いる」、「現場労組も拒否していない」(「労組自らの要求として」ハシ導入を最近正式に表明
 したほど)・・・・・・これだけ好条件があるのに、今までなぜハシ導入されなかったのか不思議
 な話だが、これも「門真のエアポケット」のひとつかもしれない。

@ 新年度に期待しておこう。

 



12月議会要点E;来春、乳幼児医療費助成拡大のきざし。対象は?

 「乳幼児医療費助成の拡大」の件では、共産党はずっと大衆運動としても議会活動としても要求運動をしてきたし、公明党は「与党第1党」の力で行政に働きかける手法と議会活動で運動をしてきた。乳幼児を持つ市民からすれば「それぞれにありがとう」というところ。
 具体的には市の助成金支出を定めた条例の改正ということになるのだが、たまたまなのかどうなのか、12月議会では共産党と公明党から「門真市乳幼児の医療費の助成に関する条例の一部改正について」という同じ題名の議員提出議案が用意されてきた。

 中身で見ると、公明党案は2才以降小学入学前の幼児の医療費自己負担限度額を現行の1万円から5000円に引き下げることを求め、共産党案は現行の「2才までの乳児の医療費助成」を「3才までの医療費助成」に1才分拡大することを求めるもので、助成拡大の対象が違い、また財政支出の額も違う。 (公明党案で年間約2000万円、共産党案で約8000万円くらいとか)
 議運では「公明党・共産党さんで話し合って調整して一括してから持ってきて下さい」、ということになった。

 しかし実際には両者の合意はいつまでたってもできず(両者でどういうやりとりがあったのかは戸田には不明)、その間に公明党青野議員が、質問通告提出一番乗りで第1項目に「乳幼児医療費助成制度の拡充について」を盛り込んだ一般質問質問を行ない、それに「議員ご提案の趣旨に沿って前向きに改善の方向で・・」という答弁を得たという理由で、「条例改正提案は取り下げる」ことが12/20本会議途中、3;10よりの議運になってようやく公明党より報告され、一般質問でこの件を取り上げなかった共産党も、青野議員への当局答弁を評価して「条例改正提案取り下げ」を表明し、この件は終了した。

◎「公・共両会派で調整して・・・」とはいっても両方の助成対象を合わせると年間約1億円前後の
 支出増、ということで他の3会派が同意するかどうか、行政の意向はどうか、ということを考える
 と、共産党が乳児助成拡大を今回はあきらめて就学前幼児の助成拡充の公明党案に従うか
 否かという話にしかならなくて両者の調整ができなかったのではないかという推測が成り立つ。

◎公明党としては、市長側から「就学前幼児への助成拡充」なら改善を考える、というかなりの
 程度の感触を得たのではないだろうか。

◎共産党がなぜ、自らの一般質問項目の中にこの件をあえて盛り込んでおかなかったのか、
 法的には公明党や他会派の同意がなくても条例改正案の上程はできるのに、今回なぜ取り
 下げたのかは分からないが、それなりの感触を行政から得ているとか、3月議会で取り上げ
 直した方が効果が大きいとか、何かの判断があったのだろう。

◎来春から少なくとも公明党案に沿う形での幼児医療費助成拡充がありそう、と見ていいだろう。
 その場合、自己負担上限が実際にはいくらに引き下げられるのか、共産党案のような乳児助
 成の年齢引き上げ(公明党も段階的引き上げを求めている)は考慮されるのかどうか・・・これ
 から来年度予算案作定に向けての折衝の中で決まっていくでしょう。

@乳幼児を抱える家庭にとっては、ちょっと期待が持てる話です。
 (戸田も乳幼児の医療費負担の軽減政策はもちろん応援します。)

 



12月議会報告の最後;戸田の反省点いくつか

1;議会のその都度の報告について、若干の議運と最終本会議についてはしたものの、初日
 本会議と4つの常任委については、とうとうできずじまいだったことは問題。ひとりで懸命に
 メモをとり続けるだけでかなり疲労してしまい、他に原稿作成や資料調べ、今回は不当捜索
 への対応などにも労力を取られ・・・などの理由はあったにせよ、小山流で「事実を淡々と書
 く」ことに徹するつもりでとにかくその日の夜には報告記事を絶対書くべきだった。
  ついつい批評・分析を折り込みながら書こうとするから、かえって書けなくなってしまうのが
 戸田の悪癖である。書かなければ市民は何が起こったか分からない。反省!

2;常任委での質疑質問が戸田の場合、おおいに未熟。ベテラン議員は、ムチャクチャ強引と
 も思える話の引っ張り方で突然に大弁論をぶつ御仁も含めて、常任委での質疑質問がねち
 っこい。おおいに見習わなければならない。今回の文教委での戸田の所管事項質問は、特
 にアッサリしすぎて突っ込み不足だった。

  当日、疲労がたまっていて気力が弱かったということもあるけれども、根本的にはメモをと
 ることに気を取られすぎて、アドリブも含めた自由自在突っ込みが弱いこと(会派議員のよう
 に記録は仲間に任せるというわけにいかないので)、事前の「すりあわせ」で「ここはこんな
 もんでよしとしようか」とか理解しすぎてしまったり、市民に記録で伝えるために議会でバン
 バンやる、という大事な部分が薄くなっていたり、というところに問題があると考える。
  せっかく時間制限もなく自由に質問できる貴重な機会なのだから、原稿の枠に止まらずに
 もっと自由闊達に、臨機応変に突っ込み鋭くやっていかなければならない。
 初心忘れず、で質問技術を磨いていこう。

3;その都度の報告の後の、要点や注目点を整理的した報告についても、年内にできず1月
  7日・8日になってようやく書き上げる、というのはいかにも遅かった。 反省。
  また、今回の「12月議会報告要点」連載にしても、第4次総合計画のことなど、別の作業
 の時間的制約に追われて報告できず終いの部分もいくつかあり、「要点」というよりも「点描」
 とでもしておくべきだった。大枠での議会の「要点」はぜひ共産党の門真民報を見て欲しい。
 (門真共産党が門真民報を目玉にHPを早急に持つことを、市民のためにも切望する)

 ☆ よしっ!年頭の反省は済んだ。今年もバリバリがんばるぞ!
                          ではみなさん、本年もよろしく。