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【注目意見】 渡辺喜美元大臣の自民党離党を素直に評価できない理由 森永 卓郎氏
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 考える葦  - 09/2/3(火) 11:55 -
  
渡辺喜美元大臣の自民党離党を素直に評価できない理由 森永 卓郎氏

2009.02.02http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/170/index.html

1月13日、元行政改革担当大臣である渡辺喜美氏が自民党を離党した。

直接の理由は、1月5日に渡辺氏が提出した7項目の提言書を、麻生総理が拒否したことにある。

その提言の中身は次のようなものだった。

1.衆議院を早期に解散すべし。

2.定額給付金を撤回し、2兆円を地方による緊急弱者対策に振り向ける。

3.給与法改正を行い、国家公務員人件費を来年度より2割カットする。

4.各省による天下り斡旋の総理による承認と、渡り斡旋を容認した政令等を撤回する。

5.国家戦略スタッフを官邸に配し、経済危機対応特別予算勘定を創設し、その企画立案にあたらせる。また、政府紙幣を発行し財源とする。

6.平成復興銀行を創設し倒産隔離と産業再生を行う。

7.社会保障個人口座を創設し、国民本位の仕組みを作る。

渡辺氏の主張していることは、わたしの考えとほぼ一致している。定額給付金については認識の差が多少あるものの、氏の言う「解散総選挙の先送りが国民の閉塞感の根本原因となっている」という情勢認識も正しい。

国民の多くはそうした行動を高く評価しており、「誰が総理大臣にふさわしいか」という世論調査では、すでに渡辺氏が麻生総理を上回っている。

確かに、経済対策にも天下り対策にも、すべてにわたって動きの鈍い政府与党に対して、明確な意見をもって立ち向かう態度は評価できる。だが、それはそれとして、わたしはそこにとても危険な雰囲気を感じざるをえないのだ。

なぜ、わたしが渡辺氏の行動に危険な雰囲気を感じているのか。 それは、渡辺氏を取り巻く世論の動きが、2001年に小泉純一郎氏が自民党総裁選に躍り出てきたときの雰囲気とだぶって見えるからだ。わたしには小泉旋風が起きたときの恐怖感さえ覚える。渡辺氏は第二の小泉になる可能性があるのではないか。

渡辺氏は「わたしは政治家としての義命により自由民主党を離党する」と述べた。だが、その行動を見ていくと、どうもパフォーマンスが先行しているように感じられてしかたがない。もちろん、パフォーマンスをするなとは言わないが、それが度を超えているような気がするのだ。

なぜ、パフォーマンス先行だとわたしが考えるのか。その理由は三つある。

第一の理由は、渡辺氏がすぐに離党しなかったことだ。渡辺氏は、麻生総理に向けた提言書に「提言が速やかかつ真摯に検討及び審議されない場合、私は政治家として義命により自由民主党を離党する」と記していた。

それに対して麻生総理は、即日要求を拒否する姿勢を明らかにした。「読んでいない」とけんもほろろな対応で、無視を決め込んだのである。もっとも、読んでもいないものをなぜ拒否できるのかは不明だが、いずれにしても即日拒否であった。

これを受けて、渡辺氏は即座に離党届を提出するものだとわたしは思っていた。だが、そうではなかった。離党届けを出したのはその8日後である。その間、渡辺氏のメディアへの露出は半端ではなかった。

それは宮崎県知事に当選した当時の東国原氏のペースを上回るもので、あちこちの番組に出て自分の政策をアピールしていたのである。即座に離党することもせず1週間走り回ったというのは、義命よりパフォーマンスのほうが重要だったと言われても仕方がないのではないか。

第二の理由は、渡辺氏が自民党内で仲間を募ろうとしていないことである。本人も言っているように、よくも悪くも政治は数であって一人では何もできない。本当に政治を変えようとするなら、積極的に同志を集めて動くべきだろう。

もし、本当に自民党政治を変えようと思っているならば、思想を共有する人たちとともに造反・離党すべきだった。

補正予算の関連法案についても、3分の2の再可決の際には、彼を含めて与党議員が17人造反すれは引っくり返せた。けっしてそれは不可能ではなかったはずだが、それをしようとしなかった。

水面下で同志を募っていたのかもしれないが、離党を決断しているのだから、もっと死に物狂いになってもおかしくない。

そうした動きをしていないのはどうも解せないのだ。

第三は、民主党との接触をなかなかしなかったように見えることだ。渡辺氏の7項目の主張を見ると、政府紙幣の発行を除いて、その大部分は民主党と重なっている(政府紙幣については、回を改めて解説したい)。

だから、政策の実現を最優先課題とするなら、民主党に移籍して政策を実現するのが一番の早道だろう。

民主党も当然ウェルカムであることをにおわせていた。ところが、最初のうちはあまり接触しようとしなかったのである。

では、渡辺氏はなぜこうした行動をとってきたのか。それは、次のように考えることですべて説明がつく。

まず前提として、今後の政界が一寸先は闇の状態であることは、誰もが認めるところだろう。

そして、総選挙後に現在のような自公連立政権がそのまま続くことは、ほとんどないということもはっきりしている。

その中で渡辺氏は、どう政界が再編されようと大丈夫なように、フリーハンドを握ろうとしているのではないか。

そして、政界再編後に一番権力に近いグループとくっついて、総理大臣をとりにいこうとしているのではないか。

そのために、現在は権力奪取に向けてのパフォーマンスの時期なのである。

渡辺氏が第二の小泉純一郎になる恐れと可能性

わたしがもっとも気がかりなのは、渡辺氏が自民党から除名されていないことである。自民党はあれだけひどく批判されながら除名処分にしていない。離党も除名も似たようなものに聞こえるかもしれないが、この二つは天と地ほどの違いがある。除名されると二度と戻れないが、離党ならば将来復党できるのである。

となると、政界再編後に、彼が自民党を中心とする新しいグループと連携して、そのトップになることは十分にあり得る。それを計算に入れて、自民党とつかず離れずに行動しているのではないか。

そして自民党も、渡辺氏に利用価値があると見ているから、あえて除名処分にしないのではないか。

わたしが今一つ渡辺氏の行動を信用できないのは、彼が行革担当大臣をしていたときのことにさかのぼる。

渡辺氏は、「天下りの温床になっている雇用・能力開発機構を廃止するのだから、それが運営する私のしごと館も廃止になる」と宣言した。

ところがふたをあけてみると、雇用・能力開発機構は、その機能を残したまま、高齢・障害者雇用支援機構と統合されるだけに終わり、天下りはなくならなかった。結果的に、修学旅行生を中心に年間23万人が体験学習を行う「私のしごと館」が廃止になっただけであった。

渡辺氏は雇用・能力開発機構が廃止されなかったことに不服を唱えているようだが、政治家は結果がすべてである。

「私のしごと館」という目に見えて派手に赤字を出しているもの−−しかし雇用・能力開発機構の中では一番まともだった部分だけが廃止されて、利権構造にはほとんど手がつけられなかったのだ。

考えてみれば、小泉元総理も同じだった。彼は天下りの禁止を唱えながら、結果的に一切禁止することはなかった。

独立行政法人を作って表面上の公務員の数は減らしたが、それは看板のすげかえに過ぎず、むしろ天下りは増えてしまったのである。

本来ならば、自民党という政党は今世紀になった時点で終わっているはずだった。ところが小泉純一郎という「スター」が登場したことで、自民党政権が8年間も延命されてしまったのだ。

それと同じことが渡辺氏によって起こらないとも限らない。たとえ現時点で彼の言っていることが正しいとしても、総理大臣になって以後もそれを貫徹できるのだろうか。むしろ、パフォーマンスに国民が乗せられてしまい、結果的に自民党延命の救世主になってしまっては国民のためにならないと思うのだ。

もちろん、政治家になった以上、総理大臣を狙うのは当然であり、それ自体をとやかく言うつもりはない。

わたしには彼のパフォーマンスは見苦しいが、そうではないという人もいるだろう。

だが、その点は百歩譲ったとしても、やはり渡辺氏の行動には気がかりな部分が残されているのだ。

(引用終わり)
引用なし
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【注目意見】 渡辺喜美元大臣の自民党離党を素直に評価できない理由 森永 卓郎氏 考える葦 09/2/3(火) 11:55

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