「自由・論争」 掲示板

★この掲示板は戸田が「革命的独裁」をする所である。
この掲示板はジャンルを問わず、論争・口ゲンカ・おチャラけ・ボヤキ等、何でもOKだが、「掲示板のルール1」「掲示板のルール2」を読んで必ずそれに従うこと。
●ここのルールを守らない荒らし的文句付け屋に対しては、「何で稼いでいるのか、どんな仕事や社会的活動をしているのか」等を問い質し、悪質な者には断固たる処置を取り無慈悲にその個人責任を追及していく。
★戸田の回答書き込みは多忙な活動の中では優先度最下位である。戸田の考えを聞きたい人は電話して来る事。
●「Re:○○」形式の元タイトル繰り返しタイトルは厳禁!!必ず「内容が伺える独自のタイトル」をつけること。
◆約10年間完全自由投稿制を維持してきたが、荒らし・妨害投稿頻発のため、投稿者登録制に移行した。投稿する方はこちらにアクセスし、所定の手続きを行なうこと。
◆投稿者のメールアドレスは戸田が把握するが、掲示板では非表示にできる。
◆投稿者名・メールアドレス・パスワードは登録時のものを使わないと投稿できない。 登録・投稿についての分かりやすい説明はこちら。うまくいかない場合の問い合わせは戸田事務所まで。(冒頭記:2009年4/8改訂)   これまでの管理者命一覧(必読)

  新規投稿 ┃ツリー表示 ┃スレッド表示 ┃一覧表示 ┃トピック表示 ┃検索 ┃設定 ┃過去ログ ┃ホーム  
581 / 2575 ツリー ←次へ | 前へ→

Re: スタグフレーションとインフレについて ねこかぶり 08/7/21(月) 18:39
ベーシックインカムについて 徳永基二 08/7/25(金) 23:08
社会権であって ねこかぶり 08/7/26(土) 0:11
Re:社会権であって 徳永基二 08/7/26(土) 0:34
高福祉高負担社会 ねこかぶり 08/7/26(土) 1:43
政府紙幣とは 徳永基二 08/7/26(土) 10:51
貨幣創出とは? ねこかぶり 08/7/26(土) 14:13
Re:貨幣創出とは? 徳永基二 08/7/26(土) 14:40
外債について 徳永基二 08/7/27(日) 0:28
デフォルトについて ねこかぶり 08/7/27(日) 3:13
「南の銀行」案とACU 徳永基二 08/7/27(日) 6:48
ドルは落ちるのみ ねこかぶり 08/7/27(日) 7:54

Re: スタグフレーションとインフレについて
←back ↑menu ↑top forward→
 ねこかぶり  - 08/7/21(月) 18:39 -
  
>スタグフレーションというのは
>商品市場に大量の金が流れ込んで供給が追いつかなくなり、インフレになるが
>投資市場は相変わらず資金が枯渇したままという経済を指します。

そうなのかなぁ‥
ある意味資金の供給過多はそうだけど

>インフレと貨幣の減価はよく似ているようで違います。
>インフレは今日得た所得で本来買える筈の生産物が値上げのため買えなくなる
>(交換関係の不正規化)の現象を指します。

多分そこが意見の相違の大きな点で、後はどうでもいいことでしょう。

>貨幣の減価は今日持っている資産が明日は減少している(使ってもいないのに)を
>指します。(要は資産課税の一種)

そうなりますね。

>所得税の場合、もらえる所得そのものが減りますがこの減価(貨幣流通促進税)では
>もらえる所得そのものが減るわけではありません。(しかし早く別な資産に変換しないと減少してしまう。)

そうなりますね。

>貨幣の減価は消費税とも違います。消費税はどちらかというと上のインフレに近い。

そうなりますね。

>利子経済における利息は(投資した時に得られる利息)は貨幣減価の真逆ですけど
>経済全体に及ぼす波及効果という点では消費税によく似ています。(すなわち
>ものを買うたびに利息を払っている。)貰える利息が払う利息を上まっている層が
>本当の意味での資産家階級(金持ち層)です。

その利子自体が、インフレ率を上回っているときのみです。
利子所得がインフレ率以下なら損です。

>利子経済では消費税がそうであるように逆進性があり、下層階級ほど負担が大きくのしかかって
>くる計算になります。(例え借金0でもだ。)

まぁ、固定利息でうまく乗り切る方法もありますしね。
どうとはいえません。

>因みに不況時の減税は将来所得の心配を抱えているので貯蓄に回り有効性を欠いています。
>(Iフィッシャーがそのことを明らかにした。)そういう時には資産課税の方が有効な政策
>になります。(小野善康の「不況の経済学」参照)

私は資産課税より相続課税を推進したいと思う。
自分で稼いだものをどう使おうと自由だが、自分の子供は自分で稼がねばならないと
だから、公教育の無料化と相続課税にはこだわるのです。

>オランダにおいては既に基礎所得政策が実施されていますけれど
>(オランダでは生存権を保障をするためオランダに合法に住んでいる人に対し、
>各自治体は月額720ユーロ(約90000円)の生存金を無条件で支給している。
>オランダのホームレスはこの720ユーロから施設利用費用、食事代として
>約550ユーロくらい天引きされ、生存権の残り170ユーロがかれらのお小遣いになる)

まぁ、そこまでしなくても自助努力というものが
ま、生活保護の充実は必要ですね。ホームレスに対しても
#稼いだ分の半分は自分の所得になるような生活保護はいるでしょう。稼いでも稼がなくても
同じじゃなんもやらんでしょう。
引用なし
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)@58x4x92x253.ap58.ftth.ucom.ne.jp>

ベーシックインカムについて
←back ↑menu ↑top forward→
 徳永基二 E-MAIL  - 08/7/25(金) 23:08 -
  
>#稼いだ分の半分は自分の所得になるような生活保護はいるでしょう。稼いでも稼がなくても
>同じじゃなんもやらんでしょう。

まず、そこの考えは違います。稼いだ人はベーシックインカム+稼いだ分となります。

それと、「ただで金をくれたら何もしなくなる」と言う考えが自分とは真逆です。
「何もしないのは”労働”の意味を特定の仕事が占有してるからだ」

この辺はタイムダラーで言ってる話と同じ。貨幣の定義が変ると「労働」の定義そのものが変るのです。自分はエドガーカーンの更に上を行く主張をします。

エドガーカーンの場合「この世に役に立たない人はいない」

自分の場合「この世に役に立たない行為はない」
全ての行為はマイナスであれプラスであれ何がしかの形で意義があります。
そして何が社会にとって役に立つ行為か一概にいえない。

そこから先は「ベーシックインカム」という本を書いているゲッツヴェルナーと
主張が同じ(財源をどうするかで真っ向から対立しているが、ヴェルナーは消費税
自分は減価税+政府紙幣発行)

「ベーシックインカムが導入されれば市民は生活の糧を得るために、本来自分の能力や技能にまったく相応しくない仕事を果たさねばならない職場探しから開放され、各人が持っている個人的な潜在能力を発揮しうる職場を探すことができる。その結果、一般的に意義があると考えられる職場のニーズがますます高まるだろう。第一に求職者自身の意図に適っているからであり、第二に職場に求められる一般的道徳的諸要求に対応しているからである。そうなれば副次的コストがなくなり純粋に労働コストだけになるから、現在コスト面で経営困難になっているサービス分野に膨大な仕事の可能性が生まれるだろう。


そして勿論、私は企業家として自主企画と自己責任がはっきり促進されることを期待している。ベーシックインカムが導入されれば「個人企業家」に対する国家助成がなくなる代わりに企業家的なイニシャティブが可能になるだろう。」

ゲッツWヴェルナー「ベーシックインカム」現代書館
引用なし
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.1) Gecko/2008070208 Fire...@i219-167-42-192.s02.a027.ap.plala.or.jp>

社会権であって
←back ↑menu ↑top forward→
 ねこかぶり  - 08/7/26(土) 0:11 -
  
なんか、6年物のHHKを見ながら薄汚れているなぁと思いつつ人間、道具というものは
手になじんでなんぼかなぁと思いつつ‥新型をみたらPS/2モデルがないのね。
ああ困った。このまま心中するか(ぉ
http://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/

▼徳永基二さん:
>>#稼いだ分の半分は自分の所得になるような生活保護はいるでしょう。稼いでも稼がなくても
>>同じじゃなんもやらんでしょう。
>まず、そこの考えは違います。稼いだ人はベーシックインカム+稼いだ分となります。

社会権としてのインカムは必用だけど、生活保護制度を守るためには財政支出も
削減しなきゃならない。

>それと、「ただで金をくれたら何もしなくなる」と言う考えが自分とは真逆です。
>「何もしないのは”労働”の意味を特定の仕事が占有してるからだ」

まぁ、こうやって掲示板に書き込んでいるのも労働だとしたらそうなりますが‥
確かに頭は使っているし、他人にメッセージを伝えている。
でも、一銭の特にもならないと思って趣味の一環としてやってます。

>この辺はタイムダラーで言ってる話と同じ。貨幣の定義が変ると「労働」の定義
>そのものが変るのです。自分はエドガーカーンの更に上を行く主張をします。

私は他人に財貨を払わせる労働というものは常に資本と密接にかかわって
いないといけないと思います。

>エドガーカーンの場合「この世に役に立たない人はいない」
>自分の場合「この世に役に立たない行為はない」
>全ての行為はマイナスであれプラスであれ何がしかの形で意義があります。
>そして何が社会にとって役に立つ行為か一概にいえない。

ある意味正論ですが、財貨を得るという行為につながっているとは思えない
のですよね。まぁ、資本主義とは別の世界ならともかく‥
まぁ、先の話しで「補完」する貨幣という話が出てきましたが、現実の
貨幣との整合性を取るとなると壮大なるクーポン券の譲渡の社会になる
のですよね。そのネットワークの中と外をどう結ぶかが問題だし‥

>そこから先は「ベーシックインカム」という本を書いているゲッツヴェルナーと
>主張が同じ(財源をどうするかで真っ向から対立しているが、ヴェルナーは消費税
>自分は減価税+政府紙幣発行)

まぁ、消費税というかそういう具体的な税金ならどうにかなると思うのですよね。
ただし、貨幣を発行するということはインフレにつながると思うのですよね。

>「ベーシックインカムが導入されれば市民は生活の糧を得るために、本来自分の
>能力や技能にまったく相応しくない仕事を果たさねばならない職場探しから開放され、

好きで仕事やっている人滅多になんていませんよ。

>各人が持っている個人的な潜在能力を発揮しうる職場を探すことができる。
>その結果、一般的に意義があると考えられる職場のニーズがますます高まる
>だろう。第一に求職者自身の意図に適っているからであり、第二に職場に
>求められる一般的道徳的諸要求に対応しているからである。そうなれば
>副次的コストがなくなり純粋に労働コストだけになるから、現在コスト面で
>経営困難になっているサービス分野に膨大な仕事の可能性が生まれるだろう。

介護福祉とか金をケチりすぎているのですよ。
実際の労働に見合う賃金を払える制度にすればいいだけ
企業として成り立たないので今日もテレビでやっていたけどインドネシアから
人を連れてくるとか‥(で、業界団体のクレームでちぐはぐな制度になる)

>そして勿論、私は企業家として自主企画と自己責任がはっきり促進されること
>を期待している。ベーシックインカムが導入されれば「個人企業家」に対する
>国家助成がなくなる代わりに企業家的なイニシャティブが可能になるだろう。」

起業と言う行為は資本を集めてそれに対して付加価値をつけて返すという行為
以外の何者でもないのですよね。それをベーシックインカムが保証された
状態でやるのはぬるま湯のような気がするのですよね。で、失敗したら
失敗したで社会のセーフティネットとしての生活保護なるものがある。
引用なし
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)@58x4x92x253.ap58.ftth.ucom.ne.jp>

Re:社会権であって
←back ↑menu ↑top forward→
 徳永基二 E-MAIL  - 08/7/26(土) 0:34 -
  
>社会権としてのインカムは必用だけど、生活保護制度を守るためには財政支出も
>削減しなきゃならない。
>

ベーシックインカムが導入されますと生活保護制度、年金制度、失業保険制度
などがなくなります。更には再雇用のための研修制度もなくなります。


>ある意味正論ですが、財貨を得るという行為につながっているとは思えない
>のですよね。まぁ、資本主義とは別の世界ならともかく‥
>まぁ、先の話しで「補完」する貨幣という話が出てきましたが、現実の
>貨幣との整合性を取るとなると壮大なるクーポン券の譲渡の社会になる
>のですよね。そのネットワークの中と外をどう結ぶかが問題だし‥

補完通貨は「補完」ですけど、減価マネーは現在の通貨制度と取って代わることになります。


>まぁ、消費税というかそういう具体的な税金ならどうにかなると思うのですよね。
>ただし、貨幣を発行するということはインフレにつながると思うのですよね。

一番最初に書いたとおり
「この経済にインフレはないのか?、まず基礎所得政策は大規模な日銀券引き上げとセットになるだろう。公務員給与、年金、失業保険、恩給などは全て全国一律の基礎所得に吸収合併されるはずだ。基礎所得そのものは公定歩合引き上げぐらいしかインフレ対策の手段のない日銀紙幣と違って基礎所得額と減価率の二つの調整手段をもつ政府紙幣の方が有利だ。政府紙幣が公共事業に使われると乱造でインフレ懸念を引き起こすが、基礎所得だと平均額×人口で単純にその額が割り出せるので放漫財政を防げる。」

と、なりインフレが防げるのでないかと考えています。
引用なし
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.1) Gecko/2008070208 Fire...@i219-167-42-192.s02.a027.ap.plala.or.jp>

高福祉高負担社会
←back ↑menu ↑top forward→
 ねこかぶり  - 08/7/26(土) 1:43 -
  
▼徳永基二さん:
>>まぁ、消費税というかそういう具体的な税金ならどうにかなると思うのですよね。
>>ただし、貨幣を発行するということはインフレにつながると思うのですよね。
>
>一番最初に書いたとおり
>「この経済にインフレはないのか?、まず基礎所得政策は大規模な日銀券引き上げと
>セットになるだろう。公務員給与、年金、失業保険、恩給などは全て全国一律の
>基礎所得に吸収合併されるはずだ。

まぁ、そこまではいいです。問題はその財源です。
私は財源として税金を上げるしかないと思ってます。
まぁ、先進国では社会福祉も含めた分で税負担が少ない大企業は当然として
消費税も上げなきゃいけないでしょう。

>基礎所得そのものは公定歩合引き上げぐらいしかインフレ対策の手段のない
>日銀紙幣と違って基礎所得額と減価率の二つの調整手段をもつ政府紙幣の方
>が有利だ。政府紙幣が公共事業に使われると乱造でインフレ懸念を引き起こすが、
>基礎所得だと平均額×人口で単純にその額が割り出せるので放漫財政を防げる。」

政府貨幣と日銀貨幣の違いは?
政府貨幣が国債としてもそれは日銀貨幣の借金です。
両者を切り離して考えるのは困難かと思います。
一度バランスシートを見ながら考えるといいかと思います。
無から有は生まれません。
まぁ、借金して公共事業をして費用対効果で借金以上の税収があるというのが
簡単に言うとケインズ主義ですが‥
引用なし
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)@58x4x92x253.ap58.ftth.ucom.ne.jp>

政府紙幣とは
←back ↑menu ↑top forward→
 徳永基二 E-MAIL  - 08/7/26(土) 10:51 -
  
>政府貨幣と日銀貨幣の違いは?
>政府貨幣が国債としてもそれは日銀貨幣の借金です。

いよいよ核心部分に入ってきました(笑)

政府紙幣発行による赤字解消を一番最初に言い出したのは財政学者の
ジェームズ M.ブキャナンです。その次に同じことを言ってるのは
スティグリッツです。


ブキャナンによれば中央銀行による通貨創出と借り入れは異なった方法です。
1.外債2.内債3.通貨創出 と見ていきますと


1.外債は借りる時には国内的に購買力放棄が発生しませんが、返す時に購買力損失
が発生します

2.内債は政府の得る購買力は貸し手の購買力放棄の代償であり、国内的に見た場合
国内所得には変化はありません。ですが返す時に利払い分の租税という機会損失が発生します。
(この辺りは金持ちとは購買時支払う利払いより貰う利子が多い層のことを指すという話と同じ。だが、租税は消費税のみでないので被害は更に深刻)

3.一方、政府紙幣の発行はというとこのような利払いが発生しない。減価紙幣で債権
払いに宛がうと減価債の消滅性が影響して債務は全て償却される。

自分らが政府紙幣の発行を言う時、参考にしているのは1932年8月から一年間、オーストリア、ヴェルグルで発行されていた「労働証明書」(消滅貨幣)です。
(ここで話は再び地域通貨の話とドッキングする。)

この時は基礎所得政策なんかやってませんけど、町の農業信用公庫に100%の法定準備金を用意して、社会福祉委員会から発行、公務員給与と1500人分雇える公共事業の支払いに宛がった。一ヶ月に額面一%の減価率にすぎなかったのに(証紙を買って貼らなければいけなかった)月12回というハイスピードで循環、1000シリングしか発行していないのに発行三日後にはもう5100シリングもの未払い税金が支払われるという劇的な効果を現した。世界恐慌で失業者が世界的に増大している中で同時期のヴェルグルでは失業者が25%も減少した。

このような減価紙幣と基礎所得を組み合わせた改革を主張されているのが曽我純さんです。2002年7月に書かれた「消費拡大で過剰資産を解消」(この当時は不良債権処理のためデフレで日本が苦しんでいた頃)によれば東京都の全世帯542.3世帯(2002年国勢調査)に一律20万円の消滅貨幣を配布すると約1兆円の購買力を生み月一回、減価させれば最低でも年12回持ち手が代わり、年12兆円ものものサービスが売れることになる。で、一兆円の消滅貨幣を発行しても一年後に消滅貨幣の貨幣価値をゼロにするのであれば貨幣価値の12分の1を毎月証紙の形で回収できるので東京都の財政が傷むことはないと。一年後には発行した全ての消滅貨幣は回収でき、慢性的なインフレになることもない。(まあ、デフレ経済下で言われた話なので現在直接当てはまるわけでないけれど)
引用なし
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.1) Gecko/2008070208 Fire...@i219-167-42-192.s02.a027.ap.plala.or.jp>

貨幣創出とは?
←back ↑menu ↑top forward→
 ねこかぶり  - 08/7/26(土) 14:13 -
  
なんか、NHKで深夜放送していた核の時代とか見てます。

▼徳永基二さん:
>いよいよ核心部分に入ってきました(笑)

のようですね。

>1.外債は借りる時には国内的に購買力放棄が発生しませんが、返す時に購買力損失
>が発生します

返すとき自国内でお金を集めなければならないので当然ですね。
自国貨幣立てで作るか、他国貨幣立てで作るかによって違います。
前者は紙くずになってもらったら困るので外国政府の金融政策が必要です。

>2.内債は政府の得る購買力は貸し手の購買力放棄の代償であり、国内的に見た場合
>国内所得には変化はありません。ですが返す時に利払い分の租税という機会損失が発生します。

面白いのは日本の国債とアメリカの国債、日本は自国内でほとんど処理してますが、
アメリカでは外国の金融機関、政府が買っているので他国との金融政策調整が必要。
国債でも赤字国債と建設国債は区別すべきでしょう。赤字国債は租税の機会損失は
あるが、建設国債(正しくあるべき姿ならば)は租税のパイを大きくすることにより
租税の機会損失どころか、租税自体を大きくする(ケインズの理論)。

>3.一方、政府紙幣の発行はというとこのような利払いが発生しない。減価紙幣で債権
>払いに宛がうと減価債の消滅性が影響して債務は全て償却される。

誰が誰の決済に使うのですか?
自国内で閉じた世界なら問題がないですが、他国との関係がでてくるとそのような迷惑な
貨幣は誰が受け取るでしょうか?

>自分らが政府紙幣の発行を言う時、参考にしているのは1932年8月から一年間、
>オーストリア、ヴェルグルで発行されていた「労働証明書」(消滅貨幣)です。
>(ここで話は再び地域通貨の話とドッキングする。)

>この時は基礎所得政策なんかやってませんけど、町の農業信用公庫に100%の法定
>準備金を用意して、社会福祉委員会から発行、公務員給与と1500人分雇える
>公共事業の支払いに宛がった。

現実の貨幣の準備金が要るのですよね。

>一ヶ月に額面一%の減価率にすぎなかったのに(証紙を買って貼らなけ
>ればいけなかった)月12回というハイスピードで循環、1000シリングしか
>発行していないのに発行三日後にはもう5100シリングもの未払い税金が
>支払われるという劇的な効果を現した。世界恐慌で失業者が世界的に増大
>している中で同時期のヴェルグルでは失業者が25%も減少した。

給与の一部として減価貨幣を支給するのですのね。ただ、資本が次々と減価
していくとなると出したがる人はいるでしょうけど、受け取りたがる人は
いるでしょうか?減価貨幣の概念は十分わかりましたけど、それで経済システム
が回るかが疑問です。
引用なし
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)@58x4x92x253.ap58.ftth.ucom.ne.jp>

Re:貨幣創出とは?
←back ↑menu ↑top forward→
 徳永基二 E-MAIL  - 08/7/26(土) 14:40 -
  
>誰が誰の決済に使うのですか?

国家が日銀、もしくは市中銀行が保持する国債若しくは地方債の決済に使うわけです。(もし自然人が国債を買っていたならその決済にも使われます。)

>受け取りたがる人は
>いるでしょうか?減価貨幣の概念は十分わかりましたけど、それで経済システム
>が回るかが疑問です。

ここがゲセルとケインズの最大の論争点です。

「循環促進措置を現金と普通預金に課せば、人々は金塊などを保存するだけだ。」

このような考えはケインズも屈していた。しかし現実には金塊やその他の貴重品への「避難」は貨幣量や貨幣循環に一切の影響を与えない。なぜならこの場合もものとカネの二次的な交換が生ずるに過ぎないからである。貴重品への需要が増えればそれらの価格は確かに上昇するだろう。しかし10%以上のインフレの経験を振り返っても交換媒体としての貨幣が市場から消滅することはなかった。ならばどうして、貨幣と貯蓄の価値を保つことができる高々6%程度の循環促進税でそのような避難行動が生ずるだろうか?何より人々は、銀行に預金すればこの税を回避できるのだ。」
『人間の経済』第75号 ヘルムート・クロイツ『貨幣改革に対する12の典型的批判と、それへの回答』
    朴 勝俊訳

つまり皮肉なことにケィンズ自身のインフレ政策とその失敗例が論より証拠となるわけです。
引用なし
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.1) Gecko/2008070208 Fire...@i219-167-42-192.s02.a027.ap.plala.or.jp>

外債について
←back ↑menu ↑top forward→
 徳永基二 E-MAIL  - 08/7/27(日) 0:28 -
  
さて、仕事から返ってきました。続き

外債の場合支払いが自国通貨建てか他国通貨建てかによって話が違ってきます。

自国通貨建ての場合話はこれまでと同じ。自国通貨(減価貨幣)によって
国債は償却されるです。(但し、自国通貨建てで外債を発行できうる
国などアメリカとか少数にすぎない。)

外国通貨建てですと話はややこしくなる。自国通貨が切下がると借金が倍増する。
累積債務を抱える第三世界の大半はこのパターンです。

こういう国は小手先の金融政策は成果をうまない。いっそ、減価貨幣を
発行して基礎所得政策に乗り出すぐらいが、それで経済が活性化した場合
意義があるかもしれない。

実際のところ、減価貨幣の発行が為替にどう影響するのか一概にはいえないのです。

ただ、累積債務国はどうせ債務払いが財政の大半を占めているのですから旧自国通貨
(不滅紙幣)は外債の支払いにすべてて充てて、国内経済政策は減価マネーではありかもしれない。

外貨建て外債の減らし方についてはスーザンジョージの言う意見ぐらいしか思いつかない。

彼女のいうところによれば

1、第三世界が一致協力して全額ないしは部分的支払いを拒否せよ

2、3D解決策、すなわちインフレを起こさないように金利と元本を計算して債務支払いを計画的で長期のものとし、支払いは現地通貨で、国内開発基金が国際的な監視のもと、国内の農業基盤の強化と民主主義の伸張を目的としてミクロ投資を行なう。

1の案はいわゆるデフォルト、債権が紙くずとなることを意味する。これに比べれば
減価貨幣で支払う案のほうがまだ呑みやすいだろう。

2の案の場合、国際金融資本がこれを飲むべき理由がまったくない。彼らの貪欲は底なしなのだ。国際金融資本のマネーから独立した独自の地域通貨を作るほうがよりこの目的に到達しやすくなるだろう。
引用なし
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.1) Gecko/2008070208 Fire...@i219-167-42-192.s02.a027.ap.plala.or.jp>

デフォルトについて
←back ↑menu ↑top forward→
 ねこかぶり  - 08/7/27(日) 3:13 -
  
▼徳永基二さん:
>さて、仕事から返ってきました。続き

おつかれさまです。
で、3時間しか寝れなかったがおはようございます。

>外債の場合支払いが自国通貨建てか他国通貨建てかによって話が違ってきます。
>自国通貨建ての場合話はこれまでと同じ。自国通貨(減価貨幣)によって
>国債は償却されるです。(但し、自国通貨建てで外債を発行できうる
>国などアメリカとか少数にすぎない。)

そうはうまく行かないのです。
借りる側の都合は自国通貨で運用するより高利で運用することを想定してますので

>外国通貨建てですと話はややこしくなる。自国通貨が切下がると借金が倍増する。
>累積債務を抱える第三世界の大半はこのパターンです。
>1、第三世界が一致協力して全額ないしは部分的支払いを拒否せよ

まぁ、現実にやってますよね。
ただ次の資金が借りれなくなるのでお勧めできません。

>2、3D解決策、すなわちインフレを起こさないように金利と元本を計算して債務支払い
>を計画的で長期のものとし、支払いは現地通貨で、国内開発基金が国際的な監視のもと、
>国内の農業基盤の強化と民主主義の伸張を目的としてミクロ投資を行なう。

どうなるのかな?
まぁ、アジア通貨危機のIMFの介入を思い出してしまって、血まみれになる気がします。

>1の案はいわゆるデフォルト、債権が紙くずとなることを意味する。これに比べれば
>減価貨幣で支払う案のほうがまだ呑みやすいだろう。

一時期のブラジルとかが危なかったようですが、今では債権国ですので

>2の案の場合、国際金融資本がこれを飲むべき理由がまったくない。彼らの貪欲は底なしなのだ。
>国際金融資本のマネーから独立した独自の地域通貨を作るほうがよりこの目的に到達しやすくなるだろう。

底なしの泥沼にはまったのが先のアジア通貨危機でしょう。
引用なし
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)@58x4x92x253.ap58.ftth.ucom.ne.jp>

「南の銀行」案とACU
←back ↑menu ↑top forward→
 徳永基二 E-MAIL  - 08/7/27(日) 6:48 -
  
>2、3D解決策、すなわちインフレを起こさないように金利と元本を計算して債務支払いを計画的で長期のものとし、支払いは現地通貨で、国内開発基金が国際的な監視のもと、国内の農業基盤の強化と民主主義の伸張を目的としてミクロ投資を行なう。

>
>2の案の場合、国際金融資本がこれを飲むべき理由がまったくない。彼らの貪欲は底なしなのだ。国際金融資本のマネーから独立した独自の地域通貨を作るほうがよりこの目的に到達しやすくなるだろう。

チャペス大統領が南の銀行計画を立ているようですね。これはどうなるのだろう。

http://www.jrcl.net/frame070723f.html

一方東アジア(ASEAN+3)では前に紹介したバンコール案でのACUなるものが
検討されているようです。

http://www.rieti.go.jp/jp/papers/journal/0707/rr01.html
引用なし
<Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.1; ja; rv:1.9.0.1) Gecko/2008070208 Fire...@i219-167-42-192.s02.a027.ap.plala.or.jp>

ドルは落ちるのみ
←back ↑menu ↑top forward→
 ねこかぶり  - 08/7/27(日) 7:54 -
  
▼徳永基二さん:
>チャペス大統領が南の銀行計画を立ているようですね。これはどうなるのだろう。

ドルに変わる国際通貨としていろいろ模索中のようですね。

>一方東アジア(ASEAN+3)では前に紹介したバンコール案でのACUなるものが
>検討されているようです。

まぁ、日本が親離れできるかどうか‥

どちらにしてもばら撒きすぎたアメリカの双子の赤字が邪魔をしてます。
これを紙くずにするにはなかなか難しいところがあります。
ベトナム戦争末期のニクソンショックのときはまだその前に金の裏づけがあったので‥

最近産油国では結界通貨にユーロを立てるところもちらほらと‥
引用なし
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)@58x4x92x253.ap58.ftth.ucom.ne.jp>

581 / 2575 ツリー ←次へ | 前へ→
  新規投稿 ┃ツリー表示 ┃スレッド表示 ┃一覧表示 ┃トピック表示 ┃検索 ┃設定 ┃過去ログ ┃ホーム  
ページ:  ┃  記事番号:   
871,808
(SS)C-BOARD v3.8(とほほ改ver2.1) is Free