規模と配置の適正化に向けての具体的な考え方

(1) 中央小学校・浜町小学校 【具体的提言1】 中央小学校と浜町小学校を統合する。

 中央小学校は、昭和41年度に、北小学校から新設分離されました。児童数の最大は昭和44年度の1,524人、通常の学級数の最大は同年度の38学級でした。その後、児童数が減少し、平成11年度には、児童数が221人、通常の学級数は8学級となっており、12年度以降も児童数の減少傾向が続き、平成17年度の推計値では、175人、6学級となることが予測されます。

 浜町小学校は、昭和45年度に、中央小学校から新設分離されました。児童数の最大は昭和52年度の1,541人、通常の学級数の最大は53年度の36学級でした。その後、児童数が減少し、平成11年度には、児童数が283人、通常の学級数は12学級となっており、12年度以降も児童数の減少傾向が続き、平成17年度の推計値では、195人、6学級となることが予測されます。

 中央小学校と浜町小学校を統合した場合、平成17年度の推計値によると、通常の学級数は、12学級となることが予測されます。 したがって、過去の新設分離の経過から考えても、二つの小学校の統合についてはやむを得ないものと考えます。

(2) 第一中学校・第六中学校 【具体的提言2】 第一中学校と第六中学校を統合する。

 第一中学校は、昭和38年度に市制が施行されたことに伴い、門真町立中学校から門真市立第一中学校に校名が変更されました。生徒数の最大は昭和52年度の1,872人、通常の学級数の最大は同年度の43学級でした。その後、生徒数が減少し、平成11年度には、生徒数が437人、通常の学級数は13学級となっており、12年度以降も生徒数の減少傾向が続き、平成17年度の推計値では、323人、9学級となることが予測されます。

 第六中学校は、昭和53年度に、第一中学校より分離しました。生徒数の最大は昭和55年度の810人、通常の学級数の最大は56年度の19学級でした。その後、生徒数が減少し、平成11年度には、生徒数が239人、通常の学級数は7学級となっており、平成17年度の推計値では、239人、8学級となることが予測されます。

 第一中学校と第六中学校を統合した場合、平成17年度の推計値によると、通常の学級数は、15学級となることが予測されます。 したがって、過去の新設分離の経過から考えても、二つの中学校の統合についてはやむを得ないものと考えます。

(3) 北巣本小学校 【具体的提言3】 今後の動向を見きわめる必要があり、結論は再検討の機会に委ねる。

 北巣本小学校は、昭和49年度に、四宮小学校から新設分離されました。児童数の最大は昭和54年度の902人、通常の学級数の最大は53年度の24学級でした。その後、児童数が減少し、平成11年度には、児童数が282人、通常の学級数は11学級となっており、12年度以降も児童数の減少傾向が続き、平成17年度の推計値では、222人、7学級となることが予測されます。

 北巣本小学校については、市の北東部に位置する小学校の1つであり、近隣の小学校は上野口小学校と四宮小学校の2校しか立地していません。仮に、第二京阪道路により、四宮小学校の校区の一部の北部地域を北巣本小学校の校区としたとすると、現在、最も児童数の多い四宮小学校の規模が縮小され、北巣本小学校の児童数が増加し適正規模となることも考えられます。したがって、今後、第二京阪道路による人口の増減や校区の変更等の動向を見きわめる必要があり、現時点では結論を出すのは難しく、再検討の機会に委ねることとしました。

(4) 南小学校・水島小学校 【具体的提言4】 南小学校と水島小学校の統合については、教育上の問題等の課題解決が必要である。

 南小学校は、昭和42年度に、四宮小学校から新設分離されました。児童数の最大は昭和0年度の1,693人、通常の学級数の最大は49年度の39学級でした。その後、児童数が減少し、平成11年度には、児童数が243人、通常の学級数は9学級となっており、12年度以降も児童数の減少傾向が続き、平成17年度の推計値では、196人、6学級となることが予測されます。

 水島小学校は、昭和51年度に、南小学校から新設分離されました。児童数の最大は昭和56年度の804人、通常の学級数の最大は57年度の21学級でした。その後、児童数が減少し、平成11年度には、児童数が290人、通常の学級数は12学級となっておりますが、12年度以降も児童数の減少傾向が続き、平成17年度の推計値では、263人、10学級となることが予測されます。

 南小学校と水島小学校を統合した場合、平成17年度の推計値によると、通常の学級数は、14学級となることが予測され、適正規模となるわけですが、次のような教育上の問題点が指摘されます。両校とも、府営門真団地を校区とし、中国帰国児童が多数在籍しています。

 平成11年9月1日現在、南小学校には58人、水島小学校には42人が在籍しており、仮に両校を統合したとすると、533人の児童の内100人が中国帰国児童となり、指導上、困難な事態が予測され、また、第二京阪道路、市街化調整区域、今後の南部開発等、現時点では不透明な部分が残されております。これらのことにより、両校を統合する場合は、今後において、地域的かつ教育的な問題等の克服に最大の努力を払うことを条件とすることとしました。

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