糸氏からの9・9意見聴取記録3ページ目

■　整理しますと、この大石興業の組長が、自分の運転手を殴りつけた。暴行の罪で逮捕されて、暴行の現場とされているのは、大石興業の門真市内の事務所の中だと、しかしながら被害を受けた人間は守口市の人間で、寝屋川警察に届けたけれども相手にされなかったんで、門真なら門真署に行きそうなもんだけども、四条畷警察の松尾という人間がこれを取り上げて動いたと、松尾は四條畷警察で、大阪府警じゃないんですね。

●　四条畷警察です。
えっと、その人間が被害届を出しに行ったのが、24日なんですよね、平成22年の４月24日やけど、その前日に川北と松尾は電話もやっとるわけ、その３日４日前に京橋で居酒屋で一緒に酒飲んだりしとるわけやから、そういう事で、それで逮捕されたんやけど、この事件は、大石は無罪になっとんですよ、その件はね。
暴行を加えたと、自分の運転手に暴行を加えたというところで、一般の全然関係無い人間では無い訳だから、それが事件になる事自体がおかしいんやけども、川北が大石に、「親分、この工事は、私が全部仕切ってやります。この工事はちゃんとやって、小遣いはもうちゃんと持ってくから、もうあとは退いといてください」という話までしてる訳やから。

■　親分に退いといてください、私がちゃんとやって、お金はあげますからという話をしている。

●　ちょっと後の話になるけども、齋藤いうのから、私に今回の工事、解体工事じゃないけども、後のはすはな中学の新築工事で、「もし糸さんところが介入して、暴力団関係に金を持って行かなあかん、大石に金持って行ってくれとかいうお話がどこかからあって、それが例えば1,000万であっても、大石には100万円だけ持って行ってくれ、後はもうこっちにくれ。」という話を私にしてきよったこともあるんですよ。
齋藤と川北が組んで住野を動かしておる訳ですからね。
そやからその時に私は、それはおかしいと、そんなことはしたらあかんやろうという、話もしたんやけども、ただ後の話につながると思うんやけども、私がおったらこれは、そのお金は川北とか齋藤には入らないと。
だけど大石を逮捕させてもらう私も逮捕さしてもらう、こうなればもう思い通りになると。
そういう考えで、あいつらが動いとったと、私は思うとるわけですね。

■　糸さんの推測ではあるけども、大石組長は別の麻薬事件もあったんじゃないですか。暴行事件で逮捕されて無罪になったと。

●　暴行事件で無罪になっている。

■　そのほかに。

●　拳銃と覚せい剤で服役しているんやけどね。

●　本人はそれも川北が合鍵を作って、自分の留守中に入れたもんやと、
いう主張やったんやけれども、片方が暴力団やし、片方が警察やし、まして弘道会の直系やからね。裁判所がその後なかなか無罪にようしなかったことやからね。

■　要するに、大石興業の組長の自宅で拳銃が見つかったと、それはそういう件で逮捕されて、拳銃の不法所持ということで、大石組長は起訴されて裁判になってると。
それを実は川北という若頭が仕込んで、自分の組長を陥れて、シャバから追放する為にやったことだろうと糸さんは思ってると。
裁判では、こういう証言は出てきてるんですか。

●　その裁判では、大石の奥さんと川北が一緒に電話のやりとりして、なんとか大石を逮捕させる方法を考えてくれと相談がありました。
それも裁判で出たわけですからね。大石の公判で出ている。

■　そう出したと、奥さんが自分の旦那を逮捕してくれるよう相談したということを裁判の証言で述べて。

●　本当にそういう証言もあって、その最初の暴行事件は無罪になってると。
これは何で、大石を逮捕させなあかんのかということになってきたらね、さっき言うように、大石には100万だけ持って行けと、私は娑婆におったら、私が外におったら、もし私が仕事をし、もうあるいはさっきの話やないけども、地元に大石組があると、住野とかそいつらは、やいやい言うとると、うるさいと、何とかこれでいうて、例えば俺にどっかの業者がですよ。
あんた悪者になってくれと言って、500万、1,000万持ってきたとしたら、これは当然、私は大石興業に持って行って、住野とかそういうやつらはこれから小遣いやって、迷惑掛けんとってくれと言う話になるから。
いや、それお金は要らんけども、警察に通報して、何かなるかは、別として、どちらにしても大石組長がシャバにおったら、外におったら、あいつらに入るお金が何ぼか減るのは間違いないと。

■　上にあげないといけない。

●　そう、上に当然、大石という看板があって、あいつらは金儲けしとる訳やから、当然そこに持っていくというてるし、持っていかなあかん訳やから、それやったら損やということで対応させたと。
推測でのことやけど、ただしそれはデッチ上げして逮捕させてる事実ですからね。だからそうやろうと。

■　大石興業とはすはな中学校とのことで、中央小を解体、潰してから、その後にはすはな中学校を作る。はすはな中学校の下請にも大石興業の関係者が入り込んでるという事実が出てる、糸さんが考えている。

●　そう考えてます。
住野は齋藤が、はすはな中学校新築工事を受注したトモエコーポレーションの用心棒やということで、東亜建設工業ね、下請した東亜建設工業に、私は一緒に齋藤に連れられて行って、話をしたと、しましたからね。

■　それは、いつの段階の事ですか。

●　平成22年の４月の16日頃で。

■　逮捕直前ですね。逮捕は23日だから。

●　逮捕されたのが４月の23日だから、逮捕される一週間ぐらい前に行って話をしたんです。そのときに、私は東亜建設工業の中村建設部長か何かにその話をしたんです。今回の工事に解体工事に住野が介入して、悪い事をしておるんだから、だから今度のはすはな中学校の新築工事には、こいつらを入れんとけよ、入れたらあかんでという話をしたんです。それを私知らんもんやから、齋藤に報告した。住野、岡田も後の工事は入れるなと俺は話をしてきたと、おそらく入られんと思うという話もした。私が逮捕されたのが、それから１週間後ですからね。

■　その時点では、齋藤と住野が糸さんより、ずっと仲良しで、それの話が抜けるとは思ってなかった。

●　そうは、思ってなかったです。要するに齋藤がやっているのは、住野を動かして、さっきの3,000万のね、回収をするために住野を使うと。そんだけの話だと私は思ってた。
さっきの400万円の話もあったんやけど、後で考えてそうじゃなかったと。
住野らが、ストップすると、やめたという話を齋藤にした。齋藤にしたと、それとほかに迫田のこれ、これにしかしてないんやけども。

■　北摂産業ですか。

●　北摂産業の迫田に私が話したのは、「今回の生コンは、これまるっきり、作り話をしてるんですよ。今回の生コンは、徳之島の先輩で武さんという人がいるらしい。これに俺は行って話しつけて、全部俺らの関係者に入れるような話をしてきたと、わざとこれ作り話をしたんです。

■　作り話をして、自分はそんなに力がある人間だということを相手に印象付ける。

●　ということで、迫田に言ったんですね、この話を知ってるのは迫田だけなんですよね、俺が生コン工事を取りに行ってるという話が通報で入ってる訳ですからね。それはだれがやったかはその辺でしかおらんわけです。俺が、生コンを取りに行ってるという話は。

■　糸さんがその生コンの、連帯の生コン支部の武委員長を知らないのに、どこかで伝え聞いた噂で、力持ってると思ってたから、だからそのとき何の関係も無いけども、この話を出したというのは４月の１６日でしょう。今言った、はすはな中学校の工事の下請けの東亜建設工業に齋藤と一緒に行って話をしてきたんでしょう。

●　行って、住野らを入れたらあかんでという話をしてきた。その１週間後に逮捕されたんやけれども。それ以前に。

■　警察に生コン工事の通報云々があったのが１月の17日。

●　１月13日。

■　糸さんが言った話を１月13日よりもっと前に、北摂産業の人に作り話をしている。

●　そうです。北摂産業には前に言ってました。

■　話す時にいつの時点か言ってください。区別して。

●　１月の６日に、いきなり工事が始まって。

■　その時、はすはな中学校の工事のことで念頭に置いてしゃべってるんです　
か。

●　そうそう、１２月の２５日かなんかに、落札やったと思うけど、

■　わかっているからね。中央小をつぶして、あとでやるゆうことは、何がしらの話しやから、そこにもかみたいなと。

●　そう、かみたいなと思うたから、田舎の人や言うから、私は、田舎のつてを頼れば、行けるだろうという考えがあったから、迫田にだけ、ちゃんというて話をしてきただけ、ウソをつくと、

■　あとで、糸さんと獄中で面会して、それからいろいろ聞いたときに、「糸さん、それは誤解だよ。武委員長は、労働組合の委員長であって、工事のね、さばくそういう業界とは、全然違うから、筋違いな願望であって、出来っこない話だよ」と。糸さんは獄中で、武委員長の評判を聞いて、えらい生コン業界で力のある人やと、思っていたわけですね。

●　そうそう、私はそう思ってた、話もあって、この通報があって、裁判してからずうっと後に知ったわけです。それから考えたら、ああと思い当たることがある、つながっていくということです。

■　じゃあ、いったん整理して、今、糸さんが自分ところが、中央小には入れないとなったんで、これは仕方がないと、思ったと。しかし、住野・岡田らが入って、もうけをするのは、けしからんなと思った。それが、もうけた金が、自分が回収を頼まれた３０００万の穴埋代であると、仮にあるとしても、それは、別の話だと。「あいつらが、うまいおもいをして、けしからん」というのがあって、門真市の中野課長にも言ったし、はすはな中学校の工事の下請けの東亜建設工業にもそれをわざわざ言いにいったということですね。糸さんからみて、住野・岡田のコンビで、どっちの方が力があると思っていますか、どっちの方が格が上と認識していますか。

●　だれがですか。

■　住野・岡田の二人のコンビ、中央小の事件ではね。住野・岡田は常に二人コンビなんですよね。

●　いやそれね、住野・岡田は、うちで面倒をみているんやと大石興業がね、言うとるわけです。

■　両方とも面倒みている。

●　そうそう。

■　大石興業の人間は、具体的に誰ですか。

●　当時は、熊谷言うのがおるんですけどね。今、今、大石興業をついでる人間やけども、俺が面倒みとるから、糸さん。これら、あんまりいじめんといてくれと。まあこういう話。最近は、言われたことはないけどね。

■　岡田側は、前に、児玉組とかいう、組で関係があったというのをちょっと出てきていますけど。

●　向こうは、うん。

■　児玉組言うのは、大石興業とどういう関係ですか。

●　児玉組と大石興業との違いは、近くやから先輩後輩みたいやろうやけども、大石興業は、力を持った組織であるけども、児玉組言うのは、それほどじゃないないと、だから要するに児玉組であれば、いや俺は、手を引かんという人間がおったとしても、大石興業であれば、しゃあない手を引くとこういう感じやし、逆に言えば、大石興業の関係者やいうて、言いがかりをつけていってると。すれば児玉組が言いがかりをつけていくよりも、相手が受けれる相手に対する威圧ですね。

■　で、児玉組は、三ツ島の道路沿いにあって、まあ、僕も現場を見たんですけども。大石興業の場所はどこでした。

●　だから、京阪沿線の線路伝いのずっと行った、あれは、四差路の上島頭の四差路の三階建ての事務所がある。

■　いわゆる「山一戦争」とこの、隣に安い居酒屋さんがあって、

●　ああ居酒屋あります。

■　ちょうど五差路ぐらいの交差点があって、突き当たりの組の事務所ですか。

●　そうです。そうです。

■　ああ、あそこが事務所ですか。

●　だから京阪沿線では、ナンバーワンですね。意味では当時はね。今でもそうやろうけど、そこと関係があるとすれば、田中が言うとるように、暴力団関係者を抑えるのに、有利やと。こういう感じの組織といや組織ですね。

■　今でも現役の暴力団として、存在して、企業舎弟とかいろいろあるということやね。
途中、門真市役所の前のバス通りをずっと行って、大和田駅過ぎて、天辻鋼球を過ぎて、５差路の交差点を左に行けば、萱島駅、まっすぐ行ったら、巣本の交差点、右にいったら163に出ると。その間にあと細いみちがあると。
そこらへんのちょうど角っこにある、やくざ屋さんの事務所があると

●　三階建ての立派な家ですね。

■　今は、焼酎屋さんや酒屋があると。有名な昔からある。でも一方で、暴対法体制になってますから、大石興業の関係者と仕事を回すとかなんとかということは本来できない、したらいかん話だし、そちらと付き合うことすら、一般の会社がしたあかん、こういう体制になってますね。
そういう暴力団とか大石興業そのものをもちろんだけどもそういう関係者という人間ともつきあうことすらだめともいう体制になってますけども、なってるけども、現実に糸さんが見るところでは金川の方はそちらの方の威力に屈して、そっちに仕事を回すということをしたと。それを覆い隠すために、糸さんを、犯罪者に仕立て上げたと。こうやって、もう一つのはすはな中学校も、大石の関係者である齋藤というのが、そのトモエコーポレーションの自称用心棒だと、だから、はすはな中学校の工事にも、住野・岡田若しくは、大石関係者がかんでると。

●　いや、それは住野が私の目の前で、言うたんですよ。あれが、ウソかホンマかわからんけど、電話して、あれあいつも武さんの名前を出したけどね。武の会長と会ってこれが話してくるは、その電話した相手は、門真生コンやと思うんですよね。
要するに何でかいうたら、あっこに住野が社長で来てくれるってことを話しがあったということを私に言うとったんですよ。

■　大池町にある門真生コン、現在、大久保建材ですね。

●　大久保建材です。

■　ここが現に入れとるわけやからね。生コンは。

■　はすはな中学校の工事においては、大久保建材、門真生コンが生コンを入れてた。

●　これはおれが入れさすんやと言うてた、住野のことですからね。
それは入れさせたらあかんで、という話を私は市に行って逮捕されたのが４日後だからね。
それはあとの工事にもあいつらが介入していることは、まず間違いない、と私は思う。

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