怪文書 第三弾!  (1999年11月15日頃、雑誌編集部に郵送。別紙資料にも大疑惑!

<解説と分析>

 第2弾怪文書直後の懲罰・問責決議、北野助役の退職のなんと半月後、前助役が下水道工事の汚職疑惑に関する事情聴取を受けた翌日の10月15日、首吊り自殺してしまうという門真市始まって以来の大事件が起こった!ヘリも飛んでくるマスコミ取材の騒ぎの中、不当懲罰問責反対とともに、疑惑追及で戸田HPも本人も大忙し。大阪府警に出向いて話を聞いたり、HPで市民に情報提供を呼びかけたり(「過去の記録」参照)している中で、この怪文書が作成されていた。

 また後の12月議会では初日本会議朝に抜き打ち電撃的に、戸田への辞職勧告決議案が提出され、「ただちに議員を辞めよ」という脅迫じみた決議が、あっと言う間に本人抜きで可決されてしまう、という事件も起こっている。

▽この第3弾は、公安資料を真似た感じの短い文書と「別紙1/2」の議会議事録そっくり文書から成っているのが特徴で、しかも第1弾・第2弾怪文書もいっしょに同封して、雑誌編集部に郵送された(もちろん差出人名なし)。「制作者=発送者C」にとって、第1弾・第2弾の怪文書は「無関係な他人の文書」ではなく、「自分たちの一連の文書」という感覚で取り扱っていることも充分伺える。

▽月刊「関西じつわ」が9月議会での懲罰・問責決議騒動に注目して、戸田はもちろん4会派側や議会事務局にも取材して、11月28日発売号に記事を載せようとしていた、そのまさに〆切間際の11月15日頃に、この怪文書が同誌の編集部に送りつけられたのである。「戸田は極左の危険人物だから、(好意的には)取り上げるな」、というのが「制作者=発送者C」のメッセージであることは明白だろう。

▽同誌は、月刊「関西じつわ」が3ページに渡って「門真市のスキャンダルを告発したホームページの波紋」(p29〜31)と題して、戸田の写真やHP紹介入りで助役問題・懲罰問責問題を掲載したが、その発行は11月28日のこと。普通は、雑誌に気にくわないことが出てから抗議したり怪文書送ったりするものだが、記事の内容が公開されていないのに、雑誌発売前の製作段階で怪文書を送りつける「手際の素早さ」はかなり異例と言わねばならない。

 後日発行される記事の内容が、「戸田に有利で自分には気に入らない」ものであることをかなりの程度で確信した、それだけの情報を得てそれに危機感を覚えた人物、それが制作者Cであり、門真で戸田以外に取材を受けた人物(ら)周辺の人物である可能性が高い ということができるだろう。

▽さて、怪文書第3弾で実はもっとも重大な問題は「別紙1」の資料の方にある!と言うのは、一見何の問題もない議会資料コピーのように思えるこの「懲罰動議に対する提案説明」という文書は、11月15日段階では、部外秘とされているものを取り扱いの内規や慣例に議会関係者や役所の誰かが違反して利用したか、もともとの発言原稿を作成検討したであろう4会派の周辺から流されたか、いずれかである可能性が高いからである。

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