戸田から門真シルバーへ「5/9要請申し入れ」文 この文章を読んでもらえば、門真シルバーの現在の問題点がはっきり分かります。 門真市シルバー人材センター理事会への要請申し入れ 2002年(H14年)5月9日 門真市シルバー人材センター理事長; 御田 實 殿 申し入れ者 門真市議会議員;戸田ひさよし 1;皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。市議会議員の戸田ひさよしです。 2;市議会議員である私がシルバーに対して問い合わせや情報公開請求、要望、申し入れをするのは、 (1) シルバーは門真市が年間約4千万円の補助金を出し、副理事長には市の部長を公務として配置し、事務局長兼常任理事も市職員の出向で配置、土地や建物も無償で提供している組織であり、門真市民の税金の使い道をチェックするべき市議会議員としては少なからぬ関心を持つべきものであること。 (2) 会員による自主的・主体的な運営を基本原則とする門真市シルバー人材センターには会員として約1000人の門真市民が在籍しており、その中の市民から要望や相談があれば、これに応じるのは市議として当然であること。 以上ふたつの観点からであります。 3;そして現実にここ3年近くの間、私の所に複数の会員市民から、「センターの仕事の割り振りが公平でなく、自転車置き場の管理人など同じ職場で2年も3年も継続して仕事している人や、年間100万円以上の分配金(最高で200万円超)を得ている会員がいる一方で、わずかしか仕事が回ってこない会員、全然ない会員がいる」とか、「そういうことの改善についてどういう検討がなされているのか、具体的なことは全然教えてもらえなくて改善の状況が分からない」、「会員と理事・事務局の間にフィードバック機能がなくて、要望や質問をしても反応が返ってこない」、「情報公開の度合いが非常に低くて『会員による自主的・主体的運営』とはほど遠い実態だ」などの声があり、どなたも共通するのは、「センターにあれこれ注文をつけたり文句を言うと仕事を干されるような気がして、言いたいことを言わずに堪え忍んでいる会員が多数いる」、というものであります。 もとより、こういう疑問や意見がどの程度妥当性のあるものかは、客観的な事実に照らせてみないと分からないことですが、だからこそ私がこれら市民の委任を受け、代弁をして、シルバー側に客観的事実の説明や公開を求めているものであることをご理解願いたいと思います。 4;また、そもそも会員は納税者・有権者としても、センターの主人公としても、シルバーの運営実態を知る権利を有していることや、もしその権利が阻害されているのならば、市議たる私には市民を援助してその阻害を取り除いていくよう努力する責任があることも、この際改めてご理解下さい。 5;私は、シルバーの混乱を望んであれこれ言っているのではなく、市の議員として当然関心を払うべき市の公費・人材投入先の実情把握の一環として、シルバーの健全な発展を願う立場で、会員たる高齢者市民と地域活力の望ましい発展のためにもの申していることを、2年前の5月に御田理事長と奥村事務局長にかたがた説明し、当時の理事の皆さんに文書でも示しましたが、残念なことに当時の理事会記録(5/22年度理事会)によれば、「一市議がセンターの運営問題に立ち入ることが許されるか議論するが具体的対応策なし、何を目的としているか判断しかねる」としか論議されず、当方からの5/26付け「公開書簡」での改善要求に対しても、5/28総会を経た新理事体制でも全く論議されず放置されてきました。まことに嘆かわしいことです。 現在の15名の理事のうち11名(御田理事長・中東副理事長・奥村常任理事、ほか西村・山口・中橋・岸田・臼井・川口・廣尾・奥村の各理事)は旧理事からの継続で、村上・山中・岡田の3理事はH12年度からの新理事であり、なんと合計14名もの理事が当時の事情を良く知っていらっしゃいますが、この度は前回の轍を踏むことなく、公明正大で誠意ある対応をされることを切にお願いするところです。 6;その後ようやくH13(2001)年10月1日より、「文書開示事務取扱要綱」「同要領」が施行され、やれやれ改善されたと思っておりましたが、詳細に検討してみると、同要領において重大な欠陥があることが判明しました。 これは奥村常任理事の説明によれば、「要領のことは理事会記録に載せる必要がないと考えたから載せなかった」、「要綱を示して論議したH13(2001)年3月理事会で要領も示して、理事長が決定した」、「要綱も要領も全シ協の標準に準拠したが、議事録の年度内非公開の規定だけは門真市シルバー人材センター独自の規定である」、とのことです。 7;「作成済みの議事録でも年度内は見せない」という規定は、非常識で悪質な情報出し惜しみに他ならず、大阪府商工労働部雇用推進室対策課の担当職員も、「この規定は問題であり了承できない」ということを、私に対して5月7日に明言しております。
8;公開された理事会議事録を見ますと、H11(1999)年度末までは、出席者・委任欠席者の氏名と発言者の氏名を記載していたのに、H12(2000)年度からはこれらが記載されなくなりました。 かつて私がH9年度から11年度頃の理事の欠席状況を調べたところ、15人中4〜5人程度の人が会議回数の4分の3以上を欠席し、そういう状況が毎年続いている人もいました。これでは理事としての責任を果たせませんし、こういう多忙な人を理事に据え続けること自体にムリがあると言えるでしょう。 9;当方が4月26日に公開請求したもののうち、「H12年度および13年度において、センターが派遣した事業所の名前(民間企業・公機関・公機関の委託業者など全て)と、その事業所ごとの派遣人数と労働日のわかる文書」については、5月7日に奥村理事兼事務局長は「理事会に諮らないと回答できない」「派遣先のことは出しにくいと思う」、と答えていますが、これは何も秘密にするべき情報ではないはずです。 ちなみに、閲覧文書に指定されていないからと言って公開できないものではないことは、H11(1999)年全シ協会報100号掲載の「情報公開についてのシルバー人材センター連合における指針」の<第1趣旨>「法人の業務や財政状況など自らの情報を積極的に提供していく必要がある。」、<第4事務>「本部及び活動拠点の個々の判断をもってこれ以外の資料を公開することは差し支えない。」とある通りです。 10;以上、要請入れ事項を整理しますと、 (1) 現行の「文書開示事務取扱要領」の「2 前項の規定にかかわらず、第4号から第8号まで、及び第11号に掲げる文書については、閲覧の請求があった年度に属するものについて開示しないものとする。」のうち、理事会や総会の議事録を作成年度内に閲覧請求しても見せないことを意味する部分、すなわち「及び第11号(に掲げる文書)」の部分を直ちに削除して、作成が完了したら年度内でもいつでもすぐ見られるようにして下さい。 (2) 理事会ごとに出席者と欠席者の氏名が分かるように措置して下さい。既に戸田が情報公開受けた議事録についても出席者・欠席者の氏名を教えて下さい。 (3) 「H12年度および13年度において、センターが派遣した事業所の名前(民間企業・公機関・公機関の委託業者など個人を除く全て)と、その事業所ごとの派遣人数と労働日のわかる文書」について公開して下さい。 (4) 分配金年間100万円以上の会員数、30〜50万円の会員数、30万円未満の会員数、年間派遣日数が100日以上の会員数、30〜50日の会員数、30日未満の会員数なども教えて下さい。 11;上記の要請事項に対する門真市シルバー人材センターとしての回答を、5月16日までに文書でお寄せ下さるようお願いいたします。 12;最後に5月26日の総会のご成功と貴センターの一層のご発展を願う立場から、当方がこの申し入れを行なうものであることを誠心より申し上げます。 この書簡に関するお問い合わせ・反論などありましたらお気軽に、以下の所までご連絡下さい。 門真市市議会議員;戸田ひさよし事務所 |