まるで意地悪姑の嫁いびり。請願紹介議員を責め立てる与党会派の発言

 以下に、9/24議運での、
「第二京阪道路、大阪北道路、寝屋川大東線の環境対策、歩行者優先を求める請願」の取り下げに関しての論議を公開する。 (議会事務局のテープを戸田が起こした概要記録)
 (請願原文は「9月議会特集」
    http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/5/2002-9/index.htm
 の、http://www.ne.jp/asahi/hige-toda/kadoma/5/2002-9/seigansyo.htmに有り)

 詳しい分析や突っ込みは後日に回して、まずはそのまま紹介するが、次の2点だけは指摘しておく。

1;与党会派はこの請願の一部にとうてい承服できない部分がある、というが、彼らは請願住民代表らが会派議員控え室を訪ねた時にその旨を指摘したり、会派としての考えを回答したりは全然していない。
 公明党だけは「紹介議員にはなれない」と請願者に答えているが、なぜなれないのか、その理由を何ら説明していない。
 与党4会派のどれも、代表として電話番号も出している永利氏の所に何の意見も伝えていないし、事情を聞くこともしていない。
 (請願3団体の代表者になった門真市上下島頭自治会会長の永利さんの話)
 それでいて、9/24議運で突然、「請願者の話をちゃんと聞いたのか」とか、ボロカスに請願内容をけなすとかして、紹介議員になった共産党を責めるのである。
  (同じく紹介議員になった戸田への批判も臭わせながら)

2;特に問題とされた「2中前の市道」は、今でこそ東西に大量の車が流れる道路だが、第二京阪ができるとその分丸々完全に分断されて東西の直通ができなくなり、状況がガラリと変わってしまうのだが、与党は請願住民の新事態予測と危惧を無視して「交通量の多い市道を止めるのか!」といきり立って共産党を責めている。


**9/24議運での論議**

稲田議運委員長(志政会):

 請願第1号「第2京阪〜」、請願者から9月17日に取り下げ申し出書が出された。
 この取扱についてご協議を。

青野議員(公明党):

 前回の議運でそれぞれがこの話を最初に聞いたわけだが、その後1週間後にこのような取下げが文書できてますが、これについて紹介議員の中西議員に伺いますが、どのような事情変更あったか、何か聞いてますか?

中西議員(共産党):

 当然、理由は聞きました。説明が終わったらすぐ工事になって、自分らの思いが伝えられないのではないか、という思いがあって急いで請願書を出したが、議会の動向をみて考えた結果、今後の運動との関わりの中で実を取りたい、という意向があったので、それは運動団体の決めることなので了解した。

青野議員(公明党):

 釈然としない。議会に色々な請願や要望がくるが、特に請願については重みがあると考えているが、今回取り下げられたのは、それなりのもっと明確な理由があるだろうと 思われる。どういう事情があったのか、さらに聞かせてほしい。

中西議員(共産党):

 それ以上は聞いていないので、今言った通りです。

五味議員(緑風クラブ):

 それ以上は聞いていないという話ですが、請願というのは紹介議員になられるのだから、もっと慎重に意見などどういう主旨で、どういう思いで請願出すのか、ということ をやはり聞かないとアカンと思います。
 それを向こうの今後の行動の中で取り下げる、という取り下げの理由が我々には理解しにくい部分がある。
 私が個人的に色々聞いた中味があるのだが、その中味では、紹介議員の方で、中西議員が入る、また戸田議員も入られている、ということで、一部自治会の中では、「これやったらアカン」ということで「脱退させてほしい」という話も聞いている。
 ところで紹介議員になってもらいたい、という話の中で、どこまでこの請願者の、2つの自治会と「沖南の会」の3つあるが、そこへちゃんと話をしたのでしょうか?聞かせて下さい。

中西議員(共産党):

 当然どういう主旨で、どういう思いであるのか、そこらへんは十分に知って、紹介議員になっています。「沖南の会」とか具体的にいわれても、それは請願者団体の中のことであり、その中のことまでは我々は関知しないものです。

五味議員(緑風クラブ):

 「関知しない」というのはおかしいんじゃないかなあ。提出者のほうが3地域に分かれてるんですから、おのおの、やっぱり聞かないと分からないですよね。
 ただ持ってきたから話を受けて、紹介議員になりました、今後どんな話になっていくか分からない、と、それはちょっとあまりにも身勝手すぎないかな、という気がする。

中西議員(共産党):

 請願出したのは3つの団体で、この団体の中で請願をどうするのか決めるべきであって、我々が団体に言うべきではない。代表して永利さんが来ているわけですから、我々がその代表者を飛び越して、ひとつひとつの自治会に聞くというのはおかしいんじゃな いですか?
 我々は請願の主旨としては十分に理解できたので請願を受けたのであって、当日は永利さんと○○さんが来られて、ちゃんと説明をされたわけですからそれを受けて紹介議 員になったわけです。何も闇雲に受けているわけではありません。(憤然と)

吉水議員(緑風クラブ):

 当然、共産党の中で検討したんですね。

中西議員(共産党):

 はい。そうです。

吉水議員(緑風クラブ):

  請願の5点のうち1,2は議会の総意で公団にお願いし、「考える」という約束を取り付 けたもの。
 新たに出てきた「3番目」のいうことは、「沖南の会」というのは沖小のすぐ横の住宅やと思うが、ここで言われている道は南高と第2中学の間の、東西に走る道で、これ、かなり交通量ある市道ですよ!
 これをあえて「止める」という文面になっている。「つながないで下さい」ということですね。そのメリット、デメリットは?

中西議員(共産党):

 住民としてはその方がよい、ということなので了とした。

吉水議員(緑風クラブ):

 門真の市道ですよ、市道!。それも広くて交通量の多い所ですよ!
 そこを一部の住民が止めてください、言ったからといって、公党としての共産党が門真市全域のことを考えてメリット、デメリットを考えて出した結論のはず。
 一部の人の声で市道を止めるなんて、そんなね。門真全体の利益を考えたらそんなもんじゃないはず。もう1回、回答願います。

中西議員(共産党):

 地元の人が一番よく知っている。そういう人から出されたことだからやむを得ない、と思う。

吉水議員(緑風クラブ):

 これでは話になりませんよ。交通量、ものすごく多い市道ですよ!
 一部の人が言ったとしても、市道を止めるなんて、とてもじゃないが呑める話じゃない。取り下げるならそれはそれでいいが、公党としての共産党が受けて立っていること、今後はこういうことの無いようお願いしたい。

植田議員(市民リベラル):

 請願持ってこられた時、私、留守にしてい、ある議員が受け取って「紹介議員になってほしい」ということで、会派として中味を検討した。
 「3」の項、2中の前の道路、交通量多い。想定されるのは第2京阪に当たって、左折して次の交差点でどうこうしていく、とかいろんな交通形態の流れをつくっていくんで、 これを私たち検討して、とてもじゃないがこの問題についは紹介議員になれない、とい うことで返事しようと思って待っていた。
 その後、ご本人もお越しになりませんし、ご本人から取り下げになってきた。
 請願ということで、本会議後においても議論せないかん問題かなと。
 私も第2京阪で何回も質問してきている、公害問題や騒音問題、排ガス問題についても言ってきている。それぞれの議員が関心の高い問題で、やはり、今後紹介議員になる 場合には慎重にやってもらわんといかんと思う。
 地域の方については、今日の取り下げの問題が流れてないと思うんですよ。
 そうすると日新自治会にしましても、上・下島頭自治会、あるいはまた、沖小学校の南側の「沖南の会」の方々にしましても、「やってもうたなあ!」ということだけしかね、残ってないと思うんですよ。
 それもご本人が取り下げたとか、いうのも、おそらくご本人も報告はしていないと思いますし。
 そういうままの中でね、やはり議会の中で、色んなことで紳士的に、お互いに守るべきことは守っていかないけませんし、一党だけが、またある議員だけが、過程の中でね、その声を代弁した、というような文書だけが流されても困ったもんやなあと思っておりますんで、今後こういった取扱も含めて十分検討をお願いしておきたいと思います。

鳥谷議員(公明党):(概要)

 私も全く同感。議員が請願を取り扱うときは慎重にしなければならない。私自身もそのことを注意していきたいと思う。