◆「住民投票結果による合併断念は間違い」と文句をつけた宮本議員糾弾!

日時: 2004/11/10 11:16:12
名前: 戸田

 宮本一孝議員(元町18−15)は、門真市議会最若手(1970年生まれ)の2世議員
であり、自民党に所属し大本議員が実質的にボスである「志政会」に所属している。
http://www.hige-toda.com/_mado06/mado06_index.htm
選挙公報;http://www.hige-toda.com/_mado06/03kouhou/img/miyamoto.gif
 その宮本議員が議運で言ったことは、思わず耳を疑ってしまうような酷いことだった。
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【宮本議員(志政会)】;住民の「意向調査」を住民投票とした。
  ★しかし、「意向調査」だったはずなのに、今回は住民投票が「意志決定」のように
   なってしまった。これは間違いだと思う。
    ★次に合併問題が起こった時にはどうするのか?
[東市長];今回は「住民の意志の尊重」があった。
    法的には住民投票は補完的手続。
    ☆しかし、問題によっては、住民投票は意志決定の重要な手続だ。
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●そもそも住民が大汗流して有権者署名を集めて議会に出した住民投票条例案を改悪して
 「投票をサボる者が多くなればマジメに投票に行った者の出した結果が封印され無効に
 される」というとんでもない「50%条項」を加えたのは、明らかに「住民投票不成立=
 議会で合併を決定してしまう」ための策略であった。
  その他にも投票資格者から外国籍住民排除のあからさまな差別改悪と19・18才青年
 排除の改悪もなされたが、これも住民投票への関心が高まることへの妨害策と言える。 
  こういった改悪に議会で賛成したのが宮本議員である。(4会派議員全てだが)
●住民投票は自治体を構成する主人公たる住民の最高度の自治参加・自己決定なのだが、
 宮本議員はと言えば、「住民投票はマーケットリサーチですからウンヌン」と浅薄な商
 業用語を振りかざして、住民投票を住民の自治や主権、民主主義という基本問題と切り
 離して、単なる「消費者のお好み調査」レベルに貶めて論じた人物である。
  彼は選挙公報では「守口市との合併問題は広く市民に情報公開を」掲げて当選しなが
 ら、実際には一般市民の前では自分が合併に賛成なのか反対なのかすら公開論議せず、
 HPhttp://homepage3.nifty.com/miyamotokazutaka/index.htmlでも何にも示さな
 い全くまぁ、「お前がまず議員としての見解くらい情報公開しろよ!」と誰でも突っ込
 みたくなるだろう。
●「マーケットリサーチ」論でもうひとつお笑いなのは、「2000数百万円もかけてリサー
 チするのに、回答者が回答資格者の半数以下だったらという結果を見ないで封印すると
 いうようなバカ経営者がどこにいるのか?」ということである。
●その宮本議員が議運で言った上記のことを整理すれば、「(守口市の)住民投票の結果
 を受けて両市長が合併断念言ったことや合併断念が導き出されたことは間違いだ」とい
 うことであり、底意にあるのは明らかに、
 ・「住民投票の結果なんぞは単なる意向調査の結果として聞き置くくらいに留めて合併
  を進めればいいのだ」、
 ・「住民投票条例の中に『市長および市議会は住民投票の結果を尊重するものとする』
  規定したのが間違いだったし、今回その条項をバカ正直に尊重して両市長が合併断念
  を表明することが間違いなのだ」
 ということである。
●これは戸田の邪推でも何でもない。まずもって宮本議員ははっきりと「住民投票は住民
 の『意向調査』だったはずなのに、今回は住民投票が『意志決定』のようになってしま
 った。自分はこれは間違いだと思う」と言って「住民投票の結果が合併断念に直結した
 ことは不当だ」との考えを明らかにした上で、「次に合併問題が起こった時にはどうす
 るのか?」と聞いているのだ。
  これは要するに「次に合併推進策動をした時には住民投票で合併反対の結果が出ても
 合併決定できるようにすべきだ」ということである!
●宮本議員にとって今回の住民投票結果からする総括は、責任感ある有権者市民とかけ離
 れた合併推進をしたことの反省でもなければ、多大な負担をかけてしまった市民への謝
 罪でもなく、「50%条項の改悪だけでは足りなかった」(!)、「投票結果の尊重規定
 を入れるべきではなかった」(!)、「次の機会には住民投票で合併反対の結果が出て
 も合併決定するようにもっと決意と仕掛けや段取りを固めるべきだ」ということである!
  常識で考えればまずは単独市再建に方針をきっぱり転換して全精力を傾けなければな
 らないこの時期に、市民から遊離した合併話で浮き足だってきた反省もせずに性懲りも
 なく軽々に「次に合併の話があった時」などとのたまい、あまつさえこんな悪だくみを
 示唆するとは?! 全くとんでもない「若手2世議員」であることよ。
■宮本議員がこんな発言をしたのは、合併推進と志政会のボスである大本議長の代弁をさ
 せられているのだろうという観測もできるが、どういう背景があるにしろ議員としてこ
 んな住民主権蹂躙・住民投票の重み蹂躙の発言をすることは許せない。断固糾弾である。

●大本議長なら「だから「住民投票なんかさせるんじゃなかった。次は絶対に住民投票な
 しや!」と考えていても不思議ではないが、それはともかく、東市長が宮本議員への答
 弁で住民投票の意義と尊重規定を軽視せずに、「住民投票は法的には住民投票は補完的
 手続だが、問題によっては意志決定の重要な手続だ」として一線を守った点は評価でき
 る。