<非常識・背信クイズ1(回答入り) 〜市民救済の新制度を市民に隠蔽!>
 00/10/24


 門真市では、ある問題で困っている市民達に対して、それを救済できる代替措置を、民間団体に依頼して行ってもらう、という仕組みを今年からスタートさせました。ところがなんと!せっかく救済の仕組みを作ったというのに、そのことを公報に全く載せず、困っている市民達が訪れる担当窓口でも、こういう救済の仕組みがあるということをいっさい市民に伝えてこなかったのです。
困っている市民達に隠されていた救済制度!まるで不条理劇の世界のような話です。

 そのため、この救済制度を利用できたのは、たまたまその受け入れ民間団体に接触を持った人か、全く「個人的に」市の職員あたりからこの情報を入手できた人に限られた、と想像されます。
 この民間団体の名誉のために言いますと、ここは救済のための受け入れをして欲しいという、市からの働きかけを受けて、これを快く了承して市に協力しただけで、情報隠蔽の件に関して全く責任はないことが分かっています。

 なお、この協力に関しては、この問題解消のための国からの交付金が、市を通じて、受け入れのための施設改修費用として、この民間団体に支給されています。つまり、門真市は国の交付金を使用して救済措置を作っておきながら、この問題で困っている市民達には情報を全く隠蔽して、もう1年近くも放置する、という背信行為を行ってきた、ということです。
                      (以上は、戸田が10/11までに担当窓口などで調査して事実確認しました。)


★ さ て 、 こ こ で ク イ ズ & 回 答 で す ! ★


Q1;「ある問題で困っている市民達」、というのはどういう問題で困っているのでしょうか?

答1; 仕事をするために子供を保育園に入れる必要性や資格があるのに受け入れてもらえない、
    いわゆる「保育園待機児童」問題です。「小子化対策」・「男女共同参画社会」という時代の
    流れの中で、保護者が仕事などで「保育に欠ける幼児」の保育を社会が保証するべき必要
    が増大し、自治体の責務にもなってきました。これが国が「少子化対策交付金」を出して「待
    機児童を解消せよ」と指導誘導した理由なのです。

     ところが門真市は公立7園・民間7園しかなく(同じ人工規模の守口市は公立だけでも20園
    ある)、到底受け入れワクが少なすぎてアブレる幼児が3ケタ規模で存在する。(ただし、ここ
    で言う「待機児童」は「保護者が現に就職しているか内定している場合に限る」という狭い定義
    なので、実際にアブレて困っている家庭ははるかに多い)

Q2;「受け入れ民間団体」とは何でしょうか?

答2: この場合はなみはやドームそばの「大阪東大阪幼稚園」です。
   伝統ある大型幼稚園で、門真市の子供だけでなく、大東市・大阪市からも入園児があります。
    このたびは門真市の「保育所待機児童解消計画」の一環としての「その他」の項目=民間幼
   稚園での預かり保育受け入れ枠35人を引き受けるために、門真市内ではこの1園だけに国か
   らの「少子化対策事業交付金」による施設改造費補助金1800万円(総工費2千数百万円とか)
   が支給され、立派な「預かり保育室」が作られました。
    なお、門真市の「保育所待機児童解消計画」には組み込ませんでしたが、現在民間の全ての
   幼稚園で夕方まで園児を預かる「預かり保育」を何らかの形で実施している、ということです。

     本来は保育園に行かせたいんだけれども入れないので、幼稚園に入って夕方まで預かって
    もらう、というのが「待機児童のための預かり保育」です。もちろん幼稚園は保育園とは料金も
    教育・保育の中身も違うわけですから、代替措置としてそれを選ぶかどうかは、保護者が自分
    で判断することです。

Q3;この問題で「困っている市民達が訪れる担当窓口」とは何という「課」でしょうか?
   またこの「課」の所属する「部」はなんという所でしょうか?

答3; 保育所の入所受付をする「児童課」という課です。 「保険福祉部」という部に所属しています。

Q4;市がこういう情報隠蔽を行ってきたのはなぜでしょう?
   また、現在どういう言い訳をしているのでしょう?

答4; さあ、なんででしょう。戸田としても理解に苦しむところです。ただ、この件では保健福祉部長や
   児童課長は「個別東幼稚園での預かり保育の案内も、民間幼稚園一般のこととしての案内もして
   いない」、と戸田に答えていましたが、窓口の職員に聞くと、「東幼稚園のことは言っていないが、
   一般論として、民間幼稚園では預かり保育で夕方まで預かってくれる仕組みがあるので、もしよ
   かったらそちらにも問い合わせしてみて下さい、とは言ってきた」、ということです。
   @だとすると、部長や課長は現場職員の実際の対応と違うことを戸田に答えていた、ということに
   なり、これもまたおかしなことです。

    役所側の言い訳めいた言い分をざっと紹介しておきましょう。

                 <保険福祉部・児童課児童課>
@「待機児童解消計画」に関する民間幼稚園での預かり保育のことは、教育委員会の所管です
 ので・・・・
@もともと幼稚園に関わることは教育委員会の所管ですので・・
@所管の違うことについて、うちの方からあえて言う義務はありません。
@窓口に来た市民から聞かれたら答えます。(公報にも載せず、窓口でも教えないことを市民は知りよ
 うがないのが普通だろ!)
                   <教育委員会>
@民間幼稚園については大阪府の所管で門真市はタッチできませんし、私企業ですから。
 そこでの預かり保育についての案内も教委としてはできません。

Q5;市はこの情報隠蔽を反省しているでしょうか、いないでしょうか?
   今後は市民にこの救済措置の存在を伝えていくつもりでしょうか、どうでしょうか?

答5; 保健福祉部長や児童課長の言うことを聞く限りでは、とても反省しているとは思えません。
   彼らは「今後は預かり保育というものがありますけど、程度のことは窓口で教えます」、ということ
   すらガンとして「それを言う義務はない」と否定するばかりです。