<非常識・背信クイズ2(回答入り) 〜これじゃあ交付金詐欺やがな!> 00/10/24


 全国的に問題になっている、ある課題の対策のために、昨年国が各自治体に特別の交付金をドーンと出 しました。門真市が受け取った金額は約5億4000万円で府下6位。ここから昨年度は1億円ほど使い、残 りは2002年までに使わなければなりません。

 さて、その課題の中でも「○○○○問題」の解消は急務とされており、国からは「極力平成13年度までに、○○○○解消を行うことを前提とする計画を立てよ」という指導がなされ、門真市もそれに沿った「○○○○解消計画」を昨年の8月あたりに立てて、国に提出して11月に交付金を受け取り、12月議会の補正予算審議で可決され、予算支出を開始したものです。

 門真市が国に提出したこの計画では、○○○○が2000年(平成12年)4月段階で7人に減り、2001年4月段階ではマイナス29人、2002年にはマイナス70人になる、つまり来年4月には完全解消されてまだ余裕がある、というまことに「結構な」計画でした。
(*門真市が認定している○○○○の定義自体に問題があって、実際はもっとはるかに多い、という有力な批判がありますが、ここではとりあえずそれは横に置いて、門真市の認定の範囲で話を進めます。)

◆と、ところが、今年4月段階の実情は「7人」どころか158人も残っていた! ◆しかも、こういう「予期せざる事態」になり、解消計画の大幅未達成(=前年度よりも○○○○が増加!!)で、市民が大変困っているというのに、この計画の責任部署は、驚くべき職務怠慢を行なっていた!即ち、

▽4月以降半年近くの間、「解消計画」達成のための何らの対策会議をしなかったし、○○○○解消の新たな努力を全くしなかった。
▽「解消計画」の一部は他のA部署に委ねるものであったが、責任部署は、このA部署と計画の達成状況について一度も打ち合わせをせず、A部署担当の実情を把握せず報告も求めず、今年4月「計画破綻」が明白になった後も、何ら協議をしてこなかった。(少なくともこの問題が9月末に戸田HPで報じられるまでは)

▽責任部署は、9月議会でこの問題を追求されたところ、「効果発生までのズレ・申込者が想定したより多かったから」と平然と答弁し、「計画の見直し・練り直し」を拒絶した上で、「来年4月までには解消できる」、と誰が考えても虚偽としか思えない答弁を行なった。

 「効果のズレ」という言い訳で済むような食い違いではない。今年4月で○○○○7人、という前提があるからこそ、来年4月で○○○○マイナス29人(=余裕を持って解消=国の条件通りの計画達成)ができるわけであって、「前年度よりさえ増加」の158人を抱えての計画達成は、このままではできるわけがない。
 「申込者が多すぎた」というならば、これまでのデータを下にした専門家としての自らの予測がもやは通用しない現実を率直に認めて、早急に市民需要の見直しに着手しなければならないはずである。

◆国から交付金をせしめたらこっちのもの、国に対しても市民に対しても(議会に対しても)責任を負うはずの「○○○○解消計画」が全く達成できなくても(交付金のなかった去年より困る市民が多いというメチャクチャぶりなのに!)、あわてて見直すどころか、関係部署への実情把握はしないまま、対策会議すらしないままに市民の困難を放置して平気の平左で、「それでも来年4月には達成できる」という強気答弁。
 この事実をありのままに見て常識に照らして考えれば、この責任部署には、誠実に計画を達成しようという気が、そもそも、ものの見事にない、ということである。違うか?

◆交付金を得るためにもっともらしい計画書を作っても、これほどの職務怠慢・無為無策を重ねた結果、「○○○○解消計画」をさっぱり達成しないでお茶を濁すとれば、これは交付金詐欺と言われても仕方ないのではないか? 違うか?


★ さ て 、 こ こ で ク イ ズ & 回 答 で す ! ★

  
Q1;「○○○○解消計画」の○○○○とは何でしょうか?

答1; 「(保育所)待機児童解消計画」です。

Q2;この「責任部署」とはどこでしょうか?
   またこの部署の代表として議会答弁した部長は誰でしょうか?

答2; 保育所の待機児童に関わることですから、当然「保健福祉部・児童課」です。
    中東保健福祉部長さん。(中東さんは何人もいますが、保健福祉部長の中東さんです)

Q3:10月以降、このこの部署は計画の見直しを始めたでしょうか、始めていないでしょうか?

答3; 10月の決算委員会での答弁では「見直しの必要なし」という答弁をしていますし、
    少なくとも11月になってもその姿勢には変わりないようです。

Q4;この部署は今現在、昨年よりも増えてしまった○○○○を救済するために、何か対策を
   取っているでしょうか、いないでしょうか?

答4; 少なくとも11月前半になってもなんの対策も講じていませんでした。
    なお、4月に158人だった待機児童は9/1段階では354人にまで増えている!
    (「保育園に入れてもらってないと採用してもらえない、職探しにも出れない」という多くの
    女性の子供は「待機児童」にすら数えてもらえないことにも注意!)

Q5;来年4月に「余裕で解消」のはずの○○○○が数十人とか、100人以上残された場合、
   この部署や市長はどうするつもりでしょうか、次の中から選んで下さい。(複数回答可)

    @責任部署の部長が辞職、もしくは左遷される。 A市長が責任をとって辞める。
    B国にその分の交付金を返して、ゴメンナサイという。
    C交付金は返さず、国に対しては適当に取り繕って済ませる。
    D「予測不能だった」「効果に時間的ズレがある」「法的な義務はない」などと居直る。
    E「今までの考えが間違いでした」と反省して、大胆な政策転換を図る。

答5; 今の様子ではC及びDですね。

Q6;来年4月段階での○○○○の人数は何人になるでしょう? 予測して下さい。
    @200人台 A150人以上 B100人以上 C70人以上 D30人以上 E10人以上 F10人未満
    Gマイナス10人以上 H計画通りマイナス29人

答6; DEFGは絶対あり得ません。Cも現在の待機者が大量に引っ越していかない限りない
    でしょう。 @ABのいずれかですね。

Q7;今後、責任部署は「○○○○」の認定基準を厳しくして、○○○○の数を少なく見せるような
   小細工をするでしょうか、しないでしょうか?

答7; そこまではできないと思います。

Q8;この件は国の支出金の不正使用、もしくは不誠実な使用として、何らかの行政裁判や監査
   請求に問えるでしょうか、どうでしょうか?
   また戸田はその方向を考えているでしょうか、どうでしょうか?

答8; 理論的には問えると思います。特に門真市の場合、「解消計画」が出発早々に破綻したの
    に、何の対策も取らず漫然と放置して、「見直す必要がない」とか、「定員の弾力化で解消さ
    せる」などという絶対できっこないホラ話でごまかそうとしてきたことは、不誠実で悪質だと思
    います。 戸田もその方向で研究してみます。