大阪弁護士会からの「改善要望書」送達を受けて、全会派・議員への要望書配布と事情説明、並びに全員協議会開催を求める申し入れ

門真市議会 議 長 大本郁夫 殿

                2002年7月8日

門真市議会議員 戸田ひさよし(無所属)

1;さる7月4日(木)昼前、大阪弁護士会副会長と同弁護士会人権擁護委員会委員長が本市議会を訪れて、昨年2月に戸田が人権救済を申し立てていた「2/1議会だより人権侵害事件」に関して、「門真市議会議長大本郁夫殿」あてに、厳しくかつ理路整然とその非を指摘し改善を求める「要望書」を議会事務局長に手渡して説明した。

2;この事件は翌7月5日(金)の朝日・毎日・読売・産経の4大紙及び日経新聞にかなりのスペースで掲載され、門真市や北河内各市に留まらず、京阪神や奈良県なども含む広汎な市民を驚かせることになった。

3;人権侵害事件として議会が訴えられて弁護士会から改善要望を受けるような事例は、全国3千余自治体の中で滅多にあるものではなく、本件は門真市議会に関わる不祥事として全議員が厳粛に受け止め、真摯に改善の途を図るべきであることは言うまでもない。

4;ところが、本日7月8日(月)になっても、大本議長や議会事務局からは議員に対して公式に何の説明もないだけでなく、問題の弁護士会からの要望書の配布すら行なわれていない有様であり、まことに驚きに耐えない。
  これは、本年3月の茨木市議会議長から本市議会議長あての、「(戸田の茨木市議会での懲罰決定への抗議を咎めて)門真市議会でしかるべき対応を取れ」という筋違いで非常識な申し入れには敏感に反応して、議運で取り上げて私に「厳重注意」を議決したことに比べて余りにバランスを欠いていると言わなければならない。

5;よって、大本議長に対して以下のことを要求する。


(1):全会派・議員に対して直ちに大阪弁護士会からの「要望書」を配布すること。

(2);今週中に全員協議会を開催して、全議員に経過説明を行なうとともに、改善策を協議すること。

(3);訴えの当事者である戸田に対して、大本議長が陳謝の意志を表わすこと。

(4);本件の根底にある問題のひとつは、議会だより作成にあたって議員を全く関与させず議長専決で行なっている、という門真市独特のシステムにある。議員の質問に対する答弁が全く掲載されないという重大な欠陥も含めて、これを契機に議会だより作成のあり方を社会常識に沿って根本的に検討し直す姿勢を議長が示すこと。


6;問題の「2/1議会だより」に関しては、少なくとも図書館や情報公開コーナーなど公的保管分については、最低限、弁護士会から「かくかくしかじかの問題指摘がなされた」ことを説明するコメントを添付することを要求する。詳しくは戸田と協議されたい。

7;この申入れに対する回答を7月12日(金)までに文書で寄せられたい。