大本議長の不公正な発言規制に厳重抗議する
門真市議会議長 大本郁夫 殿
2000年12月21日
無所属議員;戸田ひさよし
1: 昨日20日、12月議会本会議最終日の最後に於いて、公明党・山本議員よりの私に対する
質問発言への回答のさせかたについて、議長が極めて不公正な発言規制を大本議長が行
なったことに対し、厳重に抗議するものである。
2; すなわち、12月2日に私の自宅に対して不当な捜索押収がなされ、一部マスコミにがそれ
に追随して「門真市議宅など家宅捜索」などと、ことさらに門真市の名前を挙げた報道をし
て、門真市民・市議会に波紋を呼んだ事件に関して、山本議員がこの家宅捜索に無批判な
マスコミ報道を引用し、すでに私が抗議文を公表しホームページでも事件を伝えていることを
紹介しつつも、なぜかことさらに「家宅捜索を受けたのが戸田議員であるかどうか確認した
い」旨の質問を行なったことについて、大本議長は「戸田議員は自席で、家宅捜索を受けた
のが戸田議員であるかどうかだけ回答しなさい」、との発言規制を私にしたのであった。
3; 私が「不当捜索を受けたのは私です。」と答え、続いて捜索押収の不当性を訴えて準抗告を
起こしたところ、押収物全てを捜査当局がこの18日に「自主返還」してくる事実があり、今回
捜索の不当性が浮き彫りになってきたことなどを述べようとしたところ、大本議長はなおも「家
宅捜索を受けたのかどうかだけ回答しなさい」という発言規制を続けて、市議会の一部を構
成する戸田自身もこの捜索と報道によって議員としての名誉を汚された被害者であることを
一顧だにしないに議事運営に終始したものである。まことに不当かつ奇怪な議事運営と言わ
なければならない。
4; 不当な捜索に無批判に追随した一部マスコミ報道でさえ、私の実名は伏せて、私の言い分
もある程度は紹介したというのに、議会発言において、片や山本議員には「赤軍容疑者関連
で門真市議宅捜索」というマスコミ報道を長々と引用した発言をさせ、片や不当捜索・報道の
被害当事者には「家宅捜索を受けたのは私です」、としか言わせないというのは、市民に公
開される議事録に於いて、「赤軍容疑関連で捜索を受けたのは戸田議員だ」、という部分的
事実の極大化効果をもたらすものであり、いきすぎたマスコミ報道をはるかに上回る報道被
害を、議長自らが意図的に発生させるものである。
5; ましてや議会でのやりとりが記載されず、結果だけが短く記載される「議会だより」(議会
終了後2ヶ月程度で発行)に於いて、今回の「質問ー回答」が記載されるとすれば、それは
「捜索事件発生後約3ヶ月もたった時点で」、「事件当時の一部マスコミですら実名を出さな
かったのに」、「捜索当事者の事情説明もなしに」、「当時の捜索・報道が全て正しいかのよ
うに」、「公の刊行物の中で、捜索を受けた議員の実名を出して全戸配布する」、という前代
未聞の公機関による人権侵害事件を発生させるものであり、断じて行なわれてはならない
ものであることも、合わせて議長に警告しておくものである。