レバノン侵略糾弾!

2006/8/10 反戦・福祉議員ネットで米領事館へ申入れ行動 06/08/11up

イスラエル軍による大虐殺糾弾!

イスラエル軍の白リン弾で焼かれ黒くなった少女の遺体を運ぶレバノンの医療関係者 【7月17日 レバノン南部シドン】

人権団体がイスラエルの戦争犯罪を糾弾!(AntiWar.com) http://www.asyura2.com/0601/war83/msg/298.html
投稿者 gataro 日時 2006 年 8 月 04 日 11:23:33:

 人権団体の Human Rights Watch(WRH) は水曜日発表した報告書で、三週間半にわたるレバノンでの軍事行動でイスラエル軍は、組織的にヒズボラ戦士と民間人を区別しないという戦争犯罪を犯したと述べた。
50ページの報告書、「致命的な襲撃:『イスラエルのレバノンに於ける民間人に対する無差別攻撃』は、イスラエル軍の攻撃で合計153人の民間人(63人の子供たちを含む)が家または自動車で死んでいるが、そのほぼ24のケースの詳細を明らかにした。
いずれのケースもHRWの調査員によると、(自国の)民間人に危険を与えるとして攻撃を正当化できる軍事目標があるという十分な証拠はなく、反対に多くの場合、確認できる軍事目標は何もなかった。
報告書にあげられているさらに別の場合には、イスラエル軍は、民間人を意図的に目標としたように見える。
報告書によると、「イスラエルは一貫して戦闘員と民間人を区別することなく、戦時国際法の最も基本的な条項の1つ:軍事目標だけへの攻撃を行う義務、に違反した」のだ。
「レバノンでのイスラエルの攻勢が続いている間の攻撃方式を見ると、違反行為が単なる偶発的な事故と説明したり退けたりできるものではないことが浮かび上がり、行動の範囲と結果の重大性は、戦争犯罪を犯したことを示している」これが結論である。
報告書は、攻撃のあった現場の調査のほか、攻撃の犠牲者や客観的な目撃者とのインタビューに基づくもので、それによってアメリカ合衆国には、そうした攻撃で使われたと確かに言える武器、弾薬など他の物資を、戦争犯罪行為が止むまで、イスラエルへ移送するのを止めるよう求めた。 (後略)


【天木直人 ニッポン外交の迷走】
2006年7月31日 掲載 世界はレバノンを見殺しにするのか

 7月12日から始まったイスラエルの攻撃でレバノンが悲鳴を上げている。それでも世界は何も出来ないままだ。連日繰り返される戦争報道は決して問題の本質に迫ろうとはしない。だからこそ私は真実を語りたい。これは3年前まで駐レバノン日本国特命全権大使を務めた私のせめてもの責任である。
 中東のあらゆる紛争の底に流れるのは1948年に始まったイスラエル・パレスチナ問題である。それはナチの虐殺から逃れて欧州から中東に移り住んだユダヤ人が先住民であるアラブ人(パレスチナ人)と始めた、領土をめぐる宗教、民族紛争である。その限りでは双方ともに、欧米植民地政策の犠牲者であった。
 ところが、この紛争は1967年のいわゆる第3次中東紛争を契機に大きくその性格を変えた。米国の軍事支援を受けて圧倒的に強くなったイスラエルが、弱者であるパレスチナ人を弾圧、追放するという不平等、不正義の戦いになったのだ。
 パレスチナ問題の公正かつ永続的な解決はイスラエルとパレスチナの2つの主権国家の平和共存しかありえないことは誰でもわかるだろう。ところが圧倒的に強くなったイスラエルはもはやパレスチナ国家の独立を認めない。それどころか抵抗するパレスチナ人とそれに味方するアラブ、イスラムの過激派を地球上から一掃することによってのみ自らの安全が確保できると信じるようになった。これでは平和が来るはずはない。
 絶妙のタイミングで起こった9・11事件をきっかけに、米国とイスラエルは「テロとの戦い」を叫び、抵抗組織の壊滅作戦に乗り出した。アルカイダを追ってアフガン、イラクを攻撃し、アラファトを軟禁、病死させてPLOを分裂させた。そして今、最後の抵抗組織であるヒズボラを叩き潰そうとしている。これが今回のイスラエルのレバノン攻撃の真相だ。だからこそ米国はイスラエルの攻撃続行を許している。あらゆる犠牲を払っても「テロとの戦争」に勝たねばならないのだ。

 なぜ国際社会はこの暴挙を止められないのか。それはユダヤ人に国を乗っ取られた米国がイスラエルに味方し、圧倒的な軍事力にまかせて世界を黙らせようとしているからだ。世界が米国に盾突いても仕方がないとあきらめつつあるからだ。しかし、果たしてそれで世界が平和になるのか? いま国際政治は21世紀最大の正念場を迎えようとしている。

▼天木直人(あまき・なおと) 元レバノン大使。1947年生まれ、京大法学部中退で外務省入省。イラク戦争に反対する公電を送り、小泉首相の対米追従外交を批判して「勇退」を迫られる。著書に「さらば外務省!」「ウラ読みニッポン」(講談社)など。 http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=27575
▼「天木直人 ニッポン外交の迷走」記事一覧へ
http://gendai.net/?m=list&g=syakai&c=020&s=81