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安倍晋三も嗤う共産党の参議院選総括:さざ波通信8/4原仙作さん投稿(1)
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 戸田 E-MAILWEB  - 07/8/15(水) 21:02 -
  
 非常に優れた分析評論と思うので分割して全文紹介します。

安倍晋三も嗤うであろう共産党の参議院選総括--これでは終わりが近い--
                         2007/8/4 原 仙作
  http://www.geocities.jp/sazanami_tsushin/dc01/situation2/s07081.html
       
1、共産党の選挙総括の中心課題

 日本共産党(以下jcpと略す)の常任幹部会は、「参議院選の結果について」という選挙総括文書を発表したが、驚くというよりあきれ果ててしまった。党指導部を信頼する党員諸兄には悪いが、この党の指導部がどこまで堕落してしまったかを示す歴史的な文書である。この党は”終わっている”という感が深い。
 このままでは、国政の第3極に発展するどころか、泡沫政党になるほかないであろう。

歴史の風雪は過酷なものらしく、反戦平和に命を賭けた党も、半世紀も経てば”不都合な真実”から逃げ回る指導部を戴く並の政党になるようだ。
 さて、jcpの総括文書の主旨を述べれば次のようになる。

1. 参議院選は、安倍政権へ明確なNoを突きつける痛烈な審判となった、
2. jcpはこの審判に一定の貢献をなした、
3. 「新しい政治的プロセス」がはじまった、
4. jcpの役割は今後ますます重要になり、「次の機会には、・・・かならず前進・躍
  進を期す決意」ということになる。

 1.〜3.には異論はない。がしかし、今回の大チャンスにも議席を減らし続けては「今後ますます」重要な役割を果たせるかどうかは保証の限りではないだろう。
 この党指導部は、政権にしがみつく安倍総理と同様、参議院選の審判の意味がわかっていない。いや、わかっていて逃げ回っているのであろう。

 今度の選挙で惨敗したのは、自民党ばかりでなくjcpも同じく惨敗したのである。
 自民党の議席減少率は42%だが、jcpも5から3へ40%の減少率となっている。 議席の低落傾向に歯止めがかかっていないのであって、惨敗という事実を直視し真摯に選挙総括を行うことが何時にも増して必要になっているのである。

2、共産党には順風の選挙選であったはずだ

 21世紀に入ってから、国政選挙では5度にわたって後退続きであり、二つの統一地方選でも後退してきたが、今回の参議院選での惨敗を党指導部がどう受け止めているかが問題なのである。マスコミでの発言を見る限りでは惨敗などどこ吹く風というような印象である。

 自民党が歴史的惨敗を喫し、これまで失うことのなかった参議院第一党の位置を失うという事態が生まれるほど政権党への批判は猛烈なものがあった。自民党にとっては20年に一度の大逆風が吹いた選挙である。政権党への逆風はjcpには大順風、得手に帆を上げる選挙戦であったはずである。
 7月25日の「全国いっせい総決起集会」で志位委員長は次のように演説していたほどである。

 「どの問題でも、『確かな野党』日本共産党が果たしている役割がこんなに光っているときはないし、こんなに語りやすいときもありません。」(「赤旗」7月26日)

 大順風であるにもかかわらず、なぜ惨敗に追い込まれることになったのであろうか? 
 この半世紀、失うことのなかった東京選挙区で、しかも定数が4から5に増えたにもかかわらず次点にも入れなかったのである。これが総括すべき問題なのである。

 相撲の世界には「負けて覚える相撲かな」という言葉があるが、失敗をよく反省することこそ発展の土台である。自民党であれ、「科学的社会主義」の党であれ、この経験則は貫徹する。失敗の反省、原因の究明を怠る者は発展から取り残され置き去りにされ滅びる。政治の世界は優勝劣敗の世界であり、たとえ、”科学的社会主義”の教義の信奉者であれ、反省なき者は滅びる。

 マルクスはその教義の信奉者に発展を保証したことはなく、「私はマルクス主義者ではない」と言うのが常であったし、レーニンが晩年に西ヨーロッパの左翼に強調したことは研究し「学ぶ」(・・・)ということであった。

3、あきれ果てる選挙総括(1)
 さて、記録しておくべき歴史的な文書の歴史的な部分を全文掲載しよう。

 「二十九日に投・開票がおこなわれた参議院議員選挙で、日本共産党は、比例代表選挙で三議席を獲得しました。これは、一議席減の結果ですが、得票数では、前回および前々回の得票を上回る四四〇万票(7・48%)という地歩を維持することができました。
 選挙区選挙では、議席を獲得することはできませんでしたが、東京、大阪、京都などで得票を増やしました。」

 自党の選挙戦についての総括部分はこれだけである。
 常任幹部会の議論が目に浮かぶようである。指導部が指揮したおのれの選挙戦に対する評価がまるでない。事実の単なる記述のように見えるが、単なる事実の羅列でさえない。 自己に都合の良い事実をつまみ食いしたうえに、語るほかない重要な事実については片面しか述べていない。まさに詐術の手法である。
 この党指導部の責任逃れ・堕落がどこまで進行したかを示す歴史的証拠である。志位があちこちのインタビューで答えていることも、この文の内容で行われている。jcpの信用がガタ落ちになること請け合いである。

 このような文書を発表することに常任幹部会では異論が出なかったのであろうか?
 出ないとすれば、常任幹部会の全員が「有罪」ということになる。常任幹部会に籍を置く元議長にして元委員長の不破も同罪である。以下、詐術の内容を見ていこう。

4、あきれ果てる選挙総括(2)

 しかしまた、この文章はどうだろう。 惨敗という評価を回避するために、事実をもって語らせるという手法を取り、しかも、事実の一面しか取りあげていない。

 上記引用文にあるように、確かに比例区では4から3へ1議席の減少である。
 だが、選挙戦全体の総括であるからには獲得議席の全体が語られねばならないはずであ
る。
 全体では1議席ではなく2議席の減少であり、東京選挙区の1議席減が語られていない。全体では改選前の5議席から3議席へ後退したことが示されていないのである。
 
 隠しようのない事実さえも、こうした片面の事実の記述だけで逃げている。
 重大な敗北を喫した事実を何とか過小に見せ隠蔽したいという党指導部の心理が露骨に示されていると言わざるを得ない。この党指導部の心理こそ、上記引用文を貫く基本精神なのである。

5、あきれ果てる選挙総括(3)

 詐術の第2は、前回との得票数の比較である。得票数の比較はあっても得票率の比較がなく、選挙戦での前進・後退を示す得票率という基礎指標が示されていない。
 得票数は投票率で変わる数値であり、得票数だけでの比較では前進・後退を評価できないことは常識であるにもかかわらず片手落ちなことをやっている。

 比例区で見ると、得票数では前回より45000票増やしているが、得票率では
7.8%から7.5%へと後退している。
 投票率があがり、投票総数が約300万票増えたからである。選挙区で見れば得票率は9.8%から8.7%へと後退しており、得票数で見ても552万から516万へと減少している。
 得票率を減らし議席も減らしたというのが、選挙結果が示す基本的な事実である。

 上記引用文では得票数が若干増えた比例区の得票数だけが記述されているのである。
 この途方もなく一面的な記述の原因は、すでに述べたように、惨敗をできるだけ過小に見せ、できれば隠蔽したいという指導部の心理以外に考えられないことである。
 この指導部は敗北の数値さえ正面から見つめる勇気を持ち合わせていないのである。

6、あきれ果てる選挙総括(4)

 詐術の第3は、東京選挙区で現有議席を失ったことが語られていないことである。
 「選挙区選挙では、議席を獲得することはできませんでした」と、さらりと流されている。東京選挙区はすでに述べたように、どんな逆風があっても半世紀にわたって議席を維持してきた選挙区である。jcpにとっては最強の陣地である。この選挙区で大順風と定数増という有利な条件の中で現有議席を失った意味は非常に深刻である。

 本丸を抜かれたも同然、jcpの暗い未来を象徴する出来事であり、仮に選挙制度が中選挙区制に戻ったにしても、jcpは以前のようには議席を得られないであろうということを示している。
 「東京、大阪、京都などで得票を増やしました。」ということについても、投票率が上がり、与党に大逆風が吹いたのだから当然のことであって、ことさら成果として数えあげるべきものではなかろう。語るべきものを語らず、語るに落ちたことを語っている。

 この総括には”科学的社会主義”のどんな片鱗、真実の一片もなく、世間一般に見られるトップの自己保身と責任回避の衝動があるだけである。仮に党員のショックを和らげるためだと弁明したところで自己欺瞞以外の何物でもないであろう。

7、あきれ果てる選挙総括(5)

 前回の参議院選以来、比例区の絶対確保5議席、目標得票数650万票というスローガンを掲げて、党員の尻を叩き営々と機関紙拡大等を行い、参議院選を闘ったわけであるが、その目標数値と今回の実績との関係、その評価にまったく触れられていない。

 目標得票数にどれだけ接近したかどころの騒ぎではなく、前回なみの得票数で得票率は下げているのだから比較しようという気もわかないのであろう。

 このスローガンの運動にトップの誰が責任を負うわけでもなければ、到達できなかった原因を究明するわけでもなく、指導部に都合の悪いことはすべてはうやむやに「水に流されていく」ばかりに見えるのである。指導部には、いたって居心地の良い組織であることだけはよくわかるのである。

 ついでながら、こうした欺瞞的で堕落した指導部が民主集中制の民主主義性を強調しても実態では絵に描いた餅であることは言うまでもない。
 ここに検討したようなデタラメな選挙総括は、民主主義が生きている組織なら党内から批判を浴びて当然なのだが、しかし、これまで同様、党内で批判を浴びることはなく、党内論争になることもないであろう。そこにjcp組織の病理があるのであり、時代に対応できない主要な原因がある。異論を半世紀にわたって排除してきたために、誤りを是正する頭脳と力が党内に残っていないのである。
                    (続く)
引用なし
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共産党・参院選惨敗について 共産党枚方交野青年支部支部長 07/8/15(水) 1:34
共産党の実情などじっくり論議していきましょう。ところで大丈夫ですか? 戸田 07/8/15(水) 13:47
土岐竜さんからの返信(こちらに移させてもらいました) 土岐竜(移転:戸田) 07/8/16(木) 5:10
枚方市長選挙・総括 土岐 竜 07/10/11(木) 0:41
安倍晋三も嗤う共産党の参議院選総括:さざ波通信8/4原仙作さん投稿(1) 戸田 07/8/15(水) 21:02
―さざ波通信8/4原仙作さん投稿(2)・・これでは終わりが近い・・・ 戸田 07/8/15(水) 21:12
Re:共産党・参院選惨敗について ぶどうちゃん 07/8/26(日) 0:17
共産党のカルト体質について(ぶどうさんへ) 土岐 竜 07/8/26(日) 5:25
Re:共産党のカルト体質について(ぶどうさんへ) ぶどうちゃん 07/8/26(日) 10:32
枚方市長選挙・総括 (訂正版) 土岐 竜 07/10/11(木) 0:50

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