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☆戸田が議会史総括と政治分析を盛り込む3会派案賛成討論で共産党・緑風の正体批判!
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 戸田 E-MAILWEB  - 13/3/25(月) 15:07 -
  
 議員倫理条例案への討論は、緑風クラブの五味聖二議員の「倫理条例制定自体への
反対討論」、共産党の福田英彦議員の「3会派案反対・共産党案賛成の討論」に続き、
戸田が最後で、「3会派案賛成、共産党案は文言は良いがタメにする提出に過ぎない、
という討論」の順で行なわれた。

 戸田の討論は、倫理条例そのものの危惧点も説きつつ、門真市議会の歴史的経緯と過去
から現在に至る議会の内情と政治状況分析を行ない、「ギマンの共産党」と「利益の緑風
クラブ」の実態を事実に即してバクロ批判して、「現段階で3会派案がなぜ必要か」を解
き明かす、という壮大で圧倒的説得力を持った、20分間に渡る大弁論だった。
(長文なので2分割して紹介する)
    ↓↓↓
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 14番、無所属・革命21の戸田です。
      
 自民党など3会派から出されたこの議員政治倫理条例案にまずは賛成する立場から討論
を行ないます。
 話の前提として、私は文言としては至極もっともに思える事を並べた決まりであっても、時の権力や多数派に悪用される危険性が常にある事を、まず指摘しておきます。
  
 「凶器準備集合罪」という法律は、「ヤクザの出入りのような暴力犯罪以外は対象とし
ない」との趣旨の付帯事項付きでやっと成立したにも拘わらず、出来上がってしまうと、
危惧されていた通り、政治運動デモに易々と適用されて、権力による不当弾圧の手段にな
ってしまいました。
  
 この門真市議会でも2005年12月に連帯労組弾圧の一環として私が不当逮捕されるや、
事の本質を考えようともせずに、共産党も含めた全議員が私に対して辞職勧告決議をす
る、という事件が起こっています。

 ついでに言えば、この時私に対して「疑惑に対して説明責任を果たしていない」と称し
て辞職勧告していながら、私が弾圧の真相を明らかにして、獄中から苦労して全議員に
公開質問状を出したにも拘わらず、与党議員も共産党議員も、当時の共産党議員で今も
在職の人で言えば亀井議員も福田議員も、井上議員も、誰一人獄中からの政治生命をかけ
た公開質問状に対して何も答えず、説明責任を果たさなかった事を糾弾しておきます。
 
 話を元に戻して、一方でまた、汚職議員が逮捕されて議会への欠席が続くという事態を
口実にして、「逮捕で議会欠席した議員には議員報酬を出さない」、という「推定無罪の
原則」を無視して、不当逮捕されて抵抗している場合でも生活の糧も弁護士費用も奪って
しまい、抵抗できなくしてしまう、という暴挙が、神戸市議会や大阪府議会で可決されて
しまいました。
   
 いろんな政治的背景があって、少数派議員に対して「政治倫理に反している」という
口実で攻撃する事案はいつでも起こり得るわけで、この議員政治倫理条例についても、
そういう危惧が無いとは言えません。
 提案3会派は、門真市ではそういう悪用は起こらないし起こさない、と明言しておりま
すが、今の議員が新人に入れ替わっても、その約束が破られることの無いよう、強く求め
ておきます。

 さて、今議会では、門真市議会の活性化が本格的に始まっている事が如実に示されました。
 建設文教常任委員会や本日の本会議で、補正予算案が一部の与党議員も加わった反対で
否決された事が典型ですが、本日の本会議での議員政治倫理条例審議においても、与党の
自民・公明・市民クラブ3会派と与党の緑風クラブが真っ向対立し、緑風クラブが3会派
に質疑をして反対討論も行ない、それに共産党や私も独自の立場で論戦を行なうなど、
門真市議会50年の歴史の中でかつてなかった大論戦議会となりました。
  
 もちろんその背景には6月市長選をにらんで、緑風クラブが園部市政批判を打ち出したい、という思惑があっての事でしょうが、それは承知の上で、議会論議の活性化を喜びを
もって確認した上で、本論に入っていきます。

 条例の文言規定で言えば、共産党案の方が市民参画が規定されている分、進歩的なもの
であり、3会派案は少し遅れたものになっています。
 もし共産党案が先に採決に付されていれば、私はこれに賛成し、賛成少数で否決された
後に、3会派案に賛成したことでしょう。
  
 しかし物事は表面の文言規定だけでなく、事のよって来るゆえんを歴史的・社会状況的
に捉えて考えないといけません。
 倫理条例制定の動機であり主眼でもある「公金支出団体役員への議員の就任禁止規定」
に焦点を当てて、論じていきます。
 
 東市長時代以前から、門真市議会には「議員は自治会などの役員にならない」という申
し合わせがありました。これは与党議員相互の牽制作用によるものでしょう。
  
 ところが、力の強い特定の保守系議だけは特権的に、自治会などよりもっと大規模で
公金支出も多い団体の役員を兼ねる事が認められ、共産党を含めて、外の議員は誰も文句
を言えませんでした。
 それが、表面だけでも年300万円近い公金支出を受ける守口門真商工会議所の副会頭を
兼任する大本議員であり、年3000万円超の公金支出を受ける消防団長を兼任する秋田議員
です。
  
 公金支出の少ない、極く一部地域の団体である自治会の役員兼任はだめで、なぜ巨大
規模の商工会議所や消防団の役員は許されるのか? 全くおかしな話です。

 この問題は、秋田議員は私の主張に耳を傾けてくれたのか、やがて2007年市議選不出馬
で消防団長に専念して議員引退し、大本議員は2011年市議選不出馬で議員引退して商工会
議所会頭に昇る事で自然解消しました。

 大本氏の引退は2008年頃には明らかになっていましたので、私は政治弾圧によって、
2009年3月末から2年間の議員失職をしていましたが、「これでようやく門真市議会では
公金支出団体の役員に就く議員はいなくなった」、「門真市の議員意識も変わった」、と
喜んでいました。
 これは私以外の2008年2009年当時の全ての議員にとっても同じ安堵感だったでしょう。

 ところが、実際には2010年3月末に、体育協会という大規模な公金支出団体の会長に
現職府議で、門真市議時代は大本氏と同じ志政会に属していた宮本一孝氏が就任し、副会
長には東市長が市議時代に作って以来続いている緑風クラブの吉水議員が、それぞれ2年
任期で就任する、という驚くべき事が行なわれていました。

 現職議員が体育協会の役員に就く事自体、前代未聞の事であり、しかも会長に現職府議、副会長に現職市議が就くとは、それに輪をかけた異常人事です。
   
 これは「公然の秘密」として、東市長時代に辻本会長支配下の体育協会が「東市長の
集票マシーン」となっていたものが、2005年の市長選で東市長を倒して園部市政が始まっ
て、旧来の癒着特権構造にメスが入れられていった事に対する、体育協会側の反動的防衛
作戦に他ならない、と判断すべきものです。
  
 緑風クラブの吉水議員の体育協会副会長就任については、緑風クラブ以外の全ての会派
議員が反発を持ったものと推測します。東市長型の旧いムラ政治への逆戻りだからです。
 しかし、共産党を含めたどの議員も、表だってこれに異を唱ず、、吉永議員の副会長辞
任を求める事はしませんでした。

 与党3会派は苦々しく思ったけれども、園部市長与党内に波風を起こしたくなかったの
でしょう。
 共産党は「緑風クラブと仲がいい」という体質があるとしか思えませんが、これまた何
も批判しませんでした。
  
 私はこのことを2011年1月に市民からの通報で知って、公開的に猛烈批判をして2011年
4月に市議復活当選以降も、現在まで批判を続けています。門真市議会内の1人の議員から、公然たる批判が起こったわけです。

 しかしそれでも、共産党を含めたどの議員も、表だって異を唱え吉永議員の副会長辞任
を求める事はしませんでした。
  
 ただ、いろんな協議の場で、吉永議員の名前は出さずに一般論として「公金支出団体役
員への議員の就任はやめるようにしよう」という話が出されるだけでした。
 3会派としては、吉水議員や緑風クラブに「察してくれよ」とコールを送り続けたので
しょう。

 しかし緑風クラブは「蛙のツラにションベン」の如く平気の平左で、「そういうことは
議員の自主性に任すべきで、規定を作って縛るべきじゃない」と言い続けました。

 ここで不可思議なのは、共産党もまた緑風クラブと同様に、「議員の自主性に任すべきだ」と言い続けてきた事です。
  
 宮本一孝府議が2010年9月に自民党を離党して「門真市消滅の大阪都構想」をぶち上げ
る強権的全体主義者=橋下の「大阪維新の会」の府議となり、体育協会会長の地位を利用
して、数多くの市民達に顔と名前を売り込んで2011年府議選で公明党よりも上位で当選し、2年任期が過ぎた2012年3月末からも会長職を継続し、
 緑風クラブの吉水議員が体育協会副会長をこれまた継続する、また元議員の大本氏が
宮本府議の後援会長を務める、という構図を見れば、

体育協会の役員配置は、「宮本クンら維新一派と門真の自民党の一派でもある大本元議員
勢力、旧東市長勢力の結託」であり、
  強権全体主義の橋下維新と真剣に闘う気があるのなら、
  門真市消滅の大阪都構想を阻止しようとする気持ちが本当にあるのなら、
絶対に公開批判しやめさせるべき課題であります。

 それを全然しないし、そういう分析すら考えないという、門真の共産党は実に情けない
話です。
  
 しかし、さしも穏便主義できた3会派も、2月に宮本クンが市長選出馬表明をするに至
って、「もういい加減にせえよ」と堪忍袋の緒が切れたのでしょう。
 宮本府議には手を出せないにしろ、それの追しょう者として吉水議員が体育協会副会長
の名で市民に影響を与える事はもうやめさせよう、というのが、議員倫理条例が急遽提出
された本質だと私は分析していますし、私もそういう判断には大賛成です。
  
 ここでも不可思議なのが共産党の態度です。

 私は冒頭に、「文言としては共産党案がより進歩的で賛成だ」、と言いました。
 「共産党がかねてからこの文言の倫理条例制定を求めてきたのに、与党会派が無視して
きた」、と言うのであれば、共産党が3会派案への対抗としてこの案を出すのは、まだ理
解できます。
  
 しかしそれでも、通常は、「3会派案の不足点を批判しながら賛成する」ものでしょう。
 与党3会派が、それも既得権益護持にこだわる緑風クラブとあえて対決して、何十年と
続いてきた仲良し4会派結託体制を解体して、議員倫理条例制定に踏み切るという画期的
飛躍をしたわけですから、その文言規定に不十分点があったとしても、それは今後の改善
課題と位置づけて「批判的に賛成」するのが、「建設的野党」のすべき事でしょうから。

 ところが実態は、つい最近まで共産党は「公金支出団体役員への議員の就任規定」を作
る事自体に消極的だったわけで、3会派が緑風クラブと対決して条例提出すると決まった
とたんに、「公金支出団体役員への議員の就任規定」のうえに、「市民参画規定」を上乗
せして、
  「共産党が進歩的案を出したのに、3会派は市民参画否定の案を強行している!」
  「だから3会派案には反対だ!」

という現象を作り出そうとしたのは、まったくもってつじつまが合わない話です。
  
 「共産党こそ議会改革の先進者」という、戸田によってとっくに暴かれた虚像を維持す
るためなのか、緑風クラブに「我々は3会派案に反対したよ」という姿を見せたいためな
のか、いずれにしても不健全な対応だと批判せざるを得ません。

 緑風クラブの質疑や反対討論について言えば、笑止千万と言うほかありません。

 先ほどの質疑で明らかにしたように、私が調べた範囲だけでも、
  吉水議員は、体育協会副会長のほかに、ソフトボール連盟会長、軟式野球連盟顧問、
        少年軟式野球連盟顧問、子ども育成会顧問、
  今田議員は、軟式野球連盟顧問、少年軟式野球連盟顧問、
  五味議員は、軟式野球連盟顧問、空手道連盟副会長、
  大倉議員は、軟式野球連盟顧問、少年軟式野球連盟顧問、
                  門真市ミュージカル実行委員
にそれぞれ就任していて、
「会派議員全員が公金支出や減免対象団体の役員をやっている」という、他の会派にはな
い異様な状態です。
  
 なるほどそれで、緑風クラブは「公金支出団体役員への議員就任禁止規定」に強く反対
するのでしょう。
 これはまさに「利益当事者が利益を失うことへの反対」にほかならず、考慮するに値し
ないものです。
 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(2)に続く〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

引用なし
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