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「議員はボランティアでやれ!」と騒ぐ輩のデタラメさを斬る!重要な新スレッドを開始 戸田 11/2/24(木) 14:32

●名古屋の市民オンブズ:不誠実議員への怒りが高じて河村万歳・政務調査費否定に歪む 戸田 11/2/28(月) 14:38
◆則武議員:河村追随のボランティア論だが、それって実は「オレさえ良けりゃ」論だよ 戸田 11/3/1(火) 1:11

●名古屋の市民オンブズ:不誠実議員への怒りが高じて河村万歳・政務調査費否定に歪む
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 戸田 E-MAILWEB  - 11/2/28(月) 14:38 -
  
 今回、河村問題を調べてみて、名古屋の市民オンブズ運動が大きく歪んでしまっている事を知って、驚き呆れた。
 (名古屋の市民オンブズ運動「全部」が、ということではないだろうが、その「大半・
  主流」がそのようなので、この文ではそれを一口で「名古屋の市民オンブズ」と表現
  させてもらう事にする。)

 戸田が名古屋の市民オンブズの人達と初めて出会ったのは、03年に名古屋市議の「則武(のりたけ)勅仁(くにひと)」氏が、出席手当受け取り拒否の件で、戸田事務所に相談に来たことを契機に、名古屋市での議員出席手当廃止や政務調査費の公正化・透明化の集会に参加したためだった。(たしか2回程、名古屋での集会に参加している)
   ↓↓↓
 参考:門真から全国に飛び火!議員の出席手当廃止運動 
     http://www.hige-toda.com/_mado04/teate-haisi/index_teate-haisi.htm
  ↓↓↓
   ★名古屋市議会「のりたけ勅仁市議が費用弁償受け取り拒否」 ★
     http://www.hige-toda.com/_mado04/housyuu/03.5.5sinbun.htm

 その市民オンブズの運動には、当時民主党市議だった則武さんも、
  則武くにひとHP http://www.noritake.ne.jp/
無所属市議だった車椅子の斉藤まことさんも、(HP http://www.saitomakoto.com/
一緒に活動し、たしか共産党の議員も好意的に関わっていた。

 たしかに他の名古屋市議の対応は酷く、則武さんは民主党の議員団の中で吊し上げされ、会派離脱を余儀なくされたと記憶する。
 また、議員出席手当の廃止が決まったのは、ようやく河村市長当選後の2010年2月議会(実施は同年4月から)だったし、政務調査費の公正化・透明化についても他の議員達の不誠実で傲慢な対応が続いたようで、オンブズの人達がそういった「議員ども」に怒り心頭になる気持ちはよく分かる。

 しかし、ともに運動している則武議員や斉藤議員の活動を知れば、まじめに行政チェックをする「真剣議員」の経済状態を知っただろうし、例え報酬や政務調査費の金額が、それでも多すぎると思ったとしても、「政務調査費は廃止しろ!」とはなるはずがない。
 自分達自身、政務調査費の存在意義を認めた上で、その公正さと透明化を求めていたのだし、市民の声を行政や議会に反映させるためにも、議員の調査研究費や広報宣伝費が必要である事は分かっていたはずだ。
 
 ところが、「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の例えの通り、不誠実議員への怒りの余り、「議員に報酬をやるな!政務調査費もやるな!」という「ヤツ当たり」をしていく方向に走ってしまった。

 この心理は、初当選で議員の視察や政務調査費の不正を発見し糾弾した阿久根市の竹原市議(当時)が、「程度の低い」他の議員達から「多数決の暴力」で猛烈な攻撃を受けた
事に反発して、自分が市長になって自分に逆らう議員達への復讐と兵糧責めとして「議員
日当制」を専決処分で決めたのと同様のものがある。

 彼らに彼女らにとっては、傲慢議員どもをやっつける河村市長は、積年の恨みを晴らしてくれる「正義の味方・救いの神」と写ったのだろう。
 下に紹介する「政務調査費の情報公開を求める名古屋市民の会」宮永氏の文章を見ても、「ざまあみやがれ!」という感情がむき出しになっている。

 議会の本当の改革は「良質な議員」を維持拡大していく事を通してしか、有権者がそのような投票行動を行なうように情報開示と啓発をしていく事を通してしか実現出来ないのに、短絡的な怒りに走って、却って「良質な議員」が存続できない・当選出来ない悪条件を作る方向にのめり込んでしまっている。
 ああ愚かなり!名古屋の市民オンブズよ。

 このような異常な方向に走ったためと思うが、上記の良質2議員のうち、斉藤まこと市議はこのオンブズの運動とはたもとを分かったようである。今は民主党市議団に入っているという。
 一方、則武(のりたけ)市議の方は、残念ながら河村与党に純化して、オンブズと完全に歩調を合わせて「政務調査費の廃止」にも賛成しているようだ。とても残念な事である。

■名古屋という人口221万人の巨大都市の行政をチェックし市民に問題提起もしていくべ
 き市議について、政務調査費無し・報酬手取り推定480万円ほどで24時間365日責任持
 って今までと同等(以上の)仕事しろ、という事が如何に無理があるか。
  そんな事も理性的に判断できないオンブズでは、いつまでたっても税金浪費の低減は
 出来るはずがない。
  その非合理性は、「大和魂があれば英米に勝てる!」と呼号して国民を無謀に戦争に 駆り立てた旧帝国軍の精神主義と同様である。

  自分らは市議選を勝ち抜いて議員になって闘うという苦難も背負わず(政令指定都市
 は各区ごとの少人数当選:2〜7人・5人前後が多い:だから、普通の市民の当選は非
 常に困難)、まさに安全地帯から、自分の都合がつく時だけの活動だけで、「自分らが 議員達よりずっと行政チェックをしている」という、大きな勘違いをしているとしか思
 えない。
  (既存議員が気づかない・無視する面をチェックする貴重な存在である事は確かだ
   が、それと全体のチェックとは別物なのに)

■「既存議員への積年の怒り(それ自体は正当な怒り)の余りに理性を失った」のは、オ
 ンブズの原点たる「税金浪費の阻止」という面でも顕著である。
  市議会解散をリコール住民投票で導くために、意図的に「政務調査費廃止」まで含め
 た、普通の議員なら絶対飲めない条例を出して議会を混乱させ、強引に市議会リコール
 実施に持ち込み、任期途中で市長を勝手に辞職して市長選を実施させる・・・、といっ
 ごり押し方策で推定10億円規模の税金浪費を強制した事について、オンブズはこれを抑
 制抑止するどころか「両手をあげて賛成」したのである。

・・・戸田が名古屋で何回か会ったオンブズの人達が、ここまでおかしな方向にのめり込むとは、大変残念である。「権力者をチェックする」という意味においては、はっきり言ってこれは、オンブズの腐敗堕落である。
 「河村親衛隊としてのオンブズ」になるとはね・・・・・。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参照:「政務調査費の情報公開を求める名古屋市民の会」
宮永正義2009/12/08   http://www.news.janjan.jp/area/0912/0912084152/1.php

 筆者が広報を務める「政務調査費の情報公開を求める名古屋市民の会」は98年以来、名古屋市議団に対し政調費領収書の全面公開と費用弁償(議会・委員会への出席手当)
の廃止を訴えてきた。
 しかし相乗り与党3会派(自民・公明・民社)は最初の選挙で、費用弁償を1万5千円から1万円に、次の選挙で政調費を1人月額55万円から50万円に減額しただけで誤魔化し続け「非課税で領収書の添付義務がない」政調費を好き放題に使ってきた。
 ・・・・・・・・・・・
 11月20日定例会初日に、河村市長がこの「ごくつぶし」機能不全議会にまさに
「革命」といえる市長提出案件「平成21年第195議案」を突き付けた。
 その要旨を以下に記すと:

 「住民分権を確立するための市政改革ナゴヤ基本条例」 と題する案は8条からなり

第1条:住民が主体となった市政の実現を図る改革実施の基本事項を定める。
第2条:政治の職業化が住民の行政への参画の意欲や機会を阻んでいる状況から
    自発性・無償性に基づく政治改革を行い、真の住民自治による市政を確立する。
第3条:市長として率先して市政改革ナゴヤの実施に取り組む  

                    と宣言し、続いて条例の中枢部分に至り、

第4条:選任された市民が地域の施策を企画・決定し、必要予算の策定に参画できる
    「地域委員会制度」を創設する。
第5条:地域経済の活性化と発展のため「市民税の減税」を実施する。

       そして議会紛糾の最大の原因となった、

第6条:議員の政治ボランティア化のため次の改革に取り組む。 として
(1) 議員定数を現行の半減を目途に減員する
(2) 議員は連続3期を越えて在勤しないよう努める
(3) 議員報酬は現行の半減を目途とし減額する
(4) 政務調査費を支給しない制度に改める  !!!
(5) 議員の費用弁償は実費支給の制度に改める
(6) 本会議で市民が意見表明できる機会を創設する
(7) 議員の自由な意思に基づく議会活動を実現する
(8) 議員年金制度は廃止に向けて活動する 

 そして
第7条:市長は連続3期を越えて在職しないよう努める。
第8条:市政改革ナゴヤは平成21年度末までに制度化を図る。

  という、本来は「すべて議会が提案すべき」と思える内容だった。 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
  戸田注;まったく呆れた感覚だ。「政務調査費の廃止」も「すべて議会が提案すべ
       き内容だった」だって? 
引用なし
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB6; .NET CLR...@i60-35-89-232.s04.a027.ap.plala.or.jp>

◆則武議員:河村追随のボランティア論だが、それって実は「オレさえ良けりゃ」論だよ
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 戸田 E-MAILWEB  - 11/3/1(火) 1:11 -
  
 名古屋市議の「則武(のりたけ)勅仁(くにひと)」さんhttp://www.noritake.ne.jp/
(2003年初当選)とは、上記に書いているように、2003年当選直後からの友人です。
 則武さんは、「政令指定都市議員で初めて出席手当を拒否した」先進的議員であり、まじめで明るく人柄も良い好男子であり、その上、中部地区で唯一の「連帯ユニオン議員ネット」会員の同志です。
 参考:門真から全国に飛び火!議員の出席手当廃止運動 
     http://www.hige-toda.com/_mado04/teate-haisi/index_teate-haisi.htm
  ↓↓↓
   ★名古屋市議会「のりたけ勅仁市議が費用弁償受け取り拒否」 ★
     http://www.hige-toda.com/_mado04/housyuu/03.5.5sinbun.htm

 その則武さんを、戸田は今回、いきなりネットで公開的に批判する。
 これは友人として、たしかに礼を失する事であり、本来ならば則武さんの話を聞き、議論をし合うという手順を踏んでから行なうべきものです。
 この点での非礼の叱責は受けなければなりませんが、今その手順を踏む余裕がどうしても無いので、このような形でネットで名指し批判をする次第です。

 則武さんは、3/4告示・13日投開票名古屋市議選の直前、(しかも前回市議選の立候補
者総数より52人も多い 150人もが出馬し、定数75に対し2倍という大激戦!)戸田も
4/17門真市議選告示まで1ヶ月半という多忙です。
 それに今さら電話で少々話をしてどうなるものでもなし。

 2009年の河村市長誕生以降、名古屋の事は気にはなりましたが、「則武さんは板挟みになって苦労してるだろうなぁ」と思いつつも直に話をするまではしませんでした。
 ただ、よもや則武さん(および市民オンブズの主流も)が、議員定数半減・報酬半減・
政務調査費廃止、「議員はボランティアでやれ」などという馬鹿げた事に賛同しているとは夢にも思わなかったのです。
 それが今回、ネット検索で、そうではない事を生々しく知ったので驚いたのです。

 まず、則武さんの主張が非常に明白に出されたネット記事があったので、紹介した後、戸田からの批判点を示していきます。
 そしてこの批判文などを、則武さんにメールかFAXで送信して、3月4月の選挙が一段落した後に、戸田の一連の「真の議会改革」文書を基にして論議をしてみたいと考えます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆則武さんの「議員のボランティア化が絶対に必要」論:
  http://www.news.janjan.jp/area/0912/0912084152/1.php 宮永正義2009/12/08
       ↓↓↓ 
則竹議員:議員のボランティア化が絶対に必要です。
    皆さんのことをやるから政治はタイヘンで「ワシは3期で辞めさせてもらう」と
    いうほどきつい仕事のはずが、税金で身分を保障された、従業員300人以下の
    民間企業の給与の上限をはるかに上回る待遇(筆者注*年収約2300万円)を
    踏まえて、おいしい仕事だから息子や孫にやらせたくなる。

     だから一般の名古屋市内の中小企業の人の平均年収と同じくらいのサラリー     で、それでもいいという人にやってもらえばいい。
     そうすればあんな給料でこれだけやってくれるならと議員への「寄付」も集ま
    るようになる。

則竹議員:企業献金はいわば「みかじめ料」であり、すべての悪の根源です。
    寄付は個人献金に限るべきでボランティア化すればおのずから集まります。
     それから議会の開催は夜間、ないしは土・日・祝日にやればいい。
     そうすればまさにボランティアになる。

     効果として市役所など地方公務員の給料も下がる。
     地方議員の報酬が下げられた瞬間から、おれたちが下がったんだからと、地方
    公務員の給与も下げるよう地方議員が動くはず。
 
     減額されれば、当然、減収した議員も遊んでいられず働くようになり、税金の
    効率的な使い方に目を向けるようになる。一石十鳥くらいの効果がある。

   もちろんまともな議員も少数だがいるが、とんでもない議員が多いのは事実です。
  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

●則竹勅仁(のりたけくにひと)経歴●
   http://www.noritake.ne.jp/profile.htm
昭和40年 7月 20日:名古屋市中区生まれ(45才)
・私立麗澤瑞浪高等学校(岐阜県瑞浪市)全寮制の定時制高校卒業
・名城大学商学部II部卒業 学費を自分で働いて納める
・平成 元年 4月:大阪船場の繊維問屋へ経営修行に出る。
・平成 3年 9月:家業である繊維問屋則竹株式会社入社
・平成11年 1月:広く社会に貢献する夢を抱き、秘書として衆議院議員河村たかしに
          師事する
・平成11年 4月:愛知県議会議員選挙(中区選挙区)に民主党推薦で立候補、
              惜敗4,474票
・平成12年 7月:名古屋市会議員補欠選挙(中区選挙区)に民主党公認で立候補、
              惜敗4,268票
・平成15年 4月:名古屋市会議員選挙(中区選挙区)に民主党公認で立候補初。
              当選。3,980票。
・平成19年4月 :名古屋市会議員選挙(中区選挙区)に民主党公認で立候補 2期目
              当選。6,079票
・現在:名古屋市会議員(「減税ナゴヤ」所属)
   ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
    ◆戸田から則武さんへの批判◆

1:則武さんは、そもそも一般市民よりもずっと厚い資金基盤を持っていた「社長の息  子」の出身である。「家業」が「繊維問屋」の「則竹株式会社」なので。
  そしてその会社で8年勤めた後、1999年1月に衆院議員河村たかしの秘書となって民
 主党推薦でいきなり県議に挑戦し、落選するも翌2000年には名古屋市議補欠選挙に民主
 党公認で出馬。
  また落選するも、2003年の市議選で民主党公認で出馬し、見事当選。

 ■繊維問屋の社長の息子で、国会議員秘書で、民主党で、・・・則武さん個人の努力は
 もちろん認めるが、「普通の労働者市民あがりの、政党を選択しない人」に較べて遙か
 に分厚い資金基盤が用意されてきた人である事は間違いない。
  「政党特権」による資金提供も受けてきた人だ。
  だからこそ、1999年から2003年にかけて連続して県議選・市議補選・市議選に出馬し
  て闘えた。
   そんな「恵まれた人」が一般市民に対して「議員のボランティア化が絶対に必要」
  などと言わないで欲しい。

2:■則武さんが2期目再選されたのは、従来の制度(定数・報酬・政務調査費)があっ
 たからこそ、みっちり市政調査をし宣伝物発行をして、市民に市政の問題点を伝え、自
 分の活動ぶりを伝達できたはずである。

3:そうやって頑張ってきた市議が2期8年満了ともなれば、なるほど従来のように資金
 投入しなくても、従来の支給金(報酬+務調査費)が大幅に減っても、「現職の強み」
 で乗り切っていける面があるだろう。
  民主党を離党して無所属(減税日本に加入)しても、河村側近議員としての人気で献
 金基盤を強化して、後援会からの「現物寄付」をうまく工夫する事によって、活動費に
 困窮しないようになっただろう。

 ■しかしそれは、「議員実績のあるオレは大丈夫」という事に過ぎず、「普通の市民で
  も一念発起すれば議員になって活動できる」、という民主主義本来の理念からすれば
  状況を逆行させるものでしかない。
    
   則武さんの言い分は、「議員になっても中小企業労働者の平均年収くらいの額面報
  酬しかなく=国保年金等の天引きが大きいので手取りは中小企業労働者のよりずっ
  と少ない金で生計を維持して、議員の活動費は自腹か後援会の物品寄付で賄える人が
  議員になればいい」というのが実質であり、普通の市民上がりの人には議員に挑戦す
  る気さえ起こらない・挑戦して当選してもまともな議員活動は維持できない事を強制
  するものだ。

 ■そういう経済条件の違いを、「オレはクリアしてるんだから、他の人もクリア出来る
  はず。出来ないのはその人にやる気がないから」と決めつけるものだから、「オレさ
  え良けりゃ」論だ、と戸田は批判するのだ。 

4:◆「頑張っている議員にはおのずと寄付も集まる」、というのも話のすり替え!
  実際には「頑張っている姿を市民に強く何度も知らせるビラ宣伝・HP宣伝・街頭宣
  伝無しには市民には何も伝わらない」のであって、そのためには多額の費用を必要と
  するのだ。
   
  ◆人口13万人の門真の戸田でも市内に2〜3万枚の各戸配布と2000通ほどの通信郵
   送を年に何回か行なってきた。ましてや巨大都市名古屋で区ごとの小定数激戦な   ら、票を固めるためには、最低でも1回3〜5万枚のビラ各戸入れと3000〜5000通の
  郵送が必要のはずである。 
    封筒1通の中身・封筒・郵便代・作業費合計が100円として郵送だけで1回30
  万円から50万円の出費になる。年3回なら郵送分だけで年90万円〜150万円だ。

  ◆他にもHP作業代、ビラ配布作業費など、活動宣伝だけでもこんな多額な出費が必
   要だが、それが「多額の献金」に直結するわけでは全然ない。
   そんな単純に「議員の努力が献金に反映する」ものでない事は、議員をした者な
   ら誰でも知っている日本の現実である。

  ●則武さんが「献金を集められる」のは、河村秘書・民主党候補・中小企業経営者ら
   の長年の支援体制が基盤にあってこその話であって、ここでも「オレが出来てるん
   だから、他の人も出来るはず」論は失当である。

5:■「議員がおいしい仕事だから息子や孫にやらせたくなる」のは、単に高報酬だから
  ではなく、「各議員の仕事ぶりが市民に公開されていないから」であり、「怠け議員  と真剣議員との区別出来る情報が市民に提供されていないから」である。

   各議員の仕事の実態、議会での発言の有無やその内容、賛否行動の全てが素早く市
  民に公開され、政務調査内容も公開されて、常に市民の検証批判に晒されて他の議員
  とも較べられるならば、これは非常にキツイ仕事であって、単に「高報酬だから息子
  や孫にやらせたくなる」事は絶対に起こらない。
  
  ◆「息子や孫にやらせたくなる」のは、「議員としての仕事をしなくても、議員であ
   る事によって得られる利権」があるからであり、その利権は議員報酬を削ったとこ
   ろで影響されるものではない。
    そういう「外部の利権獲得のために議員の座にある議員」を淘汰するのも、やは
   り「各議員の仕事ぶりを市民に公開する」事によって、一般有権者の良識に委ねる
   事しかない。

    そしてそういった「利権議員」を炙り出し、追及していくためには、真剣議員が
   そう出来るように、議員の報酬と政務調査費をしっかり保障することである。
  ◆こういった論点を欠落した則武さんの論じ方は、論理的に不誠実だと言わねばな
   ない。    

6:■「ボランティア」という言葉をあやふやに使う事で話を混乱させている!
   日本語で普通「ボランティア」と言えば「無償の、対価を払わない奉仕活動」を指
  す。安価でも対価を払う場合は「有償ボランティア」と言うべきだ。

   則武さんが信奉する河村の持論は、明確に「議員報酬を廃止し、保護司や民生委員
  らと同じく無給とすべき」だというもので、これは「活動費はもちろん生活費も別に
  稼げ」という事であり、「政治献金は生活費に使ったら違法」という規制がある以
  上、独自に十分な収入源を持っている者以外は議員になるな」=「議員は資産家・金
  持ち限定」という暴論に他ならない。

  ◆一方、則武さんは「議員への支払いは中小企業労働者と同等の生計費報酬だけにす
   べし」という「低額有償ボランティア論」であり、1870年代以来左翼の古典的信条
   となった「パリコミューン原則」に期せずして則ったものである。(笑)
    則武さんが論理的に誠実であるためには、まず「河村市長の持論との違い」を明
   言し、自分は「自治体議員=低額有償ボランティア論である」と明言してから話を
   進めるべきである。
   ・・・現代日本において、議員への「パリコミ原則の適用」は全く適切でない事は
   戸田が   
    ■結語:「議員には部課長級の生活費報酬+一定の調査広報費」を原則に現実対
        処すべき
    http://www.hige-toda.com/x/c-board/c-board.cgi?cmd=one;no=6116#6116
     の補足8:、補足9:、で論じているが、
    要点抜粋すれば、以下の通り。
        ↓↓↓
     現代日本社会において、「議員の報酬が一般労働者の平均賃金と同じ」であれ
   ば、その議員が出来るのは一般労働者が個人的に購読消費するのと同額程度の資料
   代だけ支出するのが精一杯で、あとは行政からあてがい扶持の資料で調査研究する
   しかない。
    せいぜい頑張っても、「意識の高い市民」が仕事の合間にやっている社会運動と
   同じ程度の金銭労力の支出範囲でしか、「議員活動」が出来ない。
    次々に新しくなっていく行政関連情報を理解するための多様な資料購読や研修会
   合の費用も賄えないし、住民に情報を掘り下げて伝える通信の発行発送をする事も
   出来ない。

    また「議員の活動費は(生活費も)カンパで集めろ」=「必要な献金を集められ
   ない程度の支援しかない者は議員をするな」という論・・・では、資産家・本業持
   ち・タニマチ持ちしか議員になれず、「普通の市民が議員になる」・・・という民   主主義の基本原則を破壊するものである事は、多くの人が指摘するところだ。

    さらに別の角度から言うと、この論は、市民から吸い上げた税金によって議会制
   度を作って置きながら、一般市民が自分らの代表者代弁者を議員にしようとすれば
   さらに「自己負担で金を出せ」、と多額の2重負担を強制する不条理である。
   ・・・・・ 
    また議員として活動しようとする者にすれば、献金集めに多大な労力を取られ、
   献金者の意向によって自分の死活を握られてしまい、献金するゆとりのない大多数
   の人々の意向や、社会全体の公益は軽視していく傾向に不断に晒されることにな
   る。

7:■「議会は夜間、ないしは土・日・祝日にやればいい。そうすればまさにボランティ
  アになる。」という主張の前半には、「議会の一部はそのように開催する」という意
  味ならば賛成できるが、全部そうせよいうのなら賛成できない。
   また後半は、要するに「議員は片手間仕事のコメンティターでいい」と言っている
  に等しく、全く賛同できない。

  ◆則武さんは、行政チェックをする議会が、ましてや名古屋のような巨大都市の行政
   チェックが、今の行政実態や議案審議形態のままで、「土・日・祝日、夜間だけの
   議会開催」で出来ると本当に思っているのか?
  ●全議会が「土・日・祝日、夜間開催」となれば、議会出席職員への休日出勤・超過
   勤務手当が絶対に法的に必要になるから、その費用はかなり多額になるが、それは
   どう考えるのか?
    「民主主義の必要経費」としてちゃんと位置づけているのか?

  ●特に「夜間開催」の場合は、傍聴市民の事を考えるならば、審議時間を長く取るこ
   とが出来ず、「拙速審議」、「質問時間の短縮強要」につながりかねないが、それ
   はどう考えるのか?「じっくり審議」の保障をどう考えているのか?

  ●また「夜間開催」が増えた場合、幼児を持つ議員や職員の保育問題も起こるが、そ
   れはどう対処するのか? 公費での延長保育が当然必要だが、議会終了が夜9時、
   10時になると、それだけでは対処できないが、それはどう考えているのか?

8:■「議員報酬引き下げは地方公務員の給料引き下げにも効果があって良い」との主張
  は、「労賃デフレ」を自治体が拡大していくという事で、経済のますますの縮小、民
  間賃金のますますの低下・非正規化の拡大を進める愚策愚論でしかない!

9:◆「議員報酬が減額されれば、議員も遊んでいられず働くようになり、税金の効率的
  な使い方に目を向けるようになる」というのは、全くのペテンだ!

  ■誰が考えても分かるように、「議員の働きと関係なく報酬は(低額で)一定」なの
   であり、「活動すればするほど自腹を切らねばならない」のだから、「元々の不真
   面目議員は一層働こうとしなくなる」だけでなく、「真面目議員でも経済基盤が弱
   ければ、活動したくても活動する余裕が無くなる」のであり、さらに「どの議員も
   次の選挙の費用の積み立てを自己資金の中で最優先せざるを得ない」のだから、
  ●全ての面から見て、議員全体が「働けなくなる」し、「働きにくくなる」ではない
   か! これは余りに酷いペテン論でしかない。

10:則武さんは「まともな議員も少数だがいるが、とんでもない議員が多いのは事実で
 す」と言う。
 ■本来その事実から導き出さねばならないのは、「少数のまともな議員」を維持拡大
  し、「多くのとんでもない議員」を議会から退場させるためにはどうしたらいいか、
  「多くのとんでもない議員」に投票して当選させてきた有権者の意識行動を改善する
  にはどうしたらいいか、という事だが、則武さんの論にはそれを真剣に検討した形跡
  が全くない。議員として極めて無責任と言わねばならない。

 以上で、河村追随議員の典型例としての則武さんへの批判を完了する。
引用なし
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