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話題の冤罪映画「約束」が6/25ルミエール上映!国民救援会門真支部準備会に感謝する 戸田 14/6/27(金) 16:27
◎戸田の2011年10月書簡(1):いろんな意味で「目からウロコ」の「国民救援会」体験 戸田 14/6/27(金) 16:56
▲戸田の2011年10月書簡(2):いろんな意味で「目からウロコ」の「国民救援会」体験 戸田 14/6/27(金) 16:59
私も目からウロコ なかやましげる 14/6/29(日) 1:57

話題の冤罪映画「約束」が6/25ルミエール上映!国民救援会門真支部準備会に感謝する
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 戸田 E-MAILWEB  - 14/6/27(金) 16:27 -
  
 日本では数々の冤罪事件があって、冤罪で死刑判決を受けて長年苦しんでいる人もいる。
 そのうちのひとつ、「名張毒ぶどう酒事件」の事を仲代達也主演で描いた事で話題を呼んだ映画『約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯』http://www.yakusoku-nabari.jp/ 
が去る6/25(水)夜にルミエールホールで無料上映された。

 戸田はこの映画を見ようと思っていたが、日程都合がつなかくて劇場に見に行けなかったので、市職労のビラかHPかでこの上映を知って大変嬉しくなった。
 ※「名張毒ぶどう酒事件」については、
   「名張毒ぶどう酒事件のあらまし」
      http://www5a.biglobe.ne.jp/~nabari/ziken_naiyou.html
   などで。

 主催は「国民救援会・門真支部準備会」というところで、主に共産党系の諸団体や「九条の会」などに関わっている人達で構成されている。
 会場のルミエールホール3F研修室には約50人の参加者があって、盛況だった。
 市職労の委員長ほか何人かや共産党の豊北議員も参加していた。

 聞けば、京阪沿線各地にも「国民救援会」の支部があるのに、門真市にだけは今まで支部が無かったので、安部政権の憲法破壊・弾圧政治が進む中、それとの闘いの一環としても門真支部結成が強く求めらる状況になったので、門真支部結成に踏み切ったとのこと。
 個人的に「国民救援会」の会員になっている人は何人もいるので、「国民救援会」の全国方針・大阪府方針として、組織拡大・支部結成が強く求められ、門真市内の会員達もいよいよ「自分のまちでの支部結成」に起ち上がった、という事なのだろう。

 たしかに門真市内の共産党系運動においては、権力弾圧問題、冤罪問題に対する取り組みも意識性も微弱すぎた。無きに等しいといってもいい。
 だから昨年、共産党系の大衆団体で社会的弱者救済には最も実績があり全国津々浦々に根ざして活動してきた「生活と健康を守る会」http://www.zenseiren.net/ への、「生活保護不正受給」を口実にした関西と中央本部への全く不当な権力弾圧があったのに、門真市ではそれへの反撃宣伝がほとんどなされず、「首をすくめて嵐が過ぎるのを待つ」に等しい状態だった。

 そういう事への反省も含めて、「国民救援会」の「門真支部結成」が進められる事になったのだと思う。
 とても良い動きだと思う。
 その宣伝企画として映画『約束 名張毒ぶどう酒事件』の無料上映を企画した事も、大変良い企画だったと思う。

 別投稿でも述べるが、戸田は2009年秋の「東播2市議文書弾圧事件」
   http://www.hige-toda.com/kakogawa_danatu/kakogawa_danatujiken.html
を契機に、「国民救援会・兵庫県本部」の会員となり、そちらに会費も払って継続しているので、門真市支部には入らず、「国民救援会・門真支部」の支援者の一人として、その都度の行事に参加するなどして共同していこうと考える。
 
 ま、その方が門真の共産党系人々にとっても気が楽でしょう。
「国民救援会・門真支部」の早期の立ち上げと盛況を祈念します。
引用なし
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB7.5; YTB730...@i219-167-237-221.s04.a027.ap.plala.or.jp>

◎戸田の2011年10月書簡(1):いろんな意味で「目からウロコ」の「国民救援会」体験
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 戸田 E-MAILWEB  - 14/6/27(金) 16:56 -
  
 この書簡は、2009年秋に弾圧発生した「東播2市議文書弾圧事件」
   http://www.hige-toda.com/kakogawa_danatu/kakogawa_danatujiken.html
に絡んで、「加古川市議の井筒議員議救援」運動の中で、戸田が兵庫の「国民救援会」の人達に送ったメールです。
 パンフにして救援会メンバーの結婚パーティの席上で配布もしました。
 
 てっきり「自由論争掲示板」にもアップしたと思ってましたが、それはしていなかったので、この機会に公表します。

 「国民救援会」とはどういうものか? について、門真の人達に戸田の考えを知ってもらうのによい材料になるでしょう。
 長文なので2分割して紹介します。
   ↓↓↓
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◎いろんな意味で「目からウロコ」の「国民救援会」体験:戸田の2011年10/24メール

 井筒救援会のみなさんへ。
 昨10/22に神戸市内であった「国民救援会・兵庫県本部大会」と夜の(布川事件冤罪の)桜井さんライブ&歌声酒場に参加して、感銘を新たにしたのを契機に、1年前から書こうと思って果たせずにいた事を書きます。
  (かなりの長文になります)

 濱嶋さんには、このメールを国民救援会の仲間の適切なみなさんにも転送して読んでもらえれば幸いです。
 (「国民救援会」や共産党の人達には不愉快な記述が一部あるかもしれませんが、その
   点はご容赦下さい)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<1>濱嶋さん達「国民救援会兵庫・東播支部」との出会いの衝撃
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 井筒弾圧事件に対して、加古川市の山川さんら共産党議員が「反弾圧」の確固とした立場で支援してくれるのを見て、(高砂市の共産党議員も含めて)東播地区の共産党は左翼として人間として、「共産党には珍しい部類に入るほど立派だ」(失礼!)と感銘を受けましたが、さらに濱嶋さんや近藤さん、茅野さん達の「国民救援会」の兵庫県本部や東播支部のみなさんと出会って、権力弾圧反対のために協同する事に骨身を惜しまない誠実さに感銘を受けました。

 「国民救援会」は「共産党直結・共産党一色支配」の団体のはずなのに、非共産党の「市民派」や反共産党の連帯労組の友好団体である「連帯ユニオン議員ネット」に属し、社民党の辻元清美(当時)のピースボートファミリーでもある井筒君を心底支援してくれ、連帯労組も含めた井筒救援会との共闘だけでなく、

 弱体の井筒救援会を尊重しながら包み込むように、井筒救援の地平を「国際的視野に立った公選法問題」に引き上げてくれる、この立派さは何なんだろう、と非常に疑問に思いました。

 それで私は、「濱嶋さん達が特殊特別に人格が良くて、国民救援会・共産党世界では異端的な人達だろう」と考える事にしました。そうでなければ説明がつきませんから。

 濱嶋さん達は「これが国民救援会全体の姿勢だし、共産党支配の団体ではない」と言いますが、戸田としては「そんな事はない。濱嶋さん達が(自分らの特異さを)自覚してないだけだろう」と固く信じてました。

 しかし2010年夏に、大阪市内での冤罪問題集会に参加した時、国民救援会の大阪府本部の人達の事や集会の内容や運営を見て、懇親会にも参加して、

 「国民救援会はもはや共産党一色支配の団体ではなくなっている事(完全に)、
  共産党色のほとんどない、偽装ではなく真に(かなりの程度)共産党から自立した
  (当然範囲の協力連携関係のみ)、冤罪救援を主軸にした人権ボランティア組織にな
  っている事」
を確認しました。

 国民救援会の新聞も購読して読んでますが(東播支部の会員に加入して)、やはり
「共産党支配団体」と言うことはとても出来ない紙面になってます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<2>戦前共産党の直系団体「赤色救援会」として生まれ、戦後改名した「国民救援
   会」。60年代末に新たに「救援連絡センター」が生まれた理由。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 しかし戸田が「国民救援会は共産党の直系団体だ」と捉えていた事には一定の理由があります。

 「国民救援会」は戦後につけられた名前で、そもそもは1928年(昭和3年)に三・一五事件の被告を救援するために設立された「解放運動犠牲者救援会」が起源。
 その後、コミンテルン(世界共産党)の指導の下に設立された「国際赤色救援会(モップル)の日本支部」となり、「日本赤色救援会」に改称しました。
 ただし、戦前いおいて非合法だった日本共産党とともに壊滅させられる。
 そして戦後、再建された共産党が中心となり、「日本国民救援会」が設立されたのです。

 ※「共産党」という同じ名前であっても、戦前の共産党と今の共産党とでは中味・体質
  がだいぶ違います。
   特に1955年の共産党6全協で宮本顕治体制が確立して以降の共産党は、議会主義
  偏重で革命的激動に常に反対する秩序派改良主義党派に成り下がった、と戸田は捉え
  ています。
  (労働者階級的ではない)「国民的議会主義・改良主義の左派政党」であり、宮顕引
   退後の不破ー志位体制でもそれが一貫して変わりません。
   
 しかし1956年のソ連でのスターリン批判やハンガリー動乱(ハンガリー革命)を契機に、日本でも「共産党から分離した左翼」が生まれ、60年安保闘争の時には共産党をスターリン主義の反革命と批判する「ブント(共産主義者同盟)」が安保闘争を主導した全学連の主流派を占めました。
 ブントの他にも革共同(のちに第4インター・中核・革マルに分裂)も生まれ、ここに「新左翼」勢力が生まれました。

 そして60年代後半は世界的な若者叛乱・スチューデントパワー、ゲリラ闘争、文化芸術革命の年代となり(今では「世界的な68年革命」と認識されている)、「共産党の前衛性」は地に墜ち(それを信じていたのは共産党信奉者だけ)、日本では「学園闘争と70年安保の時代」、「三派全学連と全共闘の時代」になりました。

 そうした中で、新左翼・反日共勢力の逮捕者救援にはそれぞれの勢力の救援会が作られて対処していくようになり、「国民救援会」は「全共闘・新左翼・過激派はお断り!」を鮮明にしていきます。

 そして新左翼・反日共勢力の横断的な救援組織として、1969年に「救援連絡センター」が作られて、現在に至ってます。
 (唯我独尊の革マル派だけはセンターに協力参加しないだけでなく、センターの弁護士
  を襲撃すらしてつまはじき)

 この救援連絡センター(以下では略して「救援センター」)を結成した1人が放射線物理学の研究者で、反原発運動を高木仁三郎氏らと共同した「水戸巌」さんですが、この水戸さん一家と戸田は知り合いなんです。

 それは双子の息子の弟が阪大に入って黒ヘルノンセクト・新聞会として、私の後輩格の希望の星として頑張ってくれて(兄は京大に入って赤ヘルノンセクト)、家族ぐるみで親交をもった事によります。
 (しかし山好きの父子3人は1986年末に北アルプスで遭難死してしまいました)

 水戸さん夫婦からは、救援センターを作るに至った経過のいくつかを直接に聞きました。

 水戸さん夫婦は67年の三派全学連の「ゲバ棒ヘルメットスタイル」登場で時代を画した「10/8羽田闘争」に対する救援活動から全学連全共闘への救援を開始し、
 東大闘争の時は日共民青(ゲバ民)が包囲網を作って水や食料の差し入れという人道的援助すら妨害する事に憤慨して、得意の山登り技術を活かして水とおにぎりを詰め込んだリュックを背負って、民青の目を盗んで建物をよじ登って差入れを届けました。
 そういう活動が1969年の救援センター結成につながります。

 そして救援センターは、武装闘争、爆弾闘争やゲバ事件を起こす「過激派」相手に弾圧救援(その組織や闘争への支援ではなく、あくまで権力弾圧に対する正当な防御としての救援活動ですが)をする事も含めて、反日共・非日共の広範な左派の救援活動をしていきます。

 もうひとつの特色は、「一般刑事犯への救援活動」にも手を広げていった事です。
 新左翼全共闘潮流に中に含まれていた(革マル派を除く)「下層主義」、「反差別共闘」、「善良なる市民意識からの脱却」等々の要素から来るものでしょう。

 そして救援センターをある種のプラットホームにして「獄中処遇改善闘争」や「獄中者組合の結成と闘争」なども進められるし、精神「病者」との共闘や「保安処分阻止闘争」なども進められます。

 こういう流れの中で、「国民救援会」は「共産党枠限定」、「善良なる冤罪被害者限定」に固定化されていったはずです。

 その典型が狭山差別裁判事件への取り組みであり、共産党が部落解放同盟と対立分岐して狭山事件への取り組みを後退させるのと歩調を併せて、
  「部落差別による冤罪逮捕事件だ」
 →「部落差別かどうかは不明だが冤罪事件だ」
 →「部落差別かどうかも冤罪事件かどうかも不明だ」
 →「救援対象ではない」
   (「狭山闘争」自体が解同とトロツキスト暴力集団による不当な妄動だ)
となったはずです。

 (石川さんへの救援活動自体は当初から解放同盟が担い続けましたが、狭山事件につい
  ての「国民救援会」の認識の問題として)

 だから現に、雑誌「世界」でも大きく取り上げられ、かなり広範な国民運動にもなった狭山事件が、「国民救援会」の世界では冤罪事件として全く認知されていないのです。
 (狭山女子高生殺人事件の発生と石川さん逮捕が1963年、一審死刑判決が翌64年、部
  落差別に理解を示す振りをしながら石川さんを殺人犯だと認定して無期懲役を下した
  寺尾判決は10年半後の1974年10/31)

 1966年に社会党・共産党・三派全学連などの広範な支援闘争から始まった三里塚闘争
(成田空港反対闘争)でも、共産党がその利敵行為によって現地の反対同盟農民達から絶縁されると、「国民救援会」も共産党と同じ認識で三里塚闘争を見ていきます。
(そこで逮捕者が出ても「救援されるべき権力弾圧ではない」という認識に立つ)
  
 こうして1970年前頃から「国民救援会」の救援対象は「共産党枠限定」、「善良なる冤罪被害者限定」に固定化されて、救援センターとは「別世界」・「棲み分け」状態になっていきます。

 その後にちょっと波紋が起こったのが、1982年〜84年の関西生コン支部労組の分裂騒動で、共産党の権力弾圧追随・労組支配に反旗を翻して独立した武委員長らの多数派自体、長年共産党バリバリの活動家集団で、新左翼勢力や解放同盟との衝突では「共産党の実力部隊」として威力を発揮してきた人達です。

 かつての(作家の宮崎学さんが学生時代に指揮を執った)民青ゲバルト部隊のように、「権力弾圧でやばくなりそうになったら無かった事にして使い捨て」という面も見て取れます。

 ここでも生コン労組に対する権力弾圧について、最初は「不当弾圧」と認定していたのに(共産党も「国民救援会」も)、やがて「労組の方に問題がある」に変わっていって、救援対象からはずされていったのだろうと思います。
 当時の生コン労組(員)は「国民救援会」の会員でもあったはずですが。

・・・この84年分裂は連帯労組側にも、共産党・建交労側にも、20数年経った今でもしこりを残しているし、関西の生コン現場では今も対立関係にある(少し前までは労組共闘していたが、また分岐)ので、「国民救援会」内部でも連帯労組に対する警戒心は根強いものがあります。
 (連帯労組は「金権暴力腐敗集団」と言われ続けて来ましたから)

 生コン労組分裂問題の参考: 
http://www.hige-toda.com/____1/renntai_yunionn/kakikomi/1_22kakikomi_3htm.htm 
http://www.hige-toda.com/____1/renntai_yunionn/kakikomi/1_22kakikomi_2htm.htm
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(続く)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
引用なし
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB7.5; YTB730...@i219-167-237-221.s04.a027.ap.plala.or.jp>

▲戸田の2011年10月書簡(2):いろんな意味で「目からウロコ」の「国民救援会」体験
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 戸田 E-MAILWEB  - 14/6/27(金) 16:59 -
  
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<3>40年の「棲み分け」の中での「救援センター」と「国民救援会」。
   「国民救援会」での「共産党からの自立化」(連携はすれども従属せず)。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 「救援センター」は非共産党系の広範な団体個人や一般刑事犯に頼られるものとなって定着しました。
 その機関紙「救援」の紙面では日本赤軍メンバーから匿名刑事犯まで、各地の刑務所・拘置所からの報告や告発が載り、各地の弾圧状況の報告と分析がかなり専門的で高度なものも含めて載ります。 治安管理政策の先端情報も載るし、○○法反対運動やその解説も載ります。

 誰でも、逮捕された時に「救援センターの指定する弁護士を選任する」と言えば弁護士を付けてもらえるし、獄中の誰でも希望すれば無料で「救援」を差し入れてもらえます。
 従って、「救援センター」は獄中者全般にとっても拘置所刑務所当局者全般にとっても、非常に知名度が高い組織です。

 しかし「救援センター」は、会組織としては弱体で、東京に10人前後の事務局スタッフ(団体活動家との兼任の人も含んで)がいて大阪に若干名の兼職スタッフがいる程度のはずです。(正確な所は把握してないので戸田の見当ですが)
 「会員」は救援購読者やカンパ提供者や弁護士有志などですが、「会員自身の組織」はありません。

 救援センターは、独自の部隊を持たない「情報センター」であって、弁護士の派遣仲介や若干名の現場派遣(接見や集会など)は出来ても、「国民救援会」のように会員部隊で宣伝活動したり、冤罪事件を審査認定して支援する会を作って活動したりする力はありません。

 被弾圧者の支援については、「○○さんを支援する会」などの独自団体がまずあって、「救援」紙面でその紹介をしたり支援を呼びかけたりする、というパターンです。
 
 一方「国民救援会」は、「あそこは共産党の直系団体だ」ということで、「共産党以外の左派勢力」が入り込む事もなく、政治的には安定無風状態が続きました。
    (共産党内政局による影響は何かあったかもしれませんが)

 そうした中で、どういう契機が重なったのか戸田には分かりませんが、「戦前の共産党弾圧、治安維持方弾圧への救援を源初とする」という点で共産党と根っこを同じくする点は堅持しつつも、活動と組織の内容においては、「共産党から自立した広範な大衆団体、人権ボランティア団体」として、変容を遂げていったようです。

 「共産党系大衆団体の共産党からの自立化」というと、大概は「右傾化・親資本主義化」してしまうものですが
  (生協の「共産党離れ」は「生協原則からの営利主義的・親資本主義的脱落」を露呈
   するものだったように)、
「国民救援会」の場合はそうはならず、逆に権力弾圧被害者に対する人権ボランティア団体として、とりわけ冤罪被害者の広範な発見認定と支援の面において素晴らしい発展を遂げたように思います。

 また、「政党から自立した大衆団体」を標榜していても、実際には共産党ベッタリとか共産党が独善的に牛耳っている団体とか、共産党の引き回しによって当該団体がズタズタにされてしまう場合も山ほどあります。

 そういう日本の状況の中にあって「国民救援会」の場合は、共産党にとっても大衆団体にとっても、「連携と自立化」において希有な理想的モデルになったと言ってもよいのではないか、と戸田は感じました。

 戸田の勝手な見当では、「国民救援会」の会員の6割程度は共産党の後援会員か支持者、その6割の半分程度(全体の3割程度)は共産党員、役員の場合はその割合がずっと高い、と推測しますが、それらの人々が「国民救援会」の活動の中では共産党の宣伝啓発をする事に非常に禁欲的である事が凄いと感じ入ります。

 共産党の名前をチラリとも出さない、集会では共産党のビラを1枚も入れない場合が多い、という徹底ぶりは凄い「意志の力」だと思います。

 逆に戸田の方が、少しくらいは共産党の頑張りを宣伝してもいいじゃないか、と思ってしまう程です。

 まあ、共産党の側がそれだけ禁欲してるのだから、戸田なんかも「国民救援会」の会員になった以上は、自分の左翼心情の披瀝は少しは控えるべきだ、と言えるかもしれませんが。(・・・・ウーン、それは戸田にはちょっと無理!)

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<4>組織力ある「国民救援会」の今後の展望と非共産党左翼との関係を考えてみる
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 「ガッチリ組織された、日本で最大の規模と実績の冤罪救援団体」、と「国民救援会」をみなしてよいと思います。

 先日参加した兵庫県本部大会では組織拡大への情熱と工夫、システムに感心したし、
その支部活動の熱心さは共産党本体の一般的な支部活動よりはるかにレベルが高いだろう、とさえ思えた程です。
 戸田が知っている全ての労組や政治団体、市民団体よりもずっと凄いと思いました。

 足利事件、布川事件での無罪獲得とマスコミでの大々的報道(マスコミ自身の犯罪性には無反省ですが)が、「国民救援会」の活動に追い風になってます。
 各地でコツコツと何年何十年も支援活動を続けてきた人達に、どれほど元気を与えたか図り知れません。
 (権力・司法自体は、総体として「1歩改善3歩改悪」状況ですが) 

 「国民救援会」の人々にとって「やるべき事」と「やりがい」は増えていくし、「国民救援会」を頼ってくる人も社会的認知度も増大する一方でしょう。
 それに伴って、「国民救援会」の組織と個々の会員に蓄積されるノウハウも増え、問題解決能力もさらに向上していくでしょう。

 「無実の人の救援」という一定限られた範囲であれ、日本の支配システム(警察検察・裁判所と監獄機構と民衆の無知的服従姿勢)に風穴を開けていく力は大きい。
 少なくともこの分野では、「国民救援会」は他の追随を許さない実績と権威を持っていくでしょうし、それに伴って若い世代を初めとした人材吸収も進んでいくと思われます。

 60年代や70年代のあれこれは「遠い昔の、今とは関係ない話」になっていき、「国民救援会」勢力と「救援センター」勢力は、それぞれ自分の得意分野で活動を進めながら「平和共存」的に棲み分けをして、時々何かの課題で共闘したり相互乗り入れしたりする関係になっていくでしょう。

 全く偶然の出会いからではありましたが、井筒救援運動は、その走りになっているのかもしれません。(「国民救援会」に領導してもらう形ですが)

 ほとんど全ての共産党系大衆団体においては、「政治信条に関わりなくみな対等な会員です」と標榜しながらも、いざ非共産党系の左派活動家については、
  ・何だかんだと理由を付けて入れようとしない。
  ・加入させても、異分子には会議の日程場所を知らせない、連絡を回さない
    などの実質排除策動を行なう。
  ・会議でまともな提起をしても一切取り上げない。

などの場合がほとんどですが(革新統一懇や一部の九条の会など)、戸田も門真で何度も体験しました。

 それは共産党活動家側に実績や運動的妥当性が少ないので、「異質分子」の話を「会員」達に聞かせるとそちらに影響されて自分らの思い通りにならなくなる、という自信の無さ(+人間的狭さ)が生み出してしまうものですが、「国民救援会」の場合は全く違います。

 なぜなら冤罪救援に関しては(ほか公選法問題、選挙違反問題なども)「国民救援会」の方が、それ以外の団体人士よりも実績もノウハウも豊富で、その土台に裏打ちされて出てくる活動方針や行動提起もまた、どこよりも妥当性が高いし、実際に会員も役員も「体を動かして頑張る」からです。

 しかも「民主的に討議して納得ずくで方針を決めていく」作風がしっかりしています。
 その中には「政治的背景や差別が絡むと思われる事件でも、そこには重点を置かずに(触れずに)起訴容疑が事実であるか否かに重点を置いて取り組む」という「冤罪を広範に訴えて勝利を得るための捌き方の智恵」も含まれているように思います。
 (「国民救援会」が取り組む事件についての明確な認定基準の設置)

 共産党との関係で言えば、共産党の退潮傾向は今後も続いて回復しない(消滅もしない)と私は考えますが、「国民救援会」はそれに引きずられる事無く(自立した財政と会員組織を持っているので)発展を続けるだろうと予測します。
 (冤罪が全く発生しないようになり、これまでに起こった冤罪事件が無罪解決されるま  で、日本では今後かなりの年数がかかり、「国民救援会」が必要とされるので)

 そしてこと「無辜の市民に対する冤罪救援」について言えば、「国民救援会」が不動の主軸になって、そこに共産党も含めたいろんな左派や人権団体やが賛同協力していく、若干の公的機関もかなり協力していく、という形になっていくだろうと予測します。

・・・以上、メールとしてはかなり長文になってしまいました。ご精読に感謝します。感想や意見がありましたら、戸田までお寄せ下さい。
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引用なし
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB7.5; YTB730...@i219-167-237-221.s04.a027.ap.plala.or.jp>

私も目からウロコ
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 なかやましげる E-MAIL  - 14/6/29(日) 1:57 -
  
戸田さんの投稿に関係して、私の最近の経験から。
全港湾阪神支部の機関紙「歩み」(6月19日付)の4面に「阪神支部国民救援会からのお知らせ」として、石川さん夫婦のドキュメント映画『SAYAMAみえない手錠をはずすまで』の紹介が載っていました(神戸市内の神戸市勤労会館7月17日14時30分・18時15分、垂水勤労市民センター7月19日14時30分、新長田ピフレホール7月26日14時30分)。
阪神支部はメーデーでは扇町の全労連の集会に参加してます。
部落解放同盟が全面的に協力している映画を共産党系の労組が何故紹介を?
と思っていましたが、国民救援会が戸田さんが書かれているような団体になっているのなら理解できます。関係者に詳しく聞いてみようと思っていましたが、少し予備知識ができて助かりました。
では。
引用なし
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 8.0; Windows NT 5.1; Trident/4.0; GTB7.5; YTB730...@softbank220042082180.bbtec.net>

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