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8/5公示の箕面市市長選・市議選の結果とその評価を述べる。
・市長選は維新派の現倉田市長に誰も挑もうとせず、無投票で再選が決まった。
・市議選は、橋下維新派とその追随勢力が圧勝した。今回は箕面の自民党が維新派と協
同して公認推薦する候補も出るなど、自民と維新の癒着が公然と行なわれた。
参照:2012年8月箕面市議選特集
http://www.hige-toda.com/____1/tiikijyouhou/2012/120812mino.htm
箕面市議選挙をざっと見ての私の感想を述べる。
1:「維新と闘う必要性」を何ら語らない、「維新との闘いを避ける穏和な市民派」の
スタンスでは、けたたましく(エセ)改革を叫び立てる獰猛(どうもう)な維新派男
女には勝てない。
2:脱原発で10数万人が毎週行動する一方で厚顔無恥に原発再稼働・電力不足デマ宣伝
がまかり通る「決戦的世情」にあって、原発再稼働への怒りを強く出さない、国民の
圧倒的多数が自公民結託による消費税増税に怒っている世情にあって、
これらの問題が自治体の破壊・圧迫に直結しているにも拘わらず、「国政の問題を
市議選で言うのは不適」というようなボンヤリした「市民感覚」に捕らわれて、この
国民の危機感や怒りを代弁し主導しようとしない、「箕面閉鎖主義」では、意識の高
い市民から強い支持は得られない。
※脱原発と増税反対を唯一選挙ポスターに大書した共産党が2現職落選したのは、
別の原因によるものだと思う。
3:結果、「ベテラン市民派」は今までの蓄積でそれでも乗り切れたが、2期めで、
しかも前回お膳立てをしてくれた藤沢さんに裏切られて非常に戦力不足だった森岡さ
んなどは「維新のエセ改革の波」に飲まれて落選してしまった、ということだろう。
(33候補中32位、321票で惨敗)
(同様の市民派2期目の尾上てるみさんも29位、636票で落選)
4:藤沢市長は「箕面一国平和主義」のまま2008年再選に臨んで敗退し、その後悪しき
変質の度合いを強めてエセ改革派に堕落し、阻害物に成り果てた。
今回はむかいやま氏を単独支持したが、議員定数報酬2割削減などの「自分ら市民
派が当選出来た土台」を自ら破壊するエセ改革主張をさせる堕落ぶりを示した。
藤沢氏が育てた「市民派議員達」は、一部は権力弾圧や維新ファシズムに異を唱え
る良識派として継続し、一部は権力弾圧にも維新ファシズムにも異を唱えないエセ市
民派に堕落した。
総じて見れば、箕面市は
2008年春段階:「市民派市長」と数名の市民派議員達
共産党も含めれば「議会での革新派議員比率日本一!」
の市から、
2012年秋段階:「維新派市長」が無投票で楽々再選。
議会では「維新派」急増し、自民党は選挙時から維新と協同
という、◆「維新の会が牛耳る反動自治体」に成り下がってしまった!
そして市議会では自公民と合わせて「増税賛成・原発再稼働派が圧倒的多数!」
というていたらくになった。
これが「民度の高い箕面市」の今の実態である。
この惨状を招いたのは、「2008年府知事選に橋下登場以来、一貫して維新ファシズム
との闘いから身を避け、市民啓発をして来なかった『市民派勢力』」に大きな責任がある、と戸田は考える。
5:新議会の構成は、(定数23)
・大阪維新の会箕面:4人(落選無し)
(新人がトップと23位、自民現職が4位と12位)
・自民党 :2人(落選無し)(現職・前期会派としては7人いたが)
・公明党 :3人(落選無し・現状維持、新人が3位と6位、現職7位)
・民主党 :2人(落選無し)(2人現職、前期会派としては3人いたが)
小計:11人
・元自民無所属 :3人(落選無し、3人とも現職、1人は自民と維新の推薦)
・元民主無所属 :1人(落選無し)(現職)
・・・ここまでで15人!
・現職保守系無所属:1人
・新人保守系無所属:1人
(2人とも自民党員で、1人は2位当選!1人は自民推薦)
・・・これでもう18人!
▲共産党 :2人(落選2人!)(みな現職18位、20位、24位、26位)
▲「市民派」無所属:3人(北川照子・増田京子・中西とも子、みな現職)
(落選2人!=尾上てるみ・森岡秀幸、みな現職)
(14位、15位、19位、29位、32位)
■つまり、23議員中、「野党」はたったの5人!
一応「革新派議員」と言えるのは23人中たったの5人!
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落選した新人無所属6人の色分け:
(落選者総数は10人、現職で共産党2人、「市民派」2人が落選)
保守系 :2人(佐藤大介・井上純一)
エセ改革系 :2人(松尾まさき・うかい健夫)
「藤沢系」市民派:1人(むかいやま義和:元箕面市長の藤沢氏推薦)
(「革新無所属」を名乗るが実態はエセ改革系に過ぎない)
福祉系? :1人(田中秀明)
◆この結果を見れば、1992年の藤沢さんの市議初当選以来開拓されてきた「箕面市での
『市民派』勢力拡大」政治は、ほぼ破産したと言える。
そのピークは2004年〜20085年の藤沢市長+市民派5議員時代だった。
2012年の今は「一応も含めた市民派議員」が3人だけで、共産党は2人だけ。
無投票再選の維新派市長と18人もの維新と維新追随・増税賛成議員を擁する「維新
ファシズム勢力に乗っ取られた反動自治体」に成り下がってしまった。
この現状を「民主主義と住民主権の箕面市」にどう改善していくか、前途は多難だが、箕面市の人達が頑張るしかない。
少なくとも「箕面市一国平和主義感覚」のままではどうにもならない事だけは確かだと思う。
みなさんの分析や意見はどうだろうか?
分析や総括を行なわないところに発展はありません。
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2012年8月箕面市議選結果:
http://www.hige-toda.com/____1/tiikijyouhou/2012/2012minosigi_kekka.htm
得票順 党派 候補者氏名 得票数当選/落選
1 大阪維新の会箕面 :たけちひでお 3,261 当選 (犬を連れた極右的主張の新人!)
2 無所属 :原田りょう 2,644 当選 (自民党大阪府青年局)
3 公明党 :田中まゆみ 2,084.47 当選 (新人)
4 大阪維新の会箕面 :神代しげちか 2,048 当選 (現職・自民党から維新へ)
5 無所属 :内海辰郷 1,954 当選 (現職・保守系無所属)
6 公明党 :岡沢さとし 1,859 当選 (新人)
7 公明党 :西田隆一 1,688 当選 (現職)
8 無所属 :上田春雄 1,661 当選 (現職・前期は自民党)
9 無所属 :林つねお 1,567 当選 (新人・自民党推薦)
10自由民主党 :中井ひろゆき 1,548 当選 (現職)
11民主党 :川上加津子 1,472 当選 (現職)
12大阪維新の会箕面:印藤ふみお 1,408 当選 (現職・自民党から維新へ)
13 無所属 :なかじま三四郎 1,406 当選 (現職・前期は民主党)
14 無所属 :北川てる子 1,364 当選 (現職・「市民派」)
15 無所属 :増田京子 1,318 当選 (現職・「市民派」)
16自由民主党 :牧野よしはる 1,197 当選 (現職)
17民主党 :二石博昭 1,167 当選 (現職)
18 日本共産党 :名手ひろき 1,127 当選 (現職)
19 無所属 :中西とも子 1,106 当選 (現職・市民派)
20 日本共産党 :神田たかお 1,094 当選 (現職)
21 無所属 :永田よしかず 1,073 当選 (現職・前期は自民党)
22 無所属 :いなの一三 1,038 当選 (現職・前期は自民党)
23 大阪維新の会箕面:尾上かつのり 1,026.32 当選 (新人・自民党も推薦)
24 日本共産党 :斉藤とおる 1,024 落選 (現職)
25 無所属 :佐藤大介 960 落選 (新人・保守系?)
26 日本共産党 : はとう隆 857 落選 (現職)
27 無所属 :むかいやま義和 857 落選 (新人・藤沢系「革新無所属」)
28 無所属 :うかい健生 641 落選 (新人・エセ改革系)
29 無所属 :尾上てるみ 635.677 落選(現職・市民派)
30 無所属 :松尾まさき 550 落選 (新人・エセ改革系)
31 無所属 :井上純一 381 落選 (新人・自民党推薦)
32 無所属 :森岡ひでゆき 321 落選 (現職・市民派)
33 無所属 :田中秀明 200.526 落選 (新人・福祉系)
計 42,538.00
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