今時車イス用スロープが大ホールにないなんて、ルミエールさん
日付: 2001/02/18 12:04:03 名前:
ヒゲ-戸田
会場のルミエールの人たちも昨年以上に協力してくれたと思いますが、障害者のお母さんから「こんな新しい建物なのに会場内にスロープがないので車イスの移動に難儀します」と言われました。なるほどステージ前の車イスの人が移動しようと思ったらみんなに担がれて階段を移動するしかないのです。こういう催しでサポーターが一杯いる時でもやっぱり手間ですからですから、普通の催しではもっと不自由でしょう。確かに「バリアフリー」が喧伝される今時になんで?と言われて始めて戸田も気がつきました。・・・・・そこでルミエールの館長さんらに聞きに行きました。
館内を案内してもらって分かったことは・・・
@小ホール(定員252名)は合格。廊下スロープでステージ横入り口まで行け、
そこからステージ前左右の車イス用スペース(左右合わせて通常4,付近の座席
を取りはずせば10台以上いけそう)
@大ホール(定員1128)は赤点不合格。たしかに車イススペースは有ることは有るが、
会場1階の最後列の最も舞台から遠い部分の左右のは端っこに計6台分(パンフ記載
・館長の本日の説明では8台分)あるだけ。今時のレベルにはとても達していない。
@今回のような障害者の催しではステージ前のオーケストラボックス天井を一旦通路レベルま
で上げて車イスを大量に入れてから高さを下げて、「ステージ最前列の車イス用の広大なス
ペース」を作れたものの、イベントの間中車イスの移動が必要ないはずがなく、人の入れ替
わり、トイレなどのたびに階段での上げ下ろしがひっきりなく必要になる。
★どうすればいいか、と言えば簡単なことで(オーケストラ不在でオケボックスを使える時は)、
そこへ通じる左右の階段をスロープにすればいいので、臨時応急経費節約措置としては、
階段の段差にはめ込むクサビ型簡易スロープを作成すればいいし、本格措置としては左
右階段をスロープに改修すればいい。
前者ならおそらくルミエールの予備費の範囲内でいけるだろうし、後者なら市の市民文化
課に予算を付けてもらわなければならない。そういうことを市と相談する事業計画提出が毎
年8月ということだから、今からだと早くても再来年度予算に盛り込んでの工事になるしかな
い。(こういうささやかで必要な予算付けに反対する方はまさかいないでしょうね?議員さん
も障害者福祉に熱心な方々が多いことだし・・)
☆オーケストラを使う時に、現状より快適で多くの車イス席を確保しようと思ったら、ある程度大
がかりな改修が必要となってしまうのだが、すぐにはムリでも、「クラッシック音楽を聴くのに車
イスの人は1200分の6席で遠い端っこだけでガマンせい」とはもういつまでも言っていられない
でしょう。中期的な必須検討課題ですね。
◎ルミエールの管理職の人たちも最初は「車イス席はちゃんと有りますよ」とか「ステージ前に
一杯入ってますよ」とか言って問題点を感じていなかったようですが、現場を見ながら話を
する中で、理解を深めてくれたようでした。近々羽曳野市の新しい施設に視察に行く折り
にスロープのことなど良く調べてきてもらえそうです。ルミエールとしての内部での検討も、
このバリアフリー時代のガイドラインに見合って進められて行くでしょう。(きっとね。)
▽また、今回のような大規模な利用者からは特にルミエールの使い勝手や職員対応について
の意見・要望などを聴取することに努めることも要望しておきました。
(利用者側もまた積極的に意見を述べていくことが大事でしょう)
◇新年度になったらまたルミエールに行って、検討の進み具合を教えてもらうようにします。
車イスを使う当事者や支援者が公共施設に対して要望を出し、施設側と意見交換して
いくことと、その結果をそのつど公開していくことがポイントです。この掲示板もそういう用
途にドンドン利用して下さい。