全会派反対で10%台値上げを吹っ飛ばした「異変」。市長の意図は?
日時: 2001/12/01 18:49:45 名前:
ヒゲ-戸田
報告が遅れて申し訳ないが、昨日11/30議運の続き。
2:30再開し、水道料金問題について3:00に締めくくるまでの間、与党4会派議員それぞれから、水道局に対して厳しい追及が相次いだ。詳しくは別記するが最後は土井助役が「一般会計からの繰り出し」はしぶとく明言しないものの、「議員の厳しい意見・市民負担の問題と市民感情を重視して内部努力の推進に努め」、「なんとか繰り出しできるよう、検討・努力したい」、と一部繰り出しやむなしもにじませた答弁をし、中井委員長が「この議論を重く受けとめ、努力することを強く要望しておく」、と念押しして終わった。
こうして見ると、特に与党4会派がそろって「10.8%値上げは絶対のめない」と議運で明言した(戸田HPにも書かれた)以上、議会で通らないのでもはや「10%台値上げ」では議案としても出せなくなったも同然である。
東市長はどうするのか? 戸田が当初推測したような「自民党系はOKだから公明党が反対しても大丈夫」という図式ではなかったことが判明したが、では何故、全会派から袋叩きに合うような10%台値上げ案を出してきたのだろうか? 「読み違い」か? それともこういう事態は「折り込み済み」の何かの「深慮遠謀」があったのか?
そのことを以下に考察してみたい。
1;ここまで全与党が強固に反対するとは思わなかった、という「読み違い」説・・・
☆市議5期から市長5期目で保守政治家的与党根回し政治を常としてきた東市長が、「読み違い」するとは考えられない。
2:10%台でアドバルーンを上げておいて、「与党議員の頑張りで上げ幅を圧縮させられ たした」という形を作って与党に花を持たせるための「予定の行動」説・・・・・
☆経営のためにどうしても今値上げせねばならない、という信念の下に与党の顔も尊重して落とし所を、ということは「論理的にはあり得る」が、門真市でそんな複雑な仕掛けをするだろうか?東市長のキャラクターとしてもそういう芝居をする人には思えないし、「予定の行動」にしては休憩の取り方がギクシャクし過ぎている。
3:「労使協定を盾に旧来の労働条件(手当・勤務体制)などを譲ろうとしない水道局労組」(仮説)に強く譲歩を迫るために、あえて「議会での猛反発を演出した」説・・・
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☆確かに論議の中では「職員の人件費が高すぎる・人数が多すぎる」というが強烈に打ち出されて集中砲火を浴びる形になったから、これも「論理的にはあり得る」し、実際にそのような影響効果もあるだろう。
ただ、それを狙って「わざと袋叩きにされるようなことをした」とは思えない。
●いろいろ考えてもやはりよく分からない。ひとつ言えるのは、少なくとも戸田が当選して以来、これほど市側提案が与党会派からもボロンチョに拒否されるのはまったく初めてのことだ、ということである。これは確かに「異変」である。市長・市当局と与党会派の間にいったい何が起こっているのか?
水道局の管理者と市長との間に認識のずれがあって、これほど与党からの反発があることを市長が想定していなかった、ということも「論理的にはあり得る」が、実際はどうなのか?
■いずれにしても、与党会派も水道代の10%台値上げに強く反対なのは良いことである。
これが9%、8%に値切って値上げされるのか、もっと圧縮されて6%、5%になるのか、「今回は論議不足・経営改善実績不足」として、「値上げ提案見送り・経営改善の上で3月議会に提案先延ばし」となるのか、「当分値上げなし。一般会計からの繰り入れ」
しつつ経営改善させていくことになるのか、「値上げ反対」の市民の声の高さにもよって 事態はそれなりに変わるのではないか、と思われる。
ある意味で、「門真で久しくなかった、市民パワーで値上げをやめさせる運動」の発展 も期待できる可能性がある気がする。