土井たか子が語る! 門真三中の川口先生も語る!
輝け憲法! 許すな「日の丸・君が代」強制!2・1大集会

戸田ひさよし門真市議によるまとめ演説

 今日は本当にご参集ありがとうございました。
 こんなバッグが出ています。何かなと思ったら9と書いてあるんですね。9条バッグ。
 それと、門真の地元の人たちで作った「門真・戦争の記憶」を私も読みましたが、とっても凄い本がありますので、他にも北村小夜先生の本もありますので、ぜひお帰りにお求めください。

 さて、私から3点ほど最後に述べさせていただきます。
 日の丸・君が代・天皇制、これは暴力の脅迫・威迫なしには存在しえない。
 常に日の丸・君が代反対と表明し、論議しようとすれば、どこからともなく沸いてくる右翼の暴力に、常に国民は明治国家以降脅かされてきた。
 自由な論議が実はできていない。この天皇制・君が代問題は右翼と国家権力の暴力の下でやっとはじめて存在しているものだということをはっきりと確認しましょう(拍手)

 本日、私は車で着ましたが、11時20分くらいから、右翼の大音響の宣伝カーが来ていました。
 私が得た情報では、15団体、18台の車両が「この集会はけしからん」、「守口市がこの集会に会場を貸したことが許せん」、「日の丸・君が代に反対するような教員なんかクビにしろ」、「門真三中の奴なんかとんでもない、処分しろ」とわめきながらやってましたね。
 で、彼らがやっているのは言うたら張子の虎ではありますが、大音響で威迫する。天皇制・君が代問題については、賛否両論の土台の中に右翼の暴力がはっきりとある。これをまず糾弾しておかなければならない。

 そして、また同時に、じゃあ右翼の暴力があるから集会とかできないのかと言えば、そんなことはない。ちゃんとこのようにやり切っている。
 やり切った力は何か、それは、我々が右翼の暴力・威迫に決して屈しないという、まずひとつは心意気と決意であります。

 それと、もうひとつは、右翼の暴力に対しては断固として闘い撥ね退ける実力部隊であります。防衛隊があります(拍手)
 それは、皆さん今日来た時に始めての方はちょっとびっくりしたかも知れない(笑)
 赤い腕章ときれいな三色旗、創価学会の三色旗とは違いますよ(笑)。「連帯」と書いたきれいな三色旗、私の所属する労働組合、連帯ユニオンの選りすぐりの精鋭部隊(笑)、右翼が来ようがヤクザが来ようが機動隊が来ようが全くひるむことなくはね返せる部隊をちゃんと用意してこの集会を行なっています(拍手)

 集会を企画した段階から集会の呼びかけ団体の中にちゃんと「連帯ユニオン」の名前を入れてあります。
 これ自体を右翼筋は分かっているから、一つの警告になります(笑)。だから、実行委員会には一切問い合わせも脅迫の電話もないんですね。

 そして、当日、今日は客観的に見て、警察がよくがんばってくれたと思います。これは(笑)。遠巻きに色々やって交通規制をしたり、音響測定のマイクを使ったり。

 けれども仮に、警察が手抜きをする場合だってあります。法律だから警察に全部守れということだけを全部頼んでいたら、警察頼みになってしまう。警察が手抜きをしたら、どうしようもない。警察の言うことに従わざるを得なくなってしまう。
 そうしたら自主性が失われますね。
 ですから、自主的な防衛力もきちんと持っておくことが必要です。

 それが、現実に日本で関西で存在しているわけですよ。
 必殺仕置き人のような極めて頼りになる人たちが、パッと見た目はいかついけれど、だから「右翼と間違われるので腕章をしておいて」(爆笑)と、そういった心強い労働者の部隊がちゃんと存在するんです(拍手)

 ですから、どこで、日の丸・君が代反対の集会をしようとも、連帯ユニオンに、あるいは他の戦闘的な労働組合にお願いして協力依頼をすれば、安心して集会ができるし、言論の自由は守れるんです。
 一人ひとりが別にブルースリーになる必要はないんで。これが2点め(笑)

 3点目、これは、反面教師として考えなくちゃいけない。
 よその団体の誹謗のために言うのではありません。事実として言います。

 昨年3月に産経新聞による報道で大騒ぎになって右翼が早速来た、学校に嫌がらせの電話が数百件かかってきた、先生や生徒を誹謗する内容がどんどんされていった。

 あれを書いたのは産経新聞だけですよ。あんなに大きく書いたのは。

 産経新聞は東京本社と大阪本社の二つしかなくて、東京本社では夕刊も出せない。ほとんど四流新聞なんです。
 しかし、関西・京阪神だけは大きな発行部数になっているから、4大新聞のイメージではありますが、中日新聞や中日スポーツよりも部数は低いですね。

 とにかく産経新聞は、わっとどっかの学校を書き立てて、右翼も産経に書かれたら動かざるを得ない面もある。そこで学校もビビる、地域もビビる、そのような仕掛けで個別撃破をして、広島の中学校の校長先生の自殺問題も含めて、全部やってきたんです。

 そういう中で、今までやられることのなかった門真で事件が起こったのです。  その時、私は許せなかった。一つは「俺のシマで何すんねん」といった気持ちがありますよ(爆笑)

 入学式の時にやっていたビラ撒きは、実は、入学式で右翼が来たら私一人で行って、殴られてもいいから映してもらおうとの覚悟で行なったのです。

 ただ、言いたいのは、その時にこんな重大な脅迫・威迫問題が起こった時に、門真市の共産党がこの事件を一言も報告しない、自分らのニュースに載せないんです。右翼や教育委員会の抑圧に対して、抗議文を一言も出さない。

 門真市では、君が代押し付けに対して反対する趣旨で「内心の自由を考える会」(正しくは「卒業式・入学式を考え、こころの自由を守る会」)という共産党系の民主団体が昔からあるのです。しかし、これだけの大事件が起こっていながら、アピール一つ出さないのです。最初の現場には共産党系の教組の教員もいるんですよ。だから、差し出したも一緒です。

 これは、組織や地域のリーダーが、日の丸・君が代の問題の時にはリーダーが確固たる決意を持って、右翼が来ようが何をしようが自分は闘う、という決意を持っていたら、大衆すべてが力を持っていなくてもいいんです、リーダーがちゃんと確固としたものを持って右翼に対して防衛できる体制・部隊がいくつかある訳ですから、それと協力しあえばいい話なんです。門真市の中にはそんな事態があった。

 今年はどうなるのか?私は門真の共産党や「内心の自由を考える会」にはこの問題を反省して、次からは力を持って立ち上がれなくても、声明やアピール文を一つでいいから出しなさい、子どもや先生を守りなさい、右翼の車が1台2台来たらみんなが黙るようでどこが革新勢力か、どこが日の丸・君が代押し付け反対か、それではダメなんですよと言っています。

 今、ここで、2.1の大集会は非常に大きな結集を勝ち取りました。
 そして、もう少しで卒業式のシーズンになります。不起立の運動をどんどん広げる。今、橋下は教育委員会を足元に押さえつけ、さあ橋下流で君が代に反対するような奴らは非国民だみたいなことを言うでしょう。それに対して真っ向から打ち破って行く、そのようなやり方こそ公務員が最低限守らなければいけない憲法に違反しているんであって、憲法が嫌だと知事を辞めろといった闘いをどんどん進めて行こう!そのことを訴えまして、今日ここで得た色んなことをこれからの私たちの門真・守口地域、そして全関西の地域の闘いの出発点とし、糧とし、そのことを呼びかけましてまとめのあいさつとさせていただきます(拍手)