=森校長および門真市教委の問題行動に関する申し入れ=

大阪府教育委員会 殿   2005年5月2日

門真市市議会議員   戸田ひさよし
連絡先;門真市新橋町12-18三松マンション207 戸田事務所
電話;06-6907-7727 FAX;06-6907-7730

 さる3月16日に当職が貴府教委・教職員人事課(梶谷管理主事)に行なった「学校長の問題行動に関す る申し入れ」に関する事案につき、当職が問題とした「森康太郎・門真市五月田小校長」の3月9日の行 動について、市教委の聞き取り調査によってさらに別の問題行動が明らかになった。
 それだけでなく、本件の処理に関わって門真市教委が異様な対応を連続させており、当職としては「校 長の問題行動を産み出す背景は門真市教委の問題体質にあり」との感を深めざるを得なくなった。
 よって当職は、貴府教委に対して3/16以降の事実を示すとともに適切な対応を求めるものである。   

【 森康太郎・五月田小学校長の問題行動について 】                     

(森氏は05年度も五月田小学校長を継続)
1:森校長が3/9に当職からの申入書の受け取り拒否をしたこと(強い抗議を受けてようやく受け取った)ことについては、門真市教委の「3/22回答書」(資料1)にあるように、森校長も市教委もその事実と非を認めた。
2:しかし、3月22日に開催された文教常任委員会での当職の所管事項質問への奥田次長(現在門真5中校長)の答弁によって、3/9当日に森校長が「職員会議をあえて中断して対応した」ことが判明した。   
  (資料2:奥田次長答弁原稿、資料3:職員会議議事録)
3:3/9当日の森校長の当職への対応は、約20分間にも及んでいる(あいさつ・申入書をじっくり読む・「受け取り拒否」を言う・当職が抗議し押し問答になる・受け取り受諾・当職からの「各教組分会への激励申し入れ」(資料4)の取り次ぎ要請とそれへの拒否についての問答・同文書の事務職員への渡し・退出等々)  が、これは職員会議を主催する学校長としては全く不適切な行動である。(しかも年度末の重大事期に)
4:森校長が職員会議に対する職務責任を適切に自覚しておれば、当職の訪問に対して「今会議中ですからお話をすることができません」と言って文書受け取りだけするべきである。  
 他校ではいくらもそういう例はあるし、当職もそういう「用件中」のところは校長やその代理者への文書渡しだけで現に引き上げており、面談強要などは全くしていない。
5:しかも森校長は、当職らに対しては「先生方はみなさん会議中なので」と自分の職務とは無関係な感じで2〜3度言っただけで、一度も「今職員会議中です」とは言わず、至極ゆったりとした感じでの対応に終始したのであって、そこには職員会議への復帰責任は微塵も感じられず、従って当職らとしては職員会議が開催中だとは全く知る由もなかったのである。
6:森校長の以上の対応は、前日の「戸田議員が各校を回っている」との市教委からの連絡で、やがて当職が来ることを十分承知の上で、対応策を考えて「確信犯的」に行なったものと思うほかない。  
 その対応が、「職員会議の(約20分間におよぶ)中断」と(相手を侮辱しケンカを売るに等しい)「申入書の受け取り拒否通告」だったのである。
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【門真市教委の問題行動1:森校長の職員会議放棄を不問にしていること 】 

1:市教委は受け取り拒否を不適切とするだけでなく、森校長の「職員会議中断」対応についても当然「不適切」と認定して是正指導をするべきであるのに、3/22議会答弁直後からの当職からの強い指摘にも拘  わらず、この点の全く省みようとせず現在に至っている。  
 すなわち、森校長が職員会議を中断させてゆったりと来客に対応したことを一貫して不問にしている。
2:「職員会議が開催中でそれを中断して対応した」ことは、3月22日朝に当職に手渡しされた「回答書」の文面でも、その時の説明でも、市教委は全く触れずにおいて、同日10時から開催された文教常任委員会での答弁の中で突然表明したものであり、それは不誠実であると同時に議会答弁において当職が何か無理押しをした悪者であるかのような印象を一方的に与えるものであった。

【門真市教委の問題行動2:調査結果を府教委に全く報告せず報告書も作らず 】 

1:府教委からの調査指示を受けて初めて(当職からの調査要求は無視しておいて)、3月17日に市教委が森校長を呼んで聞き取り調査を行なったにも拘わらず、門真市教委は本件の調査報告書を全く作成せず、府教委にも全く報告を行っていないことが、当職の4月28日(木)の聞き取りで判明している。
2:下記の情報隠し問題にも関連するが、市教委は3/22に当職への回答と議会答弁を終えたあとは、本件抗議申し立て事案について、一件記録も作らず不当に「これにて終了」同然の不誠実な対処を行なってきた。それがゆえに、奥田次長が作成した森校長からの聞き取り調査記録は封筒に入れられたまま、報告書作成に活用もされずに放置されてきたのである。

【門真市教委の問題行動3:開示請求に対する怠慢と虚偽で文書隠しを実行 】 

1:当職は4月12日に公文書開示請求を行ない「五月田小校長の戸田に対する対応問題に関わる全ての文書」を求めた。(資料4:4/12開示請求とそれへの4/27回答)
2:この対象に「森校長の聞き取り記録」や「奥田次長の議会答弁原稿」が含まれるのは、常識的に考えて明白であるにも拘わらず、所管の藤澤三郎・学校教育部長、阪口順治・学校教育部次長、中野文吾・学校教育課長、川崎誠剛・同課長代理らはこれを全く考慮も想定もせず、単に当職の申入書と市教委の回答文しか対象としなかった、という驚くべき低劣さであった。(資料5:4/27開示決定通知)
3:しかも、実務担当した中野課長、川崎課長代理は開示決定通知のあった4月27日に当職からこの点を強く抗議されると、「それらは奥田次長の私的メモで公文書でない」とか「奥田次長が異動の時に処分したのでもう存在しない」とかの妄言・虚言を弄して実質的には文書隠しを図ったのである。
4:4月28日の開示実施においても、阪口次長や中野・川崎らはこの虚言を変えなかったが、当職が5中に電話して奥田校長(前次長)に聞いたところ、「聞き取り記録はプリントアウトして引き継ぎ用封筒に入れて阪口次長に渡した」と答えたために、ようやく市教委のウソが判明した。
 しかも、「調査した」と言いながらも実際は奥田前次長(現5中校長)に電話一本もかけずに何の調査も行なっていなかったことも判ったのである。
5:この奥田発言を伝えることによって、ようやく市教委は「聞き取り記録」の存在を認めたのである。
6:しかしながらさらに、この奥田前次長電話回答の中で、「本件についての所管事項質問については、聞き取り記録や申入書・回答文を見ながら答弁しただけで、答弁原稿は作らなかった」という部分はウソであって、現に当職が3/22文教委後の3/25あたりに「実際に答弁した部分だけでいいから原稿を渡してくれ」と奥田次長に求めたところ、奥田次長から実際に答弁原稿を入手しているのである。(資料2)                     
(資料6;04年度と05年度の教委と学校の人事表)
●以上の実例に見るように、門真市教委・学校教育部では、実務能力の無さと情報公開への認識の低劣さや不誠実さが横行しており、校長も市教委幹部も、外部の者に非礼で非常識な対応をしても、悪しき「同僚意識」でかばい合いなれ合って、非常識なウソをついてもバレなければよしとしているとしか思えない。かかる実態を切開し抜本改善せずしては「管理職や教委としての資質」も何もあったものではなく、教育に関わる不要なトラブルをいたずらに発生させ、重大な悪影響をもたらしてしまうだろう。   

 以上の事にもとづき、当職は大阪府教育委員会に対して以下の要求を行なうものである。

  1:森校長の「受け取り拒否」と「職員会議中断放棄」事件について、門真市教委に正式に報告書提出と改善を求められたい。
  2;門真市教委による「一件記録不作成」や「怠慢や虚偽による公文書隠し」について、報告書提出と改善を求められたい。
  3:以上の結果について、当職に報告連絡をされたい。   

以上