2006年3月議会で大和田駅自転車問題について質問しました

 最後に:「解決能力のある行政」と大和田駅北側の自転車問題について質問します。 
 市民との協働で市政刷新をするにあたって絶対に必要なことは、「役所も従来のお役所仕事から脱皮してきている」という認識を市民に持ってもらうことであり、「問題解決能力のある行政」の実績を、小さい事からでも目に見える形で示すことです。
 そういう観点に立つと、園部市長自宅の目と鼻の先で続いてきた大和田駅北側の置き自転車問題は、格好の一例ではないかと思います。
 ここの実状やこれまでの経過、市の担当部署やこれまでの対策などは答弁で述べてもらいますが、指導 員のいない平日の午後遅め以降と休日は、駅広場と道路・歩道に置き自転車が溢れ、とりわけ駅出入り口 そばの本屋さん付近の道路は、数十メートルの距離に置かれた約200台の自転車が道路進行方向に対して いわゆる縦置きされているために、対面通行路なのに片側通行しかできない状態です。
 この問題は、駅前でビラをまく私としても議員になって以来6年以上市民に言われて改善できないでき たことであり、「誰が市長になっても変わらないじゃないか」、という行政不信が周辺市民の心に根付いて しまっていることに心を痛めてきました。
 これはもうなんとかしなければと思っていた矢先、連帯労組第3波弾圧で逮捕されたわけですが、拘留 中にもいろいろ考えた末に、この問題は「駅北側全域での置き自転車完全放逐」問題の一部と考える従来 の役所の考え方を転換して、「対面通行できる道路巾の常時確保問題」、として優先対処すべきだと考えるに至りました。
 そうすると、タクシー乗り場のある駅前道路で対面通行巾が正常に確保されていないことの、命に関わ る危険性と緊急対策の必要性と同時に、これがたかだか数十メートルの区間でのたかだか200台の自転車 対策であり、容易に解決できるはずだ、ということが見えてきました。

 これまでのように、「駅周辺全体が自転車の放置禁止区域だから」として全体を漫然と画一的に捉えて、同じ時間日程での指導員配置や同じ説得的方法での撤去しかしなかったりしていては、問題は決して解決せず、そのうちに人身事故が起こってしまうでしょう。  どだい「全ての自転車はいつでも、短時間でも自転車置き場へ」と強制しようとすること自体、机上の空論だと思います。要は危険や迷惑が著しくならないようつつましくきれいに置いてくれればいいのです。

 こう割り切って、私は以下の対策を提言します。大和田駅北側道路について、店や駅への通路になる部分は「レッドゾーン」として自転車置きを絶対禁止にする。置いたら問答無用で即撤去です。
 「対面通行できる道路巾確保」を侵害しない範囲は、臨時的に横置き1台程度巾のみ自転車を置ける「イ エローゾーン」とする。ただし縦置きしたり対面通行巾を侵害していたらこれも問答無用で即撤去。
 この2つに区分けして、土日休日でも夕方夜間でも随時撤去をする体制をとったらどうか。
 対面通行巾の妨害車はデジカメで証拠写真を撮りながらどんどん回収して保管所送りにし保管料金を取る、これを1ヶ月か2ヶ月断行したらテキメンに効果があがるはずです。
 自転車が他の場所に危なくない範囲で拡散するのは良しとすればいいではないですか。
 対策チームを作り、現場調査、聞き取り調査を早急にやって、対策の仮案を作って公開し、市民の意見 も採り入れつつ正式案を練って勇気を持って実行することが必要と思います。
 この考えで園部市政発足1周年のこの夏までには、解決させることを約束してもらいたいですが、どうですか?
 「問題解決能力のある行政」の姿勢と実績を市民で示す、という観点で答えて下さい。 以上で私の第1回目の質問を終わります。

【答弁】村山建設事業部長
 「解決能力のある行政」と大和田駅北側の自転車 問題についてであります。
 昭和50年代頃から駅前の交通の妨げになる 放置自転車が社会問題化し、本市でも昭和61年 に門真市自転車等の放置防止に関する条例を 制定し、自転車等の駐車秩序の確立を目指して、 交通対策課を中心に、関係部署と協議・協力を しながら自転車対策を推し進めて来たところで ございます。
 大和田駅前周辺の放置自転車対策と致しまして は、平成14年度に有料自転車駐車場を整備し、 駐車場所の確保をするとともに、平日の午前7時 30分より午後2時30分までの7時間、民間の 指導員を配置し、放置自転車には、警告シールを 貼り、注意を促がすとともに、駐車場に駐車する よう、指導・啓発をいたしております。
  また、 不定期的に週1回から2回放置自転車の撤去活動 を行っておるところであります。
  しかしながら、大和田駅北側の路上には、街頭 指導の時間が過ぎた後、また、土・日や祝日は特 に迷惑駐輪が増えていると状態で、市と致しまし ても頭を痛めているところでございます。
  議員が、指摘されている道路での対面通行の確保につきましては、早期に、関係部署と協議をする中で、 有効的な対策についてどのような方策が講じられるか 考えてまいりますので、よろしく ご理解頂きますようお願い申し上げます。