門真市シルバー人材センターの異常な運営実態について、
   
            問題点を指摘し改善を求める公開書簡

                                 2000年(H12年)5月26日
 門真市シルバー人材センター
     理事長; 御田 實  殿
     副理事長; 中東源治 殿(門真市保健福祉部長)
     ほか理事 各 位  殿(上記以外の理事計13名)
                                    門真市議会議員; 戸田ひさよし

1; 皆様におかれましてはご健勝のことと存じます。
   さて、門真市シルバー人材センターは、言うまでもなく門真市が毎年3千数百万の補助金を
  出し、副理事長には市の部長級幹部を公務として配置し、事務局長には市の幹部職員を出向
  で配置するという組織でありまして、門真市民の税金の使い道をチェックするべき市議会議員と
  しては少なからぬ関心を持つものであります。

   また貴センターが、大阪府知事の認可を受け、大阪府商工労働部雇用推進室対策課の監督
  指導を受ける公益団体であり、その運営に当たっては設置目的に沿って、会員たる門真市の高
  齢者による自主的・民主的な運営を旨とするべきことを求められていることは、皆様よくご存じの
  通りであります。

2; そのような貴センターに於きまして、1980年の設立当初から定款の定めに反して常任理事を
  おかずに今日まで来たこと、毎年の監査や総会に於きましてもそれが全く問題とされずにいたこ
  とは、大変奇異に感じざる得ません。この点は監督官庁の府商工労働部対策課も同じ見解であ
  り、当方の申し立てを受けて是正指導がすでになされているものですが、5/28総会に於いてき
  ちんとケジメをつけて定款違反状態を是正されるよう要望いたします。

3: さらに重大な問題は、貴センターが大阪府「対策課」からの再三の指導を受けてもなおこれに従
  わにず、かたくなに総会議事録や理事会議事録を公開せず、会員や理事自身にすら渡そうとしな
  い、という非常識で異常な対応に終始していることです。

   御田理事長や奥村事務局長は、これに対して「情報公開の規定がまだないから、現段階では公
  開できない」という口実で非公開を続けておりますが、これらの議事録公開は情報公開規定以前
  の問題であります。

4; 貴センターが門真市の議員たる私からの議事録開示要求に対しては、回答期限とした5月18
  日夕刻を過ぎてもなお何の回答もよこさず無視していることを強く指弾いたします。

5; また5月17日に会員2名から出された総会議事録と理事会議事録の開示要求に対して、拒否
  回答されたことも、大阪府の指導に真っ向から反するものであり許されるものではありません。

   とりわけ、昨年の会員総会の議事録を当の会員に見せようとしないなどは、およそ社会常識と
  法規範に反した行為として弾劾いたします。いったいどこの世界にこのようなことが許されており
  ますか?総会議事録を会員に見せなくてよいとする団体がひとつでもあったら提示されたい。

6; さらに驚くべきことには、5月16日の私と理事長・事務局長の会談に於いて事務局長が「理事
  にも理事会議事録は渡していない。理事本人から要望があっても前例がないので渡さない」と答
  えていることであります。

   当方はすでに何人かの理事には理事会議事録が開示されていないことを確認しておりますが、
  これではその議事録に正しい記録がされているのか、理事でさえ確認しようがない、という常軌
  を逸した運営を貴センターが行っていることを自ら認めたも同然であります。

   また、少なくとも理事長の他に副理事長には議事録が渡されていますから、これは「議事録を
  渡す理事と渡さない理事」という理事間の差別待遇の問題でもあります。理事会で何が話し合わ
  れ何が決定されたのか、会員に議事録を見せないだけでなく、理事自身にすら見せないで運営を
  進めている貴センターの現状は、至急に是正されねばなりません。

7; さて、大阪府下の各シルバー人材センターは毎年の総会のあと、1年度分の議事録や総会資料
  を監督官庁すなわち大阪府商工労働部雇用推進室対策課に提出しなければならないことは皆さ
  んよくご存じの通りであります。

   また、この対策課に於いては各シルバーから提出された資料については、基本的には「情報公
  開条例手続きを経るまでもなく」、直接の情報開示としてコピーまでを取らせてくれるようになって
  おります。

   既に当方が理事長・副理事長・事務局長らに明らかにしておりますように、昨年の総会後の6月
  上旬に対策課に門真のシルバー人材センターから提出された総会・理事会の議事録について
  は、大阪府対策課から情報開示いただき、コピー記録を入手しております。

8; ここで大きな疑問として浮上してくるのは、今年も総会後に対策課に議事録などの資料提出がさ
  れて、6月上旬頃には情報開示されるものであるのに、なぜ貴センターがこれほど異常なまでに
  現段階で議事録の公開を拒否するのか、ということです。

   どうせ6月になれば大阪府を通じて公開になる資料であり、なおかつ公開要望があればいつで
  も速やかに公開するべきだと再三に渡って対策課から指導を受けているのに、誠に不思議なこと
  と言わなければなりません。

9: 貴センターのかたくなで不可思議な対応と、会員にも(一部)理事にも議事録を見せてこなかっ
  た、即ちまともな内部チェックを受けることなしに議事録を作成してきた、という事実を考え合わせ
  る時に、もしかしたら、今年6月までは大阪府に提出されない1999年度議事録(99年4月〜20
  00年3月末)と来年6月までは提出されない2000年の4月・5月分の議事録について、不正な
  作成や記録偽造の可能性があるのではないか、5月28日の総会を乗り切るまでは会員に知られ
  たくないものを何か隠しているのではないか、との疑いすら生ずるのであります。

   このような疑いが生ずること自体、国・府・市からの補助を受け、府の指導を受ける公益法人と
  してまことに遺憾なことと言わねばなりません。貴センターはこういう疑いを払拭するためにも、早
  急に議事録公開を行うべきであります。

10; 最後に、聞くところによれば貴センターは会員総会に於いて録音機による録音を取っていない
   ということでありますが本当でしょうか?普通そういうことはないとは思いますが、もし録音してい
   ないとすれば、その場における筆記記録が唯一の記録ということになり、録音テープと照らし合
   わせて記録の正確性を確保することができません。

    会員に納得がいく議事録を作成し、後日の問い合わせにも正しく対応できるよう、総会議事を
   録音テープに取っておかれるよう、進言させていただきます。

    もし毎年録音テープを取っておられるのなら、その節は失礼をお詫びいたしますと同時に、当
   方やそれを希望する会員に、その録音テープを聞かせていただくよう、新たに要望いたしますの
   で、よろしくお願いいたします。

11; 最後に5月28日の総会のご成功と貴センターの一層のご発展を願う立場から、当方がこの公
   開書簡を作成したものであることを誠心より申し上げます。

    この公開書簡は、本日手渡しもしくは郵送によって皆様に届くよう手配いたしましたので、皆様
   方にはセンター理事会構成員としての責任ある対応をお願いいたします。

    また、来たる5/28総会に於いて理事の変更があった場合には、新たな理事の方々にその責
   任を引き継いでいただくものであることは言うまでもありません。

12;この書簡に関するお問い合わせ・反論などありましたらお気軽に、以下の所までご連絡下さい。

   門真市市議会議員;戸田ひさよし事務所
      電話 06−0907−7727  FAX 06−0907−7730
      住所 門真市新橋町12−18−207

                                                以上