隣家のKNさんの訴えてきた問題業者の不法・迷惑行為

「門真市北巣本の道路用地不正使用・産廃問題についての調査報告書2」
      (報告書1の一部を修正・補充、新しい動きも追加)から、HP公開用に編集したもの。

                         作成者;門真市議会議員・戸田ひさよし
                          作成日;2000年2月4日

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<北巣本・道路用地不正使用問題についての基礎情報>

 

問題業者=T建設株式会社 ;門真市北巣本町25-7。資本金2000万円、発行済株式の総数400株                 代表取締役〜 ST。
                 取締役は他に〜SK・○○・○○ (以上敬称略)

       98年1月、「有限会社・T興業」を組織変更して「T建設株式会社」としたもの。

           (以上は2000年1月19日取得の会社登記簿謄本による)

  門真市・大阪府の登録業者になっており、公共工事も行ってきた
       (1例として、門真市で下水道工事の仕事もしている)

 T建設社長夫婦の自宅・事務所は地主よりの借地。道路に面した会社敷地は88年に地主より買い
  取ったもの。総体として75年頃より同所にあって、業務を行ってきた。


不法使用されてきた道路用地;[北巣本町25・28]の1000坪ほどの日本道路公団所有・管理地 

  第2京阪国道予定地で、T建設入り口の奥、KN・S宅裏手に広がる、フェンスに囲まれた3100平方
   ほど
(約1000坪)の土地。
  地番で言うと、「北巣本62-3、64-3、64-4、65-2、65-3、65-4、66、66-4」


厳密に言うと、これらは道路公団所有の「北巣本62-3、64-3、65-2、66」(計約800u)と、
            建設省所有の 「北巣本64-4、65-3、65-4、66-4」(計約2300u)に分かれ、

 

    前者は81年から84年にかけて大阪府が取得したものを、93年・94年に道路公団に売却、
    後者は86年に建設省が取得して以来、建設省(国)の土地であるが、第2京阪用地として、
    所有権は変更しないまま、道路公団が一括管理して工事をする土地である。

     

        (詳しくは別紙の枚方土木事務所作成資料や戸田HP参照)

 

 ★★本報告書では大阪府所有地を経て道路公団所有地になった「北巣本62-3、64-3、65-2、66」
    を以下に中心的に取り上げ説明する。


  82年から84年にかけて大阪府所有地に。(地主から取得)府枚方土木事務所が管轄責任。

  94年、日本道路公団所有地に。(「65-2」だけは93年)

 

★問題提起者;KNさん。 ST自宅前の道路沿いに75年より借地して自宅建設。                 
    T興業(建設)真横、道路用地真横という位置関係。
    悪臭・騒音・煙などの被害をモロに受ける位置にある。

 

 

<KNさんが訴えている T建設の不法行為>

1;道路用地のフェンス破壊  

    83年頃大阪府に所有移転してすぐから(KN氏談)、フェンスを破壊。
    自由に出入りできるよう一部改造。
    その後、KNさん抗議によりフェンス再設置されたが、また破壊・改造。
    所有者にはなんの弁償もしていない。

 ☆ 破壊の正確な日時記録や作業そのものの写真はないが、破壊後、入り口として使うために
    フェンスを改
造したのが写っている写真・ビデオが多数ある。

 ☆  また一連の違法行為について、86年あたりに大阪府に電話で抗議した時の録音テープがある。

 

2;道路用地への侵入と不法占拠・不法使用(写真・ビデオ多数あり)

    83年ころから(KN氏談)、10数年に渡って、この道路用地に自社の重機車両を置き、
     鉄骨加工なども
する大規模な作業場、ヘドロや産業廃棄物・建築物解体廃棄物など
     の置き場として使い(悪臭あり)、ま
たその中のかなりの部分を道路用地に埋めたり、
     野焼きしたり、土佐犬数匹を放し飼いにして、土日には
闘犬を催したり、別記の違法
     建築物を設置したり・・・と自由に使用。

 * 163号線と八尾枚方線そばで重機など工事車両駐車場、作業場として、まともに賃貸したら
   月坪1000円は下らない、という人もいる。約1000坪あるから月100万円。

    これを10数年使ってきたことによる、T建設の経済メリットは、月100万×12ヶ月×15年と
     したら、
1億8000万円!しかも産廃捨て場としても使うならばメリットはもっと大きくなる。

 ▲ 大阪府と道路公団が特定企業に違法な利益供与をしているに等しい。


 

3;違法建築物設置 (写真・ビデオ多数あり) 2000年1月24日立ち入り調査でも現認)

 ▲  フェンスを自由に開閉できるように改造。別個に柵も作る。
 ▲  自宅横部分にゴルフ練習場や他の建築物設置して、S個人使用部分を拡大。
 ▲  事業用として、各種の建築物を設置
 ▲  闘犬用の土俵設置。犬小屋も。
 ▲  道路用地内を通っている「里道」(国有地)をほぼ完全に土砂で埋めて使えなくしている。

 

4;公共用地へヘドロ・産廃の不法投棄建築廃材などの野焼き(写真・ビデオ多数あり)

    83年頃より不法占拠した当初からずっと、やってきた。(KN氏談)
    
ビデオとしては88年撮影のもの、89年撮影のもの、他がある。
     写真は年月日の写し込まれていないものも
含めて多数あり。

 ☆ 88年のビデオでは道路用地のコンクリ部分と畑だった部分はほとんど面一だが、現在は
    後者が数十センチ
高くなっており、ヘドロや産廃などの埋め込みで土地が高くなったことが
    推測される。
このヘドロは、下水処理のヘドロと同様な色をしている。
   (戸田はかつて下水処理ヘドロを焼却場まで運
ぶ仕事もしたことがあるので、それと大変よく
    似ていると思った)
   

   1月24日に T側が言ったような「粘土層の土を仮置きしただけ」とはとうてい思えない。

 

 ☆ 98年頃、問題の道路用地すぐ隣の、同じく道路用地にあった「森本文化」をT建設が解体
    工事して(請け
負い?)2〜3日がかりで野焼きをし、埋めた。(KN氏談)

 

5;危険な土佐犬の放し飼い (写真・ビデオ多数あり) ・・府や公団もおいそれと入れず。

   最高で7匹を放し飼い。フンもし放題なので悪臭。(KN氏談)
   
度々「闘犬」を催す。例年1月にはこの土地で大会。今年だけは、別の所で開催
   (1月23日(日)) 1匹が
逃げて、近所の子犬に瀕死の重傷を負わせ、大騒ぎになったり、
    パトカーが出動する騒ぎに なったこと
もある。(証言あり)

 

 

< ★関係当局・周辺の対応の実態

 大阪府は、KN氏の抗議を受けたときだけ「善処する」と言い逃れ実効手段取らず。

   道路公団が直接KNさんの抗議を聞いたのは、昨年12月8日。そこで「1月中にフェンスを
    設置し直す」 と言明するも、損害賠償や産廃不法投棄問題には触れず。T建設に損害
    賠償請求するつもりもない らしく、まことに不思議である。


   過去に於いて、市役所・消防・警察も管轄外として関与せずにきた。

   ST氏はしばらく自治会の防犯委員をやったり、子供会の世話をしたりしてきた。

 

   99年(平成11年)版の日本特殊地図協会作成の門真市地図Iでもこの土地には T興業とのみ
  記され、「あそこはT建設の土地」と思いこんでいた人も多い。

   本年1月20日に戸田が大阪府環境整備課に出向くことで、ようやく立ち入り調査が決まり、
   22日・24日の 報道によってやっと社会的関心を引くに至った。