不法占拠・産廃問題の事実経過 (2000年1月24日段階まで)

「北巣本道路用地不正使用・産廃問題についての調査報告書2」
    (報告書1の一部を修正・補充、新しい動きも追加)からHP用に編集したもの。

             作成者;門真市議会議員・戸田ひさよし
             作成日;2000年2月4日

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<問題の土地の地番など>

★問題の道路公団所有・管理地(北巣本町25・28)とその回りのT建設・KN氏の関係
地番で言うと現在では、

 A;道路公団所有・管理地が「北巣本62-3、64-3、64-4、65-3、65-2、65-4、66、66-4」

 B:T建設所有地が「北巣本町62-4、824-1」(道路に面してT建設カンバンのあるあたり)

 C;S・KN両氏の自宅・事務所・通行路があるのが個人地主からの借地で「北巣本62-2、61-1」

    △ 「北巣本62-3、62-4、62-2、61-1」はKさんという地主の土地だった。

    △ 75年頃、今の62-3内のコンクリート部分にHT運送が借地して事業をやっていた。
     (その奥の部分「64-3、64-4、65-3、65-2、65-4、66、66-4」は畑だった)

 

 1975年(昭和50年)頃;

    STが奥の自宅・事務所用地と道路側の会社用地(T興業)を借りた。

    Sより少し後に、KNさんが自宅と事務所用の土地を借りて建物建設。

 

 83年(昭和58年);HT運送が撤退〜そこの土地「北巣本62-3」をKさんが大阪府に売却

    その奥の畑だった部分の内、「64-3、65-2、66」などもこの前後に大阪府が取得

 

「大阪府枚方土木事務所」が、第2京阪道路予定地の先行取得として動いた。

   測量し、フェンスを作って、大阪府所有地を囲った。

 ☆間もなく(KN談)、T興業がフェンスを破壊・改造して侵入、車両置き場・作業場
   (夜中も作業し騒音)・土佐犬放し飼い・ヘドロや産廃投棄など行なう。                    

 ★ KNさん、「枚方事務所」へ 何度も抗議に行った。(担当者の名刺あり)
         府庁・警察・消防・市役所などへも。

 

◇ 以降、この対立構造がずっと続いている。

 

 88年;S氏がKさんから道路予定地以外の部分」= T興業敷地・隣接する水路など、

       「北巣本町62-4、824-1」の土地を購入。(S宅は道路予定地内の借地のまま)

 

 90年;S氏がKNさんへの生活妨害→裁判でKNさん勝利

      S氏がKNさん宅への通路部分に鉄の門扉を作って侵入妨害。水道も止めた。

      この件で90年7月、大阪地裁へ提訴

 90年8月、即決和解でKNさんの主張が認められ、妨害は排除された。
      (裁判記録有り)

 ☆ この前後、ゴミ焼きの不始末から3回もボヤを出して消防車がきたり、土佐犬が逃げ出して
   パトカーまで
出動する騒ぎがあった。

                        

 93年〜94年;大阪府から日本道路公団に土地が売却

   かつて畑だった「65-2」は93年、KN・S両氏に隣接する「北巣本62-3」とかつて畑だった
   「64-3」は94年、
道路公団が取得。

   建設省所有地になっていた「64-4、65-4、65-3、66-4」は、所有者はそのままで管理責任を
   道路公団に委ね、
一括してフェンスで囲った。

 

(▲ このフェンス内を「北巣本の問題用地」と呼ぶことにする)

 96年頃

  ☆道路予定地内にあった森本文化をT興業が解体作業し、2〜3日がかりで予定地内で野焼きし、
   ものす
ごい煙が出た。 (KN談)

 *同文化のあった土地がサラ地になって道路公団に「物件移転完了」したのが97年3月31日なの
  で、 解
体・野焼きはそれ以前の時期となる。

 

 98年 有限会社T興業から、「T建設株式会社」に社名変更された。

 99年 土地の所有者が道路公団であることをKNさんはこの年の11月か12月に初めて
     知らされた。

    道路公団と電話で詳しく話をしたのは12月8日が初めてとなった。

  ★KNさんは、(本人談によると)府庁の誰かから「問題の土地の管理責任者は枚方土木
    事務所ではなく、
<大阪府開発公社・北河内事務所>だと聞かされたために、99年3月頃、
    同事務所のある門真市新橋町14-5
に出向いて解決を求め、以降何度か訪問・電話していた。 

  ★しかし、不思議なことに北河内事務所は、KN氏に対して、既に所有が変わっていることを
    年末頃まで告
げずに、「調査します」とか「色々検討しているんですが」などと言ってきた。
    (KN談)

 

T建設が、道路公団の指名業者に入っていることも、話の中で判明した。

 

★ 12月8日、KNさん、初めて道路公団枚方事務所に通報・抗議。

 ★ 公団曰くは、「この時初めて問題があることを知った」

   公団はこの時、「来年早々にフェンス設置し直す」とKNさんに約束。

 

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 2000年☆ 正月休み明けから用地内のヘヘドロ埋めや搬出が始まる。(KN談・写真あり)
        山積みされたヘドロらしき土を片づけていたのは戸田も目撃、写真有り。         

  ◇ 公団枚方事務所;「今月中にフェンス設置し直す」不法投棄など数々の不法行為は
    不問の姿勢
(〜KNさん、納得できず)

   1月20日、戸田が大阪府(環境整備課)に電話・訪問。道路公団にも電話

     21日、KN氏、環境整備課訪問、訴え。

     22日、毎日新聞夕刊で大きく報道。

 

24日、府・環境整備課が現地に立ち入り調査。

      市・公団と戸田も同行立ち会い。毎日放送が同行取材。

   公団所有地の不法使用の実態について認定。
  T建設のSH氏と現地で話しもする。会社事務所への立ち入りや、土壌調査まではせず。
  社長やST氏とも話をせず。(事務員から「不在」と言われたが・・)
  社長の息子であるH氏は、不法占拠と違法建築物設置については、月内に撤去することを
  約束したが、産廃野焼きや投棄、ヘドロの埋め込みなどは全て否定。
  「自分の山の木を持ってきて少し焼いたただけ」と主張。地面の盛り上がりについても
  元からのものと主張。    
   市・公団・戸田が残ってKN氏宅に入り、ビデオ・写真を見ながら説明を聞いた。
   同日、夜6時45分ころ、毎日放送テレビでニュースとして報道。

 

 @公団は、「丈夫なフェンスを作って破られないようにする」「大阪府の指導を受けて今後の
       方策を考
える」という姿勢。「地元からの要望も検討するにやぶさかでない」

 

  @大阪府は、「本日段階では、産廃の埋め・焼き・野積みを現認できなかったので、指導書を
        切らず、
産廃処分業者と委託契約することや、焼却炉の取り扱いについての指導に
        留めた」という立場。

 

25日、毎日新聞朝刊27面中段で、立ち入り調査の件を報道。