獅子身中の虫と良識委員との論議バトルも

 獅子身中の虫の第一人者は、審議会委員の中でただひとり低レベルな住基ネット離脱反対論をゴネる中澤清明委員。この男は「長野県本人確認情報保護審議会 委員名簿」
http://www.pref.nagano.jp/soumu/shichoson/gyousei/singimei.htm
  によれば、「関係市町村等の職員」で「上伊那情報センター所長」。
 議事録で低レベルでしょうもないことを述べて他の委員に反論されている。
 もうひとりの獅子身中の虫は、総務省からの出向役人である西泉市町村課長。
 やり取りの様子の前半を抜粋・編集で紹介する。残りはここでは省略するが、かなりのバトルが審議会を舞台にして行なわれていることが、議事録からよくわかる。


中澤委員:(概略)

 私は前回欠席。この報告書については、きのう、読まさせていただいた。
@市町村から私のところへ聞こえてきてる声っていうのが、若干皆さんと違う。
@「県の審議会って。住基ネットに反対する会なのかな」っていう声が届けられる。
@事務局の市町村課からは、この委員会自体は住基ネットの是非について審議する
  ものではないという話。
@私のいる上伊那10市町村につきまして、2次稼働に向け準備。
@県に離脱を提言するっていうのは、市町村にとっては大きな混乱が起きるんじゃな
  いのか。
@どんな鍵でも開けてしまうという人がいるからといって、必ず泥棒が入るっていうもんで
 もない。 @昨年の8月以降9カ月間も動いてて不正アクセスがないというのは、セキュ
  リティは高い。
 物理的に可能性があるといって、稼働の中で全然入ってこないっていうのは評価が必要。
@住基ネットの制度そのものに触れるような報告をするのは、私はどうかと思っております。

不破会長

・・まず一点、最初に市町村から中澤委員さんのところには、われわれがアンケート調査なり現場の聴き取り調査をしたときの声とはどうも違う声が届いているのだというご報告がございます。つまり、われわれは各市町村の生の声を聞こうといろいろと努力をしてまいって、このような報告なりをしてきたわけなんですけども、その調査の仕方に問題があるということでしょうか。別の調査のやり方をすれば、もっと違う声が聞こえてくるということを、今、ご指摘になられたということでしょうか。
 われわれは別に恣意(しい)的にある声だけを取り上げようとしてきたわけではなくて、実に現場の方の声をそのまま聞いて、そのまま報告をしてきた。その場には中澤委員さんももちろん立ち合われておられたわけですし、ところが、それとは違う声がまた違う現場から挙がってくるということですか。

中澤委員:そうですね。

不破会長
 それは、われわれもぜひ聞きたい声ですので調査をしたいと思うんですけども、調査方法について、またご指導いただければと思いますけど、どう調査すればそういう声が聞こえてきま すかね。

中澤委員
  調査対象者を変えたり、今の時点でもう一度考えるか、どう考えてるかみたいな。

不破会長
  つまり、現場じゃない別のところは何か違う期待をしていると。

中澤委員
 いや、そういうことじゃなくてですね、結構、報道発表の中で、「あれ、どうしてこういうことなの」っていう感じですね。

清水委員
 新聞記事の断片的な情報で、われわれの仕事を評価されては困ります。そういうお話があるのであれば・・ここの自治体でこういう意見が出てるというのをぜひもっと早く出して欲しかった。・・・ぜひそういった方々を具体的にリストアップをしてください。・・・中澤委員も入っていただいて決めたわけです。これからそういうところも早急に調査を進めたほうがいいと思います。  

不破会長
  市町村課はどのような意図でそのようなご発言をされたのかご説明を。  

西泉市町村課長
  担当者全員変わっておりますので・・・・・

不破会長
 では、今の市町村課の立場ではどうでしょうか。  

西泉市町村課長
  ・・・・それが今回の報告の中で、離脱を薦めるというかたちになっているのは、これまでの議論をですね、ちょっと飛び越えたかたちになっておるのかなというふうな印象を受けております。せっかくでございますので、今回の報告につきまして、市町村課の意見というか、申し上げまして…  

不破会長
  市町村課として住基ネットそのものの是非についてここで審議するのがいいのか悪いのか、どちらと考えておられますか。

西泉市町村課長
 ・・いかに市町村をサポートするかという議論の流れの中で審議していただくのが適当と。

櫻井委員
 私がこの審議会の委員をお引き受けいたしましたのはですね、住基ネットの稼働に伴って、県民の個人情報をいかに守りながら、この住基ネットの仕組みというものをきちんと整備していくか。その中には、住基ネットの制度についての本質的な議論もしていただきたい。果たして、これが長野県の将来にとって、必要なものであるのかどうか。県民のためになるのかどうか。そこの点を踏まえて、住基ネットの是非を問うというところまで含めての本質的な議論をお願いしたいという説明がございましたので、その説明がありましたから、私はこの審議会に入りました。
 今まで私は、ジャーナリストとして仕事をしてきておりまして、この種の審議会には入らないようにしてきました。いかなる国の審議会からも距離を保ってまいりました。それが、1つの県の審議会に入りました心は、まさにこの住基ネットの本質を問うものであるという県知事からの意向としての説明が市町村課からあったからでございます。このことは言明しておきたいと思います。

不破会長
  ・・知事としてどのようにお考えでしょうか。

田中知事
 ・・・まさに、長野県民であります一人ひとりの市民の本人確認の情報というものが、その本人に対して不利益を被らせないというために、この審議会は設けられてるわけであります。
  ・・・訴えがあった場合に関するご審議をいただくということでは、これは必ずしもなくですね、むしろまさに国が法律を設けて、本人確認情報の保護ということをすべきだという観点から設けているわけでありまして、その本人の個人情報の保護ということが不利益が生じないためのですね、ある意味ではパッシブではないご審議ということが、これは求められてることで あるというふうに思っております。・・・

不破会長
 はい。どうも中澤委員さんのところに説明に行ったときの市町村課の対応が、私も住基ネットの是非について話をしちゃならんとは一度も言われておりませんし、そのような説明はまったくございませんでしたけども・・・今の知事の言葉にもありましたけども、住基ネットそのものの是非も含めて、県民の情報保護について審議をするのがこの委員会だと、私は伺って会長をやらせていただいておりますので、その点はよろしくお願いいたします。
 あと中澤委員さんのほうから、2次稼働を前に、ここで県が離脱するということは大変大きな混乱を招くというご指摘がございました。その点について、はい、清水委員さん。

清水委員
 それもメーリングリスト上で委員全員に答えをお送りしているので,その質問はもう委員からは出ないと思っていました。

(以下バトルは続くが、今回はこれにて)