住基ネット;8/25戸田が門真市長に申し入れと質問を提出


2003年8月25日

門真市長 東 潤 様

門真市市議会議員 戸田ひさよし

連絡先;門真市新橋町12-18-207

電話:06-6907-7727 FAX;06-6907-7730

 

住民基本台帳ネットワークシステムの第2次稼働に関わる申し入れ及び質問書

 

 本日から住民基本台帳ネットワークシステムの第2次稼働がなされますが、以下のとおり多くの問題点があり、私はその中止を強く申し入れるものです。
 まず、住基ネットは数百億円という膨大な投資に対して、住民に還元される「メリット」は微々たるものでしかありません。
 また、自治体にも過大な負担を強いるばかりです。
 既に世界的には認知されている自己情報コントロール権に照らせば、改正住基法も個人情報保護法(基本法・民間法、行政機関法)もそのレベルには達していない、時代遅れの制度です。

 また、長野県の本人確認情報保護審議会答申や一連のウィルス感染事件でも明らかなように、住基ネットおよび国の機関を含む各行政機関庁内LANのセキュリティ状況は、きわめて危険なレベルにあるといわざるを得ません。
 第2次稼働で交付が始まる住基カードも本人確認やその利用に多くの問題を抱えています。
 住民票コードも本人確認情報も住基カードも、将来プライバシー侵害につながる危険性の極めて強いものです。

 以上をふまえ、下記の点について申し入れおよび質問をします。
 概ね10日以内に文書でご回答されるようお願いいたします。

【 申入事項 】

1.都道府県センターとの接続を中止すること。

2.住基カードの配布を中止すること。

3.国および都道府県に対して、住基ネットの中止を求めること。

4.住民からの離脱(中止)請求を認めること。

5.MSブラスターウィルスはセキュリティホールからの侵入が可能であることを実証
 しました。少なくとも、地方自治情報センター、すべての都道府県、すべての市(区)
 町村が最新のパッチを実施するまで、「住基ネットの接続の中止」を講ずること。

6.DV・ストーカー対策を積極的に実施すること。

7.住基ネット・住基カードについての住民の意向調査を実施すること。

8.住基ネットに関わる公開討論会を開催すること。

9.住基ネットだけでなくすべてのシステムに関わる「セキュリティ・ポリシー」を確
 立し、公表すること。

10.庁内LANのセキュリティ確保を業者任せでなく主体的に実施すること。

【 質問 】

1.MSブラスターウィルスはWindous2000/XPなどマイクロソフト社の一部の基本ソ
 フト(OS)を搭載したパソコンやサーバーに感染するものですが、感染可能な基本ソ
 フト(OS)を搭載したコンピュータを使っていますか。
  また、庁内LANなどのパソコン等が今回のMSブラスターウィルスに感染してい
 た場合、その台数と配置部署名を明らかにしてください。

2.庁内LANとインターネットとの間に、ファイヤー・ウォールなどが設置されてい
 ますか。
  また、それらのセキュリティ機器の設定について、適切に行われていることを担当
 職員は、理解・把握していますか。
  これらの機器の機能や設定方法について、担当職員は理解できていますか。

3.使用しているパソコン、サーバーの基本ソフト(OS)や使用している各種ソフト
 ウエア(アプリケーション)のセキュリティ情報は、的確なタイミングでキャッチし、
 対応していますか。
  WindowsNT系の基本ソフト(2000/XP)を使用している場合は、今回問題となったセ
 キュリティホールへの対策(MS03-026パッチの適用)はいつ完了しましたか。

4.住基ネットへの感染可能性について、どう判断したのか説明してください。

5.総務省が2003年1〜2月に市町村に対して行った「住民基本台帳ネットワーク
 システムおよびそれに接続している既設ネットワークに関する調査」にどのように回
 答したのか資料の写しを公開し、また、説明してください。

6.住基ネットに関する内部監査の実施状況あるいは予定を説明してください。

7. 住基ネットに関する外部監査の実施状況あるいは予定を説明してください。

以上