半減期7年のダイオキシン、「100ピコレベル」をどう見るか?

 「100ピコレベルでは健康被害は全くない」と厚生労働省などが言っている。そうであるかもしれない。一方で「健康に何らかの影響があるかもしれない」という説もあるという。「100ピコグラム」という区切りは何の意味もないものではなくて、そういう微妙な、注目しておくべきひとつの境目らしい。

 ダイオキシンの半減期は7年と言われているから、血中のダイオキシンの原因が全て7年前以前の作業環境にあったとすれば、単純に言って「7年前の濃度は今の倍の200ピコレベル」、その7年前も同じだとすれば「14年前は200×2で400ピコグラム」ということにもなる。

 400ピコでも健康被害はないという説が有力だろうが、もしあったと仮定すれば、その原因を作ったダイオキシンは14年間で100まで減っていても、体の方はその時に被害を受けて今に引きずっている、という現象も起こり得るから、7年前、10年前のことも念頭に入れて用心しておかなければいけない。

 「ダイオキシン」で検索したHPから適当に2つだけ紹介しておく。

  http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kanpo/dioxin.htm

  http://www.env.go.jp/chemi/dioxin/course/index.html