3/5議運;NHK報道に関して環境センター部長が見解発表

 3/1に報道された環境センター労働者のダイオキシン暴露問題について、3/5本会議 前の議運に冒頭、環境センター高木部長が市としての報告と見解を述べた。NHK報道 への批判を強くにじませるものだった。
 議運の記録テープから全文起こしたものを以下に紹介する。


<環境センター高木部長の報告>

 まず健康調査の経緯について。
 平成12年8月28日、大阪労働局の局長より協力要請があり、12年9月1日受諾、平成13年 1月18日・25日の両日、10名ずつ計20名が大阪労災病院で血液検査、皮膚視診、アンケー ト調査が行なわれております。
 検査結果通知書が平成13年11月ごろ、「親展」にて受診者に送付され、平成13年11月 18日付けで厚生労働省ホームページに検査結果が公表されたところでございます。
 平成14年2月8日、環境センターにおきましてダイオキシン専門医と内科医の医師2名に よる個人説明が実施されました。
 以上が健康調査の経緯でございます。

 次にNHK取材の経緯でございますが、平成14年3月1日午後2時から約30分取材を受け、第1点目の取材内容として、「厚生労働省の健康調査の結果で、血液中のダイオキシン類濃度が100ピコグラム(pg)を越えた者が6人おり、その中で門真市職員が5人だったことは知っているか」、との問いに対しまして、個人データについて施設管理者にはプライバシーの保護の関係で門真市には知らされていなかった。
 今回の聞き取りにより個々の数値を任意により集め、その結果、100ピコグラム以上の者は、かつて焼却炉の炉内の清掃等の作業従事者であり、平成7年8月以降につきましては炉内清掃の作業には従事しておりません。

 第2点といたしましては、「100ピコグラムという数値の考え方は?」という問いに対しましては、厚生労働省のホームページにも出されているように、「焼却施設内の作業により暴露を受けている可能性がある。 また、各人に対して保護具の使用等の説明を徹底していくことが望ましい。この程度の濃度では健康影響が生じるレベルにはない」とあり、本市においてもこのとおりであると考えている。
  また、環境センターにおいてもダイオキシン類対策委員会を設置しており、作業マニュアルにも管理区分に応じた保護具の使用を指示している。

 また3点目めといたしましては、「100ピコグラム以上の人に対するアフターフォローはどのように考えているのか」に対しましては、昨年結果が出たところであり直ちに今年来年ということではなく、今後の検査について検討したい。
 以上が取材の概要でございます。

 なお、5時45分からのNHKニュースで報道された内容につきましては、環境センターで取材した内容には触れず、市職員らしき告発者側の言い分を放映され、報道する側と報道される側との相当な感覚の違いがあった内容と思っております。
 また、本市の見解といたしましては、100ピコグラム以上の職員は平成7年8月までは炉内清掃に携わっていた職員であり、その時にダイオキシン類に暴露したと考えられる。なお、厚生労働省のホームページにあるように、この程度の濃度では健康影響が生じるレベルにはないと考えております。
 今後も厚生労働省から出されております「平成13年4月25日401号通知」で廃棄物焼却施設内作業におけるダイオキシン類暴露防止対策を遵守した作業マニュアルに応じた防具の着用を徹底してまいりたいと考えております。

                           以上です。