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一般市民に見える活動の効果。新人必勝法は
今回の選挙では一般市民向けのビラが得票に大きな効果があることが立証された。選挙の前だけきれい事を書いて郵便受けに入れていくようなものではなく、候補者本人が作成し、継続的に街頭で配布していけば、必ずそれに共感を寄せる市民が現れるはずである。
門真の場合、あまりにも「広く一般市民に訴える」候補者がいなさすぎる。戸田と共産党だけと言っていいほど、他がなさすぎる。
「選挙に出る」と言えば、地縁・血縁・業界の縁を頼って「お願いします」と頼み歩いて名簿を作るだけでは、あまりに芸がないし、これからの時代には通用しない。
仲間内ではない人前で自分の見解を語ったり討論したりできないで、ビラ原稿のひとつも自分で書けないで、何で議員になろうと思うのか、その方が不思議である。
2回目挑戦で前回より703票増ながら落選してしまった水谷さん。もし水谷さんがこの4年間にビラを作って駅立ちなどしていれば、最下位の湯川さんとの105票の差など簡単に逆転できていたはずである。4年間と言わずこの半年間だけでもやっていれば
絶対当選できたのに。
与党市議を5期経験した湯川さんや、自民党そのべ一成氏の懐刀とも選挙参謀とも言われた佐藤さんは、全く旧来型の選挙で当選を果たしたが、そのような旧来型の人脈を頼れない、もしくはそれのみでは不足な新人は一般市民に訴えるビラを作ったり街頭演説をしたりして集票するべきなのである。
議員になろうかという人間がビラも作らず、駅にも立たない、こんな手抜きをしているのは門真だけといっていい。守口でも寝屋川でもどこでも、ビラは作れないとしても最低駅立ちだけはやるものである。ここらへんにも門真の「ぬるま湯の中の蛙」ぶりがよく出ている。実に情けない話だ。
戸田のポリシーが変わらず、市長退職金問題や派遣議員報酬問題、情報隠し問題、合併問題等々、課題がドッサリある以上、戸田の闘いが次々に進展するから、次の選挙でも「ぶっちぎりトップ」の再現は別としても、戸田の上位当選は揺るがない。
同時に公明党全候補の上位当選も残念ながら揺るがないだろうから、その結果として、実は当選ラインが下がるのである。
(前回最下位が1313票、今回1011票で1100〜1200票台に4人の当選者あり)
というのは、新人には有利ということ。地元青年・女性が同窓生やサークル仲間その他の地元人脈を基礎にして(=従来は他の議員に回っていた票や棄権票を集め)、それにビラや演説で一般市民票を上乗せすれば1300票台への到着を目指せば、当選す
ることは容易なことである。
門真に来て7年めで友人・知人の名簿票と言えば80票程度しかなかった戸田でさえ1313票取れたのだから、地元人間や門真で長い人が一念発起してみんなで頑張ったら、票基盤が狭いとか拡大の望めない保守系議員に競り勝って当選することは十分に可能
なことだ。
「門真を門真の住民の手で良くしていこう」という動きに対して、合併はマイナスでしかないことが、選挙の想定からもまた明かではないだろうか。
「門真を良くしていこう」と思う人々は、議会や行政と住民との距離を広げて手が届きにくくする門真守口合併にぜひ反対の声を上げて欲しい。
合併してしまえば、新たな市議選をすぐにやるにしろ最大2年延ばしてやるにしろ、圧倒的に組織票を持った者および現職議員が有利になる。現状の両市合計議員58人が法定上限数としては38人で20人減、同規模人口他市並にもっと削るべきだとなって35人か
ら30人程度にされるだろうから、当選ラインも1.5倍以上高くなるだろうから、2000票程度必要となる。
2000票台と言えば、今回の選挙で上位4人しか獲得せず、前回でも上位5人しか獲得していない票だから、いかに一般市民にとってハードルが高くなるか分かるだろう。
実力ある市民派や革新派・改革派はある程度残るとしても、企業票や宗教票に乗った、行政チェックに不熱心で行政ベッタリの組織集票型議員の割合が今以上に高くなるのは目に見えている。(特に公明党は議席比率で楽に30数%になるだろう。〜現在の日本一
は門真市議会の28.6%)
議員の人件費は減ってもはるかに大型になる税金の浪費を今以上の多数決のカベで全然防げないのでは、市民にとって大きなマイナスでしかない。
●これから「地元市民派議員」になろうとする人やそれを生み出そうとする人々は、「一般市民に訴える」内容と訴え方を磨いて欲しい。駅立ちやビラまきをするようにして欲しい。
そして門真守口合併にも「市民に手の届く行政・議会」という観点からも反対運動に入って欲しい。
そういう運動の積み重ねが、万一合併を強行されたとしても合併市の市議選で勝利する基礎体力になるし、ましてや住民運動の先頭に立って合併を阻止できたとなれば、大きな実績として市民から高く評価されるだろう。
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