2014年6月議会

2:ジェイウェーブ社、川端建設、福岩興業の違法建築等について 14/11/04更新

本会議 戸田の一般質問と答弁
<件名2:ジェイウェーブ社、川端建設、福岩興業の違法建築等について > 【答弁:中道寿一 まちづくり部長】
戸田の質問とそれへの市の答弁を(双方の原稿で)紹介していく。
 本番では、「全項目の一括質問〜担当部長ごとの一括答弁」(しかも質問内容に関係なく答弁部長の順番は「総合政策部ー総務部ー・・・」と固定されている)だが、ここでは分かりやすくするために、
 「質問項目事に、項目内では一問一答形式に組み替えて」紹介する。

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Q1:市民プラザ向かいのジェイウェーブ社について、「7月までの撤去に向けて努力する」旨の答弁を3月議会でしたはずだが、実際にはどうなっているか?撤去のめどと、3月議会以降の経緯を明らかにされたい。
  
   また、ジェイウェーブ社が市に対して何か抗議めいた文書を出してきたようだが、
  その中身はどういうものか? 詳しく紹介されたい。

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【中道寿一 まちづくり部長の答弁:A1】

 まず、「ジェイウェーブ社、川端建設、福岩興業の違法建築等について」であります。
初めに、「撤去のめど」についてでございますが、6月13日付で命令処分を行いました。

 命令処分を行う際は相当の期限を定めなければならず、本件につきましては、移転作業に要する日数として、その期限を命令書の到達日の翌日から120日以内としており、
10月中ごろまでに撤去される見込みであります。

 今後は、命令内容が履行されるよう、適宜、進捗状況を確認し、引き続き指導を続けてまいります。

 次に、「3月議会以降の経緯」でございますが、
当初の予定では、議会終了後、早急に是正命令処分の手続を進め、3月中に命令処分を行い、命令内容が履行されれば、7月までに撤去される見込みでありました。

 しかし、議会終了直後に相手方から移転の意思が示されたため、内容について市も検討するため処分を保留いたしましたが、移転に関する具体的な内容や早期の是正完了期日が示されなかったことから、

 5月9日に再度是正計画書の提出を求めたところ、是正計画書の提出はなく、5月23日付で当方への質問が記載された通知書が送られてきました。

 結局、是正計画書の提出がなかったため、さきに申し上げましたとおり6月13日に命令処分を行いました。

 次に、「26年5月23日付でジェイウェーブ社の代理人弁護士から送られてきた通知書の内容」につきましては、
「弊社に対してのみの指導はいささか疑問であり、市の処分は憲法第14条の法のもとの平等に違反する可能性がある」
ということ、その他、

 「26年3月に弊社代表者と市との話し合いで近隣事業者に関する指導について質問をしたところ、市の回答が曖昧であるなどの経緯を踏まえて、4点確認させていただきたい」、
とのことでした。

 1点目が「弊社が是正すべき措置の内容」、
2点目が「近隣の他の事業者について同様の問題があることについて、市がどこまで把握しているのか、またその内容について」。
3点目が「それらの事業者について弊社と同様の指導をしているのか、またその内容について」、
4点目が「それらの事業者に対して同様の是正勧告書を送付しているのか、またその内容について」
でございます。

 なお、回答は文書にていただきたい、市の回答をもとに対応を検討した上で是正計画書を提出しますといった内容でございます。
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Q2:12月議会・3月議会で、現まちづくり部(当時の都市建設部)について「コンプライアンス意識がなっていない」、
「仕事の進め方がなっていない」、「上から下まで抜本的な意識改革が必要だ」と厳しく指摘する中で、
建設畑以外からの抜擢人事として、中道氏のまちづくり部の部長への就任があったはずである。

しかし、実態を見ると、4月から2ヶ月過ぎた6月上旬になっても、

 1)北島の市街化調整区域を4月から「違法建築取り締まり重点地域」に指定すると、
3月議会答弁で明言されているにも拘わらず、それを実行するための課や部をまたいだ「プロジェクト体制」が構想すらされず、実務的な会議もなされず、「工程表」作成を考える事すらされなかった。

 2)ジェイウェーブ社隣の福岩興業については、違法を確認して半年も経ち、12月議会、3月議会と2回も連続して議会で取り上げたのに、「まずは違法行為を行なっている事を通知する」ことすら実行されず、
「他の案件で自分らが忙しいから、違法行為の通知や呼び出し、事情聴取は先延ばしにしたまま」という、
およそ他の部局では考えられないような無策怠慢が、建築指導課において続いている事を掌握せず、改善指導をせずに放置していた。

 3)建築指導課の課長や課長補佐が、ジェイウェーブ社の違法行為や言い逃れに対して厳しい感覚を持たず、
平板な意識で漫然と他市の事例を調べたり、市の顧問弁護士の強制執行慎重論を聞いて、
主体的判断抜きに自分もそれに同調感覚を持ってしまったりしている事に注意を払わず、改善指導をせずに放置していた。

  こういう状態では、まちづくり部の旧来からの悪しき風潮に埋没してしまい、
抜本改革の指導性を全く発揮出来ていない、と言われてもしかたないのではないか?
今後の改善方針も含めて、中道部長の見解を問う。 
   
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【中道寿一 まちづくり部長の答弁:A2】

 次に、「今後の改善方針も含めた私の見解」でございますが、議員御指摘のとおり、
改善指導をせずに放置していたことにつきましては、私の不徳のいたすところでございます。
今後につきましては、経過報告を徹底し、進捗状況の確認を行い、適切な進行管理を行ってまいります。

 次に、「北島の市街化調整区域の違法建築物取り締まりの対策会議」につきましては、5月8日に総合政策部、総務部、まちづくり部が集まり、これまでの経過や現状についての情報の共有を行うとともに、今後の連携体制や課題の整理について協議し、市の関係部局が一丸となって取り組んでいくことについて意志確認を一応行いましたが、

 個別の具体的な工程表は作成できておりません。
今後、取り組み方針について取りまとめを行っていく予定をしております。

 福岩興業への違法建築の通知に関して早急な対応がとれなかったことについて反省し、今後はこのようなことがないようにいたします。
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Q3:市民プラザの東隣に30年ほど前からデカデカと建っている川端建設について。 
ここの地権者は川端建設の建物の所有者でもあり、かつ北島自治会の会長であり、
また「北島東土地区画整理準備組合」の代表者でもあるが、

  この人物に対して、3月議会以降、どういう通知や指導をしてきたのか?
相手はどういう反応をしたのか、具体を述べよ。

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【中道寿一 まちづくり部長の答弁:A3】

 次に、「川端建設の地権者に対して、3月議会以降どういう通知や指導をしてきたのか」につきましては、まちづくり推進課において4月15日に面談を行い、
口頭にて
「北島市街化調整区域における市の取り組み姿勢」と、
「所有建物が違法建築であるため、是正が必要である」
旨を伝えております。

 「相手はどういう対応をしたのか」につきましては、
違法建築であることは認識され、状況は理解していただいております。

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Q4:この地権者が、市から公的補助を受ける「北島東土地区画整理準備組合」の代表者であっても良いのか?

  また、この地権者が代表者を辞めたとしても、組合の一員としては残るはずだ。
そうすると、市からの補助を受ける事業組合の一員として、違法建築を継続している人間が利益を受ける事になるが、それでもいいのか?

  しかし一方、この地権者を組合から排除すると、組合の事業そのものに不具合を生じる可能性がある。
こういう矛盾について、市はどう考えるか?

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【中道寿一 まちづくり部長の答弁:A4】

 「川端建設の地権者が北島東土地区画整理準備組合の代表者であってよいのか」、
また、「川端建設の地権者が北島東土地区画整理準備組合の代表者をやめたとしても、
組合の一員としては残り、市から補助を受ける事業組合の一員として、違法建築を継続している人間が利益を受けることになる。
一方、この地権者を組合から排除すると、組合の事業そのものが成り立たなくなるか、もしくはふぐあいをこうむってしまう可能性があることの矛盾について、市はどう考えるか」についてであります。

 市が支援している団体の代表者が違法建築を行っていることや、違法建築を継続している人間が利益を受けることにつきましては不適切と考えておりますが、
北島のまちづくりに関しましては、市の重要施策であるため、
「当該地権者の所有地を施行区域から除いてまちづくりを行っていくこと」
は困難でありますので、

 今後も地権者に対しましては、違法建築の早期の是正など適切な対応を求めてまいります。
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Q5:川端建設について、資産や経営状況、仕事先、土地と建物に関する地権者との契約実態などをしっかり調べ、
違法建築物の速やかな撤去の方策やその実現性について、市としても把握しておくべきと思うが、どうか?

また、とりあえずは「文書による撤去要請」を行なうと共に、例えば2ヶ月経っても撤去姿勢を示さなければ、
「門真市の公共工事の全ての下請けからの排除」を他の建設業者達に周知させるとか、
撤去要請文の立て看板を同社前の市の歩道に建てるとかを、
するべきと思うが、どうか?
何かそれが出来ない理由や弱みが市にはあるのか?

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【中道寿一 まちづくり部長の答弁:A5】

 次に、「撤去に向けた指導方法について」であります。
まず、違反者に違反の事実を認識させ、自主的に是正するよう行政指導を行い、解決に導くことと考えております。

 しかしながら、「粘り強く指導を行っても是正が困難と判断した場合」は、全庁的な対応等も考慮し、違反であることの標識の設置が可能となる行政処分を行ってまいりたいと考えております。

 また、「公共工事の下請から排除すること」につきましては、公共工事の適正な実施の観点から、今後調査研究してまいります。
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※かなり追求してしっかり回答してもらったつもりだったが、
「文書による撤去要請を行なう事」や、
「撤去要請文の立て看板を同社前の市の歩道に建てる事」

 については、何も回答がされていない!

■そして実際、9/4(木)にまちづくり部に確認したところでは、
川端建設の地権者(件、建物所有者の北島自治会長)に対して、まちづくり部は
●「文書での通知や要請」を全くせず、口頭での伝達をしていただけだたった!

●川端建設の社長に「その社屋は違法建築だから撤去せよ、と通知する事」も、
まちづくり部は全く文書を出さずに、「地権者から口頭で伝えてもらう」事に委ねていた。
「伝言ゲーム」しとんのかい?!

▲「相手に違法行為をしている事を通知して是正を求める際に、
行政が文書での通知をせずに口頭のみで済ませるなんて事が、あっていいのか?!」、

 「そんなあやふやな伝言ゲームでは、言った言わないのトラブルになるし、行政の真剣さが伝わらず、相手も対処を迷ってしまうではないか」、

と、戸田はまちづくり部の「まちづくり課」と「建築指導課」の課長らを厳しく叱った。

▲12月議会、3月議会、6月議会であれほど「仕事の仕方のダメさ」を批判し、6月議会で新規部長が謝罪の言葉を述べたにも拘わらず、まだこんなユルユルの仕事の仕方を続けている事については、改めて厳しく批判しておく!

 6月議会答弁で「川端建設の地権者や社長に文書による撤去要請を行なう事」の部分に答弁せず、実際にも「その建物は違法建築物であるとの通知を文書でする」ことすらしないできた「まちづくり課」と「建築指導課」!

 「9月議会での追求も必要」、と考えざるを得ない。

 「本会議一般質問の制限時間20分」の間でいろんな質問を構成しなければならず、ホントは違法建築物問題を今回は省きたかったのだが、そうも出来ないようで、ハッキリ言って戸田は、「まちづくり部によって迷惑を被っている」という気持ちだ。