2014年3月議会 文教委での戸田の所管事項質問と答弁 15/7/14更新
& 文教補正予算質疑(すべて議事録から)

所管質問1:君が代強制の問題:「歌う」行為を切り口に痛烈な質問!

所管質問2:地球温暖化の説の問題点(1)百年で0.74°上昇が温暖化?

補正予算質疑1:新体育館問題:共産党や右翼の非難の不合理を示す

補正予算質疑2:体育協会と吉水議員の悪行!体協への補助停止すべし
1:君が代強制の問題:「歌う」行為を切り口に痛烈な質問!
◆戸田 委員(議事録90ページ)
  まず、第1項目として、卒業式、入学式での君が代強制の問題について質問します。
 それでは、まず質問の1、学校教育の中で音楽というのはそもそもどういうものとして位置づけられているのか、お答えください。
◎上甲 学校教育課参事
学習指導要領小学校音楽において、表現及び鑑賞の活動を通して、音楽を愛好する心情と音楽に対する感性を育てるとともに、音楽活動の基礎的な能力を培い、豊かな情操を養うことを目標として位置づけられております。
◆戸田 委員
そのとおりだろうと思います。
質問の2、子どもに音楽を教える、つまり音楽鑑賞をさせる、歌を歌わせる、楽器を演奏させる、そういうことはどういう効能とか教育効果を期待してのことなのか、
お答えください。
◎上甲 学校教育課参事
学習指導要領におきましては、音楽の指導について、音楽に対する感性を育てることを目標としており、音楽を通して美しいものや崇高なものに感動する心を身につけていくこととなり、豊かな人間性の育成へとつながるものとされております。
◆戸田 委員
わかりました。
次、3番目、声に出して歌を歌うということは、人の心身──心や体にどのような効能や影響を及ぼすものと考えられているのか、
またそれは心の発達にどのような効能や影響を及ぼすものと考えているか。
◎上甲 学校教育課参事
斉唱や合唱など一緒に声に出して歌を歌う経験を通して、一つの音楽を友とともにつくり上げる喜びや音楽のおもしろさ、美しさを感じることができ、子どもたちの豊かな心を育てる上で欠かせないものであると考えております。

◆戸田 委員
これは確かに音楽、声に出して歌を歌うということは、子どもの心を豊かに育てる。そのとおりだと思います。

 ところで、質問の4、
歌を歌う場合の心の持ち方、態度として、
「心を込めて歌いましょう」とか、「情景を思い浮かべて歌いましょう」とか、
「作者の気持ちに寄り添って歌いましょう」、「歌の世界に浸る気持ちで歌いましょう」とか、
等々のことを私自身先生に指導された記憶がありますし、大体そういうふうな指導をしながら歌を歌ってもらっている、歌唱指導をしているのではないかと思いますけれども、

 今の教育では、歌を歌う場合の心の持ち方、態度というのは、どのように教えられたり指導されたりしているんでしょうか。

◎上甲 学校教育課参事
学習指導要領に歌唱の活動について、
音楽を聞いたり楽譜を見たりして歌うこと、
曲想を感じ取って歌唱の表現を工夫し、自分の思いや意図を持って歌うこと、
歌唱の活動を支える歌い方を身につけることとともに、
楽曲に合った表現をすること、
声を合わせて演奏することを通して、基礎的な歌唱の能力を高めること
とあり、教諭が具体的に指導を行う際に、委員御指摘の表現を用いることもございます。

◆戸田 委員
今の答弁は大体学習指導要領に書いてある文章ですけれども、私が言ったような表現を用いることもございますとありましたが、そういうついでのつけ足しではないんじゃないでしょうかね。

 子どもたちに教えるときに、学習指導要領に──先生の頭ではそう考えていても、子どもたちに歌を教える音楽の先生なんかが、「心を込めて」とか、「状況を思い浮かべて」とか、そういうふうにして教えているのが大半なんじゃないでしょうかね。

 教育委員会の方は先生の経験者が多いですから、ちょっとお答え願いたいんですが。

◎岩佐 学校教育課参事兼門真市教育センター長
小学校の音楽におきましては、歌を歌う際には「感情を込めて歌う」、それから
「作詞者の意味を考えながら歌う」ということを指導しておるのが一般的でございます。
◆戸田 委員
わかりました。じゃ、質問の5番に移りますね。
それでは、少なくとも歌を歌うときに
「歌詞の意味、内容を全く考えなくてもいい」、
「字面どおりに口開きゃいい」、あるいは「メロディーどおりに声を出せばいい」と、
そういうふうには絶対に教えないはずだと思うんですけれども、いかがでしょうか。
◎上甲 学校教育課参事
委員御指摘のとおりでございます。

◆戸田 委員
それはそうですね。
歌を歌うときに「文字どおり歌えば、後はもう何も考えなくてもいい」、
「声だけ出しときゃいいんだ」というふうなものは、音楽じゃないですよね。

 じゃ、質問の6番、
卒業式、入学式における君が代斉唱というのは、教育委員会や学校管理職など誰かが指揮、指導して合唱させるというものではなくて、一人一人それぞれが歌うもののはずなんですけれども、どうでしょうか、
確認いたします。よろしく。

◎上甲 学校教育課参事
学習指導要領解説には、「入学式や卒業式は、学校生活に有意義な変化や折り目を付け、厳粛かつ清新な雰囲気の中で、新しい生活の展開への動機付けを行い、学校、社会、国家など集団への所属感を深める上でよい機会となるものである。」とあり、

 卒業式、入学式において教育委員会や管理職が子どもたちを指揮することはありませんが、子どもたち一人一人が国歌を斉唱することは、この趣旨にかなうものであると考えております。

◆戸田 委員
確かにそのとおりですが、ここで今の答弁で教育委員会や管理職が子どもたちを指揮することはありませんがと。そのとおりですけれども、

 教職員に対しても指揮することはありませんよね。斉唱とは一人一人歌いますからね。
ちょっと念のために確認します。よろしく。

◎上甲 学校教育課参事
卒業式、入学式におきまして直接子どもたちを指揮することはございません。
ただ、しっかり歌いましょうというふうに指導することはあり得る場合もございます。

◆戸田 委員
私が言っているのは、事前にこうだこうだとあれですけれども、
式場で「さあ歌いましょう」、斉唱──斉唱ですからね、合唱とかでなくて──というときに、管理職や教育委員会が指揮・指導、「この歌をさあ歌いましょう、皆さん」、
こうとかというふうにやるものではないでしょう、

 それは子どもたちに向かっても指揮・指導しないし、教職員に対しても指揮・指導しないでしょう、斉唱というのは一人一人がそれぞれ歌うもんだという位置づけでしょうということを聞いているんですが。

◎上甲 学校教育課参事
委員御指摘のとおりでございます。

◆戸田 委員
それはそのとおりなわけなんで、これは合唱して指揮・指導とか、あるいはこの人は歌っている、歌ってない、こっちのパートはもっと声を出してとかという話も成り立つんですけれども、そうじゃないわけです。

 さて、7番目です。
卒業式、入学式で君が代を斉唱すべしという教育委員会の立場、これは私はもう大反対なんですけれども、その立場からすれば、
その場にいる校長、教頭らの管理職も教育委員も皆君が代を歌う義務があり、またかつ実際にちゃんと歌っているはずなんですけれども、いかがでしょうか。

◎上甲 学校教育課参事
委員御指摘のとおりでございます。
◆戸田 委員
はい、わかりました。
それでは、入学式、卒業式で君が代を歌っている教育委員会の職員の人、それぞれの自身は、どういう気持ちを込めて、あるいはどういう感情を持ってこの歌、君が代を歌っているのでしょうか。
◎上甲 学校教育課参事
先ほど御答弁申し上げましたように、厳粛かつ清新な雰囲気の中で、新しい生活の展開への動機づけを行い、学校、社会、国家など集団への所属感を深める上で、よい機会である卒業式、これにふさわしい気持ちと態度で斉唱しております。

◆戸田 委員
今のは随分難しいことを考えながら歌っているもんだなと思いますが、その歌自体をどうだということは、今の答えには入っていませんでしたね。

 これがどういう効果をもたらすかと、この君が代が。そういうことを考えて歌っていると、そういう答弁でした。
どう考えて歌おうが、それは人それぞれなんで、それはそれでわかりました。

 次に、質問の9番、
さて、卒業式、入学式で学校管理職や教育委員会が君が代を歌う場合に、
「気持ちを込めて歌わなくてもいいんだ」、
「字面どおり、メロディーどおりに声を出せばそれでいい」とか、あるいは
「ほかの業務をしながら歌っていればいい」とかということには、
教育委員会の立場からすればならないはずなんですけれども、どうでしょうか。

◎上甲 学校教育課参事
委員御指摘のとおりでございます。

◆戸田 委員
はい、わかりました。確かに、そうですね。
ちゃんと歌うという中には、ほかのことをやりながら適当に声だけ出しときゃいいとは、当然ならないわけでね。

 さて、質問の10番にいきますね。
君が代斉唱の時間というのは、もうわずか45秒間なんですけれども、わずか45秒間ほどの斉唱の時間に、卒業式、入学式の会場のあちこちにいる教職員の口元を監視して、それぞれがちゃんと歌っているかどうかを正確にチェックするとすれば、

 そのチェックをする人間というのは、君が代を歌う余裕は到底ないはずなんですけれども、どうでしょうか。

 もし万一、仮に歌っているとしても、それは到底ちゃんと歌っていることにはならないと思いますが、いかがでしょうか。

◎上甲 学校教育課参事
そのような態度は、ふさわしくないと認識しております。
◆戸田 委員
では、次の質問。
そうしますと、府立学校のように、教職員の口元をチェックするということは、君が代を歌わないで他の業務に従事する職員だとか、君が代をほとんどまともに歌わないで他の業務に従事する職員の存在を積極的に認めると、こういうことになると思うんですけれども、どうでしょうか。どう考えますか。

◎上甲 学校教育課参事
委員御指摘の府立学校の事例は、報道等で聞き及んでおりますものの、実際にどのような形で実施されたのかは把握しておりません。

 ただ、卒業式における国歌斉唱が学習指導要領の趣旨にのっとり適切に実施されていれば、国歌斉唱時には口元を確認、監視するようなことは必要なく、一方、仮に適切に行われていない場合には、卒業式を適切に実施するための指導等が必要となり、その手法の一つとして実施されたものと認識しております。

◆戸田 委員
非常にグロテスクなことをしているわけですね。
ちゃんと歌えとかと言いながら、チェックする人間というのは、その人間はほとんど歌わずに、人の盗み見るというか、スパイ行為ばっかりをしているという人間がおると。

 これが厳粛な指揮にふさわしいかどうか、君が代をちゃんと歌いましょうということにふさわしいかどうか。そうじゃないはずなんですね。

 それから、石原慎太郎に至っては、都知事時代に、僕は君が代なんか嫌いだよ、別の言葉に変えて歌っているよと平気で言っていて、部下や教職員には厳密に歌うことを強制してきたというとんでもない男もおりますが、

 門真市が府教委みたいな、あるいは石原都政みたいなことにならないことを強く要望して、最後の質問に行きます。

 門真市の場合、卒業式、入学式で学校管理職や教育委員会が、君が代をちゃんと歌いながら、同時に教職員の口元チェックを正確に行うということについて、門真市教委はそういう作業は可能だと考えていますか。

◎上甲 学校教育課参事
本市における卒業式、入学式につきましては、御指摘のような確認は必要ないものと考えておりますが、今後においても学習指導要領の趣旨に沿って、適切に卒業式、入学式が実施されるよう学校を指導してまいります。

◆戸田 委員
今の流れの中でそういう答えをするしかないでしょうけれども、こういうグロテスクなことは、とにかく門真では少なくともやめてもらいたいと思います。

 幸か不幸か、門真で積極的にこれに反対して行動する先生が今いませんので、問題も起こりにくいかと思いますが、私としては、誰か積極的に良心に従ってこれに反対して行動する教員があらわれることを非常に希望はしているんです。

 そのことを述べまして、この質問はおしまいにします。
続いて、地球温暖化の説の問題点についてです。

2:地球温暖化の説の問題点(1)百年で0.74°上昇が温暖化?

◆戸田 委員 (議事録95ページ)
・・・・
続いて、地球温暖化の説の問題点についてです。ちょっとほかの委員の皆さんにも、
これは私的な参考資料で、聞いているときに退屈でしょうからちょっとグラフとか絵もやっているんで、パラパラとめくっていただければ幸いです。また、ページ数とか言いますので。
4時15分ですね。じゃ、質問に入ります。
余り長くしたくはないんですけれども、よろしくお願いします。

 私がこの地球温暖化説、CO2犯人説というのはどうもおかしいなと非常に思って、
それを非常に確信したというのは、広瀬隆さんの二酸化炭素温暖化説の崩壊という有名な本なんですが、

 広瀬さんといえば、原発反対で長年孤軍奮闘して、その人の言っていることの正しさ、鋭さ、あるいは非常にすぐれた人格であるということが社会的にも非常に認められている人です。その人の本によって。

 それと、これをなぜこの文教常任委員会で取り上げるかというと、科学の教育というのは、間違ったデマ学説を伝えてはいけないわけで、例えば地球が動かなくて天が動いている天動説とか、あるいは人間はアダムとイブから始まったんだとか、そういう話を教えてはいけないわけです。

 だから、正しいことを教えないといけないのに、この学説についてはどうもそうなっていないじゃないかと疑問が多々ありましたので、1回で全てがどうかなるとも思ってませんし、政府丸抱えでわあっとやっていることを、たかだか門真の市教委が全然違うことを出せるとも思っていません。

 しかしながら、それぞれの思い込み、すり込まれぐあいというのをちょっと解きほぐしていって、なるべく真理に近づきたい、そういう真理に基づいた教育を子どもたちに行ってもらいたいと、そういう気持ちから質問に入ります。

 それではまず、そもそものところからまた質問しますね。
質問の1、理科、自然科学の教育において、科学的に間違っていること、例えば天動説みたいなのは教えてはならない。科学的に正しいことを教えなければならないという教育行政の義務があるのではないかと思いますけれども、それはどうでしょうか。

◎寺西 学校教育課長
委員お見込みのとおりでございます。

◆戸田 委員
それでは、質問の2番目、教育行政当局、つまり教育委員会ですけれども、正しい科学的知識を得るために、新しい知見や情報に視野を開いていくことが必要ではないか。

 もちろん、研究者、学者とは違いますけれども、政府がこう言っている、環境省がこう言っているだけではなくて、世間でいろいろ言われていることについては、なるべく積極的に情報を取り入れていくと、こういう姿勢が必要かと思いますけれども、いかがでしょうか。

◎寺西 学校教育課長
教育委員会事務局といたしまして、常にさまざまな情報を収集することは、必要であると考えております。

◆戸田 委員
それでは、そういう土台がはっきりと相互確認されたということに基づいて、
質問3番目、いわゆる地球温暖化説、また人間活動によるCO2増加が主因となって地球温暖化が進んでいるという説のその内容をまず説明してください。

 まず、(1)として、近年地球が温暖化しているという説については、どういうデータ、根拠、測定方法、いつくらいからなのか。

 (2)CO2増加によって地球の温度が上がる。これは温室効果説と言っていますが、その理由、根拠、データ、測定方法等々について述べてください。

◎寺西 学校教育課長
御指摘につきましては、多様な説明がございますが、一例として環境省のホームページによりますと、

 1906年から2005年までの100年間で、世界の平均気温が0.74度上昇した
とあり、気温が上昇した100年間にCO2の濃度も上昇していることから、
CO2が地球温暖化を進める温室効果ガスの一つとなる説明がされております。

 現在、地球の平均気温はおよそ14度であり、CO2等の温室効果ガスが地表から放射熱を地表へとはね返すことにより、一種の温室のような機能を果たすため、生命に適する温度を保つことができており、温室効果ガスが存在しなければ地球の平均気温はマイナス19度に達するとの一説もあります。

 また、1997年の京都議定書では、2008年から2012年間の先進国及び経済移行国が、温室効果ガス排出量を1990年に比べ5%以上削減することが採択され、
2005年に発効されました。
我が国では京都議定書を受けて1998年、地球温暖化対策の推進に関する法律を制定し、その後も改正を重ねてさまざまな取り組みを進めております。

◆戸田 委員
今、定説と言われていることをかいつまんで説明してもらったわけなんですけれども、 この100年間に、その測定の仕方が仮に正しいとして、世界の平均気温が0.74度上昇した。0.74度、1度にも満たない、
これを捉えてずっと温暖化していると見るのが正しいかどうか。

 そして、それはさまざまな誤差も含んだ範囲にすぎないんじゃないか。
後で述べますけれども、いろんな作為的なことも含んだ数字でしかないという指摘は、ちょっとしておきます。

 それから、人間活動によってCO2が増加したから上昇したという説、そうでなければこの説は成り立たないわけなんですけれども、

 今までの歴史の流れで見ると、温暖化したのが先で、地球の温度が当然いろいろ何万年規模で変化しているわけですけれども、それが1000年規模、100年規模でも変化していますが、
最近の気温が暖かくなってきたのが先であって、人間がCO2をわっと、化石燃料を使うようになったのはその後からであるというのが、これは歴史的な事実なんですね。

 そのことについては、この本──この本については、教育委員会にも渡してそれぞれコピーもとってもらって、これも熱心に検討して、その他の文献も独自で当たってもらって、答弁、質問のすり合わせをしているわけなんですけれども、この広瀬さんの本の67ページあるいは69ページあたりにもあります。
図27でいうと、地球の石油の消費量などの比較も考えてあります。細かいことは後にして、次に行きますね。

 次です。では、質問の4ですが、CO2の増加による地球温暖化説というのは、教職員にはどのようなルートと内容で伝達されているのか。
また、門真市の子どもたち、幼児、小・中学生にはどのように伝達されているのか。

 学校教育のカリキュラムや教科書、またその他のルート、つまり環境センターでの講習とか、そういうふうな形でどうなっているのか。
この二つについてお答えください。

◎寺西 学校教育課長
理科及び社会の教科書において、地球温暖化については、化石燃料を燃やす際に発生するCO2が地球温暖化の一因と考えられているとの記載があり、教科書に基づいて教職
員が児童・生徒に指導しております。

 また、主に社会見学で小学校4年生時に環境センターを訪れておりますが、地球温暖化についての専門的な説明までは受けておりません。

◆戸田 委員
では、質問の5として、門真市の中学生以上の住民には、どのようなルートと内容で伝達されていますでしょうか。
◎寺西 学校教育課長
地球温暖化に関して、学校教育課から市民への周知等は行っておりません。
◆戸田 委員
教育委員会ですから教育委員会としてどうかと答えられているわけですけれども、
環境事業部であるとか市の広報、ホームページとか、市民に触れるいろんなところで地球温暖化が進んでいます、CO2を出さないようにしましょう、エコで行きましょう、そういうことはかなり幅広くやってますよね。ちょっと確認したいと思います。
◎寺西 学校教育課長
一般的には、分別ごみ等も含めてそういうことはされていると思います。

◆戸田 委員 (議事録99ページ)
それでは、どういうふうな教科書、パンフ、副読本があるかということで、いろいろ出していただいて、それはここの質問では省きます。

 質問と答弁の準備メモをお互いにつくっているわけなんですが、少し順番を変えまして、質問6という教科書、パンフのところは答弁も省いて、次に質問の13と書いてあるところにちょっと移ります。
議会でしゃべるときも、そちらがわかりやすくするために、もともとの原稿の番号で行きます。

 さて、質問13ですけれども、地球の歴史の問題として、氷河期あるいは温暖期とか、氷期の間という意味で間氷期、小さな氷河期という意味で小氷期などの説明をしていただきたい、
あるいはジュラ紀とか白亜紀とか、そういう昔学校でちょっと聞きかじったようなこと、懐かしい言葉を含めて、地球の長い歴史ということで説明をお願いします。

◎寺西 学校教育課長
氷河期とは、地球の気候が長期にわたって寒冷化する期間であり、地球上では少なくとも過去4回以上の大きな氷河期があったと言われております。
最後の氷河期は約260万年前から始まっており、氷河期の期間において特に寒冷な時期を氷期と言い、氷期と比較して温暖な時期を間氷期と言います。

 温暖期とは、およそ10世紀から14世紀にかけて続いたヨーロッパにおいて、温暖だった時期が中世の温暖期と言われており、小氷期とは、14世紀半ばから19世紀半ばにかけて続いた寒冷な期間であります。

 地球は約46億年前に誕生し、6億年前に海が広がり、2億5000万年前の三畳紀、ジュラ紀、白亜紀から成る中生代の地質年代において恐竜が発生し、人類は約700万年から600万年前にアウストラロピテクスなど猿人がアフリカで発生し、ジャワ原人、北京原人を経てクロマニヨン人など新人へと進化を遂げてきました。

◆戸田 委員
今、非常に壮大な地球の歴史ですね。46億年前に誕生して、海ができたのが6億年前。それからいろんな恐竜の時代とかがあって、人類が誕生したのが約600万年前から700万年前あたり。

 そして、地球は過去少なくとも4回以上の大きな氷河期があったと言われていると。
最後の氷河期は約260万年前から始まっており、その氷河期の期間において特に寒冷なときを氷期と言い、それと比較して温暖な時期を間氷期と言うと。

 温暖の時期というのは、およそ10世紀から14世紀にかけて続いたヨーロッパにおいて温暖だった時期が中世の温暖期、これは後でもちょっと出しますが、これは大事ですね。

 中世の温暖期というものがまずあった。
この時代は、当然CO2なんか出していませんわね、人間は。けれども、温暖であったということです。
それから、その後に今度寒くなる時代があって、14世紀半ばから19世紀半ばにかけて非常に寒くなった。テムズ川がもう氷で閉ざされたとか、ヨーロッパでいろんな大変なことがあったということが記録にあります。

 さて、今言ったこういうことを学ぶのは中学校なのか、高校なのか、どちらで教えているんでしょうか。

◎寺西 学校教育課長
中学校及び高校にて学習する部分もあります。
◆戸田 委員
わかりました。それで、先ほど言った中世の温暖期とか、その後の小氷期というのはどういうものか、もう少し詳しくお願いします。
◎寺西 学校教育課長
中世の温暖期とは、およそ10世紀から14世紀にかけて続いたヨーロッパが温暖だった時期であり、小氷期とは、およそ14世紀半ばから19世紀半ばにかけて続いた寒冷な期間であります。

◆戸田 委員
じゃ、そこで今言われたことについて少し疑問点を提起しておきますけれども、この本のページでいうと85ページ、図の32、議員の皆さんにお渡ししたやつに入っているかどうか。入っているかもわからないので、見てください。

 過去45万年間の気温の変化というのが、図の32として載せています。
これは南極の中部、ボストーク基地の氷のコアを分析した結果によると。

 今、温暖化説云々で論じているのは、百年に一度0.7度上がったとかという話なんで
すけれども、45万年で見ると、過去の気温の差の幅というのは12度もあります。
12度もある中で、今現在、この100年で0.74℃どうやという話で温暖化、温暖化と言うのはいかがなものか、一つ提起しておきます。

 次、本でいうと90ページ、91ページ、33という図で、南極の海氷面積の変化ということで見ますと、これは南極の氷はふえているんですね。
これはIPCCというところの予測が外れて南極の氷はふえている。

 けれども、ふえていると物すごい重量になるので、その重量に耐えかねて南極の氷が崩れて落ちるんです。

 けれども、その映像を見て、ああ、温暖化しているから氷が崩れているんだというイメージで皆報道されて、見る人もそういうふうに見てしまうと、こういう問題点があるということを指摘して、次の質問に行きます。

 最初の予定原稿でいうと、質問の7のところですね。
この20年間、1990年から2010年の地球の平均気温はどうなっているのか、
わかっているところをお答えください。

◎寺西 学校教育課長
この10年、地球の気温は上昇していないとの説もございますが、気象庁によりますと、1981年から2010年の30年の平均気温を基準値とした際、世界の年平均気温偏差は、1990年から2010年の間で0.15度上昇しております。

◆戸田 委員(議事録101ページ)
これは議員の皆さんにも渡してあるやつの表紙にありますけれども、図の1、この本のページの9、教育委員会は見てほしいですが、

 これは2009年の気象庁の公表値をそのまま載せたもので、最近20年間の地球全体の平均気温の変化ということで、1990年から2008年までのやつです。

 これで見ますと、一旦1998年あたりに高くなって、後はおおむね下がっているんですね、少しずつ。

 平均すれば少し上昇ということは言えると思うけれども、10年、10年で見ると最近は下がってきていると、こういうことが言えると思うんですけれども、これはいかがですか。

◎寺西 学校教育課長
この20年間の分ですか。
◆戸田 委員
はい。このうちのこのグラフ、図1、今お渡ししたやつのトップにあるやつですがね。 確かに20年間のがあって、そのうちの前半のほうは上っていって、それから後は下がりぎみだということなんですがね。
◎寺西 学校教育課長
このグラフで見る限り、委員言われているとおりということになります。

◆戸田 委員
データをどのように解釈するかというのは、確かにいろいろあるわけで、平均すれば少し上がっているとも言えるし、
でもこの10年で、最初上がったのが今下がりつつあると。
この延長でいけばどうなるかと考えたときに、別の考えも当然生まれるわけです。

 その次のページの17ページ、18ページに行きますと、図の2、3なんですが、
これは広瀬さんが──だけじゃないけど──発見したもので、

 1998年というのは温度が非常に上がった年なんですが、そのデータが後で改ざんされていて、この年がすごく上がったというふうになれば、後は下がっていくというふうにどうしてもならざるを得ないんですけれども、

 図2、3にありますように、
1998年の0.8℃も上昇したとされていますけれども、16ページにありますように、これが2002年のデータでは0.64℃上昇に抑えられて、
2008年のデータでは0.37℃ということで、

 つまりデータがひそかに改ざんされていたという問題を指摘しておきます。
これは、今回答を求めてもどうしようもないと思いますからね。

 さて、次のページで図4を見ますと、年平均の上昇で地球全体、北半球、南半球、日本というふうな四つの図があります。
これを全体的に上昇しているんだと、こういう主張に使っているわけなんですけれども、北半球のほうが上昇率が多いと。

 これは、北半球は陸地が多いからそうなんだと言っています。もっともにも思えますが、日本はどうか。
日本は陸地ではないですね。島ですね。けれども、すごく上がっている。

 これはなぜかということですが、ここで図の5の22ページのほうに行きますと、日本は電気がぴっかぴっかに光っている。要するに都市化が非常に進んでいると。そういうと
ころだと。

 地球全体、その地域の地面が上がっているんじゃなくて、その地面の上にある人間のいろんな人工物が局地的に非常に高い温度をしているので、それが気温に反映されてしまって、まるで地表の温度が上がっているかのように誤解されているんだと、そういうこともあるということを指摘しています。

 さて、次に質問の8なんですけれども、今言ったヒートアイランド現象です。
ヒートアイランド現象というのは何なのか。これが都市に住んでいる者の感覚として、昔よりも雪が少ない。確かにそうですね。
そういうこととして、都市の中で排熱とかでいっぱい温度が高くなっていることをもって、ああ、地球が温暖化していると勘違いしている、ないしはそのように宣伝してすり込まれていると。
そういう可能性はないのかということについてお願いします。

◎寺西 学校教育課長
ヒートアイランド現象は、都市部の地表面の熱収支が道路舗装や建物などの増加や冷暖房などの人工排熱の増加により変化し、都市部の気温が郊外に比べて高くなる現象と聞き及んでおります。
また、ヒートアイランド現象が地球温暖化と混同されている可能性については、客観的に判断できる材料を持たず、お答えできかねます。

◆戸田 委員
じゃ、問題を指摘する前に次のやつも一緒に行きますね。準備メモでいうと質問9、1)地球の気温、すなわち世界各地の気温測定の平均なのかということ。

 それから、世界各地の気温の測定というのは、具体的にはどういう場所で行っているのか。
この2点について、今わかっていることをお答えください。

◎寺西 学校教育課長
地球の気温が世界各地の気温測定の平均かにつきましては、環境省によりますと、
地球全体の緯度、経度により線を引き、格子化して区切り、世界各地の気温の測定によって面積差を考慮した上で、面積に重みづけを行って計算を行い、地球全体の平均気温を算出しているとあり、
測定の正確性に関しても、一定の客観性を担保した手法であるとの記載がございます。

 なお、陸の格子の場合で測定所が1カ所しか含まれていない場合は、その気温が格子全体の値になります。複数の測定所があれば、それらを平均して格子全体の値としております。
また、海上の気温は船舶が測定した海面水温を代用しております。
陸と海の両方を含む格子におきましては、陸と海の面積比で配分したものが平均気温として算出されております。

 一方、この方法が正確ではないという説もあることは認識しております。

◆戸田 委員
世界的な問題でいうと、そもそも地球の気温というのは、昔の氷の名残とか、木の年齢とか、いろんなことで科学的にはかることもできるんですが、最近では現実に気温をはかっているということです。

 次、質問の10のほうに先行きまして、気温測定というのが行われるようになったのは近代からだと思いますけれども、いつごろから、どの地域から始まったのか。

 また、質問11に行きまして、世界各地で気温測定が行われて統計が出される。そういう以前の段階の地球の気温は、どういう方法で推定しているのか。
まとめてお答えください。

◎寺西 学校教育課長
19世紀後半以降、各国で気象観測が行われるようになったと聞き及んでおります。具体的に、フランスにおいては1854年、フランス海軍の指示において、パリの天文台長ルベリエが気象観測を行っており、1863年からフランスの国家事業として気象観測が開始されております。

 また、古くは、木の年輪の幅やサンゴ、氷床コアの調査など方法があると聞き及んでおります。

 木の年輪による測定によって、過去1万年程度の気温が測定され、それ以上、過去の気温の測定に関しましては、氷床に閉じ込められた太古の気体や、サンゴや貝殻等の化石に吸収されている酸素に関しまして、安定同位体の含有量を測定することで、過去の気温を推定しているとのことです。

◆戸田 委員
では、世界各地の気温のはかり方を聞いたついでに、質問12ですね、
日本の平均気温というのは、いつごろからどのように測定して数字を出しているか、
測定地点の問題指摘はないかということをお聞きします。
◎寺西 学校教育課長
環境省ホームページには、1898年から日本の平均気温が掲載されております。
文部科学省、環境省、気象庁によると、2009年、日本の気候変動とその影響によりますと、現在の日本17カ所の観測地のデータから平均気温を算出されているとのことです。

◆戸田 委員
ちょっとまとめていた問題を指摘しておきますね。
世界各地の測定でいうと、この広瀬さんの本の23ページ、図の5の横なんですけれどもね。23ページの真ん中ぐらいですね。

 アメリカほどの先進国でさえ、建物から至近の距離で測定したり、でたらめであることが続々と報告され始めた。

 過去100年間で0.7度上がったというのでわあっと騒いでいますけれども、誤差が1℃以下の温度データは、実に10%しかない、こういうことを指摘している人もおります。
ストーブの煙突とか、エアコンの温風の排気口の前に測候所の温度計が設定されていたのもいろいろある。

 2001年のIPCC報告書の起草者の1人であったアラバマ大学の有名な気象学者ジョン・クリスティ教授は、気象衛星から何百万というデータを集めて解析すると、地球温暖化を示す兆候はまず全くないと、こういう主張もされております。

 日本の場合はどうかというと、137ページになるんですけれども、最後のほうですね。
気象庁は、日本の平均気温を出すに当たって、どういうとこでやっているかということを言っていますが、137ページ最後尾以降、翌ページまで開けて、北日本でこれこれ、138ページ、東日本でこれこれ、西日本でこれこれ、南西諸島云々と17カ所挙げてますけれども、

 この中で山形市、石巻市、水戸市、長野市、飯田、銚子、彦根、宮崎では、都市化が進んでいないとは到底言えないはずなんですね。
また、水戸や山形、長野、宮崎の県庁所在地、ここで都市化が進んでいないはずがない。

 東北大学名誉教授の近藤純正氏が、気象庁の気象観測所17地点を自分の足で歩いて調査した結果、いずれも都市化とか日だまり効果の影響があり、その補正をしなければならない問題があって、北海道の寿都というところ、岩手県の宮古、高知県の室戸岬のわずか3カ所しか長期データとして信用できないと、こういうことを述べております。

 そして、その139ページのほうへ行きますと、IPCC関係者は、気温のデータは、先ほど答弁にもあったように、ヒートアイランドの分を補正してと主張しているけれども、これはどんな補正をしているのか、それが果たして正しいのかというのは、全く怪しいもんだと。

 真ん中あたりで、オーストラリアでのヒートアイランドの大都市の温度を採用して──オーストラリアですね、あの大きな大陸の。

 オーストラリアでは大都市の温度を採用して、アメリカでは過去100年間に都市部だけ気温が上昇して、田舎では変化がなかったデータを補正して、何と田舎でも気温が上昇したかのように手を加えていたことがクライメートゲート事件で発覚したと、こういうふうなことも述べております。

 ですから、気温の測定値自体にかなりの問題も──どこではかってもいろんな問題があるでしょうけれども、こういうこともあり得るんだということをまず指摘しておきます。

 続いて、地球温暖化で、この本のほうでいうと29ページ、図の7、ホッケースティックと呼ばれる気温変化、これが有名な詐欺事件なんですね。

 これは地球温暖化の論をやって、これは大変だと世界的に広げるときの道具立てになって、ホッケーのスティックのように、今までの地球は長い歴史で余り変わらなかったけれども、ここ急激にバーンと上がってきたというホッケースティック、これをやっていますが、これが全く捏造であった。

 しかも、捏造した有名な科学者グループがメールでいろいろやりとりして、うまいこと数字をごまかして、こういうふうにうまいデータに改ざんしちゃった、しめしめという話をメールでやりとりしたことがハッキングによってばらされて大問題になったという事件、これはもう揺るがすことのできない事実なんですね。

 そういう事件があったし、そういう捏造があったということ。ホッケー・ゲート事件ということもあります。そういうふうにしてやられても……

○中道 委員長
戸田委員、簡潔にお願いします。

◆戸田 委(議事録105ページ)
はい、わかりました。指摘をしておきます。
それから、次に31ページの中世の温暖期の件についてちょっと聞いていきますね。
それでは、私の質問の準備メモでいいますと、質問の16の部分ですね。
これは、図の8、31ページの上の図に関連するわけですけれども、中世の温暖期と小氷期と現在と、こういうことについて関連しますけれども、

 ここでは過去1000年の地球の変化というのはどういうデータか。
ここの図について科学的常識に属するということのようなんですけれども、教諭になる人は、これはどういうふうに学んできたのか、お答えください。

◎寺西 学校教育課長
国立環境研究所によりますと、西暦1000年から2000年までの過去1000年間におきまして、1990年代の10年間は、最も温暖な10年の可能性があるとのことです。
また、全ての教員が養成過程でこの内容を学ぶことではなく、科学的常識に属するかどうかはわかりません。

◆戸田 委員
相対論を、相対的にいろんなことを出そうと焦る余りに、ちょっと今の答弁にはかなり問題があると思うんですがね。

 1990年代の10年間は、つまりこの中世の温暖期とありますけれども、
この1000年、この中で、いや最近の10年間が一番中世の温暖期よりも温度が高いんだと、可能性があるとのことですと述べていますけれども、
ここの取り上げている図8のこれは、IPCC第1次評価報告書に記載された過去
1000年間の地球温暖の変化です。

 そして、地球温暖化でわあわあ言うている団体自体が、第1次報告書においては、中世が温暖化していて、温暖期があって、今よりかずっと温度が高かったんだということをみずからの図で出しているわけですね。

 今の教委の答弁だと、これは信用できなくて、別に、いや、この中世の温暖期よりも最近の10年間はさらに高いんだという主張があるということを言っているわけなんですけれども、これは一体どこから引っ張り出したものなんでしょうか。

 ということは、このIPCC第1次評価報告書のこの記載については否定されているのか、ちょっとお聞きします。
もし今すぐにわからなければ、答弁は次回なりでもいいんですけれども、どうでしょうか。

◎藤井 学校教育部長
基本的な立場として、我々も深くこの件について学んでいるわけではございませんし、使った資料についても、孫引きの孫引きのさらに孫引き程度のものですので、確信を持って言えるという資料は、今までの答弁の中でもほとんどございません。

 ただ、今御指摘の点につきましては、IPCCの第4次報告の中に、その中世の云々についてはそれほど大したことではなかったという修正が入っているということは、聞き及んでおります。

◆戸田 委員(議事録107ページ)
IPCCが、デマがどんどんばれて都合が悪くなったんで、また改ざんをした結果が第4次報告書なわけなんですけれども、それを見たということですね。

 それで、今の藤井部長の答弁にあったように、地球温暖化のことについて詳しいことは、実はわかってませんと。
けれども、文科省が言うし、環境省が言うているから、政府が言うているから、国際的にも言われているみたいだから、マスコミが全部言うているから、これに基づいて教科書にも書かれてあるし、教えているんですと、こういうことですよね。

 でも、これ理科のほかの課題でちょっと振り返って、落ちついて考えてほしいんですけれどもね、
科学的事実がどうなのかこうなのか、よくわからないんですと、けれども教えていますということが、地球温暖化以外にありますか。

 学説というのは時々いろいろ変わっていきますからあれやけれども、大概、全ては今現在の圧倒的多数で認められている学説に基づいたものを教えていっていますよね。

 けれども、地球温暖化の場合は、かなりそれと違っているのが実態だと今の答弁からうかがえるんですけれども、部長のほうはどうでしょうか。

◎藤井 学校教育部長
学校で教えるということにつきましては、特に義務教育段階ではもう定説になったものを基本に教えていくという考えでございます。

 ただ、見解あるいは学説等で歴史の浅いものについては、我々が準拠するのはあくまでも学習指導要領でございますので、それに沿った指導をやっていくと。

◆戸田 委員
学習指導要領にそう書いてあれば教えていくと。
でも、その指導要領に書いていることが、これは思想信条の話じゃなくて科学的、自然科学のことなんですけれども、その中でこの説だけがどうもあやふやなところがたくさんあるんだけれども、とにかく書いてあるから教えていくと。
しかし、そういうことでよいのかなということを問題指摘しておきますね。

 さて、じゃ次に進んで行きますけれども、今の絡みで質問の17でいうと、
普通の常識、圧倒的多数の説では、中世の温暖期のほうが今よりずっと気温が高い、
海の面積もずっと広いというふうに言われているわけなんですけれども、
これについてはもう一遍、今どう考えているのか、答えてください。

◎寺西 学校教育課長
ヨーロッパに関しましては、気温が高かったとも言われておりますが、地球全体の気温に関しますと、現在より低かったという説もございます。

◆戸田 委員
説はいろいろあっても、いわゆるとんでも説みたいなのをまともな説の一つとして扱うことは、明らかに間違いなんですね。

 中世の温暖期と言われている、長年ずうっと言われてきているということは、地球全体が温暖だという当然の前提で言っているわけなんですよ。

 それがヨーロッパに関しては、温度が上がったけれども、地球全体は現在より低かったという説もございますとすれば、すごい衝撃の新説なわけで、これも、じゃ誰のどんな説なのか。

 きょうは答弁をつくって調べた人が出張でいないみたいですが、わからなければわからないでいいんですけれども、率直なところを答えてください。

 温暖期と言っても、地球全体は冷えていたんだというふうな説があるとすれば、これはかなり重大な話なんですけれども、どうなんでしょうか。

◎藤井 学校教育部長
これも先ほど休憩前にも御指摘いただいて急遽調べたものですので、バックボーンがしっかりしているわけではありませんが、先ほど申しましたIPCCの第4次報告の中にそういう修正が入っているということと、2009年の科学雑誌Science11月号に、環境関係の研究グループがそういう論文を発表したということは把握しております。

◆戸田 委員
そういう説だということがわかりました。これについては、また日を改めて検討していきます。

 じゃ、次、質問の18。
縄文時代というのはおよそ何年前のことで、また縄文海進、これはどういうことなのか、説明ください。

◎寺西 学校教育課長
縄文時代とは、約1万2000年前から日本列島で発展した時代であり、縄文海進とは、その縄文時代に日本で発生した海水面の上昇のことでございます。
◆戸田 委員
質問の19、縄文時代は今よりもっと気温が高くて、海面も高かったことが科学的常識になっているはずですけれども、どうでしょうか。
◎寺西 学校教育課長
海面が縄文海進以前より上昇したことにつきましては、氷期と比較して明確な根拠が示されており、氷期と比べて気温も上昇していることが定説ですが、現在との高低につきましては、さまざまな見解があると聞き及んでおります。

◆戸田 委員(議事録108ページ)
さまざまな見解については、今部長が言ったようなことなんでしょうから、これは改めての問いただしはしませんけれども、

 縄文時代、この図でいうと14図、42図、関東地方のかなりの部分に海の跡があった。
だから貝殻が見つかったりしたわけなんですけれども、当然気温も高かったというのが、日本史においても、世界史的、地球物理学においてもずっと定説になってきたのを、
いや、そうじゃないという説もあるということを言われたわけなんで、

 そういうふうな話は、要するに今地球温暖化が進んでいるんだということを無理、無理にイメージづけるため、過去を今度変えちゃう。あるいは圧倒的多数の学説になっている揺るぎのないものに、無理やり別の説をくっつけちゃうということだとしか思えないということを指摘して、次の質問に行きます。

 最後のほうになりますね。質問の20、
ミランコビッチ・サイクル、氷河期の周期理論というのがあって、これは地球の動きにかかわることのようなんですが、これについて説明ください。

◎寺西 学校教育課長
ミランコビッチ・サイクルとは、セルビアの天文学者であるミルティン・ミランコビッチにより20世紀前半に提唱された地球の公転軌道の離心率、

 つまり地球と太陽の距離の周期的変化、自転軸の傾きの周期的変化、自転軸の歳差運動という三つの要因により、地球の日射量が変動する周期であり、日射量の変動に伴い、
地球の平均気温にも一定の影響があると言われております。

◆戸田 委員
ありがとうございます。こちらのお渡しした資料によると、47ページ、図の19、地球駒の首振りの絵があるやつですね。

 17図でいいますと、図などの解説があって、地球と太陽の図がありますけれども、
地球の軌道が約10万年の周期で、正円に近づいたり楕円になったりしている。
この間、地球と太陽の距離は1800万km以上も変化する。
当然、これは気温も物すごい変化を及ぼすわけですね。

 その次の18図でいうと、実は地球の地軸も常に同じ傾きではないんだと。
一番傾くときで24.5度、少ないときで21.5度の変化があって、現在は23.4度だということで、一番傾いているに少し近い立場ですね。

 傾きが大きくなると、夏の暑さと冬の寒さが強くなる、傾きが小さくなると気温の変化が年間を通じて少なくなる、こういう変化もある。

 19図のほうで、地球ゴマの話でいきますと、解説の部分で、
地球は公転しながら太陽と月の引力のために、地球駒が首を振るように約2万5800年かけて自転軸が回る歳差運動をしている。

 こういうふうに自転軸が変化すれば気温も当然変わるというわけなんで、非常に大きなサイクルでの変化が実はさまざまあるということを指摘して、次に行きます。

 質問の21、地球の温度変化に影響を与えるその他のものとして、地球の自転が生み出す風とか海流とか気圧の変化による影響は、どのようなものがあるか。

 最後の質問も一緒にまとめまして、質問の22、地球の温度変化に最も大きな影響を与えるものとして、太陽の活動、黒点の変化があるのではないか。どのように影響するか、まとめてお答えください。

◎寺西 学校教育課長
まず、地球の温度変化に影響を与えるものとして、風に関しましては、強さを増した貿易風の影響で、温度の高い海水が深部へと移り、温度の低い海水が表面に移動することによって気温が低下するという説がございます。

 また、海流にかかわっては、局所的な影響としてエルニーニョ現象やラニーニャ現象などがございます。

 また、気圧に関しましては、気圧の大規模な変動により、大気を構成する分子等の濃度が変化することになれば、地球の気温に何らかの影響を与える可能性は存在いたします。

 最後に、太陽の黒点についてであります。太陽の黒点とは、約6000度の太陽表面の中で、約4000度と温度が低い部分であり、温度が低いことで周囲との比較において黒く見え、11年周期でその数が増減いたします。

 太陽の活動が活発な時期は黒点の数も増加し、地球にも活発化したエネルギーの一部が到達することで、気候にも一定の影響を及ぼしております。

◆戸田 委員
この部分でちょっと補足質問しますが、太陽の黒点がふえたら地球の温度は上がる。黒点の数のふえた、減ったと、地球の温度が上がる、下がるについてちょっと説明をお願いします。
◎寺西 学校教育課長
ちょっと今私のほうでは把握しておりません。

◆戸田 委員
はい、わかりました。じゃ、最後ちょっと指摘して終わりますね。
もちろん人間が地球に生まれて、生物として最悪の生物であることは間違いないわけです。
放射能汚染であり、いろんな環境汚染であり、人間のみが地球を非常に汚して、このままでは下手すれば原発事故があと2〜3発ぼんぼんと起これば、あるいは核戦争でも起こればもちろん、生存不可能ということは十分あり得る。

 そこまでやっている生物は人間だけですから、人間自身が非常に律しなければいけない面は確かにあるし、CO2、余計なもんは出さないほうがいいに決まっていると、そういうふうなのは思います。

 けれども、今のCO2問題で普通に考えて明らかにおかしいのは、いろんな生活の細々としたことをエコだ、エコだと言いますが、戦争準備、戦闘訓練、あれで爆弾やミサイルや飛行機を動かし、船を動かし、膨大な量のCO2を出しているはずですわね、誰が考えたって。燃やしている、爆発させているわけですから。

 けれども、ああいうふうな戦争や戦争訓練については、エコの観点から、CO2の観点から誰も一つも指摘しない。おかしくないですか。

 だから、今のCO2問題というのは、あらかじめそういうところに目が向かない、向けさせないようにしている一つのトリックだというふうに私は考えざるを得ません。

 それから、今言ったような地球の影響等については、私自身ももうつけ焼き刃だし、教育委員会もまあつけ焼き刃、お互いつけ焼き刃なんで、非常に不十分な話ですけれども、

 一つ見えてきたのは、本来、正しい科学を教えなくちゃいけないという学校教育の場で、事、地球温暖化説については、どうも怪しげなことをずっと教えている。
教えている側もどうも確信が持てない、よくわからないというところを正しいかのように教えているというのが非常に特異な部分です。

 本来はこういうのはあってはならないはずのことだと思いますし、これが日本の社会では、あたかもすごく正しいことであるかのように99%が思っていますので、そのトリックが解けるのにはしばらく時間がたつかと思いますが、

 最後に一つ指摘しておきますと、今から30数年ほど前は、世界中のいろんな学者がデータを出し合って、地球は寒冷化に向かっている、このまま行くと大変なことになるというふうな心配をしていたという文書がちゃんとあります。

 それから科学技術が変化して、宇宙衛星でものぞいて、技術の変化によって当時が間違っていて今が正しいのかというふうな──正しいと言えるかもわかりませんが、しかしながら、先ほど述べたような明らかなデータの偽造ということによって、この温暖化説が始まっているという問題があります。

 また、ロシアとかその他多くの国では、地球は寒冷化にもう向かい始めている。
このことの用心をしなくちゃいけないという人がどんどんふえていますし、100年ぶりの大寒波とかということが、ヨーロッパとかアメリカでも現に起こっていますよね。

 不思議なことに寒波が起こっても、それも温暖化のせいで地球の気候が乱れているからだという説明で、寒くなっても温暖化、少し暖かいのはもちろん温暖化ということでやってますけれども、

 本当はそこら辺は、ちょっと落ちついてじっくり見ていかないと、子どもたちへの教育を誤るし、我々の社会に対するかかわり方も誤ってしまうということを問題指摘しまして、今回初めて取り上げましたが、行く行くまた時々は取り上げて深めたいと思います。

 よろしくお願いします。ありがとうございました。

補正予算質疑1:新体育館問題:共産党や右翼の非難の不合理を示す

◆戸田 委員(議事録20ページ)
この総合体育館に関する設計事業の委託料が載っているわけですけれども、この総合体育館についてちょっと聞きます。

 さっきもちょっと私、言いましたけれども、議員になる前あたりに守口で使って、
あ、守口はエアコンつきの体育館があっていいなあと。

 それ自体、結構つくってから何年もたっているようだったんですけれども、そもそも
空調つきの総合体育館というのは、門真市は大分よそに比べておくれていると思うんですけれども、北河内の各市での建設時期はどうなっているのか、
ちょっと何十年前にどこが建ったとかということを含めてお答えください。

◎丹路 スポーツ振興課長
まず、守口市立市民体育館が30年前の昭和59年4月、
枚方市立総合スポーツセンターが31年前の昭和58年7月、
寝屋川市立市民体育館が40年前の昭和49年10月、
大東市立市民体育館は35年前の昭和54年10月、
四條畷市立市民総合体育館が19年前の平成7年4月、
交野市立総合体育施設が17年前の平成9年6月
と聞き及んでおります。
以上でございます。

◆戸田 委員
守口でも30年前、ほかではもう40年というところもあって、北河内7市とよく一緒に言いますし、行政は横並びが好きなわけなんですけれども、
事、総合体育館、エアコンつきの体育館にかかわっては、ちょっとびっくりするほど門真市だけが欠落していたということがよくわかりました。

 箱物行政にそれほど守口のようにどんどんやらなかったいい面もそれはあるわけですけれども、幾ら何でもちょっと遅過ぎたなと思いますが、今後やっと建つということになったので、結構かと思います。
でも、これほど古いとは驚きました。

 それから、北河内各市の空調つきの体育館の建設費用。土地代、建物代、そういうのはいろんな状況もあるでしょうけれども、各市それぞれ幾らくらいだったのか、
市の支出と国や府からの補助金との分類も含めて、30年、40年前のこととなるとわからんとこもあるかもわかりませんけれども、
わかっている部分だけでも示してください。

◎丹路 スポーツ振興課長
建設物価の変動等がありますので、単純に比較できるものではありませんが、
守口市での建設費は約16億円、
規模が大きく、屋内プールなどを備えたドーム型アリーナの交野市の総額は、約136億円と聞き及んでおります。

 また、直近の事例といたしまして、
26年開設予定の紀の川市民体育館の建設費が約27億円に対し、国庫補助13億円の見込みと聞き及んでおります。
以上です。

◆戸田 委員
古いところが多過ぎるのでわかりにくいのは仕方ないかと思いますけれどもね。
守口の30年前の16億円というたら、今でいうたら30億円近いんじゃないかとも思いますけれども、次の質問に移りますね。

 それでは、今度門真でできる総合体育館の場合、建設費用は幾らかかるのか、その中で市の支出とそれ以外のもの、つまり国の補助金とか府の補助金などは、それぞれ幾らか。 建設費用の確定はちょっとできませんけれども、概算でいいから示してください。

◎丹路 スポーツ振興課長
建設費は約28億円を見込んでおり、防災機能をあわせ持つ体育館として整備することにより、国等との協議に時間を要しますが、
歳入面で有利である国の社会資本総合整備事業交付金約14億円を見込んでおります。
以上です。
◆戸田 委員
今のは建物ですね。はい、わかりました。
さて、この敷地が旧トポス建物を除去して、その補償金約29億円払ったということで、これが無駄な支出だとか、あるいは共産党は、29億円払って1坪の土地も得なかったんだということで随分宣伝して、右翼もいっぱい来るというふうな状況になっていますけれども、この問題をちょっと別の角度から知りたいと思います。
さて、29億円払いましたけれども、そのうちの市の支出と国の補助金とか、それぞれ幾らなんでしょうか。
◎丹路 スポーツ振興課長
国の補助金は約14億7000万円、交付金は約5億8000万円、市の支出は約9億円と聞き及んでおります。

◆戸田 委員
そうすると、29億円のうち約20億円は国等の補助であって、市の単独の支出は約9億円ということですね。
国の補助金であっても税金なんだから、29億円がそもそもけしからんと、こういう意見もあるわけですけれども、

 市の単費は9億円だということは、確認しておきます。

 さて、今、各委員の人にもわかりやすくカラーの図面を渡したんですけれども、
この新体育館にかかわる中町地区の区画整理ということにおいて、

 まず質問のAとして、市がもともと所有していた土地の位置とその面積、区画整理後に市が所有する土地の位置とその面積の概略を答えてください。

◎丹路 スポーツ振興課長
区画整理前の市有地は、庁舎、学校、公園等として約5万8300u、
区画整理後の市有地は、新たに整備する道路や旧ダイエー跡地の南側部分に換地される仮称市立総合体育館の建設予定地などを含めて約5万8700u

と聞き及んでおります。
以上です。

◆戸田 委員
次は民間のほうを聞きます。
じゃ、民間がもともと所有していたこの区域の中ですね、
土地の位置とその面積、
そして区画整理の後に民間が所有することになる土地の位置とその面積
というのはどうなっていますでしょうか。
◎丹路 スポーツ振興課長
区画整理前の民間用地は、
区域北側の宅地や旧ダイエー跡地等約1万5700u、
区画整理後の民間用地は、保留地や今後もグラウンドとして市民の皆さんに引き続き
御利用いただけます旧第六中学校グラウンド北側部分など
約1万5300u
と聞き及んでおります。
以上です。

◆戸田 委員
今の答弁を整理しますと、
区画整理によって市の所有地が400uふえて、その分民間用地が減っている
わけなんです。

  市道に使っている分が大分大きいと思いますけれども、この区域の中で
市道というのは、区画整理の前はどういう面積で、区画整理の後にどうなったのか
を答えてください。

◎丹路 スポーツ振興課長
市道の区画整理前でございますが、約4384u、
区画整理後は        6798uになる
と聞き及んでおります。
以上です。

◆戸田 委員
市道がどんとふえたと。
市道がどんどんふえたというのは、市民の利用に供することがそれだけできるように
なって、非常にきれいなまちづくり、かつ人も車も通りやすいところになったというこ
となわけですね。

 そういった市道も含めて、市の所有面積が400uふえているというのがこの区画整理の結果です、ということが整理できました。

 そして、こういう区画整理の手法をやったからこそ、
その中の一環として、建物の賠償金として29億円を一旦出して、
そしてそのうちの市の支出は9億円だけだったと。

 そして、こういう土地区画整理との一体の中での過程としてやったらこそ、
市の所有地が400uふえて、市道の面積もどっさりふえたと、
こういう結果になっているわけですね。

 その過程で光亜興産が上手にどさっともうけたであろうとは思いますけれども、それはそれじゃないかなと私は思いますね。

 そういうふうなことは、一般の市民もなかなかわからない。
だから、
こういう区画整理事業をして、こうなったので
市の所有面積がふえて、市道もこんだけふえました、
賠償金の29億円のうちの市の支出は9億円だけです、
ということもまた宣伝、啓発をしていただきたいと思いますね。

 それから、じゃ、この29億円の
「そんな金を出す必要ないんだ」、
「もっと安く土地も建物も全部買ったらよかったんだ」
ということは、
共産党や緑風や右翼の主張、あるいは監査請求している市民の主張でもあるわけなんですけれども、

 じゃ、そのときに仮に18億円で土地、建物つきで買ったとすると、この建物を壊すのにやっぱりどうしても5億円ぐらいかかると。誰が見てもそうだということですから、

 じゃ23億円、この土地、建物ですね。土地は、確かに丸ごと市のものにもなった。
けれども、23億円出して建物を除去してと、そういうふうなことになって、
しかも区画整理という事業自体がこういうスタイルには全くならない。

 しかも、このときに買えばいいんだというふうな時代に、
市が単費で18億円とか、
補償費、建物除去を含めて23億円とか
という金を単独で出せたのか、

あるいは出したら国からの補助金とかが到底ついたわけがないとは思うんですけれども、そこら辺のことについて教育委員会はどういうふうに認識してますか。

○中道 委員長
理事者、答弁をお願いします。

◆戸田 委員
結構です。
要は、教育委員会として、そういう土地交換とか補助金とか、いろんなことの詳しいことは、全て都市建設部に聞かないとわからないというふうなことのようです。

 でも、市民からすれば、市も教育委員会もお役所という意味では一緒なんで、しかも体育館を建てられるに当たって、こういう疑惑があるとか、不当な支出だとか、裁判に訴えている人もいたりするわけなんで、

 そういうことは、教育委員会としても基本的な説明とかはできるように、やっぱり調べておくべきであろうということを提起して、この点での私の質疑は一旦終わります、ほかの方があって関連するかもしれませんが。

補正予算質疑2:体育協会と吉水議員の悪行!体協への補助停止すべし

◆戸田 委員(議事録59ページ)
予算書の429ページで体育協会の補助金15万円というのがあるんで、これにかかわって聞きます。
まず、そもそも論から聞いていきますね。

 まず、そもそも所管団体、教育なら教育の所管団体に補助する場合に、その団体や団体役員が法令遵守、このごろの言葉で言うとコンプライアンスをしっかりやっていることが必須条件ではないのか。
この団体が法令や市の条例をちゃんと守っておると。
これが、市が、あるいは教育委員会が公的補助を行う場合の必須条件だと思いますが、それはいかがですか。

◎丹路 スポーツ振興課長
補助については、事業や活動に対して行っているものでありますが、直接的であれ間接的であれ、公金を支出しているわけでありますので、交付や助成を受ける側は、コンプライアンスに対して真摯に取り組んでいただくべき問題であると認識をいたしております。 以上です。

◆戸田 委員
全くそのとおりで、ごくごく当たり前のことを確認してもらいました。
さて、門真市の場合の議員政治倫理条例というのは、これは議員の自律の問題としてあって、処罰の対象も議員だけでありますけれども、
この政治倫理条例の規定の中で、
「市から活動または運営に対する補助または助成を受けている団体の役員に就任しな
いこと」
という規定があって、議員の義務を罰則つきで明文規定しています。

 ところが、こういう明文規定があるのに、市や教育委員会から補助を受ける公的な補助団体が、
門真市の議員を団体の役員に据えて、
その議員が政治倫理条例違反と判定されて、
議長警告という処罰を受けてもなおその議員を役員に据え続ける、
その公的な補助を受けている団体が。

 その議員を政治倫理条例違反して役員に据え続けていると、こういうことがあるのであれば、その団体がその議員と共同して政治倫理条例違反の状態をつくり出していると考えるべきであり、
その団体はコンプライアンス違反を犯しているとみなすべきだと思いますが、
どうですか。

◎丹路 スポーツ振興課長
社会教育関係団体に対するコンプライアンスは、法令だけでなく社会規範、企業倫理、社会貢献度等が強く求められるものと言われております。
その意味から、自浄努力が求められていますが、改善されないのであれば、そうみなされてもいたし方ないと考えます。
以上です。

◆戸田 委員
これも全くごく当たり前のことを確認しただけですけれども、ちょっと具体例に移りますね。
2月の末だったか、3月冒頭でしたか、私が教育委員会から体育協会と傘下団体の役員の一覧を出してもらったところ、驚くべきことが判明しました。

 まず第1、緑風クラブの吉水議員が2013年9月1日現在の体育協会役員名簿で理事という役員に就任しているということ。
つまり、吉水議員と体育協会が結託して、議会や教育委員会に対しては、この吉水議員の政治倫理条例違反が問題になったときに、
8月20日付をもって副会長を辞任したと答えておって、
あたかも役員をやめて議員政治倫理条例違反を解消したかのように思わせておいて、
実際には、今度は理事という役員に就任がえして役員を続けていたということです。

 2番目、また吉水議員は、ソフトボール連盟の2014年度役員名簿で相談役に就任していることがわかりました。
これは政治倫理条例違反で、9月24日、文教常任委員会で私が調査の結果、追及して問題になり、9月30日に政治倫理条例の審査請求が出されるに際して、
実は9月23日で会長を辞任したと答えて、

 ここでも役員をやめて議員政治倫理条例違反を解消したかのように思わせておいて、
実際には相談役という役員に就任がえして役員を続けていたわけです。
相談役がソフトボール連盟の役員に該当するということは、ソフトボール連盟の役員名簿に記載されていること自身から、私は明白であると思います。

 3番目に、さらに吉水議員は、実は柔道連盟の平成25年度役員名簿、これは2013年3月16日段階と書いてありましたが、これにも顧問として役員登録されております。 これも政治倫理条例に違反しているものと私は考えます。

 4番目に、この件に関して3月3日月曜日に丹路スポーツ振興課長に聞いたところ、
以下のことがわかりました。
まず、
1)10月か11月に体育協会から役員名簿が出されたと。
2)それを見ると、その中で吉水議員が体協の理事になっていたので、これは問題かと思
いますが、どうですかと体協に話を投げかけた。
3)しかし、体育協会からはその後何の反応もないままである。

4)教育委員会は、体協への追及は行わず、またこの件を議会側にも全く伝えなかった。
つまり、10月か11月ぐらいに名簿を受けて、吉水議員のことで、これでいいで
しょうかという疑問を投げかけたけれども、何の回答もなし、3月段階になっても回
答もなしで、教育委員会も何も動かなかった、議員側にも議会側にも全くその事実を
伝えなかった
ということですね。
以上の事柄について、教育委員会から改めてこの経過を説明してください。

◎丹路 スポーツ振興課長
25年10月7日に体育協会の田中理事長から、25年9月1日付の役員名簿の提出がございました。
10月24日に26年度の事業及び諸手続の打ち合わせをする中で、
教育委員会のほうから新役員の名簿の提出がありましたが、問題はないのですかと、
改めて自浄努力を求めますという旨を田中理事長にはお伝えしましたが、
体協側からは特に意見はなく、その後は議員御承知のとおり、反応はないままであります。

 また、議会にお伝えしなかった理由でありますが、
議員みずからが制定されました市議会議員政治倫理条例により、市議会議員が市から
の補助、助成を受ける団体への役員就任が禁止されており、
条例違反に該当するか否かは議会の審査会で諮られるものであります。

 そこで、当然ながら議員からの事実確認があれば、それに応じるものでありますが、
教育委員会から議会に対して、直ちに条例違反のおそれがあるという事実をお伝えする
べきものかどうかは、正直なところ図りかねております。

 まずは、団体みずからの姿勢を正していただくべきことが第一義であると考えたところでございます。
以上でございます。

◆戸田 委員
ある意味、苦悩の、あるいは苦しい答弁の面もあるかなと思いますね。
正直なところ、一々議員がこの団体の役員になってますよということを発見したら、
全部議会側に通報するべきかどうか迷うところがあると。

 そういう面も理解できないことはないけれども、一方で
政治倫理条例違反で現に吉水議員が2回も警告処分を受けていると、
こういうことがあって、その後でなお今度体協の、これはれっきとした役員の理事に
なっていると
いうことがわかって、そのことをあえて言わなかった、通報するかどうか迷ったということですけれども、

 私のほうからすれば、教育委員会も一緒になって情報を隠していたというふうにも思えるわけです。
2月末あたりに、たまたまどうなっているのと名簿を出してもらったら、思いも寄らぬ発見があったということなんですね。

 こういう件では、この議会側、少なくとも議会で議長の警告処分という、政治倫理条例の中で定められている重い処分をやって、しかもそれを2回もやったと。
議会だよりでも全部公表されて、本会議でもそれが発表されている。
そういう団体、体育協会と吉水議員にかかわって、
理事にもなっているわ、
相談役に移っているわ、
顧問は最初からもともと柔道連盟をやっているわ
ということがわかって、何にも議会に言わないというのは、極めて教育委員会のコンプライアンスの意識にも問題があると私は思いますね。

 この点は教育委員会は反省して、コンプライアンスの重視をきちんとすべきであろうと思いますが、どのように考えますか。

◎丹路 スポーツ振興課長
現在、本市の社会教育関係団体は13団体が登録されております。
その中で門真市PTA協議会や門真市子ども会育成連合会と並んで、会員数も多いことから、
教育委員会といたしましては、他の団体の規範となるべき団体として対応していただくことを念頭に、団体には口頭でお伝えしたものです。

 今後も、コンプライアンス意識のさらなる向上を目指して指導・助言していきたいと考えております。以上です。

◆戸田 委員
体育協会は、長い50年の歴史があって、前の東市長時代の強い行政への影響力もあって、教育委員会がいまだにそこら辺に遠慮がちである、腰を引いているというふうに思えてしまうわけですけれども、今後改善されていくということと思って次の質問に移ります。

 さて、教育委員会には反省してもらうとして、
一番の問題は、体育協会と吉水議員が議会と政治倫理条例をなめ切った考えと対応を続けてきたことだと思います。
問題になった役職を辞任したという裏で、実は別の役職につくとは、誰も想像し得ないことです。

 「体育協会の副会長をやめました、もう既にやめております」、こういう報告を受けたら、役員から一切手を引いていると誰しも思いますよ。
よもやそれが理事というところについて、ことし3月にあった体育協会50周年式典のカラーのパンフレットにも理事としてぬけぬけと載せている。
どういう神経をしているのかと思う。人をなめるのもいいかげんにしろと思いますね。

 こういう卑劣な手を使って平然と政治倫理条例の違反を重ねていたことは、絶対許せません。

 議員政治倫理条例が幾ら議員の自律の問題であるとはいえ、吉水議員の条例違反、もしくは抵触する状態を容認したり、議会の目をだますことに加担したりしている
体育協会の姿勢は、
コンプライアンスを重視すべき公的補助を受けている団体としてあるまじき姿勢
であり、厳しく弾劾されるべきです。

 体育協会は、議員たる私が田中理事長に昨年5月17日に糾問と公開質問を出したことに対して、この田中理事長が5月25日、回答文を出してきたものの、その内容は論点ごまかしでしかなく、

 しかも回答期限の関係で理事長田中の個人的見解であり、それ以上でもそれ以下でもな
いと言いながら、正式な回答というのは全くよこさないままですね。極めて不誠実。

 時間がないから個人的なことしか今は回答できないと言って、じゃ時間がたったら正式な回答を出すのは当たり前だけれども、全く出さない。

 いやしくも、門真市の議員が公的補助団体のあり方について数々の疑問、問題があるが、どうなのかと公的な質問状を出していながら、これに全く答えずに門前払いしてせせら笑っていると、こういうことが公的補助団体で許されるのか。

 議員としても極めて侮辱されたも同然であり、怒っております、私は。
非常に悪質ですね。

 また、私がこの5.17糾問文書で問題解決がされるまでは、貴会、つまり体育協会の
行事への出席は、抗議の意思表示として全てボイコットすると書いて、

 体協主催の5月30日、門真市市民総合体育大会の出席拒否を明言し、私の意思を大会前に文書で知らせていたにもかかわらず、

 5月30日、当日パンフの中には「参与戸田ひさよし」と私の名前を消さずにそのまま配布して、参加市民に戸田議員も参与になっているという誤解を与えて、私に迷惑をかけました。

 現実に、
「戸田さん、体育協会を批判しているけれども、参与になっているじゃないか」、   「ちゃんと書いていたよ、見ましたよ」、
「どうなっているの」、
という問い合わせが2件ほど私のとこにありましたからね。

 印刷直しはもう無理としても、せめてせいぜい多くて200人、300人のパンフであれば、ぱっぱっと手分けしてサインペンで消せばいいだけの話です、僕の部分だけね。

 それすらせず。こういう体育協会のコンプライアンス破壊の実態を見ると、到底市教委が補助を与えるべきでもないと思うが、どうか。

 2)として、この間のたび重なる議員政治倫理条例違反への容認、情報隠蔽やごまかし説明について、
体育協会という組織として真摯に反省し、謝罪文等を再発させないことの再発防止の
誓約書を教育委員会に提出するまでは、一切の補助や優遇措置、減免などを停止すべ
きと思うが、
教育委員会の見解はどうか、答えてください。

◎丹路 スポーツ振興課長
市議会議員政治倫理条例については、市議会議員みずからが律する趣旨で制定されたものであり、団体に対しては、市議会での動きはお知らせいたしておりますが、団体みずからが決定されるべき問題であると認識をいたしております。

 また、市から補助または助成を受けている団体の役員に市議会議員が就任することにつきましては、その一つ一つが条例に抵触するかどうかの判断は、議会の審査会で決定されるものでありまして、

 仮に抵触するとなっても、直ちに団体が法令等に違反していることとは言えず、まさしくコンプライアンスが重要であるため、倫理上、道義上の判断に委ねるべき問題であると考えております。

 このことから今回も、団体の協力なしには発生しない事例でありますので、団体とりわけ社会教育関係団体におけます条例遵守の姿勢が厳しく求められるものと考えております。
この観点から、委員御指摘の問題は、今後におけます検討課題とさせていただきたいと考えております。
以上でございます。

◆戸田 委員
これほど悪辣な、かつ執拗な条例違反への加担を行っておる団体だけれども、
まだ「今後検討していきます」程度の話は、私は極めて甘過ぎると思いますね。

 さて、私は、体育協会の体質が余りにも悪辣なので、体育協会の全部の役員と体育協会傘下にあるスポーツ団体の役員に、100%ではないけれども、ほぼ8割以上方、文書と資料を送りました。

 タイトルは「公的補助団体にあるまじきコンプライアンス順法破壊を繰り返している体育協会の糾問と抜本改善要求」として、

 体育協会の会長宮本一孝殿、理事長田中登殿、理事一同殿、傘下団体各位として、
今述べたようなことをるる挙げて、

 かつ宮本一孝府議が、数々の非行を繰り返し、かつ民族差別をあおって、扇動して、暴力行為を繰り返している凶悪な犯罪者と懇意にある問題も含めて、体育協会会長におよそふさわしくない人間であると、その証拠の動画を32人分は同封して、情報を伝えて。

 というのは、私の想像するところ、体育協会のトップの一部役員以外は、体育協会と吉水議員がこういうよからぬ問題を繰り返しているという実態を知らないんではないかという危惧があります。

 何かの理由、政治的な理由で、吉水議員がほかからいじめられているんだ、不当にバッシングされて圧力をかけられているんだと、こういう全く間違った誤解を持っている人たちが多いのではないかと、こう思いまして、資料も添えて文書を送りました。

 そして、このような非行を繰り返す宮本会長や吉水理事については即刻解任さすべし、  そして抜本的な改善するべし、
そしてちゃんと人権研修とかコンプライアンスの研修も受け入れるべしと、
そういうふうなことを書いて送ったとこです。

 今回は公開質問とはしませんでした。
というのは、質問状を出してもまともに答えないという非常にはっきりした経過がありますんで、質問状の回答が期待できないと思って出したわけです。

 こういういきさつがあって、今現在があるわけです。
これを3月13日から出し続けて、大体15日ぐらいまでかかって、一部はもう少しかかっていますけれども、今3月19日の段階で全ての役員の手元には全部届いているはずです。

 さて、こういう体協について、この予算書には補助金が盛り込まれていますが、
それだけでなくて、日常的にも体協やその傘下団体への従来どおりのいろんな減免と
か優遇措置も当然今までどおり継続していくと、こう予定されているわけなんですけれども、体育協会がこのようなことを引き起こしておきながら、反省の意図、改善を明らかにするまでは、こういう予算、補助、優遇措置、減免措置、全て執行停止にして、体育協会側の変化を待つべきと思いますが、いかが考えますか。

◎丹路 スポーツ振興課長
委員御指摘のとおり、団体のコンプライアンス意識は改善に向かっておられないと思わざるを得ないため、改めて団体に注意喚起をし、

 それでもなお改善の傾向が見受けられない場合は、教育委員会といたしましても重大な決断も検討せざるを得ないであろうと考えています。
以上です。

◆戸田 委員
それでも踏み切るとは言えないということですが、重大な検討も考えざるを得ないと、相手側が改善を示さなければという条件ですけれどもね。

 5月には体育協会の総会もあるらしいですけれども、それを見守るというのが市教委の今のところの判断だと。

 私は、もうもはや見守る段階じゃない、これだけ議会と教育委員会をなめ切った対応をしているんであれば、
もはやその責任を負わせるべきだ、
やったことに対する見返りはちゃんと与えるべきだと、
このように私は思いますがね。

 これは私の意見として、改めて述べておきます。
最後に、少なくとも体育協会の理事会に対しては、コンプライアンスとか説明責任と情報公開などの研修を門真市教委推薦の講師によって行うべきと思います。

 余りにもコンプライアンス意識が欠け過ぎて、自分たちは何をしてもいいと思い過ぎているんじゃないのかと思わざるを得ませんので、自前の講師じゃなくて教育委員会推薦の講師で、このような最低限の社会常識について研修を行うべきと思いますが、どうでしょうか。

◎丹路 スポーツ振興課長
研修事業の補助金を計上していますことから、教育委員会から体育協会に対しまして御提案をさせていただきますが、体育協会みずからが判断されるものであると考えております。 以上です。

◆戸田 委員
結構です。