★維新型政治を批判し、実質的に市長3選出馬表明した
園部市長の「所信表明」!(2/26本会議)
13/3/18up

(戸田注釈)
 6月にある市長選挙については、「ザイトク荒巻のお友達」=維新の会の宮本一孝府議が2/24に出馬表明を行なった。

 これに対して、園部市長の態度表明が注目されていたが、
園部市長は2/26本会議の「施政方針説明」に続けての「所信表明」において、
維新の会画家型劇場政治や(門真市消滅の)大阪都構想への批判や疑念を強く打ち出しながら、「事実上の出馬表明」を行なった。
 
 門真市存続を守り抜いて発展させる!という固い決意と維新政治への強い批判において、戸田はこの所信表明を断固支持する!

 門真市HPには、市議会で発言された市長の言葉であるにも拘わらず、
この「所信表明」の内容は掲載されていないが、戸田は2/26本会議後に原稿全文を入手しているので、

以下にそれを公表する。
 
 掲示板投稿が遅れてしまって申し訳ないが、これは「戸田HPでしか知ることの出来ない」大事な市政情報である。
 (音声の方は近日中に「戸田の門真市動画コーナー」
   http://www.youtube.com/user/todanokadomasidouga
  に音声動画アップを行なっていく予定)
本会議での園部市長の「所信表明」

(施政方針説明に引き続いて)
 さて、平成25年度の施政方針を申し上げたところでございますが、貴重なこの機会をおかりいたしまして、
私の所信の一端を申し上げることをお許しいただきたく存じます。

 「日の光を籍(か)りて照る大いなる月たらんよりは、自ら光を放つ小さき燈火(ともしび)たれ」これは、
森鴎外の人間の生き方を説いた言葉であります が、その意味するところは、
「たとえ小さな灯であったとしても、自ら光を発し、社会のひだに一筋の光でも差し込める存在となるような仕事をすべし」という ことであります。

 政治には、数の世界、力の世界という側面はありますが、私は、光なき月のもとに参集して、
身の安穏を図ろうとするのではなく、その光はささやかなものであったとしても、
自ら光を発することのできる道を選ぶ政治家像を理想といたします。


 昨今、政治の舞台においては、強烈なリーダーシップを発揮する政治家の下で、
その親衛隊的な振る舞いで、自らの意思を持たない一群の、
いわばマスコミが 「チルドレン」「ガールズ」「ベイビーズ」などと称する政治家が台頭してきておりますが、
この現象につきましては、日本政治の劣化を感じますとともに、政治の先行きを危惧するものであります。

 また、本市の今後の発展を考える上で、大阪都構想をどう捉えていくのかは、
法定協議に基づく議論がはじまった今、極めて重要な観点であります。


 私は、地方自治体は、今よりも権限と財源の拡充をすすめ、
民意を一層反映した都市経営を推進すべきという「地方分権の推進派」であります。
本市が中核市 や特例市のように権限と財源を確保し、
市民の皆様の「幸福度の向上」を果たしていくことができる統合であれば、大いに賛成であります。

 しかしながら、現段階での都構想は、本市への具体的な影響が見えにくく、
また、大阪府は、東京都と違い地方交付税の交付団体であり、
財政状況も悪く、都となっても財源の調整機能が可能なのか等の疑問が多々あります。

 大切なことは、大阪都となるメリットや問題点を徹底して公表し、
住民の皆様がしっかりと議論できる状況の下で判断していくことであり、
劇場型を駆使したポピュリズムに流され、「とにかく現状は問題なので、何か変えてくれれば良い」という空気感は危険であります。


 私、園部は、2期目の総仕上げの時を迎えた今、現状の問題と課題を慎重かつ大胆に真正面から見極め、
これまでの実績・成果を踏まえ、引き続き、第5次総合計画の策定でお約束いたしました施策の結実及びその充実に向けて、
一層磨きをかけるとともに、自ら発する光で、市民の皆様や職員の先導役を担い、
さらなる発展への道程に一筋の光を差し込んでまいりたいと考えており、
引き続き、市政を担当させていただきたいとの決意を新たにいたしたところであります。


 議員各位におかれましては、格別のご厚情をもちまして、さらなるご支援、ご鞭撻を賜りますようお願いを申しあげる次第であります。

 長時間にわたり、ご清聴賜り、誠にありがとうございました。どうかよろしくお願い申し上げます。