2013年9月議会
戸田の一般質問と答弁(9/30本会議)
13/10/4up

項目1;中央小撤去工事で反社会的契約や虚偽回答をした不良企業=金川建設を不当に免罪した市の行為について

Q1(戸田):金川建設が、埋め戻し土について「土を掘り出して埋め戻したら、土の2割が残る」という全く虚偽の文書回答を2月に市に出して、3月と6月の議会で問題になった事案に関して、市が6月12日に追及質問を出し、金川建設は7月3日回答で「先の回答は単なる勘違いでした」という「訂正回答」を出して責任逃れをしたのだが、この6/12から7/3に至るやり取りが、金川建設が市の指名業者にふさわしいか否かを審査する7月30日、31日の「建設工事請負業者審査会」に上げる資料の中にも、審査会に出した「審査報告書案」の中にも欠落したまま、「審査」がなされ、「審査会答申」が決定された。

 金川の「7/3回答書」は、都市建設部営繕住宅課の中に留め置かれて、情報を共有すべき総務部法務課等にコピー配布される事無く、また法務課らもそれを求める事無く、これほど破廉恥な「ウソの上塗りと居直り」行為に対して、亀田営繕住宅課長のみの決裁で、「金川建設は訂正回答を出したから問題は無い」、とのおかしな判断がされて、それの口頭報告のみで庁内判断が形成されるという、実に理不尽で、職務手続きとして絶対許されない事がなされた。

 さらに、市が8月6日以降に私に行なった説明の中でも、この「7/3回答書」の存在が隠されており、私がそれに気づくのは、8月13日に森本総務部長を追及した時であり、そこから初めて、6/12から7/3に至る文書の存在が明らかになったのである。
 市が行なった、こういうデタラメさについては、8月の私の追及によって、市は私に謝罪と反省の意を示したが、この議会の場で、職務手続き的にどのように不当だったのかを示し、公式に謝罪と反省を述べよ。



A1(答弁/森本総務部長):埋戻し土に係る文書回答についてでありますが、議員ご指摘のとおり、金川建設の7月3日付回答書について、両課それぞれで一定の分担をし、調査を行っていたものの、文書が営繕住宅課内で処理され、法務課におきましても十分に確認を行わなかったことにつきましては、反省すべき点であったと考えております。
   事務手続きとしましては、門真市事務処理規程第3条の事務処理の原則に基づき、関係部門と十分に協調し、意思の疎通を図る必要があったと認識しております。
   また、市の6月12日質問書から金川建設の7月3日訂正回答書に至る一連の過程について、「建設工事請負業者審査会」の審議対象とする資料の中に欠落していた事は、それによって、答申そのものが無効になるものとは考えておりませんが、このことにつきましても、反省すべきものと考え、今後そのような事が無いよう、厳に努めてまいります。




:これ以外にも、市は6月後半から「業務的に不適切な行為」を様々に重ねたし、「議員への信義違反行為」も、様々行なった。
それらの数々は、私が8月に厳しく指摘し、市も過ちを認めて謝罪し、私のHP掲示板にも公表され、一部は音声記録にも取っている。
「7/3訂正回答問題」以外の、市が自認し謝罪と反省の意を述べた「職務懈怠・議会答弁違反」行為と「議員への信義違反行為」の全てを列挙し、再発防止策を述べよ。



:7月3日訂正回答問題以外の職務懈怠・議会答弁違反についてでありますが、金川建設への聞き取り及び審査会の録音無し、審査会資料中の日付記載漏れにつきましては、真摯に反省しております。
 再発防止については、「行政事例集」にも「失敗例」として追加して、教訓の共有と継承を図ってまいり、職員への周知啓発を行なうようにいたします。
 また、議員ご指摘の訂正回答問題以外の議員への信義違反行為についてでありますが、本件に関し、議員より情報提供を求められていたにも関わらず、金川建設への事情聴取、審査会の開催、警告措置など、8月6日に戸田議員に問われるまで全く伝えなかったことは、審査会の公正性を考慮したものではありましたが、結果として、議員に不信の念を抱かせてしまったこととなり、今後はそのような事が無いよう、厳に努めてまいります。
 再発防止については、議会でこのように公式に反省の意を述べたという事実を各職員が胸に刻む事で果たされるものと思います。




:公共工事で「口利き」で利益を得る行為について、近年の議会答弁の具体を示されたい。
「口利き行為」が違法行為にあたる場合とは、暴力団や暴力団関係者に利益を与える場合以外には、具体的にはどういう場合か?



A3:公共工事での口利きにより利益を得る行為に係る答弁についてでありますが、
建設業法の一括下請負の禁止となる工事請負に該当する事など、建設業法違反となる行為について、
平成23年3月の総務水道常任委員会における今田委員の質疑において、
総務課参事は、「今後におきましても、市と下請業者につきましては直接の法律関係はございませんが、適正な建設工事の履行確保のため、資格の確認も含め、下請業者の把握に努める」とし、
今田委員は、「今なぜ資格のことをお聞きしたかといいますと、まず元請さんが工事をとられて、1次で出された下請さんに資格がない、また2次の下請さんに資格がないときに、その工事を役所が認めてしているということは、1次の業者さんにもし資格がなければ、世間で俗に言う口ききということの疑惑も発生してきますので、その点についてはしっかりとやっていただきたい。また、その点についてどのように思われるか」、再度聞かれ、
総務課参事は、「そういった資格につきましては、今後そのような見落とし等のないよう確保に努めてまいりたいと考えております。」と、御答弁申し上げております。

 また、24年第1回定例会では、戸田議員からの一般質問において、
「建設業界では下請のあっせんから物資・人員のあっせんに至るまで、幅広く口きき業が存在し、これが暴力団介入の温床にもなっているようだが、一方で適正価格で適正内容の仲介は合法的な商行為であり、合法・適正な口ききと違法・不正な口ききとを区分するものは何か。口きき者がどういう人間であるか、あっせん価格が適正範囲か、実態があるかなどによると思うが、具体的にはどうか。」との質問に対し、
「合法・適法な口ききと違法・不正な口ききとを区別するものは何かにつきましては、違法な口ききとは、建設業法違反となる一括下請負等による中間詐取を指すものではないかと考えております。」と御答弁申し上げております。 

 なお、暴力団員への口利き行為等のほか、何人でも法令等に抵触する場合については、違法行為となるものと考えており、強要や脅迫等によるものが違法行為にあたる一例と認識しております。




:本来は審査会以前の、調査の一環として行なわれなければおかしい、糸さんと後藤弁護士事務所からの事情聴取が、8/6問題発覚以降の、私の猛烈抗議と8月16日付け要求書によって、ようやく実現した。糸さんへの情聴取は、9月9日に3時間余に渡って行なわれ、いろんな事が詳細に明らかにされた。

 ・昭和の時代には、ヤクザ暴力団が、公共工事におおっぴらに関わって仕切り役をしていて、一方で行き過ぎ
たタカリへの防波堤にもなっており、市もそれを認知していたこと、
 ・住野という男が門真市内にある「山口組系大石興業」の「関係者」であると、大石興業の親分が今も糸さんに語っている事、

 ・金川建設の田中営業部長は「昔、糸さんに公共工事で文句を付けられた」と裁判で言っているが、実際には田中部長がヤクザを連れて自治会長宅を訪れて、自分の仕切りに従わせようとした事に対して、当時そこの自治会で子供会の会長をしてヤクザ対策もしていた糸さんが、それを制してヤクザの介入を防いだものであること、

 などの事例が詳細に、リアリティを持って語られた。
 市は、こういった糸さんの話をどう受け止めたのか?

 少なくとも「金川建設への警告処分の理由に糸さんの件を挙げる」のであれば、金川建設や田中部長の言い分だけでなく、糸さんの言い分も聞いておくべきではなかったか?



:市は、糸氏の話をどう受け止めたのかについてでありますが、
糸氏の語った事については、昔の時代の詳細な話も含まれている面もあると思いますが、「確定的事実」と判断する事が出来るものには至らず、「参考的情報のひとつ」と捉えております。

 また、金川建設営業部長の言い分だけでなく、糸氏の言い分も聞いて置くべきではなかったかにつきましては、本件工事に関する有資格者への入札参加資格停止等の措置を決定する上で、市が確認すべき事項は、金川建設営業部長の当時の認識であると考えており、その認識については、営業部長自身の問題であることから、特段、糸氏から聴取すべき事項は無いと判断したものの、議員のご指摘について、そのような必要が有ったとの認識を全て否定するものではございません。




:9月17日の、後藤弁護士事務所の山本弁護士の事情聴取に関して聞く。

 q1)数々の証拠文書を基にした、詳細で分かり易い山本弁護士の説明を初めて聞いて、2011年2月に同弁護士から「暴力団関係者が工事介入している疑惑についての詳細な通報」を受けた際に、「ヒアリングも調査も必要なし」として門前払いした、当時の市の対応の誤りを反省しなかったか?

 q2)審査会答申で、市が、金川建設が「住野、岡田の言動には威迫を感じなかった」と言っているから、その通りに考えるしかない、など全て金川建設の言い分をそのまま認めている事について、山本弁護士が、

 「当事者の話をそのまま信じない、というのは常識中の常識」の事、
 「鵜呑みにすることが仕事ではない。常識で考えていただきたい」、

 「そもそも田中氏は池田氏に、イケダコーポレーションに補てんをすると。『補てんをするから仕事やらしたってくれ』と、高い価格でやらせてくれと、そういうスキームを組んで、仕事やらしてるわけですから、そこんとこをちゃんとまず指摘しなければ、まったく本質から、かけ離れてしまいますね」、

 「金川建設の不備など、全然書いてなくて、ほんとに不思議な文章なんですけども」、
 「なんなんですかね、中立的な文書とは思えないですね。」

 「要するに、処分の基礎たる認定事実及びその根拠資料に欠如または誤りがある、ということは、今日の話で、ほぼ間違いなかろうと考えますから、そういうことになると、・・・正当性を欠く」
 「そういうのは、裁量云々で正当化されるものではなく、誤りがあれば修正しなくてはならないかと思います。」

 などと述べている事について、どう考えるか?

 q3)住野については、警察が作った「身上調書」に、「以前、暴力団に所属をしていた」との事実がはっきりと書かれている。
と、山本弁護士が述べている事について、どう考えるか?  

 また、事情聴取当日、狩俣法務課長が
 「裁判の記録で、田中部長の証言として、住野・岡田は暴力団関係者だという認識は全然してなかった、とある」、と言った事に対して、山本弁護士が、

 「田中氏が知らんと証言したからそのとおりですと。そういうふうにそのとおり信用して認定しました」と、
これは、事実認定ではありません。証言云々以前の問題でして、それは「知らん」というでしょう。当たり前ですよ、そんなことは

 と痛烈に批判し、
田中氏の速記録45ページには、
「岡田さんは山口組系の末端の組員だということは知っておられましたよね。」
「それは岡田さんと会ってから後で私の方でいろいろ聞いて、大体そういうことだろうなということを予想はついてました。
こういう証言もありますね。

 と、裁判証言を具体的に挙げて、市の認識の誤りを指摘したが、これについて、市はどう考えるか?


:山本弁護士の意見聴取において、
当時の市の対応の誤りを反省しなかったかについて及び金川建設の意見をそのまま受け入れた事や、調査依頼の本質についてなど、市の認識の誤りを指摘されたことについてでありますが、「暴力団や暴力団関係者の介入疑惑に関する通報が、一定のレベルを持って市に寄せられた場合は、通報者からのヒアリングや調査を行なう」という市の方針については、24年第1回定例会の戸田議員に対し、御答弁申し上げております。 
 また、種々のご批判、ご指摘につきましても、一定、重く受け止めなければいけないものと考えております。


 

:金川建設には、中央小工事に関わって、2つの重大な不正行為がある。
 ひとつは、「社会通念に反する契約」をした事であり、これは、かつて暴力団に所属していただけでなく、日頃の素行でも暴力団関係者疑惑も含めて、数々問題が指摘される、住野や岡田という男達の言いなりになって、
彼ら自身は中央小工事の説明対象の住民でもないのに、「知人が現場そばに住んでいる」という話を、知人当人の委任状も確認せず、「工事被害が発生するかもしれない」、という話を口実にした、かつ「振動問題など起こったら工事止めなあかん」とか、「門真でお前とこの車走れるなら走ってみい」などの脅しをかけての、下請参入要求をされた際に、市への報告や相談をせずに安易に受けれ入れ、

 1次下請けのイケダ社に下請に入れる事を強制し、住野岡田らに「口利きの報酬」として、証拠があるだけでも約480万円、弁護士推定では約600万円の不当利得を与えた、というものである。

 ふたつ目は、市の質問に対して虚偽の回答文書を出して、半年以上に渡って市当局及び議員や議会を混乱させ、労力をかけさせた「虚偽の文書回答」問題である。
 これは、埋め戻し土について、昨年末の市からの問い合わせに対して、回答まで2ヶ月もかけた上に、「土を掘り出して埋め戻したら、土の2割が残る」という全く虚偽の口頭説明と文書回答を市に対して行ない、やがて4月の市の実証実験でそのウソが立証され、6月議会で「事実に反する回答である」との答弁がなされ、

 6月12日に市から追及質問が出されて、万事休すとなってから、7月3日回答で「今までの回答は単なる勘違いでした」という「訂正回答」を出して責任逃れをした事である。

 これらの行為は、市の指名業者として許されない事であり、指命停止措置をして当然である。少なくとも厳重警告処分や厳重注意処分を行なわなければ、門真市の公共工事の公正さは保持出来ず、不正やり放題になってしまう。
 10月中には処分を出すべきと思うが、どうか?



:「指命停止処分」や「警告」についてでありますが、
「建設工事請負業者審査会」を開いて決めるものであり、現段階で再度、審査会を開催して審議すべきものとは認識しておりませんが、8月以降現在までの種々の情報意見の収集検討に鑑み、「2人の人物による下請参入要求受け入れ」の件では、金川建設の当時の対応や今般の市への説明に関して、若干不透明、不十分と思える部分も感じられ、また、埋め戻し土に係る回答に関し、これにより、長期間、議員及び市を混乱させた責任は重いものと認識しております。

 市としては、こういった事を総合し、今後の公共工事における公正さを確保する観点から、市公共工事に関わる業者全般に対し、注意喚起するとともに、金川建設に対しましては、文書交付を含む何らかの措置を近々に行ってまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

   

項目1:・・・・・・質問時間小計 9分24秒・・・


項目2;ヘイトスピーチ勢力に公共施設を使わせないための担当者研修と人権政策課の責務について

(戸田)私は、民族差別の集団暴力犯罪を得意がる、卑劣ファシスト=「在特会」や「主権回復会」などの団体・個人の総称として、カタカナで「ザイトク」と呼んできましたが、昨今ではようやくテレビ新聞でも取り上げられるようになって、「ヘイトスピーチ勢力」という呼び方で知られるようになりました。
 この連中がやっている事は、「スピーチ」という呼び方では到底収まらないものですが、そういう社会的認知がされている現実もあるので、私もこの連中を「ヘイトスピーチ勢力」とも呼ぶ事にします。
 そういう前提の下で、以下の質問をします。



:改めて、「ザイトク」あるいはヘイトスピーチ勢力に関して、これまで門真市議会でどのように答弁されてきたか、列挙して下さい。


A1(答弁/市原市民部長):ヘイトスピーチ勢力に関して、これまで門真市議会でどのように答弁されてきたかについてであります。
 平成23年9月の本会議において、
 「特定団体が在日韓国・朝鮮・中国人のほか外国籍住民の方々に対して行っている行為は、本市条例の理念からしても、差別を助長し、人権を侵害しかねない行為であると危惧するものであり、人種、民族、門地など人が生まれながらにして持ち、みずから選択する余地のない点や国籍などの属性をとらまえての差別行為は、許されるものではない。

 今後、市内で差別を扇動すると思われる行為があった場合、その事実が社会に重大な影響を及ぼす悪質かつ陰湿な行為である場合は、市民の人権を守る立場の市として、必要に応じて明確な見解を公に示すなど毅然とした対応を行うとともに、さらに一層人権に関する市民啓発事業の充実に努めていきたい」

 という旨のご答弁を申し上げました。

 なお、この市の基本姿勢は、その後の12月市議会や24年12月市議会、25年3月市議会など、何度も市議会で表明しております。

 24年6月の建設文教常任委員会においては、
「特定団体の、外国籍住民の方々に対する行為につきましては、差別を助長し、人権を侵害しかねない行為であり、許されるものではない」 という旨のご答弁をいたしました。

 24年12月の建設文教常任委員会においては、
戸田議員からの「差別怒号暴力集団の実態や組織名称、名の知れた活動家について、市は人権を守り住民の安全安心を守る責務を強く自覚して、情報収集や研修をしっかり行なって、判別して毅然たる対応を取るべきと思うが、どうか」

という旨の質問をいただき、

「教育委員会所管の指定管理者の職員に対しても、委員お示しの議会質問・答弁等さまざまな資料を含め、情報提供する機会を設けることについて考えていきたい」
という旨のご答弁をしております。




:教育委員会では、昨年12月議会答弁の実行として、民間団体も含んだ、各種施設の管理者や職員に対して、
ザイトクの存在とそれへの対応方針についての研修を既に行ない、その際には、私がザイトク問題について、
職員研修に使える映像解説として作って提供したDVDを使っている。

 市長部局においては、民間も含めてどういう対象部署があり、研修の実施はどうなっているか?遅くとも10月中には実施すべきだが、どうか?



:次に、市長部局においては昨年12月議会の答弁内容の実行に関してはどうなっているかについてであります。
 まず、対象部署としては、市民公益活動支援センターや南部市民センター、保健福祉センター、老人福祉センター、リサイクルプラザ、公園などがありますが、これまでの対応といたしましては、議員ご提供のDVD映像を、窓口のある部署の管理職と一部の施設管理担当者に提供し、視聴させていただきました。

 市の民間団体も含んだ各種施設の管理者や職員に対しましては、10月中に同様のDVD映像を配布し、周知に努めてまいりたいと考えております。





:研修にあたっては、教育委員会と同様、私が提供したDVDを使い、また毎年行なっていくべきと思うがどうか?

併せて、「議会答弁の全文記録や新聞雑誌記事等の文書資料」も配布して、市の施策をハッキリ示し、また、誰かが講師を務め、参加者の感想意見も求めて、認識具合を把握しながら内容を深化させていくべきと思うが、どうか?



:次に、研修にあたっては、議員ご提供のDVD映像を使用し、毎年行なっていくべきと思うがどうか。併せて、内容を深化させていく事が必要だと思うが、どうかについてであります。

 先ほどご答弁申し上げました市の民間団体も含んだ各種施設の管理者や職員に対しての情報提供の際には、議員ご提供のDVD映像と併せてこれまでの議会答弁の内容全文記載や新聞雑誌記事等の文書資料を提供し、ヘイトスピーチの現状について意識の向上に努めてまいります。

 なお、今後の研修の開催につきましては、形式や方法、講師依頼、予算などを検討していく必要があると考えております。




:市民部人権政策課の、人数、担当業務など、今の実状はどうか?

 「人権政策課」という立派な名前はついていても、新たな人権侵害・差別問題について、自ら情報を集めて対策を考える余力や、「差別や人権侵害を絶対に許さない!」という、気概に欠ける部分があるのではないか?



:次に、人権政策課の実状等についてであります。
 人権政策課では、同和問題を始めとする各種差別の解消への取り組み、人権相談、女性のための相談、人権尊重の啓発事業、男女共同参画推進事業、非核平和事業等を所管しております。
 体制につきましては、人権政策担当の総括参事1名と課長以下3名の計4名でございます。
 新たな人権侵害や差別問題に対する対処につきましては、すべての人々の人権の尊重を基礎として平和な社会を築くという気概をもって対応してまいりたいと考えております。



:そもそも常識で考えれば、人間としての尊厳に関わる差別や人権侵害の問題に関しては、人権政策課が、気概を持って、中心部署となって、情報収集や職員への研修、庁内各部署との連携、市民も含めた啓発をするのが当然だと思うが、どうか?
本会議でのザイトク問題に関する答弁は、人権政策課を持つ市民部が行なっていくようにすべきではないか?


:次に、人権政策課が中心部署となって情報収集・研修・啓発をすべきことについてであります。
 本年門真市議会第1回定例会におきましても、議員からの「人権政策課が主軸となり職員・市民に啓発を行うべきと思うがどうか」といった質問に対して、
 「市としましても、人権擁護、差別撤廃に向け取り組むべきと考えております。今後も引き続き、職員、市民を対象とした人権問題などに関する啓発などに取り組んでまいります。」
 とご答弁申し上げあげましたとおり、住民の人権と尊厳に関わることにつきましては、人権政策課が情報収集に努め、情報を整理して適所に提供するとともに、引き続き市民を対象とした啓発などに取り組むほか、職員への研修につきましては、充実した職員研修が実施できますよう人事課と連携してまいります。

 なお、本会議における答弁につきましては、人権政策課を有する市民部がお答えいたしますが、事象によっては担当部署が、その責任の中で答弁をさせていただきたいと考えております。


項目2の質問:・・質問時間小計 2分48秒・・・


項目3;無思慮な下水管接続で東田町で水害を発生させた責任と再発防止策について

:東田町の旧市営桑才住宅跡地とその北側の住宅地は、隣接地域より地面が低く、大雨時に浸水被害が発生する区域だが、そこの西側に南北に走る「府道八尾茨木線」沿いの、大阪府の下水管に接続する形で、当該区域を東西に走る下水管を、市が設置した事について、住民からの訴えが私に寄せられた。

「ここは地面が低いので、府の下水管に接続すると、府下水管の方から必ず雨水が溢れるようになるから、設置接続するな」という住民の反対を無視し、しかも、この区域にあった排水ポンプを撤去してしたため、従前よりも大きな浸水被害が起こるようになった、という事である。水害の写真を見せもらったが、たしかに、ほかの地区にはないような酷い状態だった。

 少なくとも、排水ポンプを残していれば、こういう被害は防げたか、大幅に軽減出来たはずではないか?
 接続先の府の下水管は、市が接続時に想定していたような能力を、実際には持っていたのか?
 改善が必要な事が後に判明したのではないか?


Q2
:市は今般さらに、当該区域の東側北方に延ばす形で、新たに市の下水管を設置しようとしている。
 これと、当該区域の下水管を現状で接続すれば、当該区域はますます浸水被害に遭いやすくなってしまうとして、区域の住民は猛反対している。

 現状を至急に改善するには、「下水管接続を新たには行なわず」、「排水ポンプを再び設置して大雨時に古川に排水出来るようにする」以外には無いはずだが、それ以外の手があるのか?
 排水ポンプを廃棄して事態を悪化させた者が、責任を持って排水ポンプを回復させるのが当然ではないか?


Q3:排水ポンプの再設置には、およそいくら、かかるのか?遅くとも今年中には設置して、事態を改善させるべきと思うが、どうか? 
設置が来年回しになって、また水害が起こった場合、明白な人災として、訴訟的に、市が非常に不利になるのは明白ではないか?


Q4:旧市営桑才住宅跡地は、これを売却して地域開発に活用するべく、数々、多額の経費をかけてきたが、今までいくらの経費をかけてきたのか?また最低どれくらい以上で売却しようと考えているのか?  


Q5
:「特別に浸水被害を受けやすい状態が改善されないまま」であれば、売れなくなってしまうのではないか?
 売れたとしても、基礎を高く盛り土する工事費用の相殺を求められたり、基礎を高くしたら、北側住民に一層被害を与えてしまったりなど、新たに深刻なトラブルを生み出してしまうのでないか?


Q6
:「公共下水道課」では、住民の苦情や要求を、その都度ちゃんと記録して共有継承する事に欠けていた、と思えてならないが、どうか?改善する必要は無いと考えているのか?


項目3:質問時間小計: 3分17秒・・・



A1〜A6(答弁/中野都市建設部長:戸田議員ご質問のうち、「無思慮な下水管接続で東田町で水害を発生させた責任と再発防止策について」ご答弁申し上げます。

 まず、「少なくとも、排水ポンプを残していれば、こういう被害は防げたか、大幅に軽減出来たはずではないか。接続先の府の下水管は実際問題として、市が接続時に想定していたような能力を持っていたのか。改善が必要な事が後に判明したのではないか」についてであります。

 排水ポンプにつきましては、当時、公共下水道が整備された地域では撤去する針であり、当該区域の排水ポンプも撤去いたしましたが、残しておれば、公共下水道とともに、雨水排除が行えるため、被害の軽減が図れたものと考えます。

 接続先の府の流域下水道の実際問題についての認識につきましては、接続当時におきまして、通常降雨レベルとして大阪府流域下水道の能力には問題がないという認識でありました。

 また改善が必要な事が後に判明したのではないのかに対する認識につきましては、昨年の8月14日や本年8月25日のようなゲリラ豪雨が、昨今、頻発しており、このことから当該地区の地形等を考慮すると浸水対策には、より一層の改善が必要であるとの認識にいたり、また、ポンプ撤去に際しては、より慎重な検討が必要であったと考えております。

 次に「排水ポンプを再び設置して大雨時に古川に排水出来るようにする以外には無いはずだが、それ以外の手があるのか。排水ポンプを廃棄して事態を悪化させた者が、責任を持って排水ポンプを回復させるのが当然ではないか」についてであります。

 議員ご指摘のとおり、当該区域において浸水被害が発生している状況を鑑み、現状を至急に改善する方法といたしましては、今年度工事で当該区域に接続する下水道管には、新たな流入施設は設置せず本管のみの施工とし、貯留施設として利用することで、浸水被害の軽減に一定の効果があるものと考えております。併せて、排水ポンプにつきましては、再設置を行なってまいります。

 次に「遅くとも今年中には排水ポンプを設置して、事態を改善させるべきと思うが、どうか。設置が来年回しになってまた水害が起こった場合、明白な人災として訴訟的に市が非常に不利になるのは明白ではないか」についてであります。

 人災であってはならないとの認識のもと、少しでも早期に設置できるよう、現在、作業中であり、設置費用につきましては、概算で約500万円程度見込んでおります。

 次に「今までいくらの経費をかけてきたのか。また最低どれくらい以上で売却しようと考えているのか」についてであります。 

 17年度の市営住宅撤去をはじめ、有害物資等調査除去及び維持管理費用は、約1億円であり、最低売却価格は1億6千9百万円を考えております。

 次に、浸水被害による旧市営桑才住宅跡地の売却への影響と、売却後のトラブルについてであります。

 現在、売却状況は、入札受付の段階であり、排水の改善になるよう、ポンプの再設置を行なうことで、売却への影響の軽減を図ってまいりたく考えております。

 次に、「公共下水道課では住民の苦情や要求をその都度ちゃんと記録して共有継承する事に欠けていたと思えてならないがどうか。改善する必要は無いと考えているのか」についてであります。

 市民からの苦情や要望等につきましては、その都度記録をいたしており、情報の共有と継承に努めているところであります。しかし、苦情等の状況等によって、記録に程度の差があることは事実であり、この度の件も含めまして、より適正な記録と継承の改善に今後とも努めてまいりますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。





項目1:小計: 9分24秒
項目2:小計: 2分48秒
項目3:小計: 3分17秒

合計 15分29秒     ・・・・残り4分31秒


 

< 再 質 問 >

(戸田指摘と意見を述べます。
下水道問題については、早急な排水ポンプ設置が約束された事はよかったと思います。職員の対応については、今後調査をしていきます。

 また、ザイトク・ヘイトスピーチ勢力への対策については、さらに一歩進展しました。
 先週9月25日に、東京で多くの著名人が共同代表になって、「のりこえネット」という、ヘイトスピーチを阻止していくための国際的ネットワークが発足し、私もその賛同人になったのですが、門真市のザイトク・ヘイトスピーチ勢力に対するしっかりした施策は、全国の自治体の中で今のところ唯一のものであり、最も先進的なものです。
 そして来年あたりには、門真市で「ヘイトスピーチ勢力への対応策は門真市に学ぼう」という勉強会や視察が、行なわれるようになるでしょう。私が必ず、そうしていきますので、よろしくお願いします。


 しかし一方、金川建設問題ではどうか?
 金川建設を、7/31審査会で無罪認定たおかげで、金川建設は8/22五月田小大規模改修工事入札で3億円超の契約を取る事が出来ました。
 これは金川建設にとって、従来の落札1件平均の金額の10倍にもなる、過去最高の大儲けです。
 まさに悪徳の栄え!

 2012年3月議会以降、私の追及によって市が問題に顔を向け始め、12月議会ころから裁判記録も読み込んで、「工事被害の発生可能性を口実にして下請参入を求めるのは社会通念に反する行為で処分の対象になりえる」とか、「虚偽内容の文書を市に出したら、処分の対象になりえる」という答弁も行ない、土の実証実験も行ない、私と二人三脚で真相究明に進んでいたはずの門真市が、6月後半から、私に秘密の内に、突如として、全く逆方向に突進していきました。

 いったい6月に何が起こったのか? 6月19日投票の門真市長選挙のウラで何かが動いて、門真市のトップ=園部市長の姿勢が急転換したのではないか? そういう疑念が湧いてこざるを得ません。
 園部市長はこの疑念に対して、しっかり答える責任があります。

 私と各方面からの批判の成果でありましょう、今回の答弁で、やっとほんの少しだけ反省と改善が述べられ、
「厳重注意」の文書発行くらいは、されるような感じになってきました。しかし、それは100間違ったうちの、ほんの7か8程度直されたに過ぎません。

 私としては、最低限、警告処分か厳重注意文書かを絶対に出させるよう、油断せずに追及していきます。
今回の事件では、金川建設処分に向けて、市と二人三脚で8合目くらいの所に来た、これからはヤイノヤイノとつつかなくても、大丈夫だ、と思って市長選での維新の会粉砕運動や、7月参院選に関心を移していたスキに、とんでもない裏切りをされてしまった、という実態です。
今回、「役人には絶対に気を許してはならない、監視点検を緩めてはならない」、という痛苦な教訓を得ました。
これからは絶対に同じ誤りはしません。

 最後に、行政処分としては、金川建設は無傷のままで切り抜けたと思っているでしょうが、ウソ居直りの代償は、これからやって来ます。
新たな警告なり注意なりの文書もそうですが、私のHPと門真市議会議事録HPで、金川建設の悪行は全世界に拡がって、消えることがありません。

 実は過去に千坪の土地の不法占拠をした企業や、住民にウソをついて大規模プラントを建設した企業への追及を私が行なった件で、4〜5年経ってから、いろんな入札や契約において、非常に不利になってしまって、その企業から、「どうか企業名をHPから削って欲しい」と泣きつかれた事があります。これらの企業は、その後 悪いことをしていないし、住民との協定を守っているので、削除してあげましたが、これは私のHPでは全くの例外です。

 金川建設はこれから、自分の悪行の報いを受けていく事になるのです。住野や岡田にしても、もう以前のような好き勝手は出来なくなるはずです。
 私は、悪いことをしていると確信を持つ企業や人物については、議会で実名を挙げて追及します。共産党みたいに企業名を出さすにぼやかすような事はしません。それによって、たとえ相手から訴えられようと、断固として闘って跳ね返します。

 現に、セクハラ解雇をして私が追及した門真市内の企業からは、弁護士を立てて「1000万円の賠償請求をする」ような文書を出された事がありましたが、これを跳ね返しています。

 その事を指摘して、私の発言を終わります。



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