3月議会一般質問通告 戸田ひさよし   2009年3月3日

件  名
要  旨   

1;「小さくてもキラリと光るまち=門真」という特色づけについて

 

 

 

 

・門真市は種々のデータや指標で「府内ワースト○○」になっているものが非常に多い。 しかしそういった「くすんだ貧乏都市=門真」から意識的に脱却していかなければならない。その道しるべとすべきスローガンは、「小さくてもキラリと光るまち=門真」である。

・合併騒動が終わり、20年の東市長体制も終わって以降、単独市としての市政立て直しの大方針の下、ようやく職員意識も種々のシステムも改善方向に少し踏み出した事を、私は議員として実感しているが、さらに自覚的に進めるべきである。

・現在、「府内的にはベスト8以内に入る」と思われる施策やシステム、「かなりユニークな取り組み」にはどのようなものがあるか? (自己判断・推測によるものでもよい)

・自治体間ネットから情報を得るのはもちろん、門真の改善例を臆せず積極発信して他市との交流を強める事も必要だろう。 ほかいろいろ。 

2:MS社の収奪から脱却するITシステムの構築について

・MS(マイクロソフト)社のパソコン・ソフトによる収奪システムはつくづくエゲツない。 財政の苦しい自治体としてはMS社に吸い上げられるカネを出来るだけ減らし、この収奪システムから脱却していく方策をとるべきである。

・この問題は08年9月議会で公明党の山本議員がトータルなIT問題の質問の中で、OAのオープン・ソース・システムの導入を求め、市は「メリットとデメリットを精査し検討を深めてまいりたい」と答弁したが、どういう検討をしてどういう事が判明したか?09年度での取り組みとしてはどうか?

・現状のMSオフィス依存とそれ以外の選択(無償または格安ソフト導入)では、年間経費やその他の面でどう違うか?ITシステム全般についてはどうか?

・MS社システムからの脱却と市民参画・市民との協同・市民雇用創出を関連づける事が出来ると思うがどうか?経費削減以外にもいろいろなプラス効果があるはずだが、どう認識するか?

・土台のOSをウインドゥからリナックス等の無償公開OSに切り替えていく展望はどうか? など。

3;「役所的発想」の転換による歩道拡張ついて

・非常に端的な例として「大和田茨田線」の歩道、とりわけ岸和田守口線から三ツ島交差点までの間の歩道の問題を例にとって挙げる。 この危険で狭い歩道の拡張は、10年前に私が初当選した時から求めていただけでなく、多くの議員や市民から20年も前から強く要望されていたはずのものだ。

・てっきり地権者が売却拒否しているので進まないのだと思っていたが、先日所管に確認したところ、売却要請どころか売却意志の確認すら全くして来ないで事情不明のままだと知って驚いた。

・役所の発想に特徴的なのは、「飛び石的・部分的改善を嫌い、全体的改善計画や予算裏付けがないと一歩も動こうとしない」事であり、そのために市民が何十年困ろうとも無頓着なところである。

・2m巾でも1m巾でもいいから市民安全のために売って欲しいとの要望を地権者にぶつけ、優遇措置による誘導も工夫して、飛び飛びに少しずつでもいいから歩道を広げていく方策を採るべきだ。職員が年々減る中で成果見通し不透明な手間仕事をする余力がないため、そういう発想が出来ない現状を議員も洞察すべきだった。

・「飛び石的にでもこの歩道を拡張していく」との方針を確立して、まずは今年秋までに沿線地権者総当たりで売却要請と意向確認をして、状況把握し対策を練る事を明言して欲しい。など。

4:大学誘致の市民合意を作るべきことについて

・門真市の活性化のためには大学誘致が絶対に必要であること、その場所としては今の市民プラザ敷地が最適地である事について、市長は市民にはっきりと提起して公開論議を重ねて合意形成すべき。

・大学誘致にあたっては、「大学と対等な立場」で、「補助金支払いや無償提供ではなく売却か有償貸与」で、「永年的に地域に責任を負うパートナー」等の基準を公開的に決めてじっくり対処すべき。

・市民プラザの各施設は別途分散させて維持する事を、今から明示して移転先の用意にかかっていくべき。プラザ利用者が分散移転による不便と引き替えにしてでも大学誘致を歓迎出来るだけの内容を示す必要がある。市長の見解と今後の対応策を問う。ほか。 

5:橋下扇動政治と一線を画した市政運営や市民説明をすべきことについて

・「橋下支持率80%超」、特に門真では府知事選で橋下得票率60.4%で府内1(60%以上は他にない!)という現象があるが、園部市長はハッタリと思いつきの橋下扇動政治に気圧されせず、正面切ったケンカは出来ないとしても、迎合せず冷静に是々非々でいくべき。

・橋下政治によって補助金カットされて廃止縮小せざるを得なくなった施策は、はっきりと  「橋下知事の政策によって出来なくなりました」と明示して門真市民の橋下府政理解を促すべき。

・「収入の範囲での支出の財政」の言葉は、自治体については半分正しくとも半分はウソであり、市長が橋下同様にこの言葉を振りかざすのは正しい財政理解を阻害する。正しい説明をすべき。

・火急の問題は府庁のWTC移転策動である。WTC移転されたら門真の市民も行政も今より負担が大きくなる事は明白ではないか?遠くて不便・交通費かさむ

・災害時に陸の孤島で府警本部から遠い等の弊害をどう思うか?市としてWTC移転反対、少なくとも「拙速な移転決定反対」の意志表示を公表すべき。

・WTC移転の大義名分にされている「道州制」自体、政府財界の意向を受けて橋下が勝手に打ち上げたもので、府民合意の手順が何も踏まれていない。合併騒動以上に自治体を疲弊させる。反民主的な「道州制ありき扇動」には追随しない立場と見識を示すべき。

・市長は1月の毎日新聞アンケートで「市町村を中核都市程度の規模に再編する」事に賛成と答えている。せっかく単独市としての存続発展を選択したはずなのにこれはどういうことか?  など。