12月議会 戸田ひさよし議員の一般質問と答弁   2008年12月19日

 

 12/19本会議一般質問の最後13番手の戸田。「1回め質問」は以下の原稿通りにしゃべ ってます。(時間記述をしているのは「一般質問の制限時間20分」に合わせるため)

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 5番、無所属・鮮烈左翼の戸田です。

1: ひき逃げ事件の検挙や広報の状況について

 「ひき逃げは必ず逮捕される」という事は、圧倒的多数の市民、行政、報道機関が、ある種社会通念みたいに思っていましたが、実は「死亡事故でなければ警察はロクに捜査しない」のが現実で、そのために死亡ひき逃げは検挙率90%以上であっても、ひき逃げ事件全体の検挙率は2007年の全国平均で33%、大阪府内平均で36%しかない、

 つまり死亡でないひき逃げ事件では、犯人の7割程度はのうのうと逃げおおせている、という衝撃的な事実が、今年8月11日に古川橋ダイエー横で起こった女子中学生ひき逃げ事件を追及する中で、9月議会質問を契機に浮かび上がってきました。

 そして、10月に梅田で起こった「ひき逃げ・3キロ引きずり死亡事件」で、ひき逃げ事件捜査への全国的注目がかつてなく高まり、特に大阪でひき逃げ・引きずりがその後も続発した事もあって、8/11古川橋ひき逃げ事件への捜査も強化されたのでしょう、11月29日にようやく容疑者検挙ができ、容疑者が犯行も認めて落着しました。

        ・・・・1分30秒・・・通算1分30秒・・・残り18分30秒

 しかしその陰には、被害者と家族が身体的にはもちろん、精神的にも経済的にも非常に苦しい思いをしながら、犯人検挙のために身を削って駆けずり回って来た事が、テレビでも報道され、12月9日発売の週刊「女性自身」でも報道されています。

 早期検挙が出来なかったため、ひき逃げの時に犯人が飲酒していたかどうか立証する事もできず、被害者には割り切れない思いが消えないでしょうが、安らかな生活の回復と、2度とこういう悲劇が他の人にも起こらない事を祈るばかりです。

 さて、この8/11事件以外では、門真市内で今年発生のひき逃げ事件は、全く検挙されていないのではないでしょうか?
 12月15日段階までの、門真市内でのひき逃げ事件発生数と、そのうちの検挙件数を答えて下さい。

・門真市では、この8/11ひき逃げ事件以外の全部、もしくはほとんどが未検挙のままで、 あと12日で年越しを迎えようとしており、こんな事態は門真市で前代未聞、全国でもおそらく例がないほどの異常事態です。

 それなのに、門真警察HPでの、ひき逃げ事件情報提供呼びかけは、8/11事件について9月に私が取り上げてから掲載されただけで、昨年以前も含めて数々のひき逃げ事件  が、今も未解決で残っているのに、ほかにはただの1件も掲載されていないままです。   
 これでは市も、市民も協力しようがないし、社会啓発もできません。

         ・・・・1分40秒・・・通算3分10秒・・・残り16分50秒

 門真市が「10/8申し入れ」という正式文書で、門真警察に対して、ひき逃げ事件解決の推進や協力を申し入れたのに、市と警察の協力関係は、何ら進展していないということでしょうか?
 こういう状態で、市民をひき逃げの不安から守れるのでしょうか?  警察から情報を出してもらって、門真市HPでも、ひき逃げ事件の情報提供呼びかけをするべきと思います。
  市の見解を聞かせて下さい。

          ・・・・0分35秒・・・通算3分45秒・・・残り16分15秒

 

答弁者:木邨(きむら)都市建設部長

ひき逃げ事件の検挙や広報の状況についてであります。

 今年8月11日午後7時55分頃、古川橋駅南側の横断歩道上で、門真市立第3中学校の女子生徒が、ひき逃げされた事件は、門真警察署のご努力により11月29日に容疑者が検挙されました。
 本市といたしましても安堵しているところでございます。

 門真警察署におかれましては、日夜、市民の安全確保と交通事故防止にむけ努力しておられるところであります。

 交通事故によるひき逃げ事件の捜査は門真警察署であり、これらの犯罪捜査は本市が執行する行政の範囲ではありませんが、本市の交通安全対策を支援していただく観点から、門真警察署と連絡調整を密にして交通安全対策に努めていく必要があると考えています。

 なお、議員ご質問の今年のひき逃げ事件の発生件数とその検挙数について、門真警察署に問い合わせを行ないましたところ、12月15日現在、ひき逃げ件数33件、検挙件数5件と回答を受けました。

 今後も門真警察署と連携をとり、市のホームページでひき逃げ事件の情報提供を求める等の協力が出来ないかにつきましては、検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願いいたします。

2:北巣本保育園畑の不当収用について

Q1:10/16に大阪府橋本知事によって、「第二京阪道建設のため」という口実で、北巣本保育園の畑やその横のご神木が「行政代執行」にかけられて不当に収用・破壊され、それが全国にテレビや新聞で何度も報道されるという大事件がありました。
 私自身は、松本先生達を応援して、現地で共に座り込みをして報道する予定でいましたが、直前に父親の危篤によって、秋田の実家への帰省を余儀なくされて参加できず、父親の死を看取り送る渦中で、この事件の報道に秋田で接して憮然たる思いを抱いたものです。

 北巣本保育園・松本先生の畑やご神木強制収用の問題は、今年になって全国テレビでも取り上げられ、私も6月議会、9月議会で事の重大性、事業者や国・府の対応の不当性を指摘し、松本先生や保護者住民の切なる願いの正当さを訴えてきました。
 たとえ門真市が、府や国・事業者には表だって逆らえないとしても、せめて住民・園児達に寄り添って見守る姿勢を示して欲しかったのですが、市はこの行政代執行に対してどのような対応をしたのでしょうか?

 保育園所管の人達はじめ関係職員は、ちゃんと現場に出向いて、自分の目で代執行と それへの住民の抵抗を見たのでしょうか?

         ・・・・1分40秒・・・通算5分05秒・・・残り14分55秒

Q2:この代執行によって、全国でも先進的な食育教育をしている北巣本保育園の畑が潰された事、園児や保護者達の心も傷つけられた事を、市はどう受け止めているのでしょうか?

Q3:特に橋本知事が「反対運動のために園児を動員した」という全くのデッチ上げをして、松本先生や園を非難したために、2ちゃんねる系や私のHP掲示板への投稿も含めて、松本先生や園に対して誹謗中傷の嵐が起こされた事は、門真市としても絶対に容認すべきでありません。

 市として橋本知事(やそのデマ宣伝に追随する報道機関)に対してちゃんと抗議し、訂正を求めるべきではなかったでしょうか?

・保育園が園児の動員など絶対にしていない事、

・産経新聞記事で写真に写った園児は、いつもの通園途上で保護者と共に立ち寄った時の写真であること、

・いつも朝7時台から10時近くまで畑のそばを何世帯もの園児が通園する事、

・園児に代執行を見せてショックを与える事を避けるには、代執行を朝10時以降に開始すべきなのに、大阪府は逆に、何世帯かの園児に見せつけてしまう事に全く配慮せず、朝7時からの代執行を計画した事、等々の真実は、松本先生らに聞けばすぐに判明する事です。

 今後、別の件で知事ら公人がデマ宣伝をして市民を誹謗中傷した場合にはどうするつもりでしょうか?

          ・・・・1分45秒・・・通算6分55秒・・・残り13分05秒

Q4:この収用は、実は第二京阪本体のためのものではなく、9月議会で私が詳細に述べたように、不要で危険、近隣住民の大半が反対署名もしている、「北巣本ランプ」建設のためのものでした。

 供用開始されて北巣本ランプの不要・危険性が明らかになった時には、これを使用禁止にすべきと私は思いますが、市はどう考えているのか、答えて下さい。

Q5:この不当な収用を許した一因は、市が「保存樹」指定の仕方で、「家屋敷の外にあるから指定しなかった」という、全くとんでもない規則規定違反の、不当な手抜きをして指定外しをしていた事にあります。

 エノキのご神木がちゃんと保存樹に指定されていたら、いくら横暴な第二京阪事業者でもそれを切り倒して、前後250メートルに幹線道路接続のちゃんとした下りランプがあるのに、その間に実質松本先生への嫌がらせとしか思えない「北巣本ランプ」 建設までは出来なかったはずです。

 そうすれば、第二京阪は出来ても保育園畑もご神木も、その下に存続できていたのです。

 歴代の門真市職員にこういった事への理解や熱意工夫があったら、今回のように門真市に功績ある市民や、いたいけな園児達が悲しむ結果にはならなかったのに、 と思うと残念でなりません。

 そこで聞きますが、市は他にも保存樹指定の不当な手抜き例がないか、ちゃんと点検したでしょうか?
 「家屋敷の外にあるから」と、今も指定申請呼びかけしないまま、放置している例はないでしょうか?

         ・・・・1分50秒・・・通算8分45秒・・・残り11分15秒

答弁者:木邨(きむら)都市建設部長

北巣本保育園畑の不当収用についてであります。

 始めに、北巣本保育園の畑やご神木が「行政代執行」にかけられ不当に収用されたことについて、これに際して市はどのような対応をしたかとのご質問でありますが、行政代執行につきましては、大阪府が『土地収用法』及び『行政代執行法』の手続きを踏んで実施されたものであります。

 本年10月3日に大阪府より連絡があり、本市と致しましては、代執行が法に基づき適正に執行されているか確認するため、地元市として、都市建設部長以下第二京阪道路調整担当職員2名が立会いを行ないました。

 なお、保育園所管の職員は当日立会い致しておりませんものの、保育園所管部局におきましても、事態を注視してきたところです。

 次に、畑が潰された事、園児や保護者達の心も傷つけられた事に対し、市はどう受け止めているかとのご質問でありますが、食育教育については重要であると理解しているなか、市としては事業者と松本氏との間に合意が得られるよう望んでおりましたが、最終的に行政代執行という形になったことにつきましては、残念な結果であったと考えております。

 次に、橋本知事が「反対運動のために園児を動員した」というデッチ上げをして市民を誹謗中傷したことに対し、市は抗議し、訂正を求めるべきでなかったかとのご質問ですが、市に対してはマスコミ取材はありませんでした。また市では事実関係を確認しませんでしたが、子供に関わる重大なことであり、事実関係を把握するべきであったと思っております。

 今後別の件で知事ら公人がデマ宣伝をして市民を誹謗中傷した場合はどうするのかについては、知事に限らずおよそ公人たるものは、市民を誹謗中傷することはあってはならないことと認識しておりますが、万一あった場合は、個別に内容の把握に努め、適切に対処してまいりたいと考えております。

 次に、供用開始されて北巣本ランプの不要危険性が明らかになった時に備え、市はどのように考えているのかとのご質問でございますが、ランプにつきましては、事業者において地元住民のアクセスを確保するという理由で計画されたものであります。

 また、市民からの反対署名の事実も承知しておりますが、市といたしましては、現段階では不要で危険性のあるものとは認識しておりません。

 しかしながら今後とも市民の安全を第1に考え状況を見守ってまいりたいと考えております。

 最後に保存樹等の調査について、市は手抜き例がないかちゃんと点検したか、また、家屋敷の外にあるからと、今も指定申請呼びかけをしていない例を放置しているのではないか。についてでありますが、家屋敷の外にあり、指定基準を満たしている樹木の有無について、本年9月議会終了後の10月初旬から10月中旬にかけて、田や畑また空き地を中心に再調査を行ったところ、家屋敷外で指定基準を満たす樹木は確認されませんでした。

3:ゴミ収集委託業者の選定について

・ゴミ収集は直営堅持でやるべき、という私の立場は立場として、起こっている具体現実について、以下4項目に渡って問い質します。

Q1:今年やったゴミ収集民間委託は、門真市が工夫した総合評価方式によって選定した事で、府内・全国の自治体から注目されていると聞きますが、工夫配慮した点は何か?

 全国的な位置づけはどのようなものと認識しているか?

Q2:市の臨時職でゴミ収集していた労働者の希望者全員が、選定業者である「双葉化学商会」に採用されたのはよかったのですが、体が汚れる事がある業務なのにシャワー室を備え付けていないというのは、直営労働者と民間労働者を新たに差別待遇するに等しい事です。
 業者側の不備とそれを見逃した市の責任は軽いとは言えず、早急に改善すべきですが、どうか?。

          ・・・・1分05秒・・・通算9分55秒・・・残り10分05秒

Q3:双葉化学商会が選定されたのは、「正社員で採用する」事を、選定の時に強調した事で、点数が高くなったからですが、実際に労働者と行なった契約では、ちゃんとそのようになっているでしょうか?
 書面や面談で約束した事の実行について、市が定期的に検証する体制はあるでしょうか?

Q4:既に吹田市などいつくかの自治体では、「入札選考などで委託業者が変更しても、労働者の雇用は新業者に引き継がせる」という制度を実行しています。

門真市でも12/10本会議で議案質議への答弁で、「継続雇用の配点を募集要項に明   記し、評価の対象にする」、「継続希望の指導員等の受け入れなどを事業者募集要項に明記し、評価の対象にする」などが、指定管理や児童クラブ運営委託の件で明言されています。
 ルミエールホールの指定管理ではNPO団体を指定しています。

 門真市は、小幅だが着実に、「行政がワーキングプアを作らない・拡大しない」事を志向して、工夫する方向に進んでいると言えるでしょう。
 これは喜ばしい事で、高く評価するものです。

 従って、来年度に行なわれる第2次ゴミ収集委託やそれ以降の事に関して、 委託応募業者に現行労働者を正社員で採用する事に対して過剰な負担感を抱かせないためにも、現行労働者に雇用不安を与えないためにも、「現行労働者の雇用引き継ぎを選定の要件に加える(基本的に義務づける)」事を、今の業者や労働者にも説明しておくべきではないでしょうか?

        ・・・・1分55秒・・・通算11分50秒・・・残り8分10秒

 

答弁者:千住(せんじゅ)環境事業部長      

 戸田議員の御質問のうち、ゴミ収集委託業者の選定につきまして私から御答弁申し上げます。

 まず、ごみ収集民間委託の総合評価方式で工夫配慮した点についてですが、

 平成20年度に実施しました、一般ごみ等収集業務委託は、労務提供型請負であることから、競争性、公平性、透明性を確保しつつ、ダンピングに伴うサービス低下問題や環境配慮に留意し総合評価方式を採用しました。

 評価内容では、地域住民とのコミュニケーションや住民サービスの具体的提案、労働福祉、労働安全、地域雇用の取り組みに重点的に配点し、価格評価を低く抑えたことであります。

 また、今回実施いたしました、総合評価の全国的な位置づけの認識についてですが、  ごみ収集業務委託が、随意契約や一般競争入札、指名競争入札で行われ、総合評価の場合でもあっても、地区ごとの技術提案や入札価格に重点を置かれることが多く、低価格競争や限られた一般廃棄物業者で実施されている現状の中で、し尿処理業者等も参加できた点や他市からの視察の申し入れがあるなど、今回の総合評価方式は高く評価されていると認識しております。

 つぎに、受注業者事務所にシャワー室が無いことを見逃した市の責任についてですが、 今般、実施しました総合評価では、労働者の厚生施設であるシャワー設備の有無については、提案内容に含めておりませんでした。 業務の性質上作業後の汚れや夏季の作業における汗を落とすなど必要な設備と認識しております。
 今後、受注業者には、設備整備を指導してまいりますが、それまでの期間希望従業員には、本市環境センターシャワー室の使用等、暫定措置を指導してまいります。

 次に、労働契約の実行について定期的に検証する体制と現行労働者の引継を選定の要件に加える事についてでありますが。

 一般ごみ等収集業務委託に採用された本市の臨時職員は、10月1日より労働契約を行い業務に従事されています。
 本市としましては、業務委託期間である、平成25年3月までの契約期間や雇用継続の覚書を受注業者に提出していただいてまいります。

 また、今回の受託者には、平成24年度末契約満了後に行う新たな業務委託を総合評価で実施する場合については、現行労働者の引継を総合評価の評価項目に加える事を説明してまいりたいと考えておりますので、よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。

4:過払い請求した人がブラックリストに載せられている問題について

・「消費者金融に過払い金の返還請求したらカネは取り戻せるが、ブラックリストに載せられて、その後はどこの消費者金融からもカネを借りられなくなる」という風評が絶えず、それがウソか本当か、過払い返還請求をしたいと思う人達を悩ませて来ましたが、ついに今年11月の、「週刊プレイボーイ」の「貧者の埋蔵金はまだあった!消費者金融からも過払い金を奪還せよ!」パートワン、パートツーという特集記事で、それが事実であることが全国で初めて大手メディアを通じて証明されました。

 過払い返還請求した人は、合法正当な請求をしてお金を取り戻しただけなのに、「全国信用情報センター連合会」(略称「全情連」)という、消費者金融業者が主に利用する信用情報機関において、過払い返還請求をした人の個人情報記載欄に「契約見直し」なる文言が5年間も記載される、それによってどこの消費者金融も、その人を問題人物扱いしてカネを貸さなくなる、貸さない理由も教えない、という、業界挙げての不当な報復をしている事が、明石昇二郎というルポライターの実体験と詳細な取材によって判明したのです。

         ・・・・1分30秒・・・通算13分20秒・・・残り6分40秒

 このルポライター氏は、過払い金返還請求をした3つの消費者金融とは「和解」が成立して、「和解文書」も交わしていました。
 それなのに、この3社のキャッシングカードが使えるかどうか試したところ、2社は  「お取り扱いできません」とされ、残り1社にいたっては、カードを機械に入れたら勝手に回収されて奪われてしまいました。

 それだけでなく、今まで全く取引が無かった、テレビコマーシャルでも有名な、消費者金融大手2社に融資申し込みをしても拒否されて、カードも作ってもらえない、という目にまで会わされてます。

 しかも「全情連」は、この不当な差別記載について、取り消しの要求が本人から出されても受け付けない、という不当な対応をしており、金融庁もそれを何ら規制していない、という事も判明しました。

          ・・・・0分50秒・・・通算14分10秒・・・残り5分50秒

・全国自治体で多重債務者の救済や、場合によってはそういう人が滞納した税保険料の返済にもつなげる意味で、「過払い金返還請求の奨励案内」を、昨今はしています。
 私自身も、そういう点での先進自治体の事例を挙げて、行政にそれを勧めた事もあります。

 しかしこういう状態では、行政の奨励案内によって、過払い金返還を得させて多重債務者を救ったと思ったら、次からはどこの消費者金融からもカネを借りられなくなって、その人をかえって闇金に追いやってしまう事もあり得るわけで、由々しき事態です。

 以上の事を踏まえて質問しますが、

・この不当なブラックリストを即刻止めさせるために、市は情報収集研究をし、政府金融  庁に直訴もし、他市や府とも共同するなど、全力を尽くすべきですが、市の認識や見解はどうでしょうか?
 当面の対策としては、どうしますか?

 過払い金返還請求に関するもうひとつの質問は、現在は10年である債権消滅時効を、 5年とか3年とかに大幅に縮小しようとする自公政府の動向があり、その線で法律を変え られたら、その分の請求権が一挙に消滅し、過払いさせられてきた人に多大な不利益が押 し付けられてしまう事、についてです。
 これも由々しき問題ですが、市はどう考えていますか?

 以上で、私の第1回め質問を終わります。誠実で前向きな答弁をお願いします。

        ・・・・1分45秒・・・通算15分55秒・・・残り4分05秒

答弁者:柏木市民生活部長

 多重債務問題の抜本的な解決をはかるために、一昨年貸金業法が改正され、
1.貸金業への参入規制
2.過剰貸付の抑制
3.グレーゾーン金利を撤廃して上限金利の年利29.2%を15%から20%に引き下げ ました。

 その結果、消費者が利息過払いの不当利得返還請求が行われるようになりましたが、 全国信用情報センター連合会等は、顧客の融資履歴、返済状況、破産・民事再生の申立などの信用情報を集めていますが、これと別に契約継続中に債務者から過払い返還請求があり、消費者金融がそれに応じた場合、過払い返還請求をした人の与信を補足するための情報として「契約の見直し」という情報が全国センターに報告されます。

 その情報がクレジット会社や銀行等から融資審査のため問い合わせをされ、新たな融資やカードの交付が一部で受けられない問題が発生し、結果として過払返還請求を妨げ、やみ金融に流れる恐れがあるのではないか、との週刊プレイボーイ記事については、議員からの提供で初めて知りました。

 市としてもそれが事実ならば問題であると考えており、府貸金業対策課への問い合わせを行い、また府消費者センターは、「事実関係を報道で初めて知った」ということでありました。

 近畿財務局からは、この件で金融庁が昨年「貸金業協会を通じた何らかの働きかけが可能か検討したい」とのべているとの考えが示され、監督官庁に報告すると回答をいただいております。

 また弁護士や司法書士も、全国信用情報センター等への開示請求や契約見直し情報すなわちブラックリスト取消申立をすすめています。

 市としましても、不適切な記載によって利用者が融資等を受けられないことは問題であると認識しており、他市とも連携をはかりつつ国を通じて貸金業界全体で統一的な扱いを定めるよう働きかけをしていきたいと考えております。

 いずれにしましても借り手が安心して利用できる貸金市場にするために市の多重債務相談窓口の充実をはかり、関係団体との連携をはかりながら今後も努力してまいたいと考えております。

 次に債権の消滅時効10年を3年から5年に短縮する法改正についてでありますが、法務省は民法の抜本的な改正の要否について本格的な検討にはいるとしており、早ければ平成22年度に民法の改正をめざすとしています。

 法改正がなされた場合、過払い債権の請求権が大幅に消滅していくとのご指摘でありますが、今回の貸金業法改正がグレーゾーン金利の撤廃と過払い金返還請求の正当性を認めるなど多重債務問題の抜本的な解決をはかる所要の整備をおこなったところであり、過払い返還請求が後退しないよう今後の推移を見守っていきたいと考えております。

戸田一般質問の「再質問」部分:

2008年最後の議会の、最後の一般質問の、最後になりました。

 先ほどの各答弁、概ねそれぞれに真摯で前向きなものであったと評価しますが、再質問の場を使って指摘と要望をしておきます。

 ひき逃げ事件が、9月末段階では発生16件・検挙ゼロ、から今は発生33件・検挙5件・検挙率15%、と初めて分かりました。
 古川橋事件の他にも検挙があったのはいいんですけども、まだ検挙率15%、まだまだだと思います。

 未解決の事件は、それぞれ、いつ・どこで・どんなふうに・起こったのか? 「情報を提供したい」、「犯人を捕まえるのに協力したい」と思っても、さっぱり分からない状況ですから、これも早く公表するようにしてもらいたいと思います。  北巣本保育園・松本先生の畑とご神木の強制収用に関して、保育園の園児の安全や心の問題に関わる重大事件なのに、保育園所管の職員が誰も現場に立ち会っていない事に驚き、失望しました。

 10/16の行政代執行が朝7時から開始される事は、大阪府から事前に連絡を受けていたわけですから、それは必然的に、畑のそばを通園路とする園児や保護者の目に触れ、混乱に巻き込まれる危険性もある事にすぐに思い至って、府に対して開始時間の延期を申し入れるなり、せめて当日は現場に出向いて立ち会って見守るなりをするべきでした。

 そうしていれば、あの府知事を筆頭としたデマ宣伝・誹謗中傷への対処も少しは違っていたでしょう。誠に残念な事です。

 ただ、職員に「住民の平和と安全を守る護民官」の意識が薄いのは、職員のせいばかりでには出来ません。

 私は医者から「10月末までは持たない」、と告げられていた父親の下を一時離れても当日は現場に駆けつけようと思っていて、父親死亡が早まってそれがかなわず、そのために秋田から代執行前日朝に、門真市の行政・議会関係者が見ていることが明らかな私のHP掲示板に投稿して、第二京阪による環境悪化に日頃反対な議員はもとより、「代執行止む無し」とか、「中立」の議員の人も含めて、門真市の議員たる者、ぜひ現場に立ち会ってもらいたい、と訴えを発しました。

 しかし、これほどの大事件、保育園と地元の文化・環境に関わる大事件にも拘わらず、議員は誰1人現場に行かず、反対住民に対して知らん顔を決め込んでしまった。
 大々的な報道がされても、自分たちの見解を一言も出そうとしなかった!

 日頃、第二京阪での環境問題に熱心で、国交省まで乗り込んで談判するほどの「確かな野党」議員達ですら、現場に行かない・当事者に話を聞かない・事件を報じない! もちろん抗議の姿勢も全く示さない!
 (ここらへんはセンテンスごとに声を強く、大きくしていって強調した。)

 (戸田以外の議員全体への批判を聞いて、何人かの議員が戸田に文句をつける。)
 (共産党の井上議員が「私は行きました!」と議席で抗議発言。)

  「住民こそ主人公」という言葉は、選挙用の宣伝文句だけかい、と憤慨せざるを得ま せん!
  (共産党議員達、戸田から痛烈に批判されてかなり嫌そうな顔!)

 行政の枠に縛られずに自由に動ける立場の議員が、こういう意気地のない有様では、 行政が大きな権力に立ち向かえるはずがありません。

 今、大恐慌・大不況の大嵐が吹き荒れ、労働者市民の決起を逸らし押さえ込むために、 全体主義的な国民統制の動きがあり、これと闘わなければいけないこの時、その闘いが 大きく必要と迫ってくる2009年を迎えて、こういう今の体たらくを改善して、議員も行 政職員も、「住民の護民官」として、それぞれが体を張って頑張る門真市になることを 願って、2008年最後の私の一般質問を締めくくります。

(半分ぐらいの議員達は「やっと終わりやがったか!けっ!」という感じ。
  ま「良薬口に苦く、忠言耳に逆らう」と言います。)

 ご清聴ありがとうございました。

(既にさっきから「残り1分」の場内タイマー点滅し続け!)
(戸田の時計で「残り10秒」程度だった!今回も「再質問」入れて20分ぎりぎり
の芸術的時間配分で一般質問を完了した!)

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※ 「10/16行政代執行」の時に、議員が誰も北巣本保育園畑の現場に行かなかった事は、市当局にも保育園側にも戸田はしっかり確認を取っている。
従って、共産党の井上議員が「私は行きました!」と言った意味は、「保育園の当事者に話を聞きに行った事はある」という意味だと思う。
「行った」なら行ったで、なぜ門真民報でこの強制収用問題を一言も報じないのだろうか?
「住民こそ主人公」と言いながら、その住民達が一生懸命進めた「北巣本ランプ反対署名」に全く協力せず、畑とご神木の強制収用破壊に一言も抗議表明しない門真市共産党の「臆病者・偽善者の2枚舌」ぶりを厳しく反省してもらいたい。

 


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