ゴミ収集民間委託への反対討論完全版:日高議長の抑止や山本議員ギャフン

 

 

 最後に議案の第36号、補正予算(2008年度門真市一般会計補正予算・第2号)の事ですけれども、これは、現在雇用しているゴミ収集の臨時職員12人の生クビを飛ばして、今年10月から業者委託をして業者の運転手と作業員計9人3チームに置き換える、というもので、そのために、2012年度までの足かけ5年、4年半合計で合計1億9886万円の委託料出費 を見込む、ということです。

 今年度分だけを見ますと出費減に見せていますが、これは市が購入予定していたゴミ収 集車両3台の購入を止めたから、そういうふうな現象が現れているだけで、その代わり委 託料の積算の中には業者が自前で車両を調達するものとしての車両経費もちゃんと入って います。

 また直営維持、継続する場合でも4台の車を3台に減車してやっていこう、という事はもともと決めていた事です。

 民間委託したから減車できる事では全くありません。

 私は、もともとこの業者委託に大反対です。

 もともと、ゴミ収集は市民密着業務で、市民への啓発・指導を不可欠とし、コース ローテーションで市内全域、全世帯の状況を全つぶさに把握・情報共有化でき、環境行政のプロ集団としてレベルの維持向上をしていくためには、直営体制を堅持すべきだ、というのが私の持論です。

 「民間のノウハウ」っていうのはどこにもありませんよ。

 このゴチャゴチャした門真で、しかも全国トップレベルの8種分別で、これをずっとや って来れたのは直営の職員体制でやってきたからです。

 これに変わるノウハウを一体誰が持っていると言うのですか?!こちらが教えていかなくちゃいけないのが実態です。

 「民間のノウハウ」うんぬんと言うのは、全くのデッチ上げに過ぎません。

 その上に、この業者委託は、臨時職員12人の生クビを飛ばして切り捨てるもので、 今年6月に採用された1人以外の11人の人は誰も、「今年9月で解雇する」という事は夢 にも思わずに採用され勤続してきた人達です。

 「今年9月で解雇する」事が告げられたのは6月の第2週に入ってから、つい最近の話 で、今のところは雇用継続については何の保障も無しで放り出されようとしており、労働 者をモノ同然に扱う、という意味でも許せない話です。

 しかしこの業者委託は、それだけでなく、実は経費面でも現状を続けるよりも人件費算 定分だけで1年分で910万円、4年半分で4096万円も市の出費を増やしてしまうのです。

 実際には、車両の購入維持費は相殺できますが、これに業者の諸経費・利潤が加わるの で4年半で私の推計で約4800万円くらいは、市の出費を増やしてしまいます。

 これはなぜかと言えば、現状の臨時職が週5日勤務8人、週4日勤務4人の計12人で、 その賃金条件と市が負担する健康保険・雇用保険費用から計算したところ、 現状のままで続ければ

 臨時職12人継続の場合の市の人件費負担は、1年あたり  2376万5032円

 単純に4.5をかけると、4年半で、1億0694万2644円

 これに対して、業者委託した場合の日当人件費算定は、運転手1万4900円、作業員1万3300円、と現在の2倍前後の経費が支払われ(これは現在の臨時職賃金が安すぎるためですが、この問題は横に置いて)、 月22勤務で計算して、

 人件費算定分だけで、1年あたり  3286万8000円
 4年半で、1億4790万6000円 となるので

 現状継続の場合と業者委託の場合とでは、人件費算定部分だけでも

 その差、→1.383倍、約1.4倍で
 金額にして 1年で  910万2968円
 4年半で 4096万3356円 も市の出費が増えてしまうわけです。

 コスト削減のための民間委託・行革を唱える立場の人から見ても、果たしてこれは 合理的な事か?!  

 私がこの点を批判すると、当局は「15年20年の長いスパンで見て、直営公務員を民間 に置き換える事は経費削減になる」と言いますが、これは全くの詭弁です。現実には・・

 【 日高議長 】   

 戸田議員に申し上げます。討論は簡潔に行なって下さい・・・

 戸田:まさに討論の内容を詳細に言ってるんですよ、反対する理由を!もう少しで終わります。

ええと、どこまで言ったんだっけ、安い労賃ですが臨時職12人で安定的に作業できているものを、業者委託によって向こう4年半の短くもないスパンで、人件費算定分だけで4096万円、これに業者の諸経費・ 利潤が加わるので推計約4800万円くらいは、市の出費を増やしてしまうのです。

 「この3年間が緊急事態だ、我慢のしどころだ」と強調し、出費削減をやりまくる中で、こんな事を、少なくとも今からするのは全く筋が通らず、財政立て直しに明らかに逆行します。  4年半ででこういう出費増をしてしまうのですから、「長期的に考えて割安」という事 も全く成り立ちません。

 結局の所、公務員減らし政策が先に立つばかりで、環境行政としてどうあるべきか、市民への公的責任やきめ細かな対応のためにはどうなのか、という重大な問題が考えられていないのです。

 例えば、来春の定年退職予定は2名だけで、ほかに早期退職者や任用替えがあったとしても何人も出るとは思われませんが、北口総合政策部長は、公務員の欠員はアルバイトで穴埋めして、欠員が車1台分・3人になり次第、順次民間委託する、とこういう意向を(私の聞き取りの中で)述べています。

 しかし、そうなると、来春以降は車1台づつ細切れに別の業者が増えていくことになり、環境行政としての一体性や職場での一体性がきめ細かに取れるのか、市民対応や公的責任の面で大丈夫か、という問題が生まれます。

 市が環境行政に対してハッキリとしたポリシーを持たず、形成しようとせずにいること は、「収集作業のどんな部分を民間委託するのか、それは作業員の何割になるのか、その 基準を今現在、持っているのか?」という質問に対する答弁の右往左往にもよく現れてい ます。

 私が6/13本会議で質問した時には、北口総合政策部長は、「委託化に向かない収集業務 がある」と考えている事を明言しました。

 聞き取りの中でも、千住環境事業部長も含めて 「全部民間委託ではない・直営部分も残す」と明言していました。

 ところが民生常任委員会では、「行革計画の中では全部民間委託です」という話から、ゴミ収集全部の民間委託を方針決定しているかのような答弁をしています。

 私がこの答弁の食い違いを指摘したところ、後ほど両者とも、「あれは・・」        

(大本議員や吉水議員ほか何人かの与党議員がヤジ)

【 日高議長 】

戸田議員に申し上げます。討論は簡潔に行なって下さい・・・

戸田:大事な意見ですよ!

 こういうね、しょうもない事で5分6分の事でね、グタグタ言うべきでありません、議長!もう少しで終わります。

 えー、この答弁の食い違いを指摘され、北口総合政策部長も千住環境事業部長も 「あれは本意を述べたのでは無い」と釈明してました。
  ことさほどに、当局のポリシーが定まっていないです。

 行き当たりばったり民間委託や るっていう事です。

(大本議員や吉水議員ほか何人かの与党議員がヤジ)

 こういうことになったらね、今直営で頑張ろうと思っている公務員、それこそどなたかが良く言う「モチベーション」、どうなりますか?!

 「お前ほんとはいらんけど、生首取れんから置いとくわ」と思われてやるのと、「ある部分は、一定の部分は残しますよ」(明示されてやるのと)、「なるほどよっしゃ、環境 の専門として、ごみ収集のプロとしてやろう、業者にも教えていこう」、こう思えるかど うか。もう天と地の違いがありますよ。

 当局の方は、こんなね、拙劣なあるいは拙速な民営化ではなくて、ちゃんと環境行政、 ごみ収集のポリシーを決めて、それから計画的に物事を進めていくべきだ。

 勿論、労働者に対しても丁寧な対応を取るべきだ。

 この事を指摘しまして、私の反対討論を終わります。

 どうもご静聴ありがとうございま した。

{公明党の山本純議員の野次}

民営化は市民が賛成してるんだ!

戸田:(登壇途中、山本議員に向かって)ちょっと待てよ、言ってみろよ!公開討論しよう!

山本:何が○○!

戸田:公開討論しよう、オレと!

山本:(だんまり)

戸田:○○ (市民の前で公開討論しようやないか! の趣旨だったと思う)

日高議長:静粛に願います。