6月議会 文教常任委員会質疑メモ  戸田ひさよし   2006/6/15

6/15文教常任委 質疑メモ(1) 

指定管理者問題  (注)質問を区切るメドとしては、波線 〜〜〜〜〜 にて

1:@選定委の人選は誰が行なったか?
 A選定委の外部委員、府立門真スポーツセンター館長:桂千恵子さん、公認会計士の高谷和光さんは、それぞれどういう人か? 門真市との関わりはどういうものがある人か?
 B妹尾企画部長が選定委に入っているのはなぜか? 妹尾企画部長は、「市民文化会館および市民文化交流会館の指定管理者」選定委にも入っていて、4/5と4/6に双方の第1回選定委、4/25と4/26に双方の第2回選定委、5/2とい5/8に双方の第3回選定委が持たれている。  
 その上に今回の機構改革を受け持ち、5月臨時議会、6月定例議会の議案にも責任を負っている。  
 明らかにオーバーワークであり、これではじっくりと指定管理者の選定に取り組むことは難しかったのではないか?
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2:@ 第1回選定委員会で審査に使われる書類は、5団合わせるとどれくらいの分量があるのか?戸田が開示を受けたこの99枚の倍くらいあるのか?
 A 開示されなかった書類にはどのような名目のものがあるか?
 B また、開示しなかった理由は何か?
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4:「書類審査」とは、具体的にはどのようにやるのか?
 @ 審査書類を委員に配布するのはいつの段階でか? 全ての書類を一斉に配布するのか?
 A 4/5第1回選定委の2時間20分間だけで全ての書類を、各人じっくり検討して点数を付けるのは無理ではないか? とりわけ団体の経営や納税の状況を精査するのは無理ではないか?  
 B 時間的要素以外にも、経営状態などのランク付けは会計士以外には無理ではないか?  どうやって各委員が点数を付けたのか?
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 C 第1回審査会会議録1ページめ下段で「各委員より審査基準、採点のあり方について発言あり、事務局より答弁」、とあるが、具体的にはどういうことが出されたのか?
 D 同じ会議録の2ページ上段に「委員長書類審査を行なうよう委員に指示。各委員が書類審査を実施」とあるが、これはどれくらいの時間、審査をしたのか?      
 E 全部の委員からの採点が集約されたのはいつか?
5: 開示された資料から分かることだが、第1次の書類審査での上位3者の点数順では3位だった「ジャパンクリエイト」が第2次のプレゼンテーションと質疑応答の審査で1位に選定され、第1次で1位だった「スポルトクオーレ」がその下に下がり、第1次2位だったシルバー人材センターは問題にされない、という結果になっている。  
 書類審査で3団体に絞ることと、次の面接審査でその3団体に順位をつけて選定者と決めることのやり方、面接審査での順位の付け方は具体的にどうするのか、説明して欲しい
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6:開示資料を見ると、第1次審査通過3者の指定管理料と収支見通しは3ヶ年それぞれ
 「スポルトクオーレ」:580万円―808万円―808万円、 0円―0円―0円
 シルバー人材センター:557万円―895.5万円―889.1万円、0円―0円―0円
 「ジャパンクリエイト」:274.2万円―470万円―470万円、4.4万円―21.5万円―21.5万円で、  
 特に選定された「ジャパンクリエイト」の指定管理料は格安。
 第1次審査落選2者の指定管理料と収支見通しは
  スタッフ      :580万円―1000万円―1000万円、18.6万円―150.7万円―101.2万円
  青野スポーツ施設  :580万円―1000万円―1000万円、68.1万円―138万円―167万円
  *市直営の運営経費は、594.3万円―1018.7万円―1018.7万円
 しかし、これは(非営利団体のシルバーは別として)「ゼロ収支」かそれに近いものを示さないと2 次審査に残れないということで、民間の企業・団体の健全な競争とは言えないのではないか?  
 また、「ジャパンクリエイト」がいかに先行投資とはいえ、2年7ヶ月後にはまた選定し直しがあるのに、この価格を提示するというのは不自然ではないだろうか?   
 選定委員会では「懸念持たなくてもよい」と判断しているが・・。
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7:提出書類に戻るが、
<7 管理を安定して行なうための体制について>の項目(2)で「労働条件」を書くことを求められているのに、どの団体も賃金・給与の具体を何も書いていない。
 またそこの(3)で業務の外注計画の部分で「備考欄には労働関係法令遵守の担保方策等について記載して下さい」、と指示されているのに、1社が「労働関係法令を遵守します」と書いているのみで、「労働関係法令遵守の担保方策」の具体を書いている所は1社も無かった。     
 この部分は「書類不備」を厳しく指摘して、しっかり書かせるべきではないか?  
 労働者の生活条件と労働関係法令遵守への配慮を選定委自身が欠いているのではないか?
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8:@プレゼンテーションにあたっては、ビデオなども使ったのか?
 A 3者を別々に呼んで行なったのか?
 B 3者のプレゼン内容はそれぞれどういう特徴があったのか。かいつまんで紹介して欲しい。
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9:5月2日の第3回選定委員会で、プレゼンと質疑を受けての各委員の意見が出され論議がされる中で、書類審査でついた順位が入れ替わり、「ジャパンクリエイト」が1位になったわけだが、その  肝心な各委員が「感想を述べる」部分と「質疑討論」の部分が、会議録には記載されていない。
 (論議が一段落したあとでの「追加意見」が記載されているだけ)
 @ これでは会議録として不十分すぎる。なぜ肝心な部分を記載しなかったのか? 
 A 「各委員の感想」と「質疑討論」の内容を述べてもらいたい。
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10:@ シルバー人材センターは、2次審査では非常に評価が低くて、「問題外」とされたような感じがするが、その要因はどういうものか?   A 営業プレゼンに手慣れた企業と、高齢者素人集団のシルバーの差か? 経営手腕からしても、今後もシルバーには選定される可能性が、このままではないように思が、次に挑戦するとしたらどういう点の改善が必要だと思うか?(言える範囲で)
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11:会議録に記載されていなかった審査内容の紹介は、録音テープが保存されていればこそ職員が調べて報告することが出来た。
 @ 録音テープは最低限、今回の指定管理が終わって次への移行が確定するまでは保存しておくべきものと思うが、教育委員会はどう考えているのか?
 A 市と教育委の統一見解はまだ作られていないのか?
12:(テープ保存の問題だけでなく)指定管理者選定委の運営や選定の仕方については、選定委員会ご  とにかなり巾があるようで、しかもお互いに他の選定委ではどうやっているのかほとんど知らないようだが、そういうある種の「多様性」は、なぜ生まれたのか?   
 管理施設ごとの違いが影響しているのか?
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13:開示された資料を土台にすることによって、やっと審査の実態内容が少し分かってきたが、審査の妥当性・正当性ウンヌンを議員として胸を張って市民に説明するにはあまりにも調査時間が無さすぎた。
  これは当局が、この問題に関心を持つ議員への資料提供を引き延ばして、結局開示請求によってしか見せないものとして、しかも6月本会議開始前日の6/12夕方4時になってから開示する、と  いうおかしなことをしたからだ。   これは事実を知った上で判断しようとする議員に対しては、実質的に調査妨害であり、強く抗議 し、2度とこのようなことをしないよう要求する。
 @ 教委は当初、情報提供を求める議員には少なくとも開示情報くらいはすぐに見せようと思っていたのではないか? 開示手続を経ないと見せられない、と決めたのはいつか?
 A その理由は何か?
 B その判断に公益性、特に議会審議と絡んだ公益性があるのか? 
      以上。

 6/15文教常任委 質疑メモ(2)

 体育協会広告問題
1:5/21の開会式に教育長らが欠席したのは、
 A:無断広告問題が5/19辻本文書では体協側の反省がまだ足りず問題が解決していない、と判断したから欠席したのか、
 B:体協側の反省は十分あって問題は解決したが、それとは別に教委の姿勢を示すために欠席したのか、
  どちらなのか?

2:「体協側の反省は十分あった」と思った、というのであれば、5/19辻本文書で、
  1.これまでの事実経過  
  2.責任の所在
   を早急に文書にて求めるものである。
 が「全て満たされたものと認識したので、それ以上の文書は必要ない」、と教育委員が判断したことになるが、そうなのか? それでいいのか?  
 辻本文書では、誰が・いつ・何を・どのように・・等々がほとんど不明。

3:今回の無断広告問題を体育協会・辻本会長が起こしたのは、どういう要因によるものと思っているか?  
 辻本会長が、教育委員会は自分達の肩代わりや下働きをする所、自分達のしたことを事後追認してくれるところ、と思っていたからではないか。  
 「公私混同」感覚があったからではないか。

4:無断広告を作成した広告会社はなんという会社か?
 そこと辻本会長はどういう話をして、今回の広告になったのか?

5:6/7の産経新聞での「お詫び記事」は、
  ・「創和広告」名で、(*つまり辻本会長の責任ではなく!)
  ・交野市の市制施行35年の記事と広告の間に、
  ・小さい字で2行で
  ・「5/10、5/17の門真市民総合体育大会特集は、門真市社会教育課とは関係なく創和広告が独自に企画した広告です。訂正してお詫び申し上げます。」  と書いてあるだけ!
 これで「お詫び」になっている、と教育委員会は判断したのか?
 常識的に考えて、創和広告から教育委員会に対してお詫びがないといけないが、お詫びはあったか?

   (体協問題の2枚目 )
6:何か問題が起こった時の「報告書」や「顛末書」を作るに当たって、最低限不可欠な記述項目はどういうものだと教委は思っているか?
 その項目を挙げて欲しい。

7:教育委員会が6/7に開示した段階では、5/19の警告文書以外にこの事件に関して教委が作成した文書は「体育協会による無断広告掲載の経過について」と題する、作成日付も作成部署も宛先も書かれていない、簡単な覚え書き程度の文書だけ。
  内容的にものすごく不十分だし、抜け落ちているところも沢山ある。  
 例えば、.教育委員会は「こういうおかしな広告に公金補助を受けている体協のカネを支出するのはダメ!」ということも抗議し、体協からの名刺広告費が出されていたことを問題としたので、辻本会長が「それならばその分は自分の個人負担とする」と言った、と戸田は教委から聞いているが、その件は書かれていない。  
 広告会社の名前すらなく、事実経過や辻本会長と教委のやり取りの記述があまりにも簡単過ぎる。  「重大な事件」と認識して開会式の欠席まで行なっているのに、事件発覚後1ヶ月近く経った段階なのに、なぜこんな簡単な「報告書」で済ませていたのか?   まともな報告書は作成しないのか?

  8:今回の事件で教育委員会(教育長?)から辻本会長に警告文が出され、本人はそれに対して謝罪文を出した、と戸田は6月6日の夕方に教育委員会で聞いたので、それらの文書を見せて下さい、  と要求した。  
 それを受けた教育委の社会教育部社会教育課では、(部長が今不在だし)開示についてちょっと検  討させてほしい、ということなので、回答を待つことにした。   
 ところが、結果は翌日7日に、「情報提供として見せることや渡すことはできない」、「情報開示請  求の手続を取れば開示する」(=その手続を取らなければ見せない!)というものだった。
 これは全くとんでもないことである。
 @この判断は、いつ、誰と誰の会議によって決められたのか?
 Aまた、その判断の理由・根拠は何か?
 Bこのような重大問題に関する公の文書を議員に見せない、という判断は今でも適切なことだと思うのか?  
 今後も「行政が自発的に見せるもの以外は、議員であっても一律に開示請求されなければ見せない」、という対応を続けるつもりか?    答えられたい。  

 所管事項質問メモ
◎中学校エアコンの設定について
1:学校関係の人から、エアコンの温度などで、アトピー性皮膚炎の子どもで影響を受けるので温度  設定などをその学校の事情に合わせて欲しいという話を聞いた。  
 アトピー性皮膚炎でもその子の症状によって、温度が高い方がいいという子どももいれば、低い方がいいという子どももいて、いろいろらしい。  
 また他の症状の子どももいて、それぞれに影響を受ける。  
 そういうことは、その学校の保健の先生が一番良く把握していると思うので、そこからの情報を  校長や教委が把握して、学校にある程度の裁量を与えて適切な対応をするようにしたらいいと思う  が、この件について、教委はどういう認識を持っているか?  
 また、学校の裁量についてはどうしているか?
2:子どもによって、クラス学校によっていろいろあると思う。子どもや保護者も、教師や管理職も、お互いの事情や状況を良く知ることで、妥当で納得しあえる線を出していけると思うので、教委は学校でフランクに話し合って決められるよう、配慮して欲しい。

◎セクシャルマイノリティの子ども達への施策や考え方について
1:戸田が最近知ったこと。 大阪府議の尾辻かなこさんの「カミングアウト」という本   セクシャルマイノリティ(性的少数者)の子ども達の存在   
 「LGBT」=レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー  
 性同一性障害=  同性愛の子どもの自殺率は異性愛の子どもの自殺率より2〜3倍高い(アメリカのある調査)