ホントの議会改革されたくない与党現職の談合による議員定数6削減を糾弾する! 戸田 - 06/3/26(日) 18:47 -

 共産党HPや門真民報、新聞では既に報道されているのに、戸田HPでの報告が随分と遅れ てしまったが、門真市議会の定数削減問題について報告する。
 戸田と共産党は一貫して定数削減に反対してきたが、事実経過をざっと述べると、(東市政時代と全く同じ結束でない部分もあるが、公明党・緑風クラブ・志政会・改革クラブを便宜的に「与党4会派」と呼ぶ。無所属の佐藤議員も与党。しかも市長側近与党)

1:2005年6月議会で「門真市議会の議員定数削減を求める会」からの定数削減を求める請願について、与党4会派と佐藤議員の賛成によって「定数削減の趣旨の採択」が強行された。   
*この時に、戸田の反対討論の途中で発言禁止命令が出され、議事録からも大幅に削除される、という言論封殺が行なわれた。

2:2006年3/10の行革特別委(正式名称「行財政改革推進特別委員会」)で、「議員定数を6  削減し定数を22とすることが妥当であることを議会運営員会に報告する」ことを与党4会  派選出委の賛成多数で決定。  
 *別途詳しく述べるが、この「6削減」は「8削減」の公明党、「3削減」の緑風クラブ、その中間の志政会や改革クラブらが会議を休憩させて、密室談合して決めたもの。   
 行革委開会からわずか40分間で、共産党からのしっかりした反論に噛み合わせる論議も全くなく決めたもの。

3:続いて3/22の夕方5時からの議運の中で、「6議席削減・定数22人とする議員提案を3/28本会議に出して即決する」ことが与党4会派の賛成で決められてしまった。  
 ここでも普通の意味での「論議」はなく、会派ごとに意見を言わせただけの、わずか数分ほどで起立採決がなされてしまった。
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 「議会改革」を唱えるならば、「多様な民意のより一層の反映」、「市民に開かれた議会の実現」、「夜間・休日議会の実施」、「映像や音声による実況的な議会報道の実施」、「議会内容報告の充実と迅速化」「議会の民主的運営」、「会派談合―無所属排除政治の廃止」、「おかしな慣習の廃止」、「議会審議の充実化」等々を考えるのが普通であるのに、公明党や緑風らの与党議員は、意図的にこれらの課題を無視して、ただただ「議員人件費削減のための定数削減」を唱えるというデタラメぶりである。
 しかも「議員人件費削減のため」と言いつつ、「定数削減ではなく議員報酬や調査費の削減でも人件費削減できるではないか」との主張にはダンマリしっ放し。
 「議員の側も痛みを」と唱えているが、それは自分のサイフの痛みではなく、「自分の取り分は絶対減らさずに他の議員の頭数を減らす」ことでしかない。
 そこで減らされるのは、ひとつには与党議員内部での引退や「ババ抜き」であり、もうひと つには野党議員と新人候補の当選の壁を高くしてしまうことである。
 これ即ち「現職与党議員達の談合による既得権確保」と「自分らにとって居心地の良い議会 の継続」である。
 だからこそ、言葉の普通の意味での「議会改革」は絶対に進めたくないという反動的姿勢がアリアリと出されているのだ。 
 そしてだからこそ、彼らがダシに使っているに等しい「市民」なる人達は、議会の傍聴もめったにせず(いったい、例えばここ5年間で何回来たのだろうか?)、夜間休日議会の開催も求めず、誰が何を質問してどういう答弁があったかすらさっぱり分からない「議会だより」に文句をつけることもないし、議員定数問題で市民公聴会をせよとも求めず、ただただ議員人件費の削減だけ、それも報酬削減には触れずに定数削減だけを求める「市民」なのだ。
 公明党の鳥谷議員にいたっては、3/10行革委の場で「夜間議会をすれば経費がかかる。財政 再建の折りに何を考えているのか!}という言い方で共産党からの議会改革提言を切って捨て ている。実に驚くべき感覚だ。
 民主主義のコストとして工夫してやるべきことまでゼニカネにかこつけて猛反対する、これが公明党ら定数削減議員の本質だ。  
 さらに彼らの極めて分かり易い反動的実態を挙げると、

●3/10行革委で使った簡単な資料を、傍聴議員の戸田には「前例の通りに委員会が終わるまでは配布しない」!  
 議員の中ですらこのような「情報差別」を平然としておいてどのツラ下げて「議会改革」  か!!

●同じく3/10行革委で、「6削減の定数22」に与党案を決めるのに、わざわざ「休憩」にして  戸田には見えない非公開の場でそれを決めてから再開。  
 そんなセコイ隠し事政治をしてどのツラ下げて「議会改革」か!!

●3/22議運では冒頭にまず、傍聴の戸田からの「議員定数問題についての発言申し出」を起立採決で拒否。  
 こんな議員全体と市民の権利全体に関わる問題を本会議提出するのに、無所属議員にはひと言も意見を言わせないやり方を重ねておいて、どのツラ下げて「議会改革」か!!

●3/22議運ではさらに驚くべきことに、この日になって市から提出された職員給与の新たな見直しと削減の条例という、翌日3/23開催の総務水道常任委員会所管の条例について、当然そこで審議されるべきであるのに、その審議をサボって総務委では審議せず3/28本会議に出し  実質審議抜きで即決することを、与党4会派で強行採決したのである。  
 当然に総務委で審議されるものと思っていたからこそ、共産党委員の中西さんは、この議運の場では簡単にひとつ質疑しただけだったが、その後にいきなり吉水議員委員長が、「3/28本会議で即決」を言い出し、与党4会派で起立採決してしまったのだ。  
 こんな「審議サボリ」を平気で強行しておいて、どのツラ下げて「議会改革」か!!