園部市長の所信表明を戸田がまとめてみました

「地域主権」・「生活者の視点」・「民間との協働」を政策の軸として

その為にも自立した地域が主役となり、「地域主権」を確立すると共に、経済、文化、暮らしの面でもそれぞれの個性を発揮していかなければなりません。

 真の地域主権を実現していく為には、

1:国と自治体との間の権限・財源の問題だけに矮小化するのではなく、
2:地域づくりの主役である住民と行政の新しい関係づくりを含めた「改革」
  ・成熟した生活者の力こそが大切。    

 私自身がその先頭に立ち、地域のニーズを府、国につないでいくことで、地域主導のボトムアップ型政策形成を実現していきたい

当面次の二つを基本目標に、市政を推進

@ 第一の目標は「たくましく希望あふれる門真」を築くこと。経済の再生がまず第一。

 産業構造:・情報関連など、付加価値の高い産業に比重を移した他都市との格差は広がり。
        ・事業所の新規開業率も、今や廃業率を下回る。・・・・こうした事実を正面から見据えるべき。
 *新たな産業分野も開拓しながら、本市の構造改善を急ぐ事が何より重要。
 *民間の活動を最大限活性化する為の条件整備を基本に、自らの改革も強力に進める
   民間活力の再生と市政が良き循環の関係を形づくり。

@ 第二の目標は、「市民が生き甲斐の持てる優しさのまち"門真"」を築くこと。

   ★私は、21世紀を優しさの時代と考えております
「命を大切にする・一人ひとりの生活を大切にする・全ての人を大切にする」という思いをみんなで共有し、女性も男性も多様な選択肢の中から、自分に合ったライフスタイルを自己決定する。そういったことが、ごく当たり前の事として定着し、そして市民一人ひとりが生涯を通じて、健康に生活できる、そんな門真市を築く。

 ・未来の担い手である子供たちの個性を社会全体で優しく育む仕組みづくり・・地域ネットワークを柱に

 ・資源循環型社会の構築や、ユニバーサルデザインの発想を生かしたまちづくりを推進

@ 市政運営を行う3つの姿勢

1:経営感覚の徹底

 ・コスト意識や、ものごとを総合的に判断出来る力=バランスある経営感覚を市政に浸透
 ・施策の重点的選択と資源の効果的な集中
 ・柔軟性と機動性に富んだ行財政体質の確立

2:市民との新たな信頼関係の構築

 ・市政全般の透明性とわかりやすさの向上
 ・新しい手法も有効に活用し、市政をわかりやすく迅速に伝え、市民とのコミュニケーションを深める

3:分権時代における新しい市政の姿の追求

 ・財源や、負担をどうするのかといった事を含め、住民みずからが、自らの責任で決定していく、
 ・役所同士の単なる役割分担論に終始しては、その本質を見誤る恐れ
 ・「公共と民間の協働」「受益と負担」のあるべきかたち、国や府・市町村との適切な役割分担や連携のあり方を含め地方分権時代にふさわしい社会システムの姿を提起

(2つの基本目標に従い)市政推進に当たっての当面の諸課題

前振り:「財政再建」と「門真の再生」の両立を目指した行財政改革推進計画の策定・・・待ったなしの課題  

  ・国・地方を問わず、財政危機という重荷を背負いながら再構築を迫られている。
    門真市政もまた、危機の真っ只中。
                    +・・・・政府の責任やそれへの見解表明は?  
  ・21世紀型の価値観に即した行財政のスタイル:市民主権・透明性・官民協働など、
  ・このピンチをチャンスととらえる  
  ・今後の予算編成〜
   職員数の削減などによる総人件費の抑制等を含め
   歳入・歳出、両面にわたる徹底した見直し
   市政全般にわたる、施策の再構築
  ・しかも行政の継続性を大切にしながら、私の基本的な考えに沿ったものかどうか検討を行って。

1:「たくましく、希望あふれる門真」

 ・経営感覚に支えられた行財政システムを確立
 ・行財政改革推進計画の策定が急がれる。
 ・市民に現状を出来る限りわかり易く正確に伝えながら、市民と共に、改革の道筋を明らかにする。

 @「行政評価システム」の導入〜事業の意義や効果を職員自らが客観的に点検する新たな改革の第一歩。
    また、評価に基づく施策事業の見直しにより予算の削減に。
  ・総合的な評価システムの構築。
  ・政策の目標を明らかにした上でその達成度を評価し、市民にわかり易く示す
  ・市総合計画と連動した政策評価
  ・事務事業評価についても事前・事後を含めた一貫した評価の仕組みや外部評価の導入など

 @ 公の施設に関しまして〜民営化、民間委託、指定管理者制度の活用など
   目標期間が満了する時点で再度点検を。

 @ 効率的で、めりはりのある事業展開
   ・係制を廃止しグループ制を導入部局の統合再編〜マンパワーの有効活用と意思決定のスピードアップ

 @ 参加と信頼のシステムの創造
   ・情報ネットワークを活用した行政の情報化  
   ・私自身も職員と大いに意見交換。職員の能力や情報公開や行政評価を通じて市民に説明責任を果たす。   
   ・市民と対話しながら共に社会づくりを進める、。  
   ・情報公開条例の運用は、より積極的な、情報の公表に向けて、統一的な仕組みを構築する様研究

   ・インターネットをはじめとする新しい情報手段を最大限に活用
     市政の現状や課題に関する情報を広くタイムリーに提供
      ・市民の参画による計画づくりや事業推進
      ・市民の意見を政策形成等に反映する「パブリックコメント制度」の導入を研究を深める

 @ 活力再生のかぎは中小企業
    「技術、資金、経営面からの企業支援」・「創業支援」・「企業誘致」・「企業立地支援」・「雇用対策」・「就業支援」・
    「職業能力開発事業」など
    ・中小企業を積極的に支援出来るよう商工部門の拡充。

2:市民が生き甲斐の持てる優しさのまち"門真"

 @自助、共助、公助の適切な組み合わせのもと、
    最適コストで最適サービスを可能にする、バランスのとれた持続性、柔軟性のあるシステム  

 @障害者:「施設から地域生活への移行」と「地域での生活の継続」への支援
   ・自立を求める人、援護を要する人を支援するためのネットワークを充実する

 @子育て支援:門真市次世代育成支援行動計画に基づき、きめ細かく支援する優しい門真に。
   ・不登校対策
   ・児童虐待等:迅速に対応出来る機能の強化。予防に重点をおいて新たな施策
   ・保育:保育所の延長保育・乳幼児の一時預かり拡充
        放課後児童クラブへの早期集約と充実
            +「保育園増設」は無し!

   ・乳幼児医療費助成は、現行制度に満足する事なく段階的に拡充を図っていく必要    

 @教育改革の推進に力を注ぐ
   学びの場として学校の力を強化し、自ら考える力を育みます。
   ・平成19年度には、小学1・2年生とも35人学級編制となる予定
   ・学校改革を推進〜学校が自主的に教育目標設定。学校教育自己診断や学校評議員制度などの外部評価
        ・習熟度別学習指導を取り入れた少人数指導等、指導方法の工夫・改善。
   ・児童・生徒の発達段階に応じたキャリア教育を推進

 @高齢者福祉、介護保険事業:介護保険制度の改正を見据えた施策・くすのき広域連合と調整を図る。
   ・地域医療体制の整備。

 @安全なまちづくり:犯罪に関する情報を共有化出来る体制整備 地域安全情報を提供するネットワークの構築
   ・通学路等における子供の安全確保 地域ボランティア活動の定着を目指す。  

 @ 自然災害:河川改修や、治水施設の補強などの治水対策 災害に強い住まいとまちづくりを促進
   ・膨大な財源を要する事から、重点化を図りながら、計画的効率的な整備維持管理を進める

 @生き甲斐のもてる優しさのまち、"門真"をつくるのは人です。
   ・年齢や性別・国籍に関わらず、また障害のある人もない人も、全ての人の人権が大切にされ、社会の構成員として、
    いきいきと社会参加をし、その能力や可能性が、最大限に発揮出来るまちづくりを目指す。
    ・男女が共にあらゆる分野で、対等に参加参画出来る、男女共同参画社会の実現に向け努力
   ・市自身が民間のモデルとなるよう、
     職員が働き易い環境づくりや、審議会などへの女性委員の登用等を積極的に進めてまいります。

 @環境:ダイオキシン類、アスベスト類など 汚染状況の適切な把握と対策や抑制